年末は殺伐としている。なぜか知らないが、一年間の人生の総決算らしいので、いろいろ思うところはあるのだろう。さっき、駅の改札の横の券売機でパスモをチャージしようとしたら、60歳代くらいの爺さんがやってきて「割り込むな」と因縁をつけてきた。よくよく見ると券売機の前に、黄色の薄汚れた小銭入れが置いてあり、(ゴミに見えたが)どうやら、汚い財布で場所取りをしていたつもりらしい。わたしはパスモでチャージしようとしていて、すでにパスモのカードは券売機に入れていたが、「ああわかりました」とチャージせずにキャンセルした。キャンセルになるまで、20秒くらいかかったが、そこまでずいぶん偉そうになじられた。なぜかその爺さんには連れがいて(その時点では奥さんだと思ったが)、「喧嘩しないで」と何度も言っていた。これも腹立たしい。その時点では、爺さんが一方的に因縁をつけていて、わたしに「ハゲ」とか言っていた。「喧嘩しないで」はおかしいだろう。一方的に悪いのだから喧嘩ではない。奥さんが旦那に媚びているわけだ。わたしは髪がふさふさなので「ハゲ」と言うのはよくわからないが、言葉の内容ではなく、態度そのものがやたらと高圧的なので、その偉そうな態度そのものに激昂し反撃することにした。そうなると、いつの間にか、混んでいた券売機もわたしと爺さんだけである。周囲が無人になってしまった。奥さんの姿も見当たらない。周りも察したのだろう。「さっきの奥さんは何処行った」と聞くと、「そんなのはいない」という。「知り合いではないのか」というと「違う」という。さて、さっきの「喧嘩しないで」と言っていたおばさんが奥さんなのか通りすがりなのか、そこは不明である。普通なら割り込んだ割り込まないを見て「喧嘩しないで」と言ってくる人はいないので、奥さんだとは思う。それに「喧嘩しないで」というのは、わたしに言っていたのではなく、爺さんだけに言っていた。そもそも券売機の前に財布を置いている不自然さも、奥さんがいたからこそ、置いたと思う。奥さんが財布を見ているからこそ、爺さんは財布を置いて一時的に場所を離れたのだと思う。あと、二人のやり取りの雰囲気からして、赤の他人ではないと思えた。ともかく、わたしが反撃に転じると爺さんは改札に入って逃げた。わたしも改札に入って大声で怒鳴りながら追い回した。そして、爺さんはトイレに逃げたのだが、入口に清掃の若者がいた。爺さんが清掃の若者に「警察を呼べ」と命じると、彼はパシリのように飛び出していった。これも悲しいところである。普通なら、「警察呼んでください」と言うだろう。清掃の人に「警察を呼べ」と命令するのは失礼である。これでパシリのように走り出してしまう清掃の若者も悲しい。わたしはトイレから出て、その清掃の人に「警察を呼びましたか」と聞いたのだが、「呼んでません」ということだった。駅員の近くにいたので、駅員に話したのだろう。その清掃の人を追及しても仕方ないので、そこで終わりである。今から考えると、「さっきの『警察呼べ』は、あなたに対して失礼でしょう。人間が人間に言うセリフではない。あの爺さんが本当の被害者ならあんな命令口調で言いませんよね」と説明したほうがよかったかもしれない。もちろん言っても仕方ない。おそらく、その若者も無意識では気付いているだろうし、爺さんが偉そうだからこそ阿諛してパシリになったのだ。丁寧に頼まれたのではなく、高圧的に命じられたからこそ、バネじかけのようにパシリをしたのだ。絶対的な命令者の強さである。彼もたぶん、本当はあの爺さんがわたしに因縁をつけて、わたしがキレたのは薄々わかっているのではないか。爺さんは60歳代か、もしかすると70歳かもしれないが、全身が男性ホルモンと言うか、ギラギラした強面なので、爺さんを守ったんだと思う。強そうな人間を全力で守ったのである。もしわたしが怖そうな外見だったら、ああやって走り出してないと思う。これもよくあることで悲しい。わたしもその後に予定があったので、その爺さんの追跡は断念したが、もし時間があればいくらでも追い回していたと思う。追い詰めきれなかったのがとても残念である。追い詰めたとしても、奥さんが姿を消したところからして日常茶飯事かもしれないし、改まらないだろう。偉そうにすれば通用することは多いが、時たま反撃されて、その繰り返しだと思われる。







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