おし【押し/▽圧し】
押し
オシ (囲碁)
オシは囲碁用語のひとつ。「押し」とも表記し、動詞では「押す」となる。自分の石と相手の石が斜めの位置関係にあるとき、その両方に隣接させるように打ち、相手の石を押しつけるようにして自分の石の勢力範囲を伸ばす手である。下図の黒1,3がオシの一例である。
また、オシの現れる場所が盤端近くで、押す方向が盤中央である場合、「オシアゲ」、「ソイアゲ」という用語を使うこともある。下図左の黒1が「オシアゲ」、右が「ソイアゲ」の一例。
オシアゲ | ソイアゲ |
「オシ」という術語は自分の石が中央方向へ向かう場合に用いる場合が多い。下図左・黒1のように相手の石の下の線に打つ場合には「ハイ」(這い)、右・白1のように盤端に向かう場合には「オサエ」あるいは「オサエコミ」という術語が用いられる。ただしこれらには明確な定義があるわけではなく、局面やニュアンスによって使い分けられる。
ハイ(這い) | オサエ |
格言
- 車の後押し
上図のように相手の石をどこまでも押し上げて行くのは、相手を強化させて一歩先に勢力圏を拡大させてしまうことになり、多くの場合良くないとされる。こうした打ち方を、相手のお手伝いという意味を込めて「車の後押し」と呼ぶ。「車の後押しヘボ碁の見本」とも言われる[1]。
押す手なし
「押す手なし」という囲碁用語もあるが、これは上記のような「押す」という意味ではなく、ダメを詰めていくことができないケースを指す。例えば下図の攻め合いはダメが2手ずつだが、白からはaにもbにも詰められないため、このまま押す手なしで白△の2子が取られている。
出典
- ^ "囲碁用語「車の後押しヘボ碁の見本」". 日本囲碁連盟. 2020年9月21日閲覧。
「押し」の例文・使い方・用例・文例
- 彼を後ろから押し上げて塀を乗り越えさせた
- 昨夜だれかが銀行に押し入ったらしい
- 手押し車で食料を運ぶ
- ファンたちはステージに押し寄せた
- 押し入れの中を調べる
- 乗客全員がバス1台に押し込められた
- 未解決の問題が彼に押し寄せてきた
- 私たちは小さな部屋に押し込められた
- ホールの中は押し合いへし合いの混雑だった
- その犬は押し込み強盗に飛びかかった
- 押し入れはけっこう奥行きがあった
- 誰かが昨夜スーパーマーケットに押し入ってめちゃめちゃに荒らした
- この手押し車は楽に引ける
- 景気後退は製鋼業界における合併を押し進めた
- 風が小船を岸の方へ押し流した
- 彼はひじで私を押した
- もう少し湿った土を苗木のまわりにおいて押して固めなさい
- 彼はボタンをたいへんな力で押したので壊れてしまった
- 彼はドアを押し開けた
- 敵を国境まで押し戻す
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