かく‐ゆうごう〔‐ユウガフ〕【核融合】
【核融合】(かくゆうごう)
原子核が融合して別の元素に変わる時の質量減少分を、エネルギーとして取り出す核反応の一種。
エネルギー放出量は核分裂反応の1/10であるが、原子そのものが軽いため、同じ質量を核融合させると結果的に核分裂を上回るエネルギーが取り出せる。
太陽をはじめとする恒星のエネルギー源としても有名である。
発見された当初は「人類には絶対に手に出来ないエネルギー」とも言われていたが、第二次世界大戦後、核分裂爆弾のエネルギーを利用して水素原子(重水素)を圧縮・融合させ、ヘリウムに変わる反応を利用する水素爆弾が実用化された。
もっとも、あまりに強大な破壊力のため、核兵器の中でも特に抑止力として用いられる戦略核兵器としてのみ利用できる関係上、兵器としての水素爆弾が日の目を見た事はない。
放射性廃棄物が少なく(反応のタイプによっては全く放射性廃棄物が出ない)、また燃料である水素は水からほぼ無尽蔵に取り出せるため、将来の化石燃料に変わるエネルギー源として、民生分野で核融合炉が研究されている。
しかし、その膨大なエネルギー制御と融合方法に難があるため、実用化には至っていない。
また「放射性廃棄物は少ない」といっても、中性子や電磁波は放出される為、炉そのものが放射性物質となってしまうのも問題になっている。
核融合
核融合
核融合反応
核融合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 05:39 UTC 版)
1950年代に研究が開始された当初は核融合を目的に開発されていたが、不安定性を克服できず、一時期は下火になっていた。近年ではZピンチで直接核融合を起こすのではなく、ZマシンのようにZピンチからの強力な放射を慣性核融合のドライバーとして利用しようという研究が進められ、再び研究が活発になりつつある。
※この「核融合」の解説は、「Zピンチ」の解説の一部です。
「核融合」を含む「Zピンチ」の記事については、「Zピンチ」の概要を参照ください。
核融合
「核融合」の例文・使い方・用例・文例
- その物理学者は核融合の潜在的な危険性に気づいていた。
- 核融合.
- 核融合による発電は理論的には可能であるが, 今のところは技術的に不可能である.
- 核融合反応は 6 千万度から 7 千万度にわたる熱を発生する.
- エネルギーを発生させるために制御された核融合を使う原子炉
- 核融合の研究で使われるドーナツ形の小室
- 室温またはその近くでの核融合
- 固体または液体またはガスとは別の物質の第四状態と星と核融合炉に存在する
- 核融合反応
- 核融合炉の炉心のプラズマを囲む部分
- 核融合によるエネルギー
- 核融合装置で,プラズマ中に電流を流し磁場閉じ込めを行う方式
- 熱核融合反応を利用する装置に用いる材料
- ハイブリッド炉という,核分裂と核融合を利用した原子炉
- 核融合装置で,外部に取り付けた磁場コイルによりプラズマの磁場閉じ込めを行う方式
- 燃料をレーザー光線で圧縮,加熱して反応を引き起こす核融合炉
- 核融合反応による巨大な爆発力をもつ核兵器
- 国際熱核融合実験炉(ITER)は南フランスのカダラッシュに建設されることが決まった。
- ITER計画は,太陽上の核融合反応を再現することによってエネルギーを生成することをめざす。
- 核融合エネルギーは今世紀末には商業化されると考えられている。
Weblioカテゴリー/辞書と一致するものが見つかりました。
- 核融合用語集 - 核融合エネルギーフォーラム
核融合と同じ種類の言葉
- 核融合のページへのリンク