2017年06月30日
街の情報誌「浜らいん」最新号
気仙沼の街の情報誌「浜らいん」の最新号が届きました! 創刊41号となる2017夏7.8月号の表紙を飾るのは、いま盛漁期を迎えつつある近海かつお一本釣り漁船のびんちょうの水揚げ風景
日本一、世界一、マグロ船の写真を撮りだめているコレクターだと自負する編集長。 情報誌「浜らいん」に掲載される昔の気仙沼港の風景も楽しみの一つ。 貴重な写真ばかりだと思います
今回の「浜らいん」最新号の特集記事はなんと4つ。 まず、生鮮かつお水揚げ20年連続日本一を達成した気仙沼港にとって、もっとも大切な漁業種の一つである「近海かつお一本釣り漁業」について
もう一つの特集記事は、「近海まぐろ延縄漁業」。 気仙沼船籍の近海マグロ漁船が、気仙沼港を基地にして三陸沖で操業。 いま人気のメカジキなどを漁獲し、母港での水揚げを行っていますね
そして、その近海まぐろ漁船団による集団操業と計画的な水揚げを可能とした操業形態に関する記事。 「集団操業で得た近海漁業の意義」というタイトルの特集記事。 すごく詳しく解説してあります
そして、4つ目の特集記事である「気仙沼の漁業と魚市場」では、気仙沼の漁業のはじまりからの変遷、そして気仙沼におけるカツオやマグロ、サンマなどとの関わりや魚市場の歴史などについて
よくここまでの歴史を調べ上げたなあと感心しながら読ませて頂きました。 記事に挿入されている当時の写真を見ると子供の頃を思い出す感じがしますね。 生まれる前の写真なのかもしれませんが
そしてなんといっても今回のメインは気仙沼漁協の佐藤組合長の紹介記事でしょうねえ。 現在76歳の組合長さんは、記事の中にもありましたが、昨日の総会でご勇退されました。 15年間の長きに亘り、気仙沼漁協の舵取りをおこない、震災で壊滅的な被害を受けた魚市場を早期に再開し水揚げの回復を果たすなど、ほんとうにご苦労様でした。 これまでのご苦労とご尽力に心より感謝申し上げます
いずれの特集記事もすごく気合を入れて書かれたのがわかりますね。 皆さんにもぜひ手に取って、読んでいただきたいです。 会社の目立つところに置いて、来られた方々にご紹介したいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:04
2017年06月29日
83佐賀明神丸が今季初入港!
黒潮にのって徐々に北上するカツオの群れを追い、かつお一本釣り漁を続ける漁船団。 その中で、ここ数年続けて水揚げ金額日本一という素晴らしい成績を上げている高知県の第83佐賀明神丸さんが今季気仙沼に初入港での水揚げとなりました。 昨年よりも約一週間ほど早い初水揚げでした
1月下旬に黒潮町佐賀の港を出港した本船は千葉県の勝浦港を中心に水揚げを行ってきて、これまでの期間で積み上げた水揚げ金額は、各船の中で今年もトップの成績となっている様子
魚市場の岸壁では、本船の到着を今か今かと関係者の皆さんが待機してのお出迎え。 船頭さんや乗組員の皆さんは変わりなく元気な様子で、写真を撮りながら初入港の挨拶を交わしていました
このところ沖合ではびんちょうが盛漁期を迎え、各船ともにびんちょうを釣りためたあとにカツオ漁をおこなうパターンの航海。 多い日には一日に30トンものびんちょうを釣るんですからスゴイの一言です
83佐賀明神丸の入港を機に、関係船が続々と気仙沼港に舳先を向けることを期待しています。 カツオやびんちょうの価格も、比較的しっかりとした相場なので、大きな水揚げ金額も期待できますね
乗組員が総出でおこなうカツオの水揚げ。 漁艙から手渡しでカツオやびんちょうを水揚げする。 大変な作業ですが、乗組員の皆さんはすごくうれしそうな表情。 皆さん今年もどうぞ宜しくお願いします
乗組員の皆さんにとって第二の故郷って言っていいほどなじみ深い気仙沼港。 約半年ぶりでの気仙沼入港なので、皆さんそれぞれに予定があるのでしょう。 ひさびさの気仙沼港での泊まりの一夜をゆっくりと楽しんでいただけたらと思います。 カツオ船が入港すると気仙沼の街も賑わいが戻ってきますね
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
13:01
2017年06月28日
創業者の写真にビックリ
株主総会や各団体などの総会が予定されている6月下旬。 先週からも東京での各種会合などに出席して、半分は気仙沼を離れている今日この頃。 お酒を飲む機会も多いから意識して控えめにしないと
出張が続くとどうしても外食ばかりになってしまうから、ひとりの時はできるだけあっさりとした食事で済ませるようにしています。 きょうは会場の近くに最近できたお蕎麦屋さんに入ってみました
お蕎麦って、高級店から立ち食い蕎麦までいろんなお店があるけれど、私はいずれのお蕎麦も大好き。 うどんっていうよりも私はどっちかっていうと蕎麦派かな。 皆さんも食べる機会が多いはず
立ち食い蕎麦屋さんなのかなって思って入ってみると、お昼時の混んでいる店内でも皆さんイスに座って食べるスタイルのお店でした。 券売機で食券を買って、カウンターに出して。 お蕎麦は「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の三たてが美味しいお蕎麦の条件ってお店に書いてあって、期待して待つと
夏野菜とゲソかき揚げの冷やし蕎麦。 天ぷらもお蕎麦も予想以上にグレードが高くってビックリ。 そして何よりビックリしたのは、壁に飾られた創業者の写真。 てんやものの出前に行くときのものだと思うけど、ピラミッドのように8段~10段にも重ねられた丼ものやお蕎麦を肩に自転車って
肩にのせるものすごいけど、本当に運べるのかって感心しちゃいます。 いまはこういう光景を目にすることはないけれど、昔は結構あったのかなあ。 お蕎麦を食べながら思わず写真を撮ってしまいました
この写真で「あぁ、あのお店ね!」ってわかる人はかなりの通かも。 ワンコインで食べれる割にはすごく美味しいと思うので、勝栄丸ブログをご覧の皆さんにもお勧めです。 また近いうちに行ってみましょう
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:28
2017年06月27日
新たなプロジェクトに向けて
123勝栄丸の新船建造からはやくも4年が過ぎて、本船がかかわるプロジェクトも順調な推移を見せる中、次のステップに向かっての動きを見せるタイミングに差し掛かってきたように思えます
社内でもいろいろと検討され始めてきている新しいチャレンジに向け、東京に出張した機会をとらえての会合がもたれました。 気仙沼から出張のプロジェクト担当も合流して目的地に向かいます
123勝栄丸を建造した当時と比べると、制度のさまざまな変更点があって、ひとつひとつ疑問を解消しながらの打合せ。 私が考えるコンセプトやスケジュールなどを資料で示しながらの話し合いでした
まだスタートラインにも立っていない新事業なので、たくさんの業者の皆さんからいろんなお話しやアイデアをお聞きしながらまとめ上げていくんだと思いますね。 関係者の皆さんどうぞ宜しくお願いします
2時間半にもわたるミーティングのあとで、関係者みんなでのランチタイム。 次の会合までの時間も少なかったので、すぐに食べれるお店を選択。 まぐろとブリの海鮮丼、トロサバの塩焼きやホッケ焼き定食など。 宮城県発祥の居酒屋チェーンに初めて入ったけれど、けっこう美味い定食でした
夜は月~木にハッピーアワーが設定されていて、ビールなどが190円と激安。 競争の激しい東京ではこういうお店が結構あるんでしょうねえ。 こんどは夕方の時間帯でのミーティングにしたいですね
まだ頭の中も整理できていなくって、まさにこれからの新しいプロジェクトですが、こうした会合を何度も重ねながら、将来の遠洋まぐろ漁業の理想的な形を探っていきたいと思います。 会合に参加された皆さん、本当にお疲れさまでした。 これからもどうぞ宜しくお願い致します。 そしてご馳走様でした
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:02
2017年06月26日
漁師直送まぐろ専門 「ヒガシノマグロ」
昨日の勝栄丸ブログでお伝えした日かつ漁協の総会と懇親会を終えても、まだ19時過ぎの早い時間という事もあったから、この機会に以前からいちど行ってみたかったお店に立ち寄ってみました
神田小川町の交差点にある漁師直送まぐろ専門「ヒガシノマグロ」さん。 気仙沼では北かつ組合が直営の「北かつまぐろ屋」を運営して今年で20年になりますが、ここはまだできて新しいお店なんです
かっこいい看板の下で、北かつ組合長の写真を一枚。 階段を下りて地下にあるお店に入ります。 事前に電話して予約していたから、奥の広いテーブルを確保しておいて頂きました
まぐろ料理専門店っていうだけあって、マグロを使ったいろんなアイデア料理がたくさん。 まずは岩手県一関の「蔵ビール」で乾杯です。 私は山椒の効いた黒ビールを注文。 すごく刺激的なビールで、後味は山椒がピリッとして、普通のビールとは全く違う。 日本食にも相性抜群ですね
マグロの赤身・中トロ・頭肉のお刺身、ホホ肉の炙りなどの5種盛り。 マグロの酒盗をあえて食べるサラダ。 メカジキのカマトロステーキや煮物。 実はヒガシノマグロさんで使っているマグロ類は北かつが提供しているんです。 店内はたくさんのお客さんで賑わっていました
日かつ漁協の懇親会でけっこういろいろ食べていったにもかかわらず、一緒に行った皆さんの食欲はスゴイ。 美味しいマグロ料理をおつまみに、ビールや日本酒など次々と器があいていきます
以前お伝えした、新橋と浜松町にあるマグロ料理専門店「ニッポンまぐろ漁業団」と今回行ってきた神田の「ヒガシノマグロ」。 こういうマグロ料理専門店がたくさんの皆さんに認知されて、まぐろの消費が拡大していくといいですね。 美味しいマグロ料理ごちそうさまでした。 ぜひまた来たいと思います
漁師直送まぐろ専門 「ヒガシノマグロ」さんのHPはこちら http://east-maguro.jp/
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:37
2017年06月25日
日かつ漁協の総会と懇親会
日本全国の遠洋かつお・まぐろ漁船で組織する日本かつお・まぐろ漁業協同組合(日かつ漁協)の通常総会が東京・門前仲町で開催され、組合員と関係者が会場いっぱいに集まりました
この一年間、原油価格が1バレル40ドル台から50ドルほどで推移してくれたおかげで、漁船に供給される燃料油も一時に比べてかなり安価な水準で推移しました。 それでも中東情勢や戦争やテロ、そして米国のシェールガスオイルなどの動向を今後も注視していかなければなりません
まぐろ類の魚価は、特に赤身商材が供給減により価格が上昇してはいますが、ミナミマグロやクロマグロなどの天然脂物商材については価格が軟化。 販売促進のキャンペーンなどを通じて、さらに消費が拡大されるようにアピールしていく事などの事業計画が示されました
海外での漁場確保、島嶼国で導入がすすめられているVDS問題、混獲生物のサメや海鳥・ウミガメへの対処など。 いちばんは乗組員後継者の確保と育成なんだと思います。 新たなプロジェクトでの乗組員養成を業界挙げて取り組んでいく、そして漁船の更新を図りながら競争力のある日本漁船団を維持していく。 新年度に向けての意気込みを組合員みんなで確認しあった総会だったと思います
今回の総会では任期満了による役員改選が行われ、新しい役員と監事も選任されました。 日本の遠洋かつお・まぐろ漁業の中核的組織として、4年間の舵取りの程どうぞ宜しくお願い致します
通常総会も滞りなくすんで、その後は茅場町の証券会館7階ホールに移動しての懇親会でした。 このところ懇親会はこの場所で行っていますね。 立食形式の会場内には美味しそうな料理がズラリ
日かつ漁協の懇親会といえば、組合所属漁船が提供するマグロがお目当ての方も多いはず。 今年も、国のもうかる漁業事業で生産されたマグロの大皿がテーブルを彩っていて。 日光水産提供の脱血処理をほどこした「S-1」冷凍かつお。 宮古・清福丸さんの「極洗」ミナミマグロ、ジャワ沖のメバチマグロや南太平洋産のキハダマグロ、そして北大西洋アイルランド沖の極上のクロマグロまで
組合長の挨拶、そして副組合長の乾杯の発声で今視界がスタートするや、マグロの前には長蛇の列が出来上がって、皆さん美味しいお刺身をつまみながら、お酒やワイン、ビールなど、それぞれに楽しまれたんじゃないかなあと思います。 これからの1年間また頑張って、遠洋漁業界を盛り上げていきましょう
それから、懇親会で発表となった日かつ漁協のホームページのリニューアル。 まだdemoページでの公開みないですが、もうすでに更新されているので、皆さんもよかったらご覧になって下さい
日本かつお・まぐろ漁業協同組合のHPはこちら http://japantunanet.demopage.jp/
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
12:28
2017年06月24日
門前仲町での一瞬の夕焼けに
今年は一気にシーズンインって感じじゃなくって、少しずつ徐々に盛り上がりを見せてきている気仙沼でのカツオ船の水揚げを横目に、今週も団体の総会や会議などのために東京に出張してきました
朝晩は涼しいくらいに過ごしやすい気仙沼とは違って、やっぱ東京の気温はひとシーズン違うくらいに暑い。 気仙沼の真夏かのような温度ですね。 ちょっと歩いただけでも汗が噴き出してきます
きょうは下町・門前仲町での会合に出席。 その帰り道に出会った色鮮やかな夕焼けにちょっと見とれてしまって、思わずカメラを取り出しての撮影。 とっさに撮りたいイメージを形にするいつものルーティン
気仙沼に比べて陽が落ちる時間が遅いのでしょうか。 夜7時の時間帯でもまだ日が落ちきらない、そんな夜のとばりの時間帯に一瞬だけ見せた真っ赤な夕焼け。 川面に映る朱の色がすごく鮮やかです
忙しい日常の中、東京のビル群の中に、こうした非日常の光景を目にし切り取るって。 常にカメラを持ち歩いてもなかなか撮影したいと思う風景ってめったに出会えないから、今日はとてもラッキーでした
週末に行われる業界団体の総会や懇親会、新しいプロジェクトに向けての極秘会合などに思いを巡らし、きょうは仲間の漁業者の皆さんとゆっくり杯をかたむけたいなあと思います。 宜しくお願いします
いま使っているカメラはオリンパスのEM-1っていう機種なんだけど、きょうは昔使っていたコンパクトなカメラに短焦点レンズを装着して持ってきて。 撮りたいものを自由な感覚で撮影するって、勝栄丸ブログの読者の皆さんにお伝えするだけではなく、自分なりにも気分転換できる時間なんだと思います
完璧っていうものはなくって自己満足の世界かもしれないけれど、毎日投稿する写真についても精一杯頑張ってお伝えしていきたいと思いますね。 それにしても素晴らしい夕焼けの一瞬でした
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:45
2017年06月23日
勝栄丸乗組員とYasseCoffeeに
大西洋漁場でのマグロ漁を終えて、漁業基地のスペインLasPalmas港に係船し休暇のために空路帰国中の勝栄丸乗組員の皆さん。 沖での忙しい時間から離れ、ご家族とのゆっくりとした時間を過ごされているんじゃないかと思います。 仕事で呼び出すこともあるかと思いますが、宜しくお願いしますね
乗組員との会話のなかで、気仙沼の郊外・八瀬地区にある「Yasse Coffee」さんのモーニングセットを食べに行こうって話しが盛り上がって。 さっそく出かけてきました。 市内から約15分ほどです
朝7時から営業しているYasseCoffeeさん。 日常とはちょっと違う大自然の中で、美味しいコーヒーや軽食などを楽しめるとあって、今ではもう常連客もたくさんいるほど人気店になっていますね
お店の近くに住んでいる勝栄丸の機関士も合流。 朝8時くらいの時間帯でしたが、もうすでに駐車場はたくさんの車でぎっしり。 なんとか駐車スペースを見つけて。 約束の時間に全員集合でした
きょうのお目当てはYasseCoffeeのモーニングセット。 超厚切りのトーストがすごく美味しいんですよね。 ちょっとしたサラダに玉子、ジャムが添えられて。 もちろんYssseブレンドのコーヒー付き
普段の日はご飯に味噌汁と和朝食をとることが多いけれど、たまにはこういうモーニングセットもいい。 コーヒーを飲みながら小一時間ほど、乗組員の皆さんとのんびりした時間が過ごせたと思います
帰りには近所の機関士のおうちに立ち寄って。 自家栽培しているお野菜やお米などのお土産まで頂いて恐縮です。 急に押しかけてなんか申し訳ないですね。 ほんとうに有難うございました
仕事前の時間帯で、YasseCoffeeさんのモーニングセットでリフレッシュ。 さあ、会社に戻って仕事開始としますか。 YasseCoffeで始まった一日は、なにかとてもいい気分で、仕事もはかどりそうです
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:29
2017年06月22日
かつお水揚げ本格化まだ先か
今シーズンの気仙沼の生鮮かつお水揚げが始まって一か月が経ちます。 6月も下旬に入ったけれど、三陸沖の水温がまだ低いためなのか、まだ本格的なシーズン到来という所には至っていませんね
千葉県勝浦港に水揚げされているカツオの入荷量もそれほど多いっていうわけでもなく、先日までのびんちょうの漁もこのところ聞こえてこなくって、関係船の気仙沼入港はもう少し先かもしれません
昨日気仙沼はかつお一本釣り船が1隻と巻き網運搬船が3隻で合計150トンほどの水揚げ量。 巻き網船のカツオは、前日漁獲の「新物」でほとんどが中小サイズ。 目廻りはたぶん2.2㎏前後かな
乗組員がブームを操作して漁艙から網でカツオをすくい、ベルトコンベアーの上に。 ベルトコンベアーの速度を作業員が選別しやすいようにスイッチON/OFFで調整しながら。 鮮度はいいような感じですね
魚問屋の社長さんたちも総出での選別作業。 デジタル秤で一本づつ目方を確認しながら、大きいカツオや小さいものを選別しては、氷水が入ったブルータンクに投入。 早朝からの作業ご苦労様です
いま気仙沼魚市場は衛生的に管理される新建屋を建設中で、だんだんとその姿があらわれていますね。 衛生管理の一環でしょうか、今週から魚市場職員がそろいのキャップをかぶるようになっていて。 市場に出入りする魚問屋としても、スタッフジャンパーと共に帽子も準備する必要もあるのかも
今年はまだカツオ一本釣り漁船の入港が本格化していない気仙沼港ですが、カツオの北上に合わせ気仙沼港への集中入港がはやくなることを期待しています。 そうこうすると7月になっちゃいますから
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
06:36
2017年06月21日
豊洲移転を正式表明
東京の台所・築地市場の名前は世界的にも有名で、いまでは場外市場も含めてたくさんの観光客も訪れる人気スポットになりましたね。 勝栄丸ブログでも築地市場での記事を何度もお伝えしました
お寿司や海鮮だけではなく、市場で働く方々のためのいわゆる「築地市場グルメ」っていうものが存在していて、私も昔から足繁く通ったお店なんかもあるんですよね。 市場の機能そして周辺の商業施設、人の流れなんかも大きく変わってしまう、そんな市場移転問題にようやく方向性が示された模様
本来であればもうすでに豊洲新市場への移転を終えて、営業開始されているはずだった築地市場の移転問題。 連日のように報道され注目されたこの問題に小池都知事が記者発表を行いました
報道によれば、東京都の豊洲市場(江東区)への移転問題で、小池百合子知事は20日、緊急記者会見を開き、「築地を守る、豊洲を生かす」ことを基本方針の第一とし、豊洲に市場機能を移転させた上で、築地市場(中央区)にも市場機能を残して再開発することを表明。 将来的に築地に市場を戻すことを視野に検討する方針。 小池知事は記者会見で「築地市場の価値は都の莫大(ばくだい)な資産。 築地ブランドを維持、活用すべきだ」などと理由を説明した模様
賛否両論あって、移転賛成派・反対派それぞれの主張が真っ向からぶつかり合って、市場での不買運動やボイコットなど大きな混乱をもたらしたこの問題にもようやく着地点を見いだせたかのように見える。 小池知事の決定はそれぞれの主張に配慮した結果なのかな。 豊洲新市場に移移転すると断言した一方で、5年後をめどに築地市場跡地を再開発し市場機能をもった食のワンダーランドにしていく。 ん~、何かよくわからない。。 近いエリアに二つの卸売市場が両立するのは現実的じゃないと思いますが
5年後と言ったら、東京五輪も終わっているし、豊洲新市場に移転しての業務も軌道に乗っている。 そんなタイミングでまた新たな市場をつくって、戻りたい人だけ戻りなさいって。。。 豊洲新市場移転への反対・慎重派の批判をかわす政治手法にしか見えないんですけど。 築地再開発については結局先送りっていう事なんだと思いますね。 後任の知事さんなどにバトンを預けた形なのかな
いずれにせよ、築地市場、築地っていう場所は、銀座からも歩いていける距離にあって、東京最後の大型再開発地区と言われるくらい価値の高いエリア。 どんな築地に生まれ変わるのか期待したいです
これで築地市場の新市場への移転問題が大きく動き出す。 報道で言われているのは来年5月頃の移転。 豊洲新市場を利用するお客さんや築地市場関係者が安心して胸を張って新しい環境で商売・取引ができるよう、そしてスムーズな移転ができるように、しっかりと対応してほしいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:26
2017年06月20日
「松島さかな市場」を視察して
仙台市内での会合のあと、三陸自動車道を通っての帰り道の途中に、日本三景松島に寄り道していこうという事になって。 松島海岸インターで下車して海岸通りに向かいます。 仕事の帰りだけれども、ちょっとした観光気分になってきました。 しばらく松島に来ていなかったから、いい機会かもしれませんね
松島の中心地はほぼ一本道なので、観光客の車で渋滞。 散策している人もたくさんいて、気仙沼とは観光客の数が違うのは歴然。 さすがは日本有数の観光地だけありますよね。 仙台はインバウンド効果で宿泊客が前年比140%となったと、講演会で聞いたばかり。 外国人も多いのではないでしょうか
渋滞を抜けて、松島海岸の商業施設「松島さかな市場」へ。 ここは遠洋まぐろ漁船・昭福丸を運航する気仙沼の臼福本店さんが運営しているお店。 予想以上にたくさんのお客さまで賑わっていました
松島さかな市場に来たのは何年ぶりでしょうか。 以前きたときに比べてもだいぶ活気があるような気がしますね。 店内には昭福丸の大漁旗が飾られて、船頭さんや昭福丸の写真もいたるところに
遠洋マグロ船・昭福丸が世界の海で漁獲したマグロを直接消費者に提供する。 すごくいい取り組みだと思いますね。 社長さんのご配慮で、「天然まぐろ贅沢5種盛重」をごちそうになりました。 天然本鮪、みなみまぐろ、メバチマグロ、びんちょう、ネギトロと超スペシャルなまぐろ丼。 あら汁付きで大満足でした
お店の一角には、松島特産の牡蠣の「焼がきハウス」があって、なんと45分間の食べ放題。 鉄板の上で大量の殻付き牡蠣を豪快に蒸し焼きにして食べる。 行列必至の人気スポットなんだとか
こんど松島にくる機会があったら、牡蠣の食べ放題にぜひチャレンジしてみたいですね。 まぐろ丼でお腹いっぱいだったけど、牡蠣を焼く何とも言えないいいにおいで、ついつい食べたくなっちゃいました
以前お世話になったスタッフの方々にもご挨拶出来て。 松島さかな市場の皆さん、ほんとお世話様でした。 年中無休の店舗運営は大変かと思いますが、いろんなアイデアでがんばって下さいね
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:53
2017年06月19日
三陸新報「論説」 太平洋クロマグロ 適切な資源管理を
いま問題となっている日本近海などでの北太平洋クロマグロの資源管理。 勝栄丸ブログでも何度となくお伝えしてきました。 昨日の記事の中でもこの問題にふれたばかり。 もう少しお付き合いください
先日気仙沼魚市場に巻き網船によるクロマグロの水揚げがあって、その様子を視察しに行ってきました。 その時にお会いした三陸新報の記者さんに太平洋クロマグロがおかれている状況について短時間ではありましたがお話しする機会があり、「論説」として掲載されたので全文をご紹介したいと思います
【 太平洋クロマグロ 適切な資源管理を 】
資源の減少が懸念されている太平洋クロマグロ(本マグロ)。 気仙沼港に先日、大量の水揚げがあったが、こうした光景もいずれ見られなくなるのではという危機感をぬぐえない。 2014年現在の親魚量は歴史的最低水準に近く、漁業が無かったとした場合の資源量のわずか2.6%という。 国は国際合意に基づき、漁獲枠を設けて資源管理を行っているが、ここから回復させるには相当の努力が必要だろう。 特にメジマグロと呼ばれる30㌔未満の小型魚の過剰漁獲が問題だ。 現管理機関(16年7月~17年6月)はすでに上限の4007㌧を突破した。 超過分は次期管理機関の枠から差し引かれる仕組みとはいえ、国際合意は守れなかった。
現行制度では上限に近づくと特別警報、操業自粛要請が出されるが、漁業者の自主的な取組による。 18年からはTAC(漁獲可能量)制度が導入され、操業停止命令などに背いた場合には罰則が適用される。 漁獲量がより厳しく管理されることになるが、漁業は農業とは違い、とりたくなくてもとってしまうケースがある。 延縄にかかり、定置網に入ってしまうのだ。 漁獲上限に近づいた際、釣り針にかかったマグロを生きたまま逃がすのは難しい。 定置網なら放すことも可能だが、泳ぎを止めれば死んでしまう魚だ。 そう容易ではない。 年間を通して漁獲量が少ないクロマグロのために休漁したのでは、影響が大きすぎる。 TACの導入が漁獲抑制につながるのだろうか。 それより現場が混乱するのではという懸念を強く感じる。
そもそも小型魚を年間4007㌧もとることに、疑問の声がある。 大西洋クロマグロの資源回復に取り組んだ実績のある市内の漁業関係者は「とりすぎだ。限りなくゼロに近づけるべき」と指摘。 「われわれにできたのだから、できないはずがない」と話す。 さらに親魚も産卵期や、産卵場の漁獲規制が必要だと訴える。 太平洋クロマグロと同様に資源減少が叫ばれているのが、気仙沼港に欠かせないカツオ。 日本国内では熱帯域での海外巻き網による過剰漁獲を問題視している。 マグロの国際合意を守れない一方で、海外巻き網の規制を訴える。 これでは筋が通らず、カツオの保護にもつながらない。 クロマグロの漁獲規制をさらに強めれば漁業者が反発するのは必至だが、国はしっかりと調整すべきだろう。 将来を見据え、今は我慢の時だと思う。
三陸新報の論説に書いてあることはまさにその通り。 付け加えれば、初期資源の7%まで資源回復させようっていう今の「暫定目標」ではなく、世界標準の20%レベルへの回復目標に変更する事。 そして小型魚については、狙って獲ることをやめるべき。 小型魚漁獲枠の大幅削減とともに、延縄や定置網などの「受け身」「待ち」の漁業への配慮もそこには必要でしょうね。 それと遊漁規制もそろそろ導入する時期に来ていると感じます。 いずれにせよ、とてもよくまとめられた「論説」だと思いご紹介しました
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:13
2017年06月18日
珈琲専門店の「東亜」さん
このところ毎週のように会議で訪れている東京の門前仲町。 全国の遠洋かつお・まぐろ漁業会社が加盟する団体の「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」通称:にっかつの本部がある街ですね
先日は門前仲町でお気に入りの洋食屋さんでのランチを食べて。 チェーン店やファミリーレストランとは全く違った本物の美味しさがありますよね。 たまに食べるならこういうお店を選択してしまします
そしてきょうは門前仲町での隠れ家的存在の喫茶店をご紹介。 東西線・大江戸線の門前仲町駅、その3番出口を出てすぐのところにある珈琲専門店「東亜」さん。 たまに立ち寄らせて頂いてます
チェーン店とは違って、ストレートのコーヒーを淹れたてで提供してくれる。 ドトールとかと比べるとお値段はちょっとお高くて、1杯500円くらいはするけれど、いろんな種類の中から選べるのがいい
きょうのお勧めは何ですかって聞いたら、品評会で一位をとった「ブラジル」ですかねえって事だったけど、さすがにブラジルは抵抗あって別な種類をお願いして。 ニカラグアのコーヒーにしてみました
ほんのりとした苦みの中に甘さがあって、雑味がまったくないすごく美味しいコーヒーです。 ミルクや砂糖など一切入れなくてもいい感じだけど、最後にちょっとミルクを入れるとまた違った味になって
お会計の時に、レジ横に水出しコーヒーのサンプルを見つけて味見をさせて頂きました。 私は一年中アイスコーヒーを飲むけど、これからの季節には特におすすめのコーヒーかもしれません。 また会議などで門前仲町に来るときには、一息つく時間と美味しいコーヒーを求めて立ち寄りたいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
07:34
2017年06月17日
大西洋出漁者会議で東京へ
8月から始まる大西洋海域の新漁業年度を前にして、東京の日かつ漁協の会議室で関係者が集まっての会合が行われました。 午後の開始時間に合わせて、一ノ関駅から新幹線での移動
一ノ関駅の駐車場に到着すると、気仙沼の昭福丸の社長さんとばったり。 東京にはちょうどお昼頃に到着する同じ新幹線だったので、会議の前に一緒にお昼ごはんでもという事になって
日かつ漁協のある門前仲町は下町の風情が残る街。 きょうは久しぶりに洋食がいいねって、門前仲町駅前の老舗洋食店「ベニヤ」さんに。 実はここのポークジンジャーが私は大好物なんですよね
ランチの「ポークジンジャーとエビフライ」にライスとスープがついて1290円。 ランチにしてはちょっとお高めかなって思うけど、ベニヤさんのポークジンジャーを食べたら、皆さんも納得すると思いますね
会議の前にお気に入りのランチを頂いて会場に向かいます。 10分前くらいに到着したけれど、会場にはすでにほとんどの方が揃っていて、私たちの為に前のほうの席を空けておいてくださいました
次年度の大西洋操業の注意事項や諸手続き、事業遂行のための分担金の説明や国際会議の動向など。 日かつ漁協国際部の各担当者による説明。 メモを取りながら、説明内容を頭に叩き込んで
意見交換の時間には、いま問題となっている北太平洋クロマグロの資源管理についてのお話しに。 一時は大きく資源量を減らした大西洋クロマグロですが、ICCATでのわが国をはじめとする関係国の厳格な管理が功を奏し、その資源はV字回復し、漁獲量を増やすところまできましたね
一方の日本近海などで漁獲される太平洋クロマグロの資源量は危機的な状況にあるにもかかわらず、未成熟の幼魚を大量に漁獲したり、産卵場や産卵期間の保全はなされず、私達から見てもずさんな管理と感じてしまいます。 マグロ資源は地域漁業管理機関でしっかりと管理し増やしながら有効利用していくんだという事を、国内の関係者にもう一度考えてもらいたいと思います
大西洋会議の中でのこういう議論は、関係ないと思われた方も中にはいたかもしれませんが、日本の国際的な発言力を維持し、国益を最大化するためにも、片手落ちの管理は見過ごすことはできませんね。 ダブルスタンダードといわれないように、これからもしっかりとこの問題に取り組んでいこうと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:11
2017年06月16日
かつお一本釣り船が今季初入港
20年連続で生鮮かつお水揚げ量日本一を続ける気仙沼港に、待望の一本釣り漁船が今季初入港となって生鮮かつお18.5トンの水揚げでした。 今年の一番船は三重県志摩市の第27源吉丸さん
水温の関係もあって、かつお一本釣り漁船が使用する活きイワシが気仙沼付近で調達できないことなどにより、昨年よりも8日ほど遅い初水揚げとなったけれど、ようやく一本釣り船が入港しましたね
各船のなかで一番目の入港船を祝し、気仙沼市長や気仙沼漁協組合長などによる歓迎のセレモニーがおこなわれ、日本酒やTシャツ、南三陸米を27源吉丸の船頭さんに贈呈。 テレビカメラや新聞社の取材陣もたくさん囲んだなかで、漁艙から手渡しでぴかぴか輝くような新鮮なカツオの水揚げ開始です
27源吉丸さんに続き、きょうは78福徳丸さんが22トンのカツオを持っての入港。 餌のカタクチイワシの来遊はまだみたいだけれども、「買いまわし」と呼ばれる買い付けした餌の供給が開始された模様
本格的な餌の供給はもう少し先かもしれないけれど、1番船、2番船の入港・水揚げで、今年のカツオシーズンがようやくスタートを切った感じがしますね。 勝倉漁業の関係船の入港も期待しましょう
このところカツオ主体の漁模様でしたが、沖合の様子を聞けばまた「びんちょう」の漁が出てきたという事なので、週明けの水揚げには気仙沼に舳先を向ける船も出てくるかもしれませんね
昨年秋の操業切上げから半年以上ぶりの船頭さんや乗組員の皆さんとの再会がもうすぐ。 あとは時間の問題かと思うので、受け入れ準備をしっかりとして、入港の連絡を待つことにしたいと思います
やはり気仙沼はカツオの水揚げがあると、港や街全体が盛り上がっていきますよね。 21年連続日本一に向けて、今年はまた新たなステージへのチャレンジする年。 各船が安航で大漁でありますように
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
10:07
2017年06月15日
旬を迎えるホヤを頂いて
これからの時期に旬を迎える大好きなもの。 勝栄丸の船頭さんOBから、唐桑産のホヤをたくさんいただいて、社員みんなでわけあって。 さっそくホヤをさばいて夕飯の食卓に登場です
ホヤは鮮度落ちが早いから、朝に水揚げしたものをその日のうちに食べるのがベスト。 お礼の電話をすると、「今年のホヤは肉厚で美味しいから食べてみて」っていうコメントが。 有難くいただきます
ホヤの剥き方がわからないっていう人は多いと思うけど、やってみると結構簡単なもの。 角っていうか、二つの突起が出ている方を包丁で切って殻をを割くと、身がプリッと剝けてくるんです
ひとりあたり10個ほどの分け前だから、そんなに時間がかからずにこの状態まで。 わさび醤油で食べる人もいるけれど、私は酢がちょっと多めの酢醤油が好き。 ビールと共にいただきま~す
船頭さんの言う通り、今年のホヤはものすごく肉厚でプリッとしてて、臭みがまったくなくて、ほろ苦い後味が最高。 小さなどんぶりいっぱいのホヤのお刺身をほとんど一人で食べてしまいました
6月中旬となって、大西洋操業の勝栄丸も漁業基地スペインLasPalmas港に到着し、入港作業を終え乗組員が日本に帰国しましたね。 地元気仙沼に帰ってきた乗組員の皆さんにもぜひ食べてもらいたいと思います。 これから旬を迎えるので、食べるチャンスはたくさんあるはずですから
気仙沼の観光キャラクター「ホヤぼーや」のモデルともなっている特産品のホヤ。 これから旬を迎えるので、肉厚でぷりっぷりの美味しいホヤを、ぜひ気仙沼でご賞味ください。 ほんと美味いですから
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
15:24
2017年06月14日
第5八幡丸のミナミマグロ丼
三陸沿岸の水温がまだ低いためか、かつお一本釣りに使う活きイワシがまだ回遊してこなくて、定置網の設置も遅れ気味。 6月も中旬になるというのに、気仙沼港がカツオ船で賑わうのはまだ先かも
このところ続いていた「びんちょう」狙いの漁もここにきて一服感、カツオにシフトしての操業となっていますね。 比較的小型のかつおながら、色め良く脂のりも見られるというから、早い来遊に期待です
そんななか、遠方から突然のお客様が。 会社の応接室でかつお・まぐろ業界の事などについてのいろいろな情報交換をして。 気仙沼に来るといつも立ち寄ってくれるので、すごくありがたいですよね
ちょうどお昼時になったから、オープンから20周年の記念イベントをおこなっている「北かつまぐろ屋」海の市店でのランチにお誘いして。 平日にも関わらず、駐車場はたくさんの車でうまっていて
まぐろ屋も満席状態。 入り口に設置してある順番待ちのボードに名前を書いてしばし待って。 お店の前の写真入りのメニューを見ながら、何を食べようかと。 「第5八幡丸のミナミマグロ丼」が通常2000円のところを1500円で提供ってでかでかと出ていたから、迷わず注文することに
北の本鮪、南のミナミマグロ。 高級マグロの両巨頭。 このところミナミマグロの卸売価格が低迷気味だけど、私はどっちかって言えばミナミマグロのほうが好きかな。 特に赤身が美味いですから
濃い赤身の色が特徴。 トロはすごく脂がのっていて美味いですね。 このグレードでこのお値段、すごくリーズナブルだと思いますね。 キャンペーンのくじ引きでは、ハズレだったけど50円引き券として使用できて、ちょっと得した気分に。 皆さんもぜひ「第5八幡丸のミナミマグロ丼」をお試しください。
北かつまぐろ屋海の市店での美味しいミナミマグロ丼を頂いて。 気仙沼に来た際にはまたぜひ会社に立ち寄って下さいね。 次も美味しいマグロ丼などを食べに行きましょう。 これからも宜しくです
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
07:16
2017年06月13日
航海終えて新体制へ移行
大西洋漁場でのマグロ漁を終えて漁業基地のスペインLasPalmasに到着し、日本から派遣の技師や監督との引継ぎを終えて休暇のために空路日本に帰国した勝栄丸の乗組員の皆さん
昨年夏場からの長期航海本当にご苦労様でした。 マグロ漁の指揮を執る船頭さんをはじめ乗組員の皆さんの日々の奮闘に心から感謝を申し上げます。 帰国してさっそく今航海の締め括り「精算」でした
一年前から伝えられていたことだけど、第1勝栄丸の船頭さんがこの度引退されるという事で、勝栄丸に乗船して15年近くも本船を引っ張ってきて頂いた方だけに、すごく感慨深いものがありますね
長年のご功績に感謝申し上げるとともに、新体制への移行に関してのご協力の程、まだまだお願いしなければなりません。 引き続きどうぞよろしくお願い致します。 長いあいだ本当にお世話になりました
そして、後任の新船頭には第7勝栄丸の船長が社内昇格することが決定。 船頭を見据えての心の準備もこの一年間しっかりおこなってきたと思います。 乗組員の皆さんのご協力を頂きながら、スムーズに新体制がスタートできるように、私達としても精いっぱいサポートしていくのはもちろん、取引関係者の皆さんにも、これからの新体制へのご指導・ご協力の程どうぞ宜しくお願いしたいと思います
若い船員達の成長も目を見張るものがあります。 マグロ漁師としてのスキルアップを経験しながら、乗船履歴をつけて国家資格である海技免状に挑戦する船員達。 そしてすでに幹部船員として活躍している人たちも。 「精算」で一つの区切りとなりましたが、日本での休暇をしばしゆっくりと過ごして頂いて、また新たなマグロ漁の航海へと船出する、新体制でのチャレンジが今からものすごく楽しみになってきました
2隻の勝栄丸の「精算」を終えたあとは、北かつまぐろ屋でのお食事会。 みんなが参加したわけではないけれど、美味しいマグロ料理を味わいながらのすごく楽しい時間でした。 日本各地から乗船している乗組員の皆さんです。 くれぐれも気をつけて故郷に帰って下さいね。 ゆっくり休養してください!
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:27
2017年06月12日
まぐろ延縄漁業の「カイゼン」に向けて
気仙沼の遠洋・近海まぐろ漁業界が一致団結してこれから取り組んでいこうというプロジェクトが発足し、魚市場の会議室を会場に設立会合が行われました。 生産性向上カイゼン検討会です
大手自動車会社のサポートを受け、気仙沼市や日かつ漁協、気仙沼遠洋組合、北かつ組合、市内の漁業会社が参加して行っていく会合。 先日おこなわれた自動車製造工場の視察やマグロ船の視察・乗船を経て、本格的な検討会が発足の運びとなって、関係者一同が会しての初会合でした
気仙沼で行われている漁船の幹部船員確保・育成事業は、東日本大震災後だけでも採用された乗組員は90名を越してはいますが、その定着率アップがこれからの大きな課題となっています
この検討会を通じて、事故のない安全性の高い漁業を目指しながら、沖の漁労作業の全面的な見直しや新技術の導入などによって、まぐろ漁船の労働環境を改善するとともに作業効率を高め、省人・省力の次世代型のまぐろ延縄漁業を見出していく考え。 収益性の向上も大きな目標ですね
安全性の確保はもちろんのこと、品質の向上や生産性のUPもこの検討会で議論されていきます。 既存船でできるもの、新造船でしかできないもの、みんなで知恵を出していけばいい方向に進んでくんじゃないかなあと、まだ漠然とした中ではあるけれど、期待感をもって今後に進んでいけるような気がします
これまで当たり前と思ってやっていた作業でも見方をかえれば改善点が見つかる。 これからのまぐろ延縄漁業をおこなっていく中で、この検討会の議論や結論はすごく重要になってくるんだと思いますね
来年の中間報告に向けて、幾度となく会合が行われると思いますが、カイゼン検討会のメンバーの皆さまとともに実りある結果を目指して頑張っていきたいと思います。 皆さまどうぞ宜しくお願い致します
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
17:58
2017年06月11日
清水のイタリアン「ROMEO」さんにて
清水港でおこなわれた勝栄丸のまぐろ水揚げのあいまに、マグロ商社の担当者のお誘いを受けてのディナータイム。 イタリアンレストランに行きましょうっていう事になってでかけてきました
JR清水駅から駅前大通りをまっすぐ進んだところ。 歩いても10分くらいでしょうか。 以前から一度行ってみたいなあって思っていたお店でした。 今年で24周年を迎える「ROMEO」さんです
赤の外観に緑が映えるロメオさん。 店内に入るとすごく落ち着いた色調の家具と内装が出迎えてくれます。 そして中庭に面したすごく素敵なテーブルを予約してくれていて。 まずはシャンパンで乾杯
初めてのお店なので勝手がわからず、お店の方お勧めのディナーコースを注文。 すごくリーズナブルで本格的なイタリアンが食べられる、24年間もずっと人気のお店だっていうのがわかりますね
まずは前菜の盛り合わせ。 めいめいに一皿ずつ。 おつまみはこれで十分だっていう種類とボリューム。 ズッキーニのトマトソースパスタは、細めの麺に濃厚なトマトソースが絡んですごく美味い
そしてメインは豚肉、鴨肉、お魚から選べて、私はお魚のイサキ料理をチョイス。 気が付けば店内はすべてのテーブルがお客さんでうまっていて。 女性客が多いのがわかりますよね。 締めはデザート盛り合わせのプレート。 自家製と思われるケーキやシャーベットが数種類、おしゃれに盛り付けてあって
白ワイン、そして赤ワインと飲み進んで、デザートを食べながら〆のエスプレッソ。 24年以上も清水に通っていて、ロメオさんでのお食事は初めてだったのは不覚だったなあと反省。 また近いうちにお客さんをお連れして、ロメオさんでの美味しいイタリアンディナーを満喫したいと思います
イタリアンレストラン「ROMEO」さんのHPはこちら http://www3.tokai.or.jp/romeo/
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:41
2017年06月10日
清水港でのマグロ水揚げ
梅雨入り直前の今にも雨が降りそうなどんよりとした天気の清水港です。 大西洋で操業する勝栄丸が漁獲したメバチマグロなどを超低温冷凍運搬船に転載し清水港まで運んできました
一隻の運搬船には各船の漁獲物3000トンほどが漁艙に積載してあり、ハッチ口に近い荷口から順番に水揚げとなって。 運搬船の荷役開始から約10日ほどで勝栄丸の水揚げの番になりました
事前におこなわれたマグロ類の値段交渉では、先月からの産地入札の流れを確認し、急激な上昇を見せる赤身相場にのって、交渉時間はちょっとかかったけれど、最終的には合意となって
相場とはいえ、まぐろ相場の上昇は今回の値決めを後押ししてくれたのも事実。 そして快く対応して頂いた取引先マグロ商社のご協力感謝ですね。 ほんとうにありがとうございました
次々と水揚げされるまぐろ類。 マイナス60℃の超低温冷凍製品なので、漁艙から吊り上げられ外気温にふれると白い冷気があたり一面にたちこめます。 まぐろ同士がぶつかる音が「カチン・カチン」って
種類やサイズ別に仕分けされ、それぞれに計量されて保冷トラックに。 今回は2隻分の水揚げだったので、朝8時から開始して午後3時過ぎまで、昼食をはさんでの水揚げ上げ作業立会いでした
水揚げが終わる頃にはポツポツと雨が降り出してきたけれど全く問題なし。 予定よりも少し時間がかかったけれど、なんとか無事にすべてのマグロを揚げ終えて、取引先に引き渡すことが出来ました
今回の水揚げでも取引先関係者の皆さんには本当にお世話になりました。 また次回も宜しくお願いします。 清水港でのマグロの水揚げも終わったし、気仙沼への帰路、新幹線で移動したいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
10:02
2017年06月09日
焼津「うな鐵」の絶品うな重
焼津での仕事の〆は、前々から考えていた老舗・鰻屋さんに。 私が知る限り焼津でうなぎって言ったら、なんといっても「うな鐵」さんでしょう。 知る人は万人が認める名店だと思います
焼津漁港から車で約5分くらい。 JR焼津駅前にお店を構える「うな鐵」さん。 こじんまりとした店内が、お昼時とあって小上り席は私達で満席に。 店内はうなぎを焼き上げる香りで充満していました
注文したのはもちろんうな重。 うな鐵さんに行く予定に合わせて、朝ごはんを控えめにしていたから、備長炭で焼き上げるうなぎの香りをかぐだけで、おなかがぐう~っと鳴ってしまいます
うな重の登場を待っていると、焼津の水産会社の幹部が来店。 やっぱり地元の皆さんも「うな鐵」さんのうな重がお気に入りなんですね。 肝吸いにお新香がまずテーブルに。 続いて待望のうな重が
香ばしくふっくらと焼き上げられたうな鐵さんの鰻のかば焼き。 あまり甘すぎずきりっとしたタレが食欲を誘って、くどくなく後味もあっさりと。 たまにしか食べれないけど、ここのうな重は感動の美味しさですね
近年、うなぎ稚魚の資源減少の影響で、うなぎ自体の価格が高騰して、うなぎ屋さんで食べるうな重の値段も以前と比べると1~2割高くなっているような気がします。 それは確かなのでしょう
しょうちゅう食べるわけではなく、たまに食べたいときに食べるこの満足感。 焼津「うな鐵」さんのうな重は、本当にうなぎが食べたいなあっていう時に一番に頭に浮かぶもの。 やはり最高の美味さでした
焼津でのお仕事を、感動的なうな重で〆て。 清水に戻って勝栄丸のまぐろの水揚げに臨みます
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:00
2017年06月08日
ヤイヅツナコープに立ち寄って
冷凍かつお・まぐろ漁船の国内最大級の水揚げ基地の静岡県焼津港。 全国的に見てもその年間水揚げ金額は毎年トップクラスの実績をあげている漁港です。 まさに国内のかつお・まぐろ産業を支える水産都市といっても過言ではない、我々の業界にとってはすごく重要な基地港なんです
清水での仕事のあいまの時間を見つけて、気仙沼船籍のマグロ船の水揚げを視察しながら、お世話になっている業者さんや漁協の幹部の皆さんにご挨拶。 すごく充実した数時間になりました
港での目的を終えて、せっかく焼津に来たんだからと、水産都市焼津港の魅力を探るちょっとした観光に。 水揚げ現場に隣接する焼津漁協直営の「ヤイヅツナコープ」に立ち寄ってのリサーチです
商業施設の「うみえ~る焼津」の1階に出店するツナコープ。 昔は旧市場に隣接する小規模な売店でしたが、新しい商業施設に移転してすごく魅力的な観光スポットになりましたよね
焼津といったら市を上げてPRに取り組んでいるミナミマグロでしょう! ふるさと納税の返礼品にもリストアップされて、すごく人気の商品になっている。 そのマグロが手ごろな価格で販売されていて
ミナミマグロに加えて、遠洋かつお一本釣り漁船が漁獲する三陸沖のトロびんちょうやカツオなど。 藁焼きたたきもすごく美味しそうで、お刺身もその場で食べれるっていう心遣いも嬉しいですね
まぐろの心臓や卵、胃袋などの超レアな商品も。 さすがは焼津漁協の販売店だけありますよね。 マグロのお刺身もすごくお買い得な価格で販売されているので、お近くの皆さんはぜひお買い求めください
ヤイヅツナコープでの短時間の視察だったけれど、すごく参考になった市場調査の時間でした。 赤身、脂物、びんちょうやカツオなど、新鮮ですごく美味しいお魚を、たくさん食べていただきたいですね
焼津漁協直営「ヤイヅツナコープ」HPはこちら http://www.yaizu-gyokyo.or.jp/tunacoop/
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:04
2017年06月07日
焼津港で第7福洋丸の水揚げ視察
今週行われる勝栄丸の水揚げを前に、清水港の取引先とのマグロの値決め交渉。 5月に入ってから右肩上がりに上昇しつつある赤身相場のおかげで、話し合いは難航したけれどなんとか合意に
気仙沼船籍の第7福洋丸さんが今週焼津港に帰港して、PNGやミクロネシア水域での漁獲物を満載しての入札販売があって。 その好結果も勝栄丸の値決めを後押ししてくれましたね
高値入札が続く焼津の入札。 その現場がどんな雰囲気なのか、自分の目で見て肌で感じたい思い、時間を見つけて焼津に立ち寄って。 清水からは車で約40分くらいかな。 静岡を挟んだ隣の港です
当日はさわやかな晴天に恵まれた水揚げ日和。 日が高くなるにつれぐんぐんと気温が上昇し、水揚げ現場に着くころには夏のような暑さになって。 作業着に長靴姿でおどり台にあがります
いつもお世話になってるなじみの業者さん方にご挨拶。 現在のまぐろ相場の現状や販売状況、今後の見通しや考え方など。 そっちょくな情報交換ができて、やっぱり視察に来てよかったですね
冷凍刺身マグロを生産している国は、日本のほか台湾・韓国・中国などが主。 台湾と韓国はかつての日本の中古船を利用してのまぐろ漁業なので、日本よりも10年から15年ほど船齢が古く、もうすでに30年~35年の船齢になっていますね。 加えて乗組員不足から稼働隻数が大きく減少しているとの情報もあります。 その影響も刺身マグロの搬入量減少につながっているのでしょう
中長期的に見れば、赤身鮪の安定した価格での取引っていうのが恒常化していくんだと思いますね。 日本の漁業者としては新船への更新、そして乗組員の確保・育成が何よりも重要になっていきます
久しぶりの焼津港で、超高値で競り落とされた第7福洋丸さんのマグロ水揚げを視察して。 突然の訪問にも快く応じて頂いた焼津関係者の皆さん、お世話様でした。 今後とも宜しくお願い致しいます
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
07:16
2017年06月06日
まぐろ丼を食べて値段交渉に
大西洋の漁業基地スペインLasPalmas港から空路帰国した勝栄丸の乗組員を羽田空港国際線ターミナルで出迎え、長期航海の苦労をねぎらって。 皆さんの元気な様子を確認しました
空港への出迎えには、気仙沼の旅行代理店オーシャンコネクトさんが今年開設した東京支店の支店長さんにもご足労頂いて。 名刺交換してのご挨拶。 二隻の乗組員なので、その人数も多くなる。 事前に新幹線チケットなどを準備してもらってすごく助かりました。 これからもお世話になりますね
羽田空港で乗組員と再会のあと、私は単独で東海道新幹線で静岡に移動。 今週清水でおこなわれる勝栄丸のまぐろの値段交渉と水揚げに備えて、築地第一水産担当者と事前の打合せでした
朝に焼津市場でおこなわれた気仙沼の第7福洋丸さんのマグロ入札の結果や、今月に入ってからの相場の流れなどを確認し、今回の交渉に臨む方針を決定して、腹ごしらえにマグロ丼を食べに
清水港の商業施設「清水河岸の市・まぐろ館」。 朝ごはんを食べずに打合せだったからお腹が空いちゃって、お昼にはちょっと早い時間帯にまぐろ館に到着。 最近お気に入りの「漁師めし・岸家」さんに
値決めの前はマグロを食べるジンクスを今回も守って。 天然まぐろ丼(上)を注文です。 メバチマグロの赤身と中トロ、トロびんちょう、そして天然本鮪が盛り付けられた豪華なマグロ丼。 並は食べたことあったけど、上は初めて。 期待通りの品質で、酢飯の量もちょうどよくって、最高に美味いまぐろ丼でした
清水港到着早々に美味しいマグロ丼を頂いて、勝栄丸のまぐろの値段交渉・値決めに向かう心の準備も整って、午後の仕事に向かおうと思います。 結果は明日のブログでご紹介できるかな
赤身相場が右肩上がりに上昇している状況なので、油断なく妥協なく交渉してこようとおもいます
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
06:55
2017年06月05日
LasPalmasから勝栄丸の船員帰国
大西洋でのまぐろ延縄漁をおこなっている勝倉漁業の第1勝栄丸と第7勝栄丸が、今航海の操業全てを終えて漁業基地のスペインLasPalmas港に到着。 帰国に向けての諸作業を行いました
気仙沼から派遣したドック監督の方々と係船中の工事内容などについての打合せや引継ぎ。 乗組員が帰国中に彼らにかわって現地での整備作業を指揮する皆さん。 ベテランの信頼おける方々です
沖で運搬船に漁獲物を転載したあとに操業した分のまぐろ類などを超低温コンテナに積み替えて。 乗組員総出での転載作業のあとは、超低温コンテナを封印して、計量してと。 お疲れさまでした
現地向けに輸出する冷凍魚もLasPalmasで陸揚げして。 作業岸壁から係船岸壁へと船をシフトして帰国準備が完了。 これから約2か月間のあいだ、ドック監督や技師の手にゆだねられます
両船の乗組員は日本に向けての空路移動。 マドリッドそしてパリを経由してのエールフランス便。 予定通りの時間帯に羽田空港国際線ターミナルに到着となって、空港に出向き皆さんを迎えました
昨年夏場からこれまでの長期間のあいだ、両船の乗組員の皆さんには本当にご苦労様でした。 船頭さんをはじめ乗組員の皆さんのかわりなく元気な様子にホッと一安心。 日本での休暇をゆっくりと休んでください。 スーツケースが届かないトラブルもあったけど、航空会社が何とかしてくれるんでしょう
さあ、乗組員の元気な様子を確認して、これから清水に向かおうと思います。 今週はこの両船のマグロの水揚げが予定されていますから。 しっかりと準備して値段交渉・水揚げに臨みたいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:35
2017年06月04日
太平洋クロマグロの過少報告発覚
資源悪化が問題視され、日本主導での管理強化が避けられない太平洋クロマグロ。 先日も大中型巻き網漁船の30㎏未満の未成熟魚の漁獲枠削減についてのニュースをお知らせしたばかり
その太平洋クロマグロを漁獲する巻き網漁船の会社(8社12隻)に水産庁の立ち入り検査が入って、クロマグロ漁獲の過少報告が発覚したとの報道。 行政処分じゃなくって、修正指導をすることになったらしい。 先日の小型魚500t削減の合意で全まき協会は水産庁に対し、これ以上の削減をしないことなどの条件を提示して、枠の既得権化を推進する動きを見せていますね。 今回発覚した過少申告の例はもしかすると氷山の一角なんじゃないかなあと考えてしまします。 こんなことをやっていたら、資源回復なんてのぞめませんよね。 この情報についても皆さんにお伝えしたほうがいいかと思い掲載しました。
日本経済新聞で報じられていた記事を、全文をそのまま抜粋して紹介します
【 水産庁は3日までに、大型まき網漁船によるクロマグロ漁獲に過少報告があったとして関係漁船に報告を修正するよう指導した。 養殖用の活魚の尾数や重量が1割程度少なく報告されていたもよう。 同庁は再発防止策として活魚のビデオ記録の保存などを求めている。 同庁は今年3月以降、尾数や重量の把握が難しい養殖種苗(活魚)の漁獲成績報告に疑わしさがあった8社12隻を対象に漁業法74条に基づく立ち入り検査を実施。 2014年度分で6社7隻、15年度分で2社2隻が不正確な報告を放置した状態だったことを確認した。 漁獲時に目測などで概数を報告したたま、養殖業者への引き渡し時の尾数確認の結果をもとに修正していなかった。 ただ、「漁業者にごまかす意図はなかった」(水産庁指導監督室)とみて、行政処分は見送り、各社に補正(確定報告)するよう指導した。 まき網漁船による不自然な漁獲報告は今年2月に発覚。 養殖用種苗の小型クロマグロ(ヨコワ)の漁獲報告で、重量を自主規制の最小サイズである平均2キログラムとしたり、1尾単位で記載すべき尾数を100尾単位で丸めたりした例が多数あった。 水産庁がまき網漁船の漁獲成績報告について立ち入り検査したのは初めて。 養殖用種苗の漁獲は、年間十数万~二十数万尾、重量で500~700トン規模。まき網漁船の過少報告により、今後、日本の漁獲実績の修正も必要になる。 】
どうも発端はこうゆう事らしい。 これも日本経済新聞からの抜粋です。。。 (2月27日付け)
【 日本のクロマグロの漁獲データは果たして正確なのか。 そんな疑念が広がりかねない新たな事態が起きた。 昨年暮れに発覚した沿岸の漁協による漁獲の未報告やごまかしに続いて、沖合で操業する大型まき網漁船からも不自然な漁獲量の報告があることが判明。 水産庁はデータの再点検を指示した。 国際的にクロマグロには厳しい漁獲規制を求める声が強まっている。 水産庁は信頼性を高めるため、ビデオによる記録の保存・提出を義務化する検討を始めた。 不自然な報告が見つかったのは、沖合で操業している大型まき網漁船が漁獲した小型クロマグロのデータ。 2014年は多くの報告で1尾平均の重量が2キログラムだったほか、15年の報告にも同一重量、同一尾数の記載が多く見つかった。 水産庁は不自然な報告とし、集計にあたる日本遠洋旋網漁業協同組合(福岡市)など漁業団体と船主に漁獲データの再点検を指示した。 昨秋から実施していた水産庁の調査で、長崎や静岡など計9県で、承認を受けてない船がクロマグロをとったり報告漏れがあったりする事例が判明した。 一方、新たに判明したのは、大型まき網漁船が漁獲し、生きたまま養殖場向けに出荷する幼魚だ。 情報公開制度を利用して水産庁が保有する漁獲データの開示を請求。 2月中旬に開示された14、15両年の報告を分析すると、14年には1尾当たりの平均重量2キログラムとする報告が、78回の操業のうち51回にのぼった。 成長スピードの速い幼魚で、漁獲時期にも最大3カ月の違いがあるのに、不自然なまでに平均重量が一致していた。 平均2キログラムとはきわどい重量だ。 沿岸で主に一本釣りで漁獲する小型漁船と、大型まき網漁船とは漁場争いなどトラブルが続いていた。 主漁場である九州沖では、水産庁が間に入って生後1年に満たない2キログラム未満のクロマグロ幼魚は採らないとする申し合わせが成立していた。 2キログラムは漁獲可能な最小のサイズなのだ。 クロマグロの資源保護のため、一度に大量に漁獲する大型まき網漁船には漁獲上限が設定されている。 もし、最小重量の2キログラムで尾数を報告すればより多くを漁獲できる。 逆に、2キログラム未満の幼魚まで2キログラムとみなして報告したとすれば自主規制を破る行為となる。 また、1尾単位で報告する義務があるのに、100尾単位で丸めた報告が62回もあった。 養殖用に生きたまま漁獲する幼魚(養殖種苗)は高値の場合は1尾1万円近くする。 途中で死んでしまった尾数までカウントしてしまうため、100尾単位で売買代金を決済することはまずあり得ない。 規制が強化され、沿岸の一本釣り漁業者らも漁獲制限の対象になった15年は、平均2キログラムとする報告は操業92回中7回にとどまっている。 しかし、数千尾単位で同じ重量、尾数の報告を記載する不自然な記載や単純な計算ミスが多数見つかった。 まき網漁船を監督する水産庁も不自然な報告内容があることを認めた上で「まき網漁船が所属する漁業協同組合を通じて確かめてもらう」(黒萩真悟漁業調整課長)としている。 水産庁から過去のデータを点検するよう指示を受けた日本遠洋旋網漁業協同組合(遠まき、福岡市)では、「2キログラム未満の幼魚をとらないという規制は順守している」(加藤久雄組合長)と説明しつつ、漁獲報告の不自然な点について船主とともにデータを検証することを明らかにした。 】
太平洋クロマグロの資源状態は危機的状況なのに、管理の甘さと資源管理意識の低さにあきれてしまうばかり。 やはり巻網での数量管理は難しい、出来ないのか。 非難の声が大きくなりそうな予感です
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:18
2017年06月03日
北かつ組合の通常総会
5月後半から6月にかけては、漁業・水産関係各団体の総会の予定がぎっしりと入ってきていて。 先日行われた気仙沼魚問屋組合の総会に続き、宮城県北部鰹鮪漁業組合の通常総会が行われました
業界内では「北かつ(ほっかつ)」と呼ばれている宮城県北部鰹鮪漁業組合は、気仙沼の遠洋かつお・まぐろ漁業者で組織する団体で、漁業活動のさまざまなサポートや指導業務を行っています
昨年の総会は魚市場の会議室で開催しましたが、今回は気仙沼市の中央公民館が会場。 現在北かつは仮事務所での営業で、大きな会議をおこなうスペースがないので、あともう少しの我慢かな
日かつ漁協や金融機関、保証機関や漁船保険、宮城県や気仙沼市など、たくさんのご来賓をお招きしての総会です。 会員企業の理事者の方々が全員参加して、この一年間の活動状況や決算、そしてこれからの事業計画や予算案などの慎重審議。 事務局の説明ですすめられます
遠洋かつお・まぐろ漁業界の最大の課題はなんといっても幹部船員後継者の確保・育成。 総力を挙げて取り組んできたこれまでの実績が報告され、継続した若手船員の雇用促進を確認しあいました
海外での漁場確保や資源問題への対応、省人・省力化への取組み、代船・新船建造に向けての事業、まぐろ類の販売促進やPR活動、理解醸成やトレーサビリティへの対応。 海難事故防止・安全操業指導など。 北かつ組合が取り組んでいく事業計画が確認され、予算案も原案通りで採択となりました
役員改選では、組合長と副組合長は再任。 新任での専務理事に菅原和昭氏(員外)が選任され、専務理事就任の抱負を述べ、すべての議事が終了。 総会に参加された皆さま、お疲れさまでした
総会のあとは会場を北かつまぐろ屋田中前店に移しての懇親会でした。 組合所属船が各水域で漁獲してきた美味しいマグロのお刺身に舌鼓。 新体制での任期・2年、皆さまどうぞ宜しくお願い致します
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:00
2017年06月02日
野菜とお酒のバル「スバル」さん
東京出張のついでに、街づくりのお勉強と情報交換をかねて、埼玉県草加駅前に今年オープンしたお店に行ってきました。 草加駅東口、旧日光街道沿いにある「野菜とお酒のバル・スバル」さんです
水産関係の仕事をしていると草加ってなかなか行くチャンスがない街。 だけど、上野から日比谷線で30分くらいで着いちゃうんです。 勝倉漁業の株主さんと駅前で待ち合わせしてお店に向かいます
気仙沼は東日本大震災で甚大な被害を受けて、沿岸部すべてを新しく造り替えるような、大規模な街づくりが進行中。 人口減少もある中で、新しい街にどうやって賑わいを取り戻すのかが課題
一方の草加市は人口が25万人もいるけれど、その多くが東京圏への通勤のため、地元商店街での消費が低迷。 市内での買い物は大型ショッピングモールやスーパーマーケットに集中し、駅前と言えども商店街はすでにシャッター街になっているんだとか。 どこの地方都市も抱える問題ですね
そこで草加市は、民間主導で公民連携による「リノベーションまちづくり」っていうものを進めていて、18年前に営業を終えたお寿司屋さんの店舗をリノベーションしたバルが第1号案件として誕生。 それが今回おじゃましてきた「野菜とお酒のバル・スバル」さんです。 すごくいい取り組みだと思いますね
以前はお寿司屋さんだったお店だけに、白木のカウンターはそのまま再利用。 旧日光街道沿いに面したドアをあけ放てば、すごく開放的な空間が出現する仕掛け。 自然の風もうまく取り入れられて、とても心地のいい空間がありました。 とってもオシャレでリラックスできる、毎日でも通いたくなるお店です
店名のとおり、地場のお野菜を中心にしたオリジナルメニュー。 国内産にこだわって各地から取り寄せたワイン、そしてお酒など。 ヘルシーで美味しいお料理を頂きながら、ゆっくりとお話ができて。 おすすめの白ワインもすごく美味しくって、時間を忘れてディナータイムを楽しむことが出来ました
古いものを壊して新しいものを造り替えるだけではなく、リノベーションで再びよみがえらせる。 そしてまた新たな人の流れを作り出す取り組みは、地方都市の目指す方向性の一つじゃないかなあと思います。 また機会があったらぜひ立ち寄りたいですね。 野菜とお酒のバル・スバルさん、ごちそうさまでした
「野菜とお酒のバル・スバル」さんのホームページはこちら http://barusubaru.jp/
お店のfacebookはこちら https://www.facebook.com/subaru1212soka/
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:30
2017年06月01日
太平洋クロマグロがずらり
初夏のような気候となってきた気仙沼です。 巻き網運搬船による生鮮かつおの水揚げも断続的で、カツオが揚がったと思えばこんどはびんちょうと、なかなか本格的なカツオシーズンになってきません
近海かつお一本釣り漁船はほとんどがびんちょう狙い。 千葉県勝浦港を中心に連日まとまった量の水揚げが行われ、冷凍処理されて缶詰用の加工向けに国内外に出荷されていく模様
そんな状況の中、気仙沼港に巻き網運搬船「第11大師丸」が入港となって、今話題の太平洋クロマグロを160本も水揚げするとの事なので、どんなマグロなのか見定めに足を運んできました
比較的大型のクロマグロが市場内にずらり。 平均目廻りは約100㎏くらいかな。 160本の予定が揚げてみたら210本ほどもあって、巻網み漁獲時の正確な数量把握がいかに難しいかがわかります
時期的に産卵前後とみられるマグロが混在していて、どうしてもこの時期のマグロは脂ののりがイマイチとの買受人の評価。 痩せたマグロもかなり混じっていて、卸売価格も1118円/㎏とひかえめ。 これが出荷先でどのような評価を受けるのか、築地市場などのセリ状況をチェックしてみたいと思います
先日の新聞記事で、大中型まき網漁船による太平洋クロマグロの30㎏未満の小型魚について、水産庁は漁獲上限を現行の2000トンから500トン削減し、うち250トンは大型魚の枠に振り替えて、残りの250トンは突発的に獲れ過ぎた場合の調整に回す「留保枠」とすることを決定し発表した模様
日本近海で漁獲される太平洋クロマグロの産卵資源量は、かつての2.6%レベルの低水準まで悪化していると言われており、その管理強化が不可避な状況にあります。 今回発表された小型魚規制の変更にとどまることなく、もう一歩も二歩も踏み込んで、未成熟クロマグロの漁獲を限りなくゼロに近づけるような抜本的な規制強化が必要なんだろうと思いますね。 加えて、産卵期間や産卵場での漁獲制限にも踏み込んでいく必要があります。 いま設定されている回復目標値は初期資源量の7%水準と、あくまでも「暫定」の回復目標です。 世界的には20%水準まで回復させようっていうのがスタンダードな考え方。 「暫定」目標値があまりにも低すぎるんだと思います。 モラトリアムやワシントン条約提案などに至るような最悪な事態に陥る前に、日本主導でのしっかりした管理強化を強い指導力をもって進めてほしいです
巻き網漁船によるクロマグロの水揚げを視察しながら、太平洋クロマグロ全体の資源管理を考えるいい時間でもありました。 20,000隻以上といわれる関係船の調整が難しいというのは言訳でしかなく、要はやるかやらないかの瀬戸際に来ているって事。 天然資源を増やしながら有効利用していく為にはいま何をしなければならないのか、漁業界全体で考えていかなければならない時ではないでしょうか
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:18