かじとは？ わかりやすく解説

読み方：かじ

［名］(スル)《(梵)adhiṣṭhānaの訳。所持・護念とも訳す》仏語。

１ 仏の加護。

２ 密教で、仏の慈悲の力が衆生に加わり、衆生がそれを信心によって受持し、仏と衆生とが相応すること。

３ 真言行者が、手に印を結び、口に真言を唱え、心を仏の境地におき、仏と一体になること。三密加持。

４ 神仏の加護を受けて、災いをはらうこと。祈祷(きとう)と同意に用いる。

読み方：かじ

めでたいこと。慶事。

読み方：かじ

１ 家庭内の事情や事柄。「—の都合により休暇」

２ 掃除・洗濯・食事の支度・育児など、家庭生活に欠かせない仕事。「—手伝い」「—に追われる」

読み方：かじ

１ カジノキの古名。〈和名抄〉

２ 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに萌葱(もえぎ)色で、初秋のころに用いる。

読み方：かじ

建築物や山林などが焼けること。火災。「—になる」「隣家が—を出す」「船(ふな)—」《季 冬》

[補説] 曲名別項。→火事

読み方：かじ

《原題、(イタリア)Il fuoco》ハイドンの交響曲第59番イ長調の通称。1769年作曲。通称は火事を思わせる激しく劇的な楽想に由来する。

読み方：かじ

１ （舵）船の進行方向を定める装置。板状で、多くは船尾に取り付けられる。

２ （舵）飛行機・グライダーの方向舵(ほうこうだ)。

３ 「梶棒」に同じ。

４ 水をかいて船をこぎ進める道具。櫓(ろ)や櫂(かい)。

「天の川—の音聞こゆ彦星と織女(たなばたつめ)と今夜(こよひ)逢ふらしも」〈万・二〇二九〉

５ 紋所の名。和船の舵をかたどったもの。

舵の紋所

読み方：かじ

「花押(かおう)」に同じ。

読み方：かじ

花の咲く時季。花の盛りのころ。はなどき。

読み方：かじ

中国の文字。漢字。「—紙」

読み方：かじ

《「かねう（金打）ち」から「かぬち」「かんぢ」「かぢ」と変化した語》鉄などの金属を熱して打ち鍛え、種々の器物をつくること。また、その職人。「刀(かたな)—」