canvas
「canvas」とは・「canvas」の意味
「canvas」は、主に絵画やテント、帆などに使用される厚手の綿や麻でできた生地を指す。また、絵画のキャンバスとして使われる際には、木製の枠に張られた状態のものも指すことがある。さらに、コンピュータグラフィックスの分野では、描画領域を表す言葉としても使われる。「canvas」の発音・読み方
「canvas」の発音は、IPA表記で /ˈkænvəs/ となる。IPAのカタカナ読みでは「カンヴァス」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「キャンバス」となる。「canvas」の定義を英語で解説
Canvas is a strong, heavy cloth made of cotton or hemp, which is used for making things such as tents, sails, and surfaces for painting on. In computer graphics, it also refers to the area where images or designs are drawn.「canvas」の類語
「canvas」の類語には、「duck」という言葉がある。これは、特に帆やテントに使用される厚手の綿布を指す。ただし、「duck」は絵画用キャンバスやコンピュータグラフィックスの描画領域を指す意味では使われない。「canvas」に関連する用語・表現
「canvas」に関連する用語には、「easel」(画架)や「palette」(パレット)、そして「brush」(絵筆)など、絵画制作に関連する道具が挙げられる。また、「acrylic on canvas」(キャンバスにアクリル絵の具で描かれた)や「oil on canvas」(キャンバスに油絵の具で描かれた)など、キャンバスに描かれた絵画の表現方法についても言及されることがある。「canvas」の例文
1. The artist painted a beautiful landscape on the canvas.(アーティストはキャンバスに美しい風景画を描いた。) 2. The tent is made of waterproof canvas material.(そのテントは防水キャンバス素材で作られている。) 3. The sailboat had large canvas sails.(その帆船は大きなキャンバスの帆を持っていた。) 4. The canvas shoes were comfortable and lightweight.(キャンバス製の靴は快適で軽量だった。) 5. The graphic designer created a new canvas in the software.(グラフィックデザイナーはソフトウェアで新しいキャンバスを作成した。) 6. The painter stretched the canvas over the wooden frame.(画家はキャンバスを木製の枠に張り付けた。) 7. The canvas bag was durable and eco-friendly.(キャンバス製のバッグは耐久性があり、環境に優しい。) 8. The artist mixed colors on the palette before applying them to the canvas.(アーティストはキャンバスに塗る前にパレットで色を混ぜた。) 9. The canvas was primed with gesso before painting.(キャンバスは塗装前にジェッソで下地処理された。) 10. The exhibition featured various oil paintings on canvas.(その展示会では、キャンバスに描かれたさまざまな油絵が展示されていた。)キャンバス【canvas】
キャンバス
キャンバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/24 20:10 UTC 版)
キャンバス(英語: canvas)とは、帆布であり、油絵具やアクリル絵具を用いて描かれる支持体に使用される。
キャンバスは主に亜麻の繊維から作られるが、大麻、亜麻と大麻の混織、綿、合成繊維などから作られる場合もある。 使用前に絶縁や地塗りが施され、枠に張られるか、木の板か厚紙に接着される。現在画材店で売られているキャンバスは既に絶縁や地塗りを施してあるものが多く、木枠に張ったものや厚紙に貼付したものもよく市販されている。このように加工を施した物も、単にキャンバスとも呼ぶので紛らわしい。
帆布、画布とも言う。英語 canvasの語源は俗ラテン語 cannapaceus = 「麻に由来するもの」であり、さらにギリシャ語で麻(英語: cannabis)を意味する Κάνναβις に遡る[1]。
カンヴァス、カンバスは単に表記のゆれである。
歴史
キャンバスはそれまでの板絵に徐々に取って代わり、油彩の支持体として最も普及したものとなった。キャンバスに描かれた油絵として最も古い作品の1つは、1410年ごろにフランスで描かれ、現在ベルリンの絵画館に所蔵されている『マドンナと天使たち』である。しかしながら、板絵もイタリアでは16世紀、北欧では17世紀まで存続していた。画家アンドレア・マンテーニャやヴェネツィアの芸術家たちがキャンバスへの移行を引き起こした代表的な存在である。伝承によると、ヴェネツィアのような湿潤な気候では木は傷みやすいので、画家たちは船用の帆布を用いるようになったといわれる。ヴェネツィアの帆布=キャンバスは簡単に入手でき、品質も優れていると考えられていた。
準備
キャンバスは通常は木の枠にピンと張られ、油絵具が直接キャンバスに触れて傷んでしまうのを防ぐために、使用前の地塗りが施される。ジャクソン・ポロック、ケネス・ノーランド、フランシス・ベーコン、ヘレン・フランケンサーラー、ダン・クリステンセン、ラリー・ゾックス、ロニー・ランドフィールドなどの、カラーフィールド・ペインティング運動や叙情的抽象(fr:abstraction lyrique)運動の画家たちは、損傷のリスクを冒してでもジェッソを施さない「素のキャンバス」に描くことがある。
今日ではキャンバスの製造は工業化されているが、伝統的な方法で製作されたキャンバスを好む画家もいる。今日の絵画技法と古典的な画家のそれとの違いの最も大きなものの1つはキャンバスの準備にある。「現代的な」技法ではキャンバスの織り目、肌理の利点を引き出すが、これは古典的絵画の写実性をほとんど不可能にしてしまう。ルネサンス美術の画家たちはキャンバスの織り目が目立たなくなるよう気を使った。
通常の枠に張ったキャンバスとは異なり側面でなく裏面に止め金で固定されている「裏張りキャンバス」というものもある。この種のキャンバスの利点は側面がきれいなままなので縁まで塗って絵に取り込めることにある。
キャンバスの種類
最初は、キャンバスの布は褐色がかった非常に丈夫な繊維であるリンネル(亜麻)で出来ており、従って油絵に特に適していた。20世紀初頭に、綿のキャンバスが使われ始める。リンネルのキャンバスは乾性油に対して強く、特に油彩を描く画家の間で人気を保っている。それでも、より完全に伸びる綿のキャンバスは安価な選択肢を提供している。アクリル絵具の登場は綿のキャンバスの人気と利用を著しく増大させた。
主な寸法
F(Figure・人物)、P(Paysage・風景)、M(Marine・海景)、S(Square・正方形)という規格がある。
以下は木枠の寸法であり、実際には折り返した画布の厚さなどが加算される。また、SM はサムホール(英: thumb hole)と読む。
号数 | F | P | M | S | W |
---|---|---|---|---|---|
0号 | 180×140 | 180×120 | 180×100 | 180×180 | 360×140 |
SM | 227×158 | 227×140 | 227×120 | 227×227 | 454×158 |
1号 | 220×160 | 220×140 | 220×120 | 220×220 | |
2号 | 240×190 | 240×160 | 240×140 | 240×240 | |
3号 | 273×220 | 273×190 | 273×160 | 273×273 | 546×220 |
4号 | 333×242 | 333×220 | 333×190 | 333×333 | 666×242 |
5号 | 348×273 | 348×242 | 348×212 | 348×348 | |
6号 | 410×318 | 410×273 | 410×242 | 410×410 | |
8号 | 455×380 | 455×333 | 455×273 | 455×455 | |
10号 | 530×455 | 530×410 | 530×333 | 530×530 | |
12号 | 606×500 | 606×455 | 606×410 | 606×606 | |
15号 | 652×530 | 652×500 | 652×455 | 652×652 | |
20号 | 727×606 | 727×530 | 727×500 | 727×727 | |
25号 | 803×652 | 803×606 | 803×530 | 803×803 | |
30号 | 910×727 | 910×652 | 910×606 | 910×910 | |
40号 | 1000×803 | 1000×727 | 1000×652 | 1000×1000 | |
50号 | 1167×910 | 1167×803 | 1167×727 | 1167×1167 | |
60号 | 1303×970 | 1303×894 | 1303×803 | 1303×1303 | |
80号 | 1455×1120 | 1455×970 | 1455×897 | 1455×1455 | |
100号 | 1620×1303 | 1620×1120 | 1620×970 | 1620×1620 | |
120号 | 1940×1303 | 1940×1120 | 1940×970 | 1940×1940 | |
130号 | 1940×1620 | ||||
150号 | 2273×1818 | 2273×1620 | 2273×1455 | 2273×2273 | |
200号 | 2590×1940 | 2590×1818 | 2590×1620 | 2590×2590 | |
300号 | 2910×2182 | 2910×1970 | 2910×1818 | 2910×2910 | |
500号 | 3333×2485 | 3333×2182 | 3333×1970 | 3333×3333 |
脚注
- ^ Douglas Harper (2001年11月). “Online Etymology Dictionary” (英語). 2009年9月29日閲覧。
関連項目
キャンバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:48 UTC 版)
5月11日の朝、パリ6区のグラン・ゾーギュスタンにあるアトリエで縦349cm×横777cmのキャンバスに向かいはじめた。それまでピカソはモデル以外とは製作過程を共有せず、製作途中の作品を撮影したことはなかったが、助手役を務めたドラ・マールは様々な段階でキャンバスの写真を8枚撮影し、時には製作中のピカソもカメラに収めた。11日に撮られた1枚目の写真では、習作の段階で右端にいた女は左端に移され、右半分には3人の女が加えられ、この日のうちに巨大なキャンバスはある程度要素で埋め尽くされた。巨大なキャンバスに向かいながらも、習作を描くことも続けていた。特に女の頭部と牡牛を頻繁に描いており、女の頭部は1937年10月26日に完成する『泣く女』に結実しているとされる。助手はドラひとりだったが、アトリエを訪ねてきたマリー=テレーズとドラが鉢合わせし、口論や小突き合いをしたこともあった。5月13日に撮られた2枚目の写真では、太陽に似た形象が出現し、画面が黒く塗られ始めた。 5月16日-19日頃に撮られた3枚目の写真では、馬の顔や兵士の向きが変更され、前景の人間は女と兵士の屍のみに整理され、戦士の拳の位置にも変化が加えられた。当時は「突きあげた拳」がファシストに対する反戦のシンボルとして世界に広まっており、当初は戦士が右腕を突き上げていたが、政治色を弱めるためか体の横に伸ばされた。太陽のような形象は押しつぶされてアーモンド型になり、牡牛の目の前に三日月に似た形象が出現した。5月20日-24日頃に撮られた4枚目の写真では、それまで頭を垂れていた馬が頭を起こし、鼻孔を開いて豪気を示した。三日月に似た形象は消え去って時間帯が曖昧となり、色や模様のあるコラージュが貼り付けられた。5月27日頃に撮られた5枚目の写真ではコラージュが取り去られたが、6月1日頃に撮られた6枚目の写真では再びコラージュが試みられた。6月4日頃に撮られた7枚目の写真では再びコラージュが剥がされ、兵士の人間性が失われて石膏像のようになった。完成時に撮られた8枚目の写真ではアーモンド型の光源の中に電球が描かれた。 ピカソは絵画をスペイン共和国に無償で寄贈する予定だったが、5月28日には在フランスのスペイン大使館員が来訪し、材料費という名目で15万フランを受け取った。製作末期の作業過程は判然としておらず、何度も背景の色調の修正、灰色の上塗り、馬の体への線の書きいれなど細部の修正を行った。この際にはドラの手を借りているが、ピカソの作品に本人以外の手が加わったのはこの絵画が初めてだとされる。仕上げとして右端に半開きの扉を描いたが、それ以降も微修正を続けた。6月4日頃には絵画がほぼ完成したとされ、6月6日にはスペイン人詩人のホセ・ベルガミン、スペイン人学者のフアン・ラレーラ、スイス人彫刻家のアルベルト・ジャコメッティ、ドイツ人画家のマックス・エルンスト、フランス人詩人のポール・エリュアールとアンドレ・ブルトン、イギリス人画家のローランド・ペンローズ、彫刻家のヘンリー・ムーアがアトリエに来訪し、ドラ以外に初めて絵画を披露した。
※この「キャンバス」の解説は、「ゲルニカ (絵画)」の解説の一部です。
「キャンバス」を含む「ゲルニカ (絵画)」の記事については、「ゲルニカ (絵画)」の概要を参照ください。
キャンバス
「キャンバス」の例文・使い方・用例・文例
- そのキャンバスに描かれた一つ一つの水滴はまるで本物のようであった。
- 彼はしばしば一人でキャンバスに絵を描いた。
- なにやら唸りながら、ほとばしるパッションをキャンバスにぶつけている!
- キャンバスのオイルはとても微細な花びらを描けない。
- 彼はキャンバスに沈められた.
- ボクサーは相手をキャンバスに打ちのめした.
- 彼はキャンバス一面に絵の具を塗りたてた.
- この絵は、2、3の刺激のない赤い小斑点より他に何もない灰色のキャンバスだった
- 頑丈なキャンバス
- 彼女は、醜い隙間を隠すために、彼女のリビングルームの壁をキャンバスで覆った
- キャンバスの切れで包む
- 特に、キャンバスの上での芸術的表現にふさわしくなく、描くべきでない
- キャンバス地に描いた油絵
- キャンバス地でできたテント
- それを摩擦から保護するために線またはスパーを覆うこと(通常ロープまたはキャンバス)
- サーカス演技で観衆を入れるキャンバス地のテント
- 広輪大型馬車で上にアーチ形のキャンバスがついている
- 何か(通例画家のキャンバス)を見せるために真っ直ぐ立てた3本足のもの
- 野外で使用されるキャンバスのテント
- 塗られたキャンバスでカバーされる木フレームから成っている景色
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