79rap / Music I listen to when I paint 2
- 2019-01-31 /
- DJミックス
HEERONさんのブログで知ったザマギの79rapさんのDJミックスなんですが、前作がとても良かったのでこのVo.2も凄く楽しみにして聴いてみたら、文句なしの期待通りの内容でした。
90年代のロック、70年代のサイケやソウル、ヒップホップのベテラン、10年代のR&BやJazz、セオ・パリッシュのレーベルのアーティストなど、こうして字面で見ると結構なジャンルのバラバラ加減ですがミックスの中ではバッチリと一体となっております。曲数少なめで長尺なのもあったり、どれも単体で聴いても良い曲ばかりです。
1曲目初めて聴く曲だったんですが、そのJBのGet Downに似た感じもあるフォーキーなロックにガツンとやられまして、これやっぱりヒップホップ聴いていた人が作ったものだからフィットするのかなぁとか勝手なこと思っておりました。あとBlood Orangeのめちゃくちゃ聴いた好きだったやつも入っていて、おっさんになっても数年くらい前の懐かし良い曲にグッと来るもんなんだなと。
ダウンロードリンクもありますので是非。
79rap / Music I listen to when I paint 2
JJ Cale - Jailer
Captain Beefheart - Observatory crest
Swisha Suite - August Greene
De La Soul - I Am I Be
Tavares - Bad Times
Blood Orange - It Is What It IS
Andrew Ashong - Flowers
The Pl - Typesun
90年代のロック、70年代のサイケやソウル、ヒップホップのベテラン、10年代のR&BやJazz、セオ・パリッシュのレーベルのアーティストなど、こうして字面で見ると結構なジャンルのバラバラ加減ですがミックスの中ではバッチリと一体となっております。曲数少なめで長尺なのもあったり、どれも単体で聴いても良い曲ばかりです。
1曲目初めて聴く曲だったんですが、そのJBのGet Downに似た感じもあるフォーキーなロックにガツンとやられまして、これやっぱりヒップホップ聴いていた人が作ったものだからフィットするのかなぁとか勝手なこと思っておりました。あとBlood Orangeのめちゃくちゃ聴いた好きだったやつも入っていて、おっさんになっても数年くらい前の懐かし良い曲にグッと来るもんなんだなと。
ダウンロードリンクもありますので是非。
79rap / Music I listen to when I paint 2
JJ Cale - Jailer
Captain Beefheart - Observatory crest
Swisha Suite - August Greene
De La Soul - I Am I Be
Tavares - Bad Times
Blood Orange - It Is What It IS
Andrew Ashong - Flowers
The Pl - Typesun
YAPPARI HIPHOP / 2018年USヒップホップチャートTOP100をにぎわしたプロデューサー:トップ25!
- 2019-01-30 /
- ヒップホップ
職場ではSupremeのニセモノが蔓延し、裏ひっくり返すとチェックだったりボタン穴に色の糸使ってあるあのシャツ(現在もブーム続行中)以来の大ヒットとなっており、最新ファッションとして大いに盛り上がりを見せておりますが、皆様のところではいかがでしょうかね。
話変わりますが、ヒップホップはゴシップを燃料として爆発することも多くなり、海外の情報もすぐさまニュースサイトやSNSを通して知ることができるようになったのもあり、音だけの問題でもなくなってきている感じもあります。
今はCDを売ることよりも、名前を大量に露出してサブスクリプションの再生数を増やすことが儲かるということになるので、そういうやり方になっていくのは当然といえば当然なんですが。なので流行を追うならウェブサイトを普通に見ていれば良いのですが、ラッパーのキャラクターの近似や英語の理解力の無さから、どれも一緒に聴こえるという最初の壁を越えられずといった人も多いかと存じます。
そんな時にそれぞれの差異を楽しむ一つとして昔ながらのやり方ではありますが、気に入った曲のプロデューサー名を調べて、それを追っていくというやり方は今も有効的だと思いますし、実際に私の聴き方の何割かはいまだにそれです。インターネット以降の時代なんで、プロデューサーにしても新しい人が増えるスピードが速かったり、突然旬になっていたりと追っていくのも大変ですが、より現行のものを楽しむ入り口として最適な記事が、YAPPARI HIPHOP(ブログ)に上がっております。
昨年2018年のUSチャートでの実績を元にプロデューサー25名をリストアップし、それぞれがヒップホップゲームへ参加した経緯などを書いたもので、ここに登場する人達は、メインストリームの市場で実際に曲が売れた人なので、好き嫌いの感情無しに実績だけで載っているのが面白いところです。今までこういう視点での年間チャートの分析みたいなものを、自分は見たことが無かったのですが凄く良いですね。
掲載されたラッパーと比較したSNSのフォロワー数のグラフでは、ラッパーの方が8,889%フォロワー数が多いという随分差があることが可視化されており、ラッパーは生活の切り売りだからまあ仕方ないなと思いますが、トラックメイカーだってやること多いし覚える事多そうだけど、結構大変だなと思います。そういった意味ではファレルはすごいもんだなと。
YAPPARI HIPHOP / 2018年USヒップホップチャートTOP100をにぎわしたプロデューサー:トップ25!
前編 / 後編
話変わりますが、ヒップホップはゴシップを燃料として爆発することも多くなり、海外の情報もすぐさまニュースサイトやSNSを通して知ることができるようになったのもあり、音だけの問題でもなくなってきている感じもあります。
今はCDを売ることよりも、名前を大量に露出してサブスクリプションの再生数を増やすことが儲かるということになるので、そういうやり方になっていくのは当然といえば当然なんですが。なので流行を追うならウェブサイトを普通に見ていれば良いのですが、ラッパーのキャラクターの近似や英語の理解力の無さから、どれも一緒に聴こえるという最初の壁を越えられずといった人も多いかと存じます。
そんな時にそれぞれの差異を楽しむ一つとして昔ながらのやり方ではありますが、気に入った曲のプロデューサー名を調べて、それを追っていくというやり方は今も有効的だと思いますし、実際に私の聴き方の何割かはいまだにそれです。インターネット以降の時代なんで、プロデューサーにしても新しい人が増えるスピードが速かったり、突然旬になっていたりと追っていくのも大変ですが、より現行のものを楽しむ入り口として最適な記事が、YAPPARI HIPHOP(ブログ)に上がっております。
昨年2018年のUSチャートでの実績を元にプロデューサー25名をリストアップし、それぞれがヒップホップゲームへ参加した経緯などを書いたもので、ここに登場する人達は、メインストリームの市場で実際に曲が売れた人なので、好き嫌いの感情無しに実績だけで載っているのが面白いところです。今までこういう視点での年間チャートの分析みたいなものを、自分は見たことが無かったのですが凄く良いですね。
掲載されたラッパーと比較したSNSのフォロワー数のグラフでは、ラッパーの方が8,889%フォロワー数が多いという随分差があることが可視化されており、ラッパーは生活の切り売りだからまあ仕方ないなと思いますが、トラックメイカーだってやること多いし覚える事多そうだけど、結構大変だなと思います。そういった意味ではファレルはすごいもんだなと。
YAPPARI HIPHOP / 2018年USヒップホップチャートTOP100をにぎわしたプロデューサー:トップ25!
前編 / 後編
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
Toro Y Moi / 「Outer Peace」 & 「Soul Trash (c) 2019 (Free DL)」
- 2019-01-29 /
- ダンスミュージック
前作から一年半経過している事に驚きましたが、今作もスタイルが変化しております。
先行で公開された「Freelance」は、独特な歌とすぐに覚えられるリフに一発でやられるナイスディスコ曲で、映像の方もドーム型旧iMacとバランスボールが登場する軽いノスタルジーが印象的なものでしたが、その後公開された「Ordinary Pleasure」もまたディスコ風味なダンスミュージックでしたので、その方向性に行くのかなとなんとなく思っていました。
蓋を開けてみればディスコあり、ハウスありといった中に前作に近い遅めの曲を5:4で入れてあるような構成ですが、大幅にダンスミュージックが増えたことによりそういう印象が強くなりました。
いつも通り凄く良いんですが、ヒップホップ的なものを喜ぶ人達の気持ちを察してでしょうか、これとは別に20分超のDJミックスのようなフリーダウンロード可能なwav形式の音源を公開してくれております。
そちらはヨレたギターのトラックで始まり、オーセンティックなヒップホップの感じや、サイケな雰囲気のある曲、ラップが入っている曲もあり、新アルバムのアッパーな感じとは異なるダウナーな雰囲気を出していて、かなり聴き応えのある内容です。こちらはまた別物として必聴かと。
Toro Y Moi / Outer Peace
Toro Y Moi / Soul Trash (c) 2019 (Free Download)
先行で公開された「Freelance」は、独特な歌とすぐに覚えられるリフに一発でやられるナイスディスコ曲で、映像の方もドーム型旧iMacとバランスボールが登場する軽いノスタルジーが印象的なものでしたが、その後公開された「Ordinary Pleasure」もまたディスコ風味なダンスミュージックでしたので、その方向性に行くのかなとなんとなく思っていました。
蓋を開けてみればディスコあり、ハウスありといった中に前作に近い遅めの曲を5:4で入れてあるような構成ですが、大幅にダンスミュージックが増えたことによりそういう印象が強くなりました。
いつも通り凄く良いんですが、ヒップホップ的なものを喜ぶ人達の気持ちを察してでしょうか、これとは別に20分超のDJミックスのようなフリーダウンロード可能なwav形式の音源を公開してくれております。
そちらはヨレたギターのトラックで始まり、オーセンティックなヒップホップの感じや、サイケな雰囲気のある曲、ラップが入っている曲もあり、新アルバムのアッパーな感じとは異なるダウナーな雰囲気を出していて、かなり聴き応えのある内容です。こちらはまた別物として必聴かと。
Toro Y Moi / Outer Peace
Toro Y Moi / Soul Trash (c) 2019 (Free Download)
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
ミュージック・マガジン : ラップ/ヒップホップ オールタイム・アルバム・ベスト100
- 2019-01-25 /
- ヒップホップ
1969年創刊の音楽誌「ミュージック・マガジン」が50周年を迎え、それを記念した各ジャンルのアルバムにランキングを付ける企画が2月号から始まりました(一年間)。その第1回は海外の「ラップ/ヒップホップ」ということで、ご縁が有りまして私共も参加させていただきました。
ミュージック・マガジン : ラップ/ヒップホップ オールタイム・アルバム・ベスト100
すでに40年の歴史があるヒップホップというジャンルのアルバムを、音楽ライターやDJ、ラップアーティスト、そして大変恐縮ながら私のようなブログをやっている中年まで、ヒップホップに関わってきた34人がそれぞれの30位を選出して、それを編集部で集計してベスト100を選出するというもの。
今回お誘いいただいた際は自分で良いのかと驚いたものの、他の参加された方々がこちらに公表されていなかったのもあり比較的軽い気持ちで参加表明しましたが、蓋を開けてみれば私が若い頃から音楽誌などで参考にさせていただいていたり、現在情報を読ませてもらっていたりという方々が沢山並んでおり、自分で大丈夫なのだろうかと大分不安になったところもあります。
選者: アボかど、五十嵐正、池城美菜子、池尻安希、出田圭、印南敦史、浦田威、大石始、大前至、小野島大、金子穂積、河地依子、小林野渉、小林雅明、小渕晃、近藤真弥、斎井直史、Sampling-Love、Gen(ocide)AKtion、JAM、高岡洋詞、高橋健太郎、高橋芳朗、DARTHREIDER、塚田桂子、DJ YANATAKE、出嶌孝次、土佐有明、長谷川町蔵、原雅明、二木信、湯浅学、吉田雅史、渡辺裕也
自分が選出の際にとった手順
1. 大まかな選出 (一番下の資料参照)
まず、思いつくアルバムを年ごとに並べていったんですが、古くから聴いている同じ道筋を辿ってきた現役ヒップホップリスナーの友人に協力を依頼し、電話、メール、居酒屋での会議を重ねブレインストーミングしました。ここに漏れがあると悲劇ですので、とにかく色々な地区の色々な種類のものを色々な感性によって冷静に選ぶのですが、この段階で順位付けするものの2倍以上のものが出てきて、減らしていく作業が大変そうだなと思うような状況に。
また、自身がリアルタイムで聴いていなかった時代や、一時離れていた時期についてはどうしても手薄になるなと、リストをみると思いますよね。当時の熱狂みたいなものはそりゃリアルタイムで通ったものの方が感じるわけで。だから新しい音楽はその時聴いておかないとなと。
2. 30枚に絞る
雑誌の方にも書いた事ですがセールスか?後進への影響力か?オリジネーターか?などの基準の他に、アルバム通して良いかなど重要視する点がいくつもあり、それらを各時代の市場規模に当てはめて選びましたが、40年前と現在ではあまりに形が変わりすぎていて、全く違う種類の音楽の比較をしているようなところもあり、よく分からなくなってくるところも。
一枚一枚に選ばれる理由がありますがより多くのアルバムを選びたいということから、その理由が重複するところをカットしていく訳ですが、例えば、ATCQの2ndや3rd、ファーサイドの1stや2ndなど、変化はあるものの比較的近い時期に出たものはどちらかに寄せるという作業をしまして、あとメインとなるプロデューサーが被るアルバムなんかも(ドレ1stとスヌープ1stとか)どちらかに寄せるといった方法を取りました。2度目の大きいムーブメントを起こした人などは2つ載っていたりしますが。
3. ランク付けをする (順位は雑誌で見てください)
いよいよこれだというアルバムを30枚選びだした後、それを紙にプリントして見るのですが、全くランク付しようにもピンとこないという状況に。大体どれも重要だろという視点で音楽を聴いてきたので、順番なんか付けれるわけがないという主旨を逸脱した感性が湧き上がって来るのを抑え、そのプリントした紙をアルバムごとに切り分けてお盆の上で1~10位まで、11~20位まで、21~30位までの塊に分けてそこでランクを上下させるというやり方に。
朝起きると全く違う事を考えたりするので本当に困りました。選んでおいてなんですが、ケンドリックとナズを同じテーブルで並べてどちらが上なのか?というのを決めるのは本当に難しいです。時間の経過に淘汰されなかったというところもすごく重要だなと思うのですが、若い人がナズよりケンドリックのが良いと考えるのは自然ですし、それぞれの聴き始めた時期によっても大分変わるでしょうから。今考えても、なぜこのような順位になったのかよく分からないのですが、でもまあこんなもんかとも。
これまでのヒップホップアルバムにランクを付けたことのない人生でしたので、色々見返してみる良い機会になりました。また、今まで主観で好きという視点でブログなどポストしてきましたが、平等な目線を意識しなければならないというので結構肩に力が入り、発売後ベテランの方々の肩の力が抜けた文章を読んで、なんて俺の文章はガチガチに緊張しているんだろうかと。
こういった機会を与えて下さいましたミュージック・マガジン様、また編集部の新田様、良い経験をさせていただきありがとうございました。この後続く別ジャンルのランキングを楽しみにしておりますし、参考にして一年間勉強させていただきたいと思います。
※「1. 大まかな選出」の資料
1982
Grandmaster Flash and the Furious Five - The Message
1985
1986
RUN DMC - Raising Hell
Just Ice - Back to the Old School
1987
Eric B & Rakim - Paid In Full
Boogie Down Productions - Criminal Minded
1988
Big Daddy Kane - Long Live the Kane
Marly Marl - In Control
Biz Markie - Goin’ Off
Public Enemy - It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
Jungle Brothers - Straight out the Jungle
Ultramagnetic MC's - Critical Beatdown
1989
Jungle Brothers - Done by the Forces of Nature
De La Soul - 3 Feet High and Rising
1990
1991
Main Source - Breaking Atoms
Nice & Smooth - Ain't a Damn Thing Changed
Cypress Hill - Cypress Hill
A Tribe Called Quest - The Low End Theory
1992
Arrested Development - 3 Years, 5 Months and 2 Days in the Life Of...
The Pharcyde - Bizarre Ride II the Pharcyde
Dr. Dre - The Chronic
Pete Rock & CL Smooth Mecca and Soul Brother
Showbiz & A.G. - Runaway Slave
Diamond D - Stunts, Blunts & Hip Hop
Beastie Boys - Check Your Head
1993
Wu-Tang Clan - Enter The Wu-Tang
Snoop Doggy Dogg - Doggystyle
A Tribe Called Quest - Midnight Marauders
1994
The Notorious B.I.G. - Ready To Die
Pete Rock & C.L Smooth - The Main Ingredient
NAS - Illmatic
Gang Starr - Hard to Earn
The Beatnuts - The Beatnuts: Street Level
1995
The Pharcyde - Labcabincalifornia
1996
2PAC - All Eyez on Me
DJ Shadow - Endtroducing……
Master P -Ghetto D - Icecream Man
1997
Puff Daddy - No Way Out
Company Flow - Funcrusher Plus
Timbaland & Magoo - Welcome To Our World
Jurassic 5 - Jurassic 5 EP
Master P -Ghetto D
1998
A Tribe Called Quest - The Love Movement
Lauryn Hill - The Miseducation of Lauryn Hill
DJ Q-Bert - Wave Twisters
Juvenile - 400
Master P - MP da Last Don
DMX - It's Dark and Hell Is Hot
OUTKAST - Aquemini
1999
MOS DEF - Black on Both sides
Dr. Dre - 2001
The Ablist - Rob Swift
The Roots - Things Fall Apart
DMX - ...And Then There Was X
2000
Common - Like Water for Chocolate
Quasimoto - The Unseen
EMINEM - The Marshall Mathers LP
2001
Missy Elliott - Miss E... So Addictive
J Dilla - Welcome to Detroit
N.E.R.D - In Search of…
Yesterdays New Quintet - Angles Without Edges
2002
The Clipse - Lord Willing
2003
50 Cent - get rich or die tryin'
Jay Z - The black album
OUTKAST - Speakerboxxx/The Love Below
2004
Madvillain - Madvillainy
Kanye West - College Dropout
2005
M.I.A. - ARULAR
Common - Be
2006
J Dilla - Donuts
2007
2008
Kanye West - 808s & Heartbreak
2009
Drake - So Far Gone
2010
2011
Drake - Take Care
Tyler, the Creator - Goblin
2012
2013
Pusha-T - My Name Is My Name
Kanye West - Yeezus
A$ap Rocky - Long. Live. A$AP
Tyler, the Creator - Wolf
2014
2015
Donnie Trumpet & The Social Experiment - Surf
Kendrick Lamar - To Pimp A Butterfly
2016
Lil Yachty / Lil Boat
Anderson .Paak - Malibu
Chance the Rapper - Coloring Book
2017
Migos - Culture
Tyler, The Creator - Flower Boy
2018
ミュージック・マガジン : ラップ/ヒップホップ オールタイム・アルバム・ベスト100
すでに40年の歴史があるヒップホップというジャンルのアルバムを、音楽ライターやDJ、ラップアーティスト、そして大変恐縮ながら私のようなブログをやっている中年まで、ヒップホップに関わってきた34人がそれぞれの30位を選出して、それを編集部で集計してベスト100を選出するというもの。
今回お誘いいただいた際は自分で良いのかと驚いたものの、他の参加された方々がこちらに公表されていなかったのもあり比較的軽い気持ちで参加表明しましたが、蓋を開けてみれば私が若い頃から音楽誌などで参考にさせていただいていたり、現在情報を読ませてもらっていたりという方々が沢山並んでおり、自分で大丈夫なのだろうかと大分不安になったところもあります。
選者: アボかど、五十嵐正、池城美菜子、池尻安希、出田圭、印南敦史、浦田威、大石始、大前至、小野島大、金子穂積、河地依子、小林野渉、小林雅明、小渕晃、近藤真弥、斎井直史、Sampling-Love、Gen(ocide)AKtion、JAM、高岡洋詞、高橋健太郎、高橋芳朗、DARTHREIDER、塚田桂子、DJ YANATAKE、出嶌孝次、土佐有明、長谷川町蔵、原雅明、二木信、湯浅学、吉田雅史、渡辺裕也
自分が選出の際にとった手順
1. 大まかな選出 (一番下の資料参照)
まず、思いつくアルバムを年ごとに並べていったんですが、古くから聴いている同じ道筋を辿ってきた現役ヒップホップリスナーの友人に協力を依頼し、電話、メール、居酒屋での会議を重ねブレインストーミングしました。ここに漏れがあると悲劇ですので、とにかく色々な地区の色々な種類のものを色々な感性によって冷静に選ぶのですが、この段階で順位付けするものの2倍以上のものが出てきて、減らしていく作業が大変そうだなと思うような状況に。
また、自身がリアルタイムで聴いていなかった時代や、一時離れていた時期についてはどうしても手薄になるなと、リストをみると思いますよね。当時の熱狂みたいなものはそりゃリアルタイムで通ったものの方が感じるわけで。だから新しい音楽はその時聴いておかないとなと。
2. 30枚に絞る
雑誌の方にも書いた事ですがセールスか?後進への影響力か?オリジネーターか?などの基準の他に、アルバム通して良いかなど重要視する点がいくつもあり、それらを各時代の市場規模に当てはめて選びましたが、40年前と現在ではあまりに形が変わりすぎていて、全く違う種類の音楽の比較をしているようなところもあり、よく分からなくなってくるところも。
一枚一枚に選ばれる理由がありますがより多くのアルバムを選びたいということから、その理由が重複するところをカットしていく訳ですが、例えば、ATCQの2ndや3rd、ファーサイドの1stや2ndなど、変化はあるものの比較的近い時期に出たものはどちらかに寄せるという作業をしまして、あとメインとなるプロデューサーが被るアルバムなんかも(ドレ1stとスヌープ1stとか)どちらかに寄せるといった方法を取りました。2度目の大きいムーブメントを起こした人などは2つ載っていたりしますが。
3. ランク付けをする (順位は雑誌で見てください)
いよいよこれだというアルバムを30枚選びだした後、それを紙にプリントして見るのですが、全くランク付しようにもピンとこないという状況に。大体どれも重要だろという視点で音楽を聴いてきたので、順番なんか付けれるわけがないという主旨を逸脱した感性が湧き上がって来るのを抑え、そのプリントした紙をアルバムごとに切り分けてお盆の上で1~10位まで、11~20位まで、21~30位までの塊に分けてそこでランクを上下させるというやり方に。
朝起きると全く違う事を考えたりするので本当に困りました。選んでおいてなんですが、ケンドリックとナズを同じテーブルで並べてどちらが上なのか?というのを決めるのは本当に難しいです。時間の経過に淘汰されなかったというところもすごく重要だなと思うのですが、若い人がナズよりケンドリックのが良いと考えるのは自然ですし、それぞれの聴き始めた時期によっても大分変わるでしょうから。今考えても、なぜこのような順位になったのかよく分からないのですが、でもまあこんなもんかとも。
これまでのヒップホップアルバムにランクを付けたことのない人生でしたので、色々見返してみる良い機会になりました。また、今まで主観で好きという視点でブログなどポストしてきましたが、平等な目線を意識しなければならないというので結構肩に力が入り、発売後ベテランの方々の肩の力が抜けた文章を読んで、なんて俺の文章はガチガチに緊張しているんだろうかと。
こういった機会を与えて下さいましたミュージック・マガジン様、また編集部の新田様、良い経験をさせていただきありがとうございました。この後続く別ジャンルのランキングを楽しみにしておりますし、参考にして一年間勉強させていただきたいと思います。
※「1. 大まかな選出」の資料
1982
Grandmaster Flash and the Furious Five - The Message
1985
1986
RUN DMC - Raising Hell
Just Ice - Back to the Old School
1987
Eric B & Rakim - Paid In Full
Boogie Down Productions - Criminal Minded
1988
Big Daddy Kane - Long Live the Kane
Marly Marl - In Control
Biz Markie - Goin’ Off
Public Enemy - It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
Jungle Brothers - Straight out the Jungle
Ultramagnetic MC's - Critical Beatdown
1989
Jungle Brothers - Done by the Forces of Nature
De La Soul - 3 Feet High and Rising
1990
1991
Main Source - Breaking Atoms
Nice & Smooth - Ain't a Damn Thing Changed
Cypress Hill - Cypress Hill
A Tribe Called Quest - The Low End Theory
1992
Arrested Development - 3 Years, 5 Months and 2 Days in the Life Of...
The Pharcyde - Bizarre Ride II the Pharcyde
Dr. Dre - The Chronic
Pete Rock & CL Smooth Mecca and Soul Brother
Showbiz & A.G. - Runaway Slave
Diamond D - Stunts, Blunts & Hip Hop
Beastie Boys - Check Your Head
1993
Wu-Tang Clan - Enter The Wu-Tang
Snoop Doggy Dogg - Doggystyle
A Tribe Called Quest - Midnight Marauders
1994
The Notorious B.I.G. - Ready To Die
Pete Rock & C.L Smooth - The Main Ingredient
NAS - Illmatic
Gang Starr - Hard to Earn
The Beatnuts - The Beatnuts: Street Level
1995
The Pharcyde - Labcabincalifornia
1996
2PAC - All Eyez on Me
DJ Shadow - Endtroducing……
Master P -Ghetto D - Icecream Man
1997
Puff Daddy - No Way Out
Company Flow - Funcrusher Plus
Timbaland & Magoo - Welcome To Our World
Jurassic 5 - Jurassic 5 EP
Master P -Ghetto D
1998
A Tribe Called Quest - The Love Movement
Lauryn Hill - The Miseducation of Lauryn Hill
DJ Q-Bert - Wave Twisters
Juvenile - 400
Master P - MP da Last Don
DMX - It's Dark and Hell Is Hot
OUTKAST - Aquemini
1999
MOS DEF - Black on Both sides
Dr. Dre - 2001
The Ablist - Rob Swift
The Roots - Things Fall Apart
DMX - ...And Then There Was X
2000
Common - Like Water for Chocolate
Quasimoto - The Unseen
EMINEM - The Marshall Mathers LP
2001
Missy Elliott - Miss E... So Addictive
J Dilla - Welcome to Detroit
N.E.R.D - In Search of…
Yesterdays New Quintet - Angles Without Edges
2002
The Clipse - Lord Willing
2003
50 Cent - get rich or die tryin'
Jay Z - The black album
OUTKAST - Speakerboxxx/The Love Below
2004
Madvillain - Madvillainy
Kanye West - College Dropout
2005
M.I.A. - ARULAR
Common - Be
2006
J Dilla - Donuts
2007
2008
Kanye West - 808s & Heartbreak
2009
Drake - So Far Gone
2010
2011
Drake - Take Care
Tyler, the Creator - Goblin
2012
2013
Pusha-T - My Name Is My Name
Kanye West - Yeezus
A$ap Rocky - Long. Live. A$AP
Tyler, the Creator - Wolf
2014
2015
Donnie Trumpet & The Social Experiment - Surf
Kendrick Lamar - To Pimp A Butterfly
2016
Lil Yachty / Lil Boat
Anderson .Paak - Malibu
Chance the Rapper - Coloring Book
2017
Migos - Culture
Tyler, The Creator - Flower Boy
2018
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
Junji Horii / 「"Me Against The" mix」 & 「"Dyed" mix」
- 2019-01-24 /
- DJミックス
普段なんとなくメール、DMくれたりで繋がっていて、世間話をしたりアルバムやミックスを教えてもらったりする人達が何人か居まして、そんな数ヶ月に一回の文通みたいなやり取りを楽しみにしているのですが、その中の一人で主に面白いミックスを教えてくれるJunji Horiiさんがミックスを作ったというので聴かせてもらい、とても良かったので皆様にシェアしたいなと。
全体のフィーリングは、近頃のシカゴ系のヒップホップやR&Bなどに通ずるような(もちろんシカゴもある)、ポジティブで有機的な雰囲気の楽曲で構成されており、最近のもののエモーショナルであったり湿っとした病的なのが得意でない人も楽しめるかと。新しめのモードとフレッシュなシンガーが中心となっている中で、2PACなんかを入れてくるところも面白くて、なんだか良い感じの外し方してくるなとちょっと笑ってしまいました。
昨年多大な期待をし色々な意見が聞かれたアンダーソン・パックの新アルバムでしたが、こうしてミックスに入るとやはり良いですし、真ん中辺りの重要な箇所として機能しているのをこのミックスで確認出来ました。
分かり易くグッドミュージックという感じで、老若男女問わず様々な場所で聴ける内容となっておりますので、付き合い始めの彼女と過ごすデート時の車や家などで、やけに小難しいやつだな思われたく無いがかといって特別感も出していきたい、という二兎追いたい場面において最適かと思います。無料ダウンロードもありますのでパケ代にも優しい。
同じくHoriiさんの3ヶ月前に公開されていたミックスも、Weldon IrvineからXXXTentacionに繋いだりユニークなトラックなども入っていたりと、チル+ヒップホップでかなりの良い内容ですので是非。こちらもダウンロードできます。
Junji Horii / "Me Against The" mix
TRACK LIST
1. Tobi Lou - Orange (A COLORS SHOW)
2. Tobi Lou - billy
3. Kota The Friend - Chicago Diner
4. Lo Village - Sun&Moon
5. Jason Saldana - Mexicanas From The Southside (ft. theycallmericky)
6. Aaron Tayler - I Think I Love You Again
7. Armani White - Onederful
8. Anderson Paak - Anywhere (feat. Snoop Dogg & The Last Artful, Dodgr)
9. Gallant - Haha No One Can Hear You!
10.Cool Company - The Wave
11. Sonnher - still in love with you
12. Crayon - Home Ft. Malia Lynn
13. big wave ² - _xcusememiss
14. 2PAC - Me Against the World Remix
15. SABA - Stay Right Here (ft. Mick Jenkins and Xavier Omär)
16. Brasstracks - Stay There feat. Xavier Omär
Junji Horii / "Dyed" mix
TRACK LIST
1. Kay Franklin - My Lady
2. Malia - Lovestruck
3. Millic - Cant Wait
4. KOTA The Friend - Sun Lady
5. Weldon Irvine - Morning Sunrise
6. XXXTENTACION - Everybody Dies In Their Nightmares
7. Elujay - Respirate
8. D.J. GOT THE JUICE - IN BEW YORK I BILLY BOCK
9. C Roy - maybe
10.Sir Abstraxxx - Dont Let It Slip
11. Kyle Dion - Brown
12. Ric Wilson - Sinner
13. Roc Marciano - Wolfing Down
14. Noleac Yahsin - Kitchen's Closed
15. Mac Miller - Objects In The Mirror (feat. The Internet)
全体のフィーリングは、近頃のシカゴ系のヒップホップやR&Bなどに通ずるような(もちろんシカゴもある)、ポジティブで有機的な雰囲気の楽曲で構成されており、最近のもののエモーショナルであったり湿っとした病的なのが得意でない人も楽しめるかと。新しめのモードとフレッシュなシンガーが中心となっている中で、2PACなんかを入れてくるところも面白くて、なんだか良い感じの外し方してくるなとちょっと笑ってしまいました。
昨年多大な期待をし色々な意見が聞かれたアンダーソン・パックの新アルバムでしたが、こうしてミックスに入るとやはり良いですし、真ん中辺りの重要な箇所として機能しているのをこのミックスで確認出来ました。
分かり易くグッドミュージックという感じで、老若男女問わず様々な場所で聴ける内容となっておりますので、付き合い始めの彼女と過ごすデート時の車や家などで、やけに小難しいやつだな思われたく無いがかといって特別感も出していきたい、という二兎追いたい場面において最適かと思います。無料ダウンロードもありますのでパケ代にも優しい。
同じくHoriiさんの3ヶ月前に公開されていたミックスも、Weldon IrvineからXXXTentacionに繋いだりユニークなトラックなども入っていたりと、チル+ヒップホップでかなりの良い内容ですので是非。こちらもダウンロードできます。
Junji Horii / "Me Against The" mix
TRACK LIST
1. Tobi Lou - Orange (A COLORS SHOW)
2. Tobi Lou - billy
3. Kota The Friend - Chicago Diner
4. Lo Village - Sun&Moon
5. Jason Saldana - Mexicanas From The Southside (ft. theycallmericky)
6. Aaron Tayler - I Think I Love You Again
7. Armani White - Onederful
8. Anderson Paak - Anywhere (feat. Snoop Dogg & The Last Artful, Dodgr)
9. Gallant - Haha No One Can Hear You!
10.Cool Company - The Wave
11. Sonnher - still in love with you
12. Crayon - Home Ft. Malia Lynn
13. big wave ² - _xcusememiss
14. 2PAC - Me Against the World Remix
15. SABA - Stay Right Here (ft. Mick Jenkins and Xavier Omär)
16. Brasstracks - Stay There feat. Xavier Omär
Junji Horii / "Dyed" mix
TRACK LIST
1. Kay Franklin - My Lady
2. Malia - Lovestruck
3. Millic - Cant Wait
4. KOTA The Friend - Sun Lady
5. Weldon Irvine - Morning Sunrise
6. XXXTENTACION - Everybody Dies In Their Nightmares
7. Elujay - Respirate
8. D.J. GOT THE JUICE - IN BEW YORK I BILLY BOCK
9. C Roy - maybe
10.Sir Abstraxxx - Dont Let It Slip
11. Kyle Dion - Brown
12. Ric Wilson - Sinner
13. Roc Marciano - Wolfing Down
14. Noleac Yahsin - Kitchen's Closed
15. Mac Miller - Objects In The Mirror (feat. The Internet)
lil darkie / EP 4種
- 2019-01-23 /
- ヒップホップ
最近はもっぱら緩い曲ばかりを聴いていて、もうハードな曲はオッサンだし聴けなくなって来ているのかな?なんて思っていた私でありますが、先日ポストしていたYamieZimmerを聴いて耳がシンプルでラフでタフなヒップホップに慣れていたからでしょうか、昨日の昼休み中にたまたま巡り合ったこのロングビーチのラッパーlil darkieを聴いてハマった次第であります。
発見した時、かなりノイジーで粗野で勢いがもの凄かったのでやや圧倒されましたが、このミッキーマウスのズボンを履いた黒人のイラストで統一されたアートワークなども手伝って、なんだか良いものを発見したぞみたいな気分に。その後午後&帰宅中と計6時間くらいは聴いて、だんだん一日の疲れとこの激しさに帰りの電車の中なんかはよく分からなくなったんですが、朝起きてすぐに聴いてみましたらやっぱり結構好きなんですよね。
がなるようなラップとビヨンビヨンでバウンスしたトラックという組み合わせは、一聴すると乱暴っぽい作りなんですが所々ファニーな感じがする音が使ってあったり、センスがフィットする箇所が結構あると言った感じです。トラックを作っているのはWENDIGOとLiL CUBENSiSの二人がほとんどみたいです。(たまにSOLSAという人も)
皆様に合うか合わないか分かりませんが、なんとなくブロックハンプトンやRUN THE JEWELSとか好きな人にも良さそうな感じします。ちなみに自身で付けたジャンルのタグみたいなのはオルタナティブロックということで、ヒップホップを名乗ってないんですよね。
一部を除きかなりのものがwavかaifでダウンロードが可能ですので、あるうちに是非。
lil Darkie (Soundcloud)
SUPER DARK VR (それぞれの曲にダウンロードリンク有)
最初に聴いたのがこれだったんですが、轟音のような2曲目や圧力鍋で長時間煮たんじゃないかと思うような、煮崩れ寸前みたいな3曲目を抜けた4曲目にくるチェンジアップのようなオールドスクール調の曲で、スコーンと持っていかれた感じです。その後高圧が続きますが、ラストの曲の後半メローになりといった感じです。制作日を見れば5日前でこれは出来立てホヤホヤなんだなと嬉しくなりました。
DRAIN THE SWAMP (ストリーミング)
日付を見てみれば上記SUPER DARK VRの一ヶ月前ということで、かなりハイペースで公開していることが分かり、学生か無職なんだろうか?と若者が今感じるの思いの丈をぶつけているのかななんて勝手に予測してグッと来ちゃっているんですが、おっさんだったらどうしようかなと。ラップに関しては最新のものよりは圧とノイジーさが少なく、トラックはユニークでバウンスしたトラックもいくつか。聴きやすいし良いと。
SHOOT PEOPLE YOU DON'T LIKE (それぞれの曲にダウンロードリンク有)
4つのEPを聴く中で一番バランス的に好きだったのがこちら。トラックが一番ユニークな感じがしたからなんですがこれが4ヶ月前。3曲目のドキッとする始まり方や、4、5曲目の変な音が入ったトラックなど良いのあります。ラップはDRAIN THE SWANPと同等位かなと思います。一番新しいのがやはり一番圧が強いんだなと。
KILL YOURSELF (ストリーミング)
そしてこれが7ヶ月前。1曲目凄い良いななんて思ったんですが。ラップのスタイルが4枚中一番緩く、一番聴きやすいかもなと。
いい感じのTシャツ作ってます。白の方は我々が着るとマズいのかな。黒ならまだアレか。いやわからんな。
発見した時、かなりノイジーで粗野で勢いがもの凄かったのでやや圧倒されましたが、このミッキーマウスのズボンを履いた黒人のイラストで統一されたアートワークなども手伝って、なんだか良いものを発見したぞみたいな気分に。その後午後&帰宅中と計6時間くらいは聴いて、だんだん一日の疲れとこの激しさに帰りの電車の中なんかはよく分からなくなったんですが、朝起きてすぐに聴いてみましたらやっぱり結構好きなんですよね。
がなるようなラップとビヨンビヨンでバウンスしたトラックという組み合わせは、一聴すると乱暴っぽい作りなんですが所々ファニーな感じがする音が使ってあったり、センスがフィットする箇所が結構あると言った感じです。トラックを作っているのはWENDIGOとLiL CUBENSiSの二人がほとんどみたいです。(たまにSOLSAという人も)
皆様に合うか合わないか分かりませんが、なんとなくブロックハンプトンやRUN THE JEWELSとか好きな人にも良さそうな感じします。ちなみに自身で付けたジャンルのタグみたいなのはオルタナティブロックということで、ヒップホップを名乗ってないんですよね。
一部を除きかなりのものがwavかaifでダウンロードが可能ですので、あるうちに是非。
lil Darkie (Soundcloud)
SUPER DARK VR (それぞれの曲にダウンロードリンク有)
最初に聴いたのがこれだったんですが、轟音のような2曲目や圧力鍋で長時間煮たんじゃないかと思うような、煮崩れ寸前みたいな3曲目を抜けた4曲目にくるチェンジアップのようなオールドスクール調の曲で、スコーンと持っていかれた感じです。その後高圧が続きますが、ラストの曲の後半メローになりといった感じです。制作日を見れば5日前でこれは出来立てホヤホヤなんだなと嬉しくなりました。
DRAIN THE SWAMP (ストリーミング)
日付を見てみれば上記SUPER DARK VRの一ヶ月前ということで、かなりハイペースで公開していることが分かり、学生か無職なんだろうか?と若者が今感じるの思いの丈をぶつけているのかななんて勝手に予測してグッと来ちゃっているんですが、おっさんだったらどうしようかなと。ラップに関しては最新のものよりは圧とノイジーさが少なく、トラックはユニークでバウンスしたトラックもいくつか。聴きやすいし良いと。
SHOOT PEOPLE YOU DON'T LIKE (それぞれの曲にダウンロードリンク有)
4つのEPを聴く中で一番バランス的に好きだったのがこちら。トラックが一番ユニークな感じがしたからなんですがこれが4ヶ月前。3曲目のドキッとする始まり方や、4、5曲目の変な音が入ったトラックなど良いのあります。ラップはDRAIN THE SWANPと同等位かなと思います。一番新しいのがやはり一番圧が強いんだなと。
KILL YOURSELF (ストリーミング)
そしてこれが7ヶ月前。1曲目凄い良いななんて思ったんですが。ラップのスタイルが4枚中一番緩く、一番聴きやすいかもなと。
いい感じのTシャツ作ってます。白の方は我々が着るとマズいのかな。黒ならまだアレか。いやわからんな。
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
James Blake / Assume Form Import
- 2019-01-22 /
- ダンスミュージック
2010年代に入り再び新しい音楽を取り入れ始めた頃、ポストダブステップという響きに惹かれ聴いた1stアルバムの中に、自分の思っていたダブステップが無く、遂に俺はダブステップという大体は感じを知っていると思っていたジャンルすらも、全く分かっていなかったのかとやや不安になった覚えがあります。すぐにその一年前に発売されたCMYKを聴き、ポストダブステップの意味を理解すると共に、あまりのかっこ良さと一年後発売したものの作風の変化に驚いた記憶が。
そうこうしているうちに来日してのライブが有り、比較的静かなライブを想像して行ってみたらめちゃくちゃ凶暴なベースミュージックで一発で伸されまして、その日以来さらに特別な目で見るようになりました。
あれからもう随分経ち、Kendrick Lamar、Frank Ocean、Beyonce、Travis Scott、Vince StaplesなどのUSの主要なアーティストとのコラボを重ねた訳ですが、最初の衝撃から比べると当たり前ですがこなれた感じになって来ておりましたが、今作はグッと梶を切った感じの印象でした。
アルバムを印象付ける2曲目と3曲目にMetro Boomin絡みの曲を置いてあることが結構なインパクトでありまして、現行のサウス系メインストリームヒップホップへ接近して行っているのが分かるわけですが、その2曲目はトラビス・スコット起用でモロに今のUSポップシーンの雰囲気を意識しているように感じます。また3曲目は、そんなサウス+JBのトラックに、昨今注目を集める属性近めのMoses Sumneyが乗るという嬉しい内容に。さらにスペインの歌手ROSALÍA、そしてレジェンドのAndre 3000との変わり種のダンスミュージックなどもあり、少ないゲストながら作品の重要箇所として機能しております。
散々陰鬱なものをやったからでしょうか?それとも女優との交際など私生活が幸せな要素で満ちているからでしょうか?美しさや荘厳さは残しながら全体的に陽な要素が増えた印象となり、ファーストで見せたあの深い谷底のような雰囲気はなくなりはしましたが、これはこれで好きでしたのでじっくり繰り返して聴きたいです。次の作品が一体どうなるのかとても気になるアルバムになったかと。その前にこのアルバムでのライブが見てみたいです。また凄いことになっていそうだなと。
あと、ちょっと気になったところが4曲目なんですが、ネイト・ドッグ好きなんかなとか。
James Blake / Assume Form Import
そうこうしているうちに来日してのライブが有り、比較的静かなライブを想像して行ってみたらめちゃくちゃ凶暴なベースミュージックで一発で伸されまして、その日以来さらに特別な目で見るようになりました。
あれからもう随分経ち、Kendrick Lamar、Frank Ocean、Beyonce、Travis Scott、Vince StaplesなどのUSの主要なアーティストとのコラボを重ねた訳ですが、最初の衝撃から比べると当たり前ですがこなれた感じになって来ておりましたが、今作はグッと梶を切った感じの印象でした。
アルバムを印象付ける2曲目と3曲目にMetro Boomin絡みの曲を置いてあることが結構なインパクトでありまして、現行のサウス系メインストリームヒップホップへ接近して行っているのが分かるわけですが、その2曲目はトラビス・スコット起用でモロに今のUSポップシーンの雰囲気を意識しているように感じます。また3曲目は、そんなサウス+JBのトラックに、昨今注目を集める属性近めのMoses Sumneyが乗るという嬉しい内容に。さらにスペインの歌手ROSALÍA、そしてレジェンドのAndre 3000との変わり種のダンスミュージックなどもあり、少ないゲストながら作品の重要箇所として機能しております。
散々陰鬱なものをやったからでしょうか?それとも女優との交際など私生活が幸せな要素で満ちているからでしょうか?美しさや荘厳さは残しながら全体的に陽な要素が増えた印象となり、ファーストで見せたあの深い谷底のような雰囲気はなくなりはしましたが、これはこれで好きでしたのでじっくり繰り返して聴きたいです。次の作品が一体どうなるのかとても気になるアルバムになったかと。その前にこのアルバムでのライブが見てみたいです。また凄いことになっていそうだなと。
あと、ちょっと気になったところが4曲目なんですが、ネイト・ドッグ好きなんかなとか。
James Blake / Assume Form Import
- THEME : Soul, R&B, Funk
- GENRE : 音楽
Jimmie Soul / Favorite Songs of 2018
- 2019-01-17 /
- DJミックス
この一週間で仕入れた情報として、「おじさん句読点」というのがあるのですが、それ以降句読点の位置や量を悩むようになり、おじさんのくせにおじさんぽい句読点が嫌で、でもおじさんぽい句読点の本質が見えず恐ろしくてしょうがない感じですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
おじさんの流れでというわけでは無いんですが、そこそこの年齢、家庭持ち、そして地方地区在住(海も挟んでいる)という、圧倒的に動きにくく、情報の摂取も大変な環境に居ながらも、持ち前の行動力と音楽知識によって週一のラジオ番組を持つまでに活躍の場を広げていっているソウルおじさんことJimmie Soulさんが、お正月の1月3日に自身のラジオ内でプレイしたDJミックスをB面を付け加え公開しました。
元々の守備範囲は本人が名前にしている通り、地味だが良い感じのソウルミュージックでありますが、新しいチャレンジへの抵抗感の無さと異常なまでの音楽への貪欲さにより、最近はラジオの幅を広げるべくというのもあり、その地味~ソウルの芯となる部分を転用し、R&Bやニューソウル、ニュージャズなどの新しいリリースへのチェックも増々激しくなっている印象です。
このミックスの特徴について言えば、昨年聴いて良かったそういったR&Bやソウルなどを選んでミックスするといういたって単純なコンセプトではありますが、選曲しているものがどれもこれも良くて、ダラダラと聴くのにとても適した内容となっております。再生すればシャーッというテープを再生した時に出るようなノイズが薄っすら乗り、ノスタルジーをワザと添加したのか、それとも単なる録音環境の悪さなのか分かりかねますが、良い味付けになっているかと。
完全なインターネット時代に突入し、情報が多すぎてすっかり迷子のようになってしまったおじさん達も、とりあえず自分の聴いてきた時代と地続きで行けるであろうこちらの選曲を堪能していただき、徐々に今の水に慣れていただけましたらと。
デート、お店、家族との時間、仕事中など、どの環境においても適した内容となっておりますので、ダウンロードが生きているうち(おそらく20日間くらいか)に落としていただいてひたすら再生していただけましたら。好きになったらラジオも聴いたら良いかと。
Jimmie Soul / Favorite Songs of 2018
side-A / side-B
Jimmei Soul Radio
RNCラジオ1449 / 毎週木曜日夜11時~11時29分
木曜の夜、メロウ&グルーヴィーな新旧ソウルミュージックを思い入れたっぷりの解説も交えてご紹介
メール: [email protected]
ハッシュタグ: #ジミソラジオ
※ radikoでも聴けますので皆さまぜひ。
Side-A
Brandon Coleman – There's No Turning Back
Daniel Caesar - Who Hurt You?
Ella Mai – Shot Clock
Queen Naija - Karma
Next Town Down – Lovers Theme
Friday Night Plans – Fall in love with you in every 4AM.
Raveena - Honey
Ryan Trey – Evolving, Pt. 1
The Free Nationals ft. Daniel Caesar & Unknown Mortal Orchestra – Beauty & Essex
Sango – Sweet Holy Honey (feat. Xavier Omär)
T-Groove & Two Jazz Project – New Humanist Whisper feat. Marie Meney
Side-B
Arin Ray - Platinium Fire (Ft. Terrace Martin)
Noname - Don't Forget About Me
BADBADNOTGOOD & Little Dragon - Tried
Jorja Smith - Lost & Found
JMSN - So Badly
JMSN - Talk Is Cheap
Derric Gobourne Jr. - Stay With Me
Leven Kali feat. Syd - Do U Wrong
DRAM - Wwyd?
Kali Uchis - After The Storm ft. Tyler, The Creator, Bootsy Collins
Thundercat (feat. BADBADNOTGOOD & Flying Lotus) - King of the Hill
Raheem DeVaughn - Say The Word
alt-J - Last Year (feat. GoldLink) (Terrace Martin Version)
Butcher Brown - Camden Square
おじさんの流れでというわけでは無いんですが、そこそこの年齢、家庭持ち、そして地方地区在住(海も挟んでいる)という、圧倒的に動きにくく、情報の摂取も大変な環境に居ながらも、持ち前の行動力と音楽知識によって週一のラジオ番組を持つまでに活躍の場を広げていっているソウルおじさんことJimmie Soulさんが、お正月の1月3日に自身のラジオ内でプレイしたDJミックスをB面を付け加え公開しました。
元々の守備範囲は本人が名前にしている通り、地味だが良い感じのソウルミュージックでありますが、新しいチャレンジへの抵抗感の無さと異常なまでの音楽への貪欲さにより、最近はラジオの幅を広げるべくというのもあり、その地味~ソウルの芯となる部分を転用し、R&Bやニューソウル、ニュージャズなどの新しいリリースへのチェックも増々激しくなっている印象です。
このミックスの特徴について言えば、昨年聴いて良かったそういったR&Bやソウルなどを選んでミックスするといういたって単純なコンセプトではありますが、選曲しているものがどれもこれも良くて、ダラダラと聴くのにとても適した内容となっております。再生すればシャーッというテープを再生した時に出るようなノイズが薄っすら乗り、ノスタルジーをワザと添加したのか、それとも単なる録音環境の悪さなのか分かりかねますが、良い味付けになっているかと。
完全なインターネット時代に突入し、情報が多すぎてすっかり迷子のようになってしまったおじさん達も、とりあえず自分の聴いてきた時代と地続きで行けるであろうこちらの選曲を堪能していただき、徐々に今の水に慣れていただけましたらと。
デート、お店、家族との時間、仕事中など、どの環境においても適した内容となっておりますので、ダウンロードが生きているうち(おそらく20日間くらいか)に落としていただいてひたすら再生していただけましたら。好きになったらラジオも聴いたら良いかと。
Jimmie Soul / Favorite Songs of 2018
side-A / side-B
Jimmei Soul Radio
RNCラジオ1449 / 毎週木曜日夜11時~11時29分
木曜の夜、メロウ&グルーヴィーな新旧ソウルミュージックを思い入れたっぷりの解説も交えてご紹介
メール: [email protected]
ハッシュタグ: #ジミソラジオ
※ radikoでも聴けますので皆さまぜひ。
Side-A
Brandon Coleman – There's No Turning Back
Daniel Caesar - Who Hurt You?
Ella Mai – Shot Clock
Queen Naija - Karma
Next Town Down – Lovers Theme
Friday Night Plans – Fall in love with you in every 4AM.
Raveena - Honey
Ryan Trey – Evolving, Pt. 1
The Free Nationals ft. Daniel Caesar & Unknown Mortal Orchestra – Beauty & Essex
Sango – Sweet Holy Honey (feat. Xavier Omär)
T-Groove & Two Jazz Project – New Humanist Whisper feat. Marie Meney
Side-B
Arin Ray - Platinium Fire (Ft. Terrace Martin)
Noname - Don't Forget About Me
BADBADNOTGOOD & Little Dragon - Tried
Jorja Smith - Lost & Found
JMSN - So Badly
JMSN - Talk Is Cheap
Derric Gobourne Jr. - Stay With Me
Leven Kali feat. Syd - Do U Wrong
DRAM - Wwyd?
Kali Uchis - After The Storm ft. Tyler, The Creator, Bootsy Collins
Thundercat (feat. BADBADNOTGOOD & Flying Lotus) - King of the Hill
Raheem DeVaughn - Say The Word
alt-J - Last Year (feat. GoldLink) (Terrace Martin Version)
Butcher Brown - Camden Square
- THEME : Soul, R&B, Funk
- GENRE : 音楽
Eric Yahnker
- 2019-01-16 /
- デザイン・アート・インテリア
最近幼少の頃の事を振り返る事が多いのですが、今思えば物心がついてからというものずっとなんですが、技巧派と言いますかスキル的なものがガチガチにある人だったりに憧れがありまして、もちろん技術すっ飛ばしてノリ一発だけで完結するのも大好きなんですが、まあなんと言いましょうか大は小を兼ねるじゃないですけど、芸は身を助けるみたいなものを信仰しているところもありまして。ただ、自分はそっちとは違うというね。まあ、センス一発ってのも無いんですが。笑
昨年記した自分のメモの中から、西海岸のベテランアーティストEric Yahnkerのウェブサイトへのリンクが出てきて、本日お昼休みにずっと見ていたんですが、政治家からラッパー、そしてケツまでと、写実的にパステルで描かれ、どの絵もおもしろいし洒落ているしで良いもんだなと。
そういや日本国内の絵で政治家やアーティストなどを描いたイラストは見かけるが、アート作品なんかはあまり見かけないな。気のせいかもしれないが。
Eric Yahnker
昨年記した自分のメモの中から、西海岸のベテランアーティストEric Yahnkerのウェブサイトへのリンクが出てきて、本日お昼休みにずっと見ていたんですが、政治家からラッパー、そしてケツまでと、写実的にパステルで描かれ、どの絵もおもしろいし洒落ているしで良いもんだなと。
そういや日本国内の絵で政治家やアーティストなどを描いたイラストは見かけるが、アート作品なんかはあまり見かけないな。気のせいかもしれないが。
Eric Yahnker
mabanua / Blurred
- 2019-01-15 /
- ダンスミュージック
アルバムの聴き逃しや存在を把握したのに忘れるといった事は毎年あることですので、この時期に人様の昨年のベストや振り返りの記事なんかを読み、今更ながらにして知ることも多々あるわけですが、こちらのmabanuaさんのアルバムについても、ジャケも把握していて聴く準備をしていたにもかかわらずすっかり聴き忘れていて、先週中頃ひょんなきっかけでジャケを見て思い出した次第であります。
印象的だったジャケにより、ソウルやジャズが下敷きにある印象のOvallでやっている音楽とはまた違うことをしているのかなと期待して聴いてみたら、エレクトロポップ(シンセポップ)や、フューチャーソウル、バレアリック、AOR、ディスコなどを感じさせる楽曲が中心となった適度なポップ感が大変良い内容で、週末の休み中家族での移動時なんかにずっと聴いておりました。
イントロ後の表題曲「Burrend」は遅くてフワフワしたドリーミーな曲で、良すぎて一周目からいきなりヤラれてしまうのですが、続く和バレアリックの古典「そして僕は途方に暮れる」を下敷きにしたと思わしき「 Heartbreak at Dawn」でも再びヤラれてしまい、その後もこんなに良い曲が続くのか!というのが最後まで持続し、全くもって捨て曲が無い構成となっておりました。
想像していなかった趣味の良いポップな曲の連続に驚かされましたが、ウィキペディアを調べれば米津玄師やCharaからSKI-HIやアイドル関連の仕事もしていたりしているので、そうだよなと納得しましたが、まあそれにしても引き出しも多くて本当に凄く良いアルバムだなと。
mabanua / Blurred
印象的だったジャケにより、ソウルやジャズが下敷きにある印象のOvallでやっている音楽とはまた違うことをしているのかなと期待して聴いてみたら、エレクトロポップ(シンセポップ)や、フューチャーソウル、バレアリック、AOR、ディスコなどを感じさせる楽曲が中心となった適度なポップ感が大変良い内容で、週末の休み中家族での移動時なんかにずっと聴いておりました。
イントロ後の表題曲「Burrend」は遅くてフワフワしたドリーミーな曲で、良すぎて一周目からいきなりヤラれてしまうのですが、続く和バレアリックの古典「そして僕は途方に暮れる」を下敷きにしたと思わしき「 Heartbreak at Dawn」でも再びヤラれてしまい、その後もこんなに良い曲が続くのか!というのが最後まで持続し、全くもって捨て曲が無い構成となっておりました。
想像していなかった趣味の良いポップな曲の連続に驚かされましたが、ウィキペディアを調べれば米津玄師やCharaからSKI-HIやアイドル関連の仕事もしていたりしているので、そうだよなと納得しましたが、まあそれにしても引き出しも多くて本当に凄く良いアルバムだなと。
mabanua / Blurred
- THEME : Soul, R&B, Funk
- GENRE : 音楽
YamieZimmer / Arsonist Under
- 2019-01-10 /
- ヒップホップ
昨年末に知りながら、色々な事に忙殺され軽くしか聴いていなかったのですが、聴いた?という友人からの連絡により再び昨日から聴いており、繰り返せば繰り返すほど効いてくるものすごい中毒性に驚いております。完全にハマって今日だけで10周以上聴いております。
基本的には一曲辺り2分半以内の短いものが中心となり、スッカスカで粗野で太くてバウンス感がある、ある意味ダンサブルさを感じるビートに、ユニークなサンプルという本当にセンス一発といった感じのトラックばかり。
また、自分は初めて知った人ばかりなのですが、J.October、Donatello、Leon Fanourakis、SANTAWORLDVIEW、大神、というラッパーの方々が畳み掛けるようなラップを披露。皆上手いのはもちろんトラックのノリを壊さない踊れる感じで、そういうところも凄く良いなと。
電話で思い出させてくれた友人は、ConfuseとSick Typeが好みと言っておりましたが、私の1番はGo Mix It、そして友人と同じくSick Typeが良かったです。というかどれも良かったです。
社内の席替えにより更に自由が効かなくなってきている状況の中、踊りだしそうになるのを堪えながら明日もまた聴きたいと。ジャケもナイス。FNMNLさんにインタビューが掲載されたようなので(まだ読んでいない)、そちらも併せてどうぞ。
YamieZimmer / Arsonist Under
基本的には一曲辺り2分半以内の短いものが中心となり、スッカスカで粗野で太くてバウンス感がある、ある意味ダンサブルさを感じるビートに、ユニークなサンプルという本当にセンス一発といった感じのトラックばかり。
また、自分は初めて知った人ばかりなのですが、J.October、Donatello、Leon Fanourakis、SANTAWORLDVIEW、大神、というラッパーの方々が畳み掛けるようなラップを披露。皆上手いのはもちろんトラックのノリを壊さない踊れる感じで、そういうところも凄く良いなと。
電話で思い出させてくれた友人は、ConfuseとSick Typeが好みと言っておりましたが、私の1番はGo Mix It、そして友人と同じくSick Typeが良かったです。というかどれも良かったです。
社内の席替えにより更に自由が効かなくなってきている状況の中、踊りだしそうになるのを堪えながら明日もまた聴きたいと。ジャケもナイス。FNMNLさんにインタビューが掲載されたようなので(まだ読んでいない)、そちらも併せてどうぞ。
YamieZimmer / Arsonist Under
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
Naohirock / mix:2019 Winter
- 2019-01-08 /
- DJミックス
LBネイションにてヒップホップの黎明期から活動し、最近は代々木上原にあるクラフトビールと料理が楽しめるカフェ?ビアバーの「終日ONE」の店長を務めているナオヒロックさんが、昨年の夏頃に公開したベッドルームポップ(インディーロック)のミックスの続編を作り年始に公開しておりました。
前作は自分のほとんど分からないジャンルだったのでとても新鮮でしたし、何より内容がとても良かったこともあり繰り返して聴いたのですが、これもその内容を引き継ぐ内容になっており最高であります。(ちなみに秋にも短めのやつが出てました)
小さい音で聴いていると歌なんでメロディーが頭に入ってくるんですが、イヤホンで多少音量を上げて聴きますと、案外ヒップホップの様なドラムをしていたり、なんていうのが結構入っていたりして面白かったです。普段ヒップホップやR&Bを聴いていて、こういったインディーロックなんかの要素があるものが度々あり気になっていたが、ジャンルは広いしどうやって手を出して良いのか分からなかった、という人達にももちろん最適な内容になっております。
フリーダウンロードも用意してくれておりますので、夏のと併せて是非繰り返し聴き返していただけましたらと。
Naohirock / mix:2019 Winter
boy pablo - Limitado
pig - anuva wan
Pearl & The Oysters - Mercury Comet Caliente
Dust Bunnys - While I'm Down
✿ lilbootycall ✿ - 777 ft cuco + kwe$t
JAKOBEE - RUN AWAY
Airline Food - What I'm Looking For
Sure Sure - Idiot
chasewi11iams - CHEEKS (prod. JOZY)
Unknown Mortal Orchestra - Hunnybee
Munya - Hotel Delmano
San Cisco - The Distance
Tame Impala - The Less I Know The Better
Omar Apollo - Hijo de Su Madre
xavley - G.I.M.H.
Family Reunion - League
Nthnbttr<3 - Splash!
ernest rareberrg - show me your body
前作は自分のほとんど分からないジャンルだったのでとても新鮮でしたし、何より内容がとても良かったこともあり繰り返して聴いたのですが、これもその内容を引き継ぐ内容になっており最高であります。(ちなみに秋にも短めのやつが出てました)
小さい音で聴いていると歌なんでメロディーが頭に入ってくるんですが、イヤホンで多少音量を上げて聴きますと、案外ヒップホップの様なドラムをしていたり、なんていうのが結構入っていたりして面白かったです。普段ヒップホップやR&Bを聴いていて、こういったインディーロックなんかの要素があるものが度々あり気になっていたが、ジャンルは広いしどうやって手を出して良いのか分からなかった、という人達にももちろん最適な内容になっております。
フリーダウンロードも用意してくれておりますので、夏のと併せて是非繰り返し聴き返していただけましたらと。
Naohirock / mix:2019 Winter
boy pablo - Limitado
pig - anuva wan
Pearl & The Oysters - Mercury Comet Caliente
Dust Bunnys - While I'm Down
✿ lilbootycall ✿ - 777 ft cuco + kwe$t
JAKOBEE - RUN AWAY
Airline Food - What I'm Looking For
Sure Sure - Idiot
chasewi11iams - CHEEKS (prod. JOZY)
Unknown Mortal Orchestra - Hunnybee
Munya - Hotel Delmano
San Cisco - The Distance
Tame Impala - The Less I Know The Better
Omar Apollo - Hijo de Su Madre
xavley - G.I.M.H.
Family Reunion - League
Nthnbttr<3 - Splash!
ernest rareberrg - show me your body
2018年に聴いたけどブログに書かなかった(書けなかった)アルバム
- 2019-01-04 /
- 音楽その他
毎年、前年聴いたアルバムの数々をどのタイミングで消去するか決めきれず、結局ダラダラと残してしまいがちになるのは、なんとなくまだ聴くかもしれないなという淡い思いがあるからなんですが、この年始にその思いを断ち切るべく、昨年聴いていたがブログにはポストしなかった自分の中で成仏していないアルバムを正月中ずっと聴いて、それに一言書いていたんですが、途中で本当にやるんじゃなかったなと後悔するくらい時間がかかってしまい、本日も終わろうとしている今やっとこさ終わったところであります。
忙しくて音楽が頭に入ってこない日に聴いていたものから、聴いたけれど理解までに時間がかかりすっかりタイミングを逃したものまで色々とありますが、それなりに好きだったものだけに絞りました。これは年間ベストみたいなものでもなく、ただ単にブログに書けなかった良かった音源ということですので、もし死ぬほど暇だったら読んでいただけたらと。
アマゾンへのリンクを貼りながら思ったんですが、今現在出ているアルバムって案外アナログが存在してて、アマゾンで売っているんだなと。
RAP
A$AP Rocky - Testing
最近のタイラーとのコンビでも格好良さが漲っており、さらに来日時には日本の某タレントを持ち帰ったなど、伊達男としてキッチリ仕事もしてくるところなんか本当に期待を裏切りません。前3作を経てこのアルバムでついに完成体となったのではないでしょうかね。ヒップホップにとっては特別な場所でありますNYを背負う彼らしい、粋でリッチな内容になっております。顔、服装、ラップ、トラックすべて揃っているもののみが成し遂げられる作品だと。ペルーの笛みたいなトラックのやつはあまりですけどあとは全部好き。2018年一番良かったものの一つ。
Action Bronson - White Bronco
前作もなんだかんだ言って結構聴いたんですが、これもトラップに疲れた時に寄る場所みたいな感じで結構聴きました。ほとんど極上のオーセンティックなトラックで構成されておりますが、なぜか最後のトラックだけトラップ系。それはA$AP Rockyがゲストの曲だからでしょうか。こうやって最後にポンっと出てくるとグッときます。
Cardi B - Invasion of Privacy
YoutubeのアップルのCMで、I Like Itを刷り込みされまくったせいか、昨年の代表する曲の一つがI Like Itになりました。もちろんBodak Yellowも入っているし、ポップさもあるし今年の代表するアルバムということでも間違いはないと。ビーフから離婚までゴシップまるけの一年でした。
Denzel Curry - TA13OO
3曲めまでのメローな流れが最高だよなとおもっていたら、4曲目の相撲でガナリ&極太バウンスに変化しその次も似た感じのトラックSuper Saiyanがくるんですが日本好きなのかなと。中盤-後半は特に前半ほど食いつけなかったのですが、前半(4曲目まで)だけなら最高と言えます。
Drake - Scorpion
ムーブメントを起こしたり、攻撃されたりと色々忙しいですが、問題があってもアルバム出せばやっぱりめちゃくちゃ売れますし、アルバム聴けば、初めて知った頃感じた頭がボーッとしてくるような、同じような音楽の連続というのも感じなくなりといった感じで、私自身がドレイクに順応していっているのか、ドレイク側が聴きやすいものに変化させて行っているのか、どちらか分かりませんが。
Future - Superfly OST
1曲目のSleepy Brownから旧Superflyを感じさせる内容でいきなりやられました。そこがハイライトとも言えますが、FutureやYoung Thug参加などの従来のアトランタ色みたいなものの間に入ってくるMiguelやKhalid & H.E.R.などがちょうど良い塩梅となり、通して聴いていられるアルバムになっているかと。
J.Cole - KOD
ラップの内容が評価されるJ.Coleですが、こちとら一切英語わからないですから、今までは一生懸命聴くものの地味なイメージしか持てないような状態でしたが、今回のアルバムに関してはそれをクリアしており、トラック的には決して派手というわけではない渋めの内容ですが、比較的覚えやすい内容だと。
Juice WRLD - Goodbye & Good Riddance
NASのセカンド、そして宇多田ヒカルのファーストに続き、このエモーショナル期真っ只中に、Stingの名曲Shape of My Heartを使ってヒットを生み出したわけですが、このモロヤンなジャケのヘタウマ感が、ティーンズロードに送られてきた読者からのハガキのようで、内容のエモーショナル地獄と合わさって本当にNOWい感じです。これが若者の風俗かと数日浴びるように聴きました。
Kodak Black - Dying to Live
ドレイクが絶賛したという情報もありましたが、この人毎回良いのでいつも通り大体良いんだろうなと思って聴いたらば、マニーフレッシュみたいなトラックが2曲目に入っていてやや驚きました。今回もちょうどよい塩梅のメローさ加減のものが多くとても聴きやすくてよかったです。
Lil Baby - Harder Than
Lil Baby & Gunna - Drip Harder
今旬のLil Babyと同じく旬のGunnaと一緒にやったやつですが、どちらも一生懸命聴いては見るものの、金太郎飴のように続く楽曲になかなか覚えられないでおりましたが、最近ようやく覚えてきた次第です。そこまでしないと覚えられない事を考えると、この系統の音(あとトラビススコットとかも)を聴く才能がないのだろうなと薄々感じているのですが、そういった事を言って諦めるのも嫌なので、今年もしつこくやっていきたいなと。
Lil Mosey - Northbest
1曲目から早回しの歌が乗る冬感丸出しので始まるんですが、その後もずっとドリーミーで幻想的な、年末系と言いましょうか、電飾系と言いましょうか、寒いシーズン用を明らかに狙っているようなそういったヒップホップをやっております。
Lil Wayne - Carter V
号泣する1曲目でテンションがガツンと下がってしまい、最後まで聴けないかもななんて思ったんですが4曲目のスウィズ作のトラックがあまりに2000年付近のスウィズ過ぎて、懐かしさのあまり一気に元気を取り戻しました。曲数が多いためいつも途中までで力尽きますが、SnoopがXxplosiveのトラックでやっていたり、結構聴きやすい曲が沢山入っていて、ダラダラ聴くには良いですが、やっぱり1曲目は外したい。
Migos - Culture II
前作のスーパーヒットも冷めやらぬうちに出たこちら。合いの手芸は変わらずで、ソウルトレインを模したMVが最高だった「Walk it Talk it」はもちろん、「Stir Fry」、「Gang Gang」、「Made Men」などの曲が好きでよく聴きました。来日の予定もキャンセルになりましたよね。
Takeoff -The Last Rocket
班長のソロは自分にとっては若干金太郎飴みたいな感じがしてしまい、より外し気味にしたこっちのが引っ掛かってしまった感じです。なぜこの人が他の二人より活躍してない感じになっているのか、ラップの内容が理解できない自分には分からないですが、目付きは一番悪いし笑顔もあまりないのが良いとこだなと思うので、これからもニコニコせず自分の役割を果たして欲しいなと。
The Underachievers - After the Rain
ビーストコーストの他の人達と比べるとやや露出少なめに感じますが、アルバムは案外面白くて、オーセンティックな雰囲気のものを中心に、リッチでハイファイな結構独特な質感に仕上げたものに。また、中にはトラップ的なものやWeekndみたいなスタイルの歌がサビに入るものなどアクセントもありながら、基本的にはメローでとても聴きやすいといった感じです。
Travis Scott - Astroworld
今年のベストに挙げる人もたくさんいると思いますが、自分は聴いた時期が忙しかったのが悪いのか、何度聴いても頭に入って来ずと言った感じで、世間の高評価の中全く付いて行けてない俺は大丈夫だろうかという気持ちになったことを思い出します。思えば前アルバムのジャケが平成前期の少女漫画のロッカー的な雰囲気でちょっと苦手でしたが、新しいアルバムのジャケはわざとなのかなと思うおかしさでちょっと好きに。いつの間にか他人の作品でもヒット請負人みたいな位置にいますし現在凄い勢いですね。Sicko Mode、5% TINTなど好きな曲も結構あり、結果的には後々よく聴くことに。
V.A - 88rising Head in the Clouds
Jojiのヒットなど昨年もさらなる飛躍をした音楽レーベル・マネジメント・マーケティング会社の88risingのコンピレーションアルバム。インドネシア、中国、韓国、日本、そしてアメリカのアーティスト達が参加しており、内容自体も夏向きのメローでポップなものも多くてとても良かったですし、聴きやすいので何度も繰り返しました。来年はさらなるアジア系のアメリカ市場での定着を期待したいです。
XXXTENTACION - ?
DVの問題などありましたが、なんだかんだ言って出たアルバムは凄く良くて、ですが自分は言語がわからないのでSNSで話題にしている事でしか判断できず、そうこうしているうちに射殺されてしまったということで、今年印象に残った曲の一つがSADだったなと。
R&B、ソウル、SSW、etc
Blood Orange - Negro Swan
出ていることにしばらく気付いておらずだったんですが、今作も変わらず今まで同様に良かったです。Puff Daddyから、A$AP RockyとProject Patの組み合わせや、Steve Lacyなど、参加ゲストの意外性や面白さもあり、今回も噛めば噛むほど良い感じになります。
Brandon Coleman - Resistance
Georgia Anne Muldrow - Overload
今年の象徴的な出来事として、Brainfeeder周辺が良かったというのがありました。きらびやかでダンサブルで時折ファンキーなアルバムをだしたBrandon Colemanと、ダッドリーパーキンス(大好き)の奥さんGeorgia Anne Muldrowの、ソウルやJazzをベースにしながら現行のテイストも無理なく取り入れたアルバムの2作ともよく聴きました。どちらもオーセンティックなテイストを持っていますが、ハイファイな音で仕上げたような感じがしまして新しいものを聴いている気分にさせてくれます。あとKamasi Washingtonも良かったです。前作より2018年のHeaven and Earthのが好みでした。
Janelle Monae - Dirty Computer
映画進出での大成功や、ジェンダーに関するカミングアウトみたいなものもあり、一つ頭抜けた印象のあったジャネル・モネイさんでしたが、アルバムもまたカラフル且つポップで素晴らしく、付け入る隙のない完璧な構成で今年最上位に入ってくる内容でした。特に自分的にはPynkが大好きでした。そしてモロプリンスのMake Me Feelには、生前のプリンスが関わっているとの話も何かで読みました。とにかく完璧なアルバムだったと思います。
Jeremih & Ty Dolla $ign - Mihty
いきなり予測していなかったRisin' To The Topのベースラインから始まるので、おじさんとしてもなかなか良い若者達じゃないかと、コロッとやられてしまいます。透き通るようなJeremihの声と、ジャリッとしたTDSのタフな声の組み合わせが凄く良いですし、トラックも色々あって楽しい。しばらく聴けます。
Joey Dosik - Inside Voice
夏に出ていたらしく、全く知らなくてとあるきっかけで一ヶ月遅れでチェックしたのですが、優しく繊細なソウルミュージックから、モータウンサウンドのようなダンサブルなものもあり、メイヤー・ホーソンを初めて知った時のような興奮が再びありました。極上なので聴いてなければ聴いたほうが良いと思います。
Jorja Smith - Lost & Found
Ella Maiもですが、UK出身者の当たり年みたいな印象もありました。エイミー・ワインハウスの影響もありそう(それより高音でサラッとしているが)な絞り出すような歌い方が良いです。客演する作品にも恵まれ、アルバムが出ればUKらしい内容で、そういうところも良かったなと。
Littlebabyangel - GADA
美人が口に鳥を咥えたジャケに一発でやられてしまいまして、どんな内容か気になって気になって仕方なくなり聴きました。ロック、エレクトロニック音楽、ラップ、R&B、インダストリアルに影響を受けたロンドンのStephan Armstrong(23歳)が幼馴染のCameron Morseと作った作品で、太くてノイジーな楽曲の中に、時折ヒップホップの断片も見えたりと面白いのですが、自分にとっては少々ハードな質感なので元気な時にしか聴けません。
Mariah Carey - Caution
激太りと騒がれたり、ライブで声が出ていなかったり、猛烈なセクシーキャラクターで動画に出てきたりと、何年か話題になるポイントがアレでしたが、2018年のこのアルバムは本当に良かったしたくさん聴きました。KOHHが参加したことでも話題になりましたが、そういったことよりも、最近のモードのトラックでTy Dolla $ignやGunnaと無理なく共存していたり、レジェンドのSlick RickとBlood Orangeを組み合わせたり、Lil' KimのCrush On You引っ張り出してききたりと、面白い箇所もたくさんあるし無理している感も無く、すごくバランスの良い内容になっていました。
Moses Sumney - Aromanticism
旅行先のフィンランドで終始聴いていたアルバムです。このアルバムを聴きながらホテルの貸出ししている自転車に乗り、白夜の街をひたすら走りました。最小限のトラックにして、とても美しい声とメロディーが活かされております。James Blakeの新アルバムへの参加があるとかないとか情報を見ましたが、なるほどなと納得。
Odie - Analogue
Khalidが好みだという、先輩の奥さんに教えてもらった男性R&B。ゆったりしたスカスカのトラックにそう高音域でもない優しいホッとする感じのボーカルが良くて結構聴きました。(2曲目はファルセットも)アフリカチックなパーカッシブなトラックや、空間系のエフェクトを使用したトラックなど、気持ち良く聴ける内容じゃないかと思います。ジャケも顔見えないけど印象に残りました。
Prophet & Mndsgn - Wanna Be Your Man
84年に発売した唯一のアルバムがカルト的な人気を誇るブギーのレジャンドProphetと、新世代のビートメイカーの代表格ストーンズスロウのMndsgnのコラボアルバム。オーセンティックな良さと今っぽさが混在した内容になっており、特にネットリまとわりつくようなベースの一番最後の曲「I Do」が最高で夏場よく聴きました。
Rex Orange County - Apricot Princess
タイラーのFlower Boyにも参加していたイギリス出身のSSWで、アルバム自体は昨年出ていたものみたいですが、2018年CD化されたタイミングで聴きました。タイラーのソレに本当に近い空気感で、西海岸の穏やかな気候にフィットしそうな曲ばかりで、遅いのから早いのまでどれも凄く良かった。春になったらまた聴きたい。
Stimulator Jones - Exotic Worlds andmasterful treasures
ストーンズスロウの作品は今年も色々面白かったんですが、中でもこのStimulator Jonesは繰り返して聴きました。ヒップホップ以降の感性をもって80年代的なR&Bやブギーを再構築しております。よく聴くとドラムはドンタンドンタンとヒップホップのタフなフィーリングが終始出ており、さすがは元ヒップホップDJだなと。
Teyana Taylor - K.T.S.E.
カニエの7曲入アルバム攻めの際出ていたのですが、次から次へと出されて追いつくため聴いていることに疲れてきて、この人のアルバムはポストしなかったのですが、内容はとても良かったですし、カニエってやっぱ凄いよなと言うのが、この一番手垢のついていない人で聴くとよく分かりました。趣味の良い90年代テイストがここに。
The Weeknd - My Dear Melancholy
どんなものが出てきてもボーカルの個性が全面に出され、いつもと同じ感じで聴けるという点ではこのEPも同じなんで、何も気にすることなく楽しめました。後々プロデューサーを調べたらFrank Dukes、Mike WiLL Made-It、Skrillex、DaHeala、Gesaffelsteinなどかなり鉄壁の布陣で、それを特に感じさせないボーカル力はやっぱり凄いもんだなと。
Tinashe - Joyride
一枚のアルバムの中で色々聴けて楽しい一枚で、キャッチーな良い曲もたくさん入っているので凄くよく聴いたのですが、聴かなくなり半年近く経過しても、一周聴けばしっかり覚えていて本当に良いアルバムだったんだなと今更ながらに。特に朝の通勤時聴いていて、会社に行きたくないという気持ちに心が支配されている中聴いていたものですから、あまり記憶に残ってなかったんですが、聴けば体は覚えていたということであります。
Tom Misch - Geography
ジャケを見て聴こうと思ってトライしたんですが、中身はUKソウルにニューソウルの粉を振りかけ現代版にアップデートしたようなスタイルで、参加ラッパーのGoldlinkやDe La Soulなどを見るとどの辺りを狙っているか大体分かるかと思います。後々調べてみたら南ロンドンの20歳のデビュー盤とのことで、若すぎるし才能ありすぎるし仰け反りました。
Young Fathers - Cocoa Sugar
ジャケットの強烈なインパクトに負けない、様々な音楽をクロスオーバーさせたユニークなサウンド。マッシヴ・アタックやノエル・ギャラガーが絶賛したのもうなずける、音楽的に複雑になってもどこかポップさを感じるセンスの良さは、一周聴けば分かりますし、何周もさせますと出来の良さにどんどんはまり込んでいきます。Ninja Tuneより。
日本産
ゆるふわギャング - Mars Ice House II
ファーストは日本のヒップホップシーンに無かったピースが、そこにパシッとハマったような感触がありましたが、前作のドリーミーな路線に更に深みを足したような感じと言いましょうか。ヤンキー文化を一番オシャレに見せれているのはこの人達というのを決定付けたと。
Bad Hop - Bad Hop House
やはり2018年の日本産ヒップホップのベスト1はKawasaki Driftの人が多数だったんじゃないかなと思っているんですが。まあまあ大きい会場で趣向を凝らしたワンマンをやったかと思ったら、武道館も成功させあっという間に上り詰めました。メンバーのBenjazzyが開花したことやVingo、JoJoなどの安心して聴いていられるところなど、テレビ露出のあるメンバー以外も安定し作品の完成度が出す度上がっています。新しい友達要らない、全国をライブして回る、楽しく騒いでヘネシー飲みたいというのをひたすら繰り返しましたので、次はその先を聴きたいというのと、ラジオが終わり全く接点がない状態になったので、また再開して欲しいなと思うのですが。
Chara - Baby Bump
SNSで1曲目が!と騒いでいたので聴いてみたら本当にZapp調。元々のウィスパーな歌唱ですから、超エネルギッシュなトラックに負けるのではと心配になりましたが、
上手いこと共存しております。全体にダンスミュージック多めで、中にはブリブリとした歌唱のものもありますが、サラッと聴けるものたくさんあり一日中繰り返して聴けます。
Elle Teresa - Kawaii Bubbly Lovely
ヘビーでスカスカなトラップのトラック上で、真面目なふりをしたビッチや飼いならそうとする男を蹴散らしつつ、そこに合わさるカワイイバブリーラブリーの呪文のミスマッチ感でいきなりやられます。新しいiPhone欲しいと言ってたかと思ってたら急に、ダサいラップ出してて恥ずかしくないのかとモードが切り替わったりととにかく攻撃的。かと思えばカワイイのもあったりして、乙女心は複雑だなと。日本語の強い言葉で構成されているアルバムなんで、最初に入る英語のアナウンスはなんで入っているのか分からないですが、これがもし英語格好良いじゃんという理由だったとしたら尚更好きになるなと。
MANON - Teenage Diary
アソビシステム所属で、モデルと歌手と中学生を兼業する日本とフランスのハーフの女子のデビューアルバム。ケロケロボニトやライアン・ヘムスワースが参加し、YUPPA(aka HNC)がトータルプロデュース、そして映像にはGhettoHollywoodと、中学生らしからぬバックアップメンバーが支えており、こういうことをよく知らない友達達と机を並べて勉強していると思うと、胸が熱くなりますね。可愛いのが盛々に入ってますが、8曲目みたいなちょっとトーンが落ち着いたのが特に好きでした。
Moku Moku Smoke - Smoking Everyday(Name Your Price)
ツイッターに流れてきて、ジャケが大須商店街かな?と地元の人かと思い(違う)なんとなく聴いたら良かった、中国は岡山のトラックメイカーの方の7曲入りのミニアルバム。昭和歌謡な匂いのするサンプルの曲から、可愛らしいスッカスカのもの、そしてTrapとダンスミュージックをかけ合わせたようなものまで、様々なヒップホップのスタイルを混合した作風で、好きなバランス感覚でした。
Youheyhey - Moonlight
トラックはトラップ以降のものが多いのですがどれも好みで、ラップの内容もヤンキーにならなかった自分にフィットしてますし、理想的なバランスだなと思い結構聴きました。なんとなく好きという感じがずっとあるんですが、このなんとなくというのがフィットするのが少ないわけで良かったんだよなと。
小袋成彬 - 分離派の夏
イントロやジングル代わりに友人などの語りが出てくる度、妻から飛ばしてくれとリクエストが来ます。カードでジュースが買える件について、管理社会に生きていると考えるか便利な世の中になったもんだと考えるか色々ありますが、何にせよ海外を歩いて旅している心の余裕が単純に羨ましく思い、聴くたびに良いなぁなんて。宇多田ヒカルの彼氏というレッテルが貼られましたが、それを超えてくる内容でしたし、宇多田ヒカルのアルバムよりこっちのほうが好きでした。特にSummer Remimnds Meは、会社で唯一ヒップホップ、R&Bの話ができる子と、初めて音楽の話をした時これが一番だよねと話しが合ったので、余計印象に残ったのもあります。
忙しくて音楽が頭に入ってこない日に聴いていたものから、聴いたけれど理解までに時間がかかりすっかりタイミングを逃したものまで色々とありますが、それなりに好きだったものだけに絞りました。これは年間ベストみたいなものでもなく、ただ単にブログに書けなかった良かった音源ということですので、もし死ぬほど暇だったら読んでいただけたらと。
アマゾンへのリンクを貼りながら思ったんですが、今現在出ているアルバムって案外アナログが存在してて、アマゾンで売っているんだなと。
RAP
A$AP Rocky - Testing
最近のタイラーとのコンビでも格好良さが漲っており、さらに来日時には日本の某タレントを持ち帰ったなど、伊達男としてキッチリ仕事もしてくるところなんか本当に期待を裏切りません。前3作を経てこのアルバムでついに完成体となったのではないでしょうかね。ヒップホップにとっては特別な場所でありますNYを背負う彼らしい、粋でリッチな内容になっております。顔、服装、ラップ、トラックすべて揃っているもののみが成し遂げられる作品だと。ペルーの笛みたいなトラックのやつはあまりですけどあとは全部好き。2018年一番良かったものの一つ。
Action Bronson - White Bronco
前作もなんだかんだ言って結構聴いたんですが、これもトラップに疲れた時に寄る場所みたいな感じで結構聴きました。ほとんど極上のオーセンティックなトラックで構成されておりますが、なぜか最後のトラックだけトラップ系。それはA$AP Rockyがゲストの曲だからでしょうか。こうやって最後にポンっと出てくるとグッときます。
Cardi B - Invasion of Privacy
YoutubeのアップルのCMで、I Like Itを刷り込みされまくったせいか、昨年の代表する曲の一つがI Like Itになりました。もちろんBodak Yellowも入っているし、ポップさもあるし今年の代表するアルバムということでも間違いはないと。ビーフから離婚までゴシップまるけの一年でした。
Denzel Curry - TA13OO
3曲めまでのメローな流れが最高だよなとおもっていたら、4曲目の相撲でガナリ&極太バウンスに変化しその次も似た感じのトラックSuper Saiyanがくるんですが日本好きなのかなと。中盤-後半は特に前半ほど食いつけなかったのですが、前半(4曲目まで)だけなら最高と言えます。
Drake - Scorpion
ムーブメントを起こしたり、攻撃されたりと色々忙しいですが、問題があってもアルバム出せばやっぱりめちゃくちゃ売れますし、アルバム聴けば、初めて知った頃感じた頭がボーッとしてくるような、同じような音楽の連続というのも感じなくなりといった感じで、私自身がドレイクに順応していっているのか、ドレイク側が聴きやすいものに変化させて行っているのか、どちらか分かりませんが。
Future - Superfly OST
1曲目のSleepy Brownから旧Superflyを感じさせる内容でいきなりやられました。そこがハイライトとも言えますが、FutureやYoung Thug参加などの従来のアトランタ色みたいなものの間に入ってくるMiguelやKhalid & H.E.R.などがちょうど良い塩梅となり、通して聴いていられるアルバムになっているかと。
J.Cole - KOD
ラップの内容が評価されるJ.Coleですが、こちとら一切英語わからないですから、今までは一生懸命聴くものの地味なイメージしか持てないような状態でしたが、今回のアルバムに関してはそれをクリアしており、トラック的には決して派手というわけではない渋めの内容ですが、比較的覚えやすい内容だと。
Juice WRLD - Goodbye & Good Riddance
NASのセカンド、そして宇多田ヒカルのファーストに続き、このエモーショナル期真っ只中に、Stingの名曲Shape of My Heartを使ってヒットを生み出したわけですが、このモロヤンなジャケのヘタウマ感が、ティーンズロードに送られてきた読者からのハガキのようで、内容のエモーショナル地獄と合わさって本当にNOWい感じです。これが若者の風俗かと数日浴びるように聴きました。
Kodak Black - Dying to Live
ドレイクが絶賛したという情報もありましたが、この人毎回良いのでいつも通り大体良いんだろうなと思って聴いたらば、マニーフレッシュみたいなトラックが2曲目に入っていてやや驚きました。今回もちょうどよい塩梅のメローさ加減のものが多くとても聴きやすくてよかったです。
Lil Baby - Harder Than
Lil Baby & Gunna - Drip Harder
今旬のLil Babyと同じく旬のGunnaと一緒にやったやつですが、どちらも一生懸命聴いては見るものの、金太郎飴のように続く楽曲になかなか覚えられないでおりましたが、最近ようやく覚えてきた次第です。そこまでしないと覚えられない事を考えると、この系統の音(あとトラビススコットとかも)を聴く才能がないのだろうなと薄々感じているのですが、そういった事を言って諦めるのも嫌なので、今年もしつこくやっていきたいなと。
Lil Mosey - Northbest
1曲目から早回しの歌が乗る冬感丸出しので始まるんですが、その後もずっとドリーミーで幻想的な、年末系と言いましょうか、電飾系と言いましょうか、寒いシーズン用を明らかに狙っているようなそういったヒップホップをやっております。
Lil Wayne - Carter V
号泣する1曲目でテンションがガツンと下がってしまい、最後まで聴けないかもななんて思ったんですが4曲目のスウィズ作のトラックがあまりに2000年付近のスウィズ過ぎて、懐かしさのあまり一気に元気を取り戻しました。曲数が多いためいつも途中までで力尽きますが、SnoopがXxplosiveのトラックでやっていたり、結構聴きやすい曲が沢山入っていて、ダラダラ聴くには良いですが、やっぱり1曲目は外したい。
Migos - Culture II
前作のスーパーヒットも冷めやらぬうちに出たこちら。合いの手芸は変わらずで、ソウルトレインを模したMVが最高だった「Walk it Talk it」はもちろん、「Stir Fry」、「Gang Gang」、「Made Men」などの曲が好きでよく聴きました。来日の予定もキャンセルになりましたよね。
Takeoff -The Last Rocket
班長のソロは自分にとっては若干金太郎飴みたいな感じがしてしまい、より外し気味にしたこっちのが引っ掛かってしまった感じです。なぜこの人が他の二人より活躍してない感じになっているのか、ラップの内容が理解できない自分には分からないですが、目付きは一番悪いし笑顔もあまりないのが良いとこだなと思うので、これからもニコニコせず自分の役割を果たして欲しいなと。
The Underachievers - After the Rain
ビーストコーストの他の人達と比べるとやや露出少なめに感じますが、アルバムは案外面白くて、オーセンティックな雰囲気のものを中心に、リッチでハイファイな結構独特な質感に仕上げたものに。また、中にはトラップ的なものやWeekndみたいなスタイルの歌がサビに入るものなどアクセントもありながら、基本的にはメローでとても聴きやすいといった感じです。
Travis Scott - Astroworld
今年のベストに挙げる人もたくさんいると思いますが、自分は聴いた時期が忙しかったのが悪いのか、何度聴いても頭に入って来ずと言った感じで、世間の高評価の中全く付いて行けてない俺は大丈夫だろうかという気持ちになったことを思い出します。思えば前アルバムのジャケが平成前期の少女漫画のロッカー的な雰囲気でちょっと苦手でしたが、新しいアルバムのジャケはわざとなのかなと思うおかしさでちょっと好きに。いつの間にか他人の作品でもヒット請負人みたいな位置にいますし現在凄い勢いですね。Sicko Mode、5% TINTなど好きな曲も結構あり、結果的には後々よく聴くことに。
V.A - 88rising Head in the Clouds
Jojiのヒットなど昨年もさらなる飛躍をした音楽レーベル・マネジメント・マーケティング会社の88risingのコンピレーションアルバム。インドネシア、中国、韓国、日本、そしてアメリカのアーティスト達が参加しており、内容自体も夏向きのメローでポップなものも多くてとても良かったですし、聴きやすいので何度も繰り返しました。来年はさらなるアジア系のアメリカ市場での定着を期待したいです。
XXXTENTACION - ?
DVの問題などありましたが、なんだかんだ言って出たアルバムは凄く良くて、ですが自分は言語がわからないのでSNSで話題にしている事でしか判断できず、そうこうしているうちに射殺されてしまったということで、今年印象に残った曲の一つがSADだったなと。
R&B、ソウル、SSW、etc
Blood Orange - Negro Swan
出ていることにしばらく気付いておらずだったんですが、今作も変わらず今まで同様に良かったです。Puff Daddyから、A$AP RockyとProject Patの組み合わせや、Steve Lacyなど、参加ゲストの意外性や面白さもあり、今回も噛めば噛むほど良い感じになります。
Brandon Coleman - Resistance
Georgia Anne Muldrow - Overload
今年の象徴的な出来事として、Brainfeeder周辺が良かったというのがありました。きらびやかでダンサブルで時折ファンキーなアルバムをだしたBrandon Colemanと、ダッドリーパーキンス(大好き)の奥さんGeorgia Anne Muldrowの、ソウルやJazzをベースにしながら現行のテイストも無理なく取り入れたアルバムの2作ともよく聴きました。どちらもオーセンティックなテイストを持っていますが、ハイファイな音で仕上げたような感じがしまして新しいものを聴いている気分にさせてくれます。あとKamasi Washingtonも良かったです。前作より2018年のHeaven and Earthのが好みでした。
Janelle Monae - Dirty Computer
映画進出での大成功や、ジェンダーに関するカミングアウトみたいなものもあり、一つ頭抜けた印象のあったジャネル・モネイさんでしたが、アルバムもまたカラフル且つポップで素晴らしく、付け入る隙のない完璧な構成で今年最上位に入ってくる内容でした。特に自分的にはPynkが大好きでした。そしてモロプリンスのMake Me Feelには、生前のプリンスが関わっているとの話も何かで読みました。とにかく完璧なアルバムだったと思います。
Jeremih & Ty Dolla $ign - Mihty
いきなり予測していなかったRisin' To The Topのベースラインから始まるので、おじさんとしてもなかなか良い若者達じゃないかと、コロッとやられてしまいます。透き通るようなJeremihの声と、ジャリッとしたTDSのタフな声の組み合わせが凄く良いですし、トラックも色々あって楽しい。しばらく聴けます。
Joey Dosik - Inside Voice
夏に出ていたらしく、全く知らなくてとあるきっかけで一ヶ月遅れでチェックしたのですが、優しく繊細なソウルミュージックから、モータウンサウンドのようなダンサブルなものもあり、メイヤー・ホーソンを初めて知った時のような興奮が再びありました。極上なので聴いてなければ聴いたほうが良いと思います。
Jorja Smith - Lost & Found
Ella Maiもですが、UK出身者の当たり年みたいな印象もありました。エイミー・ワインハウスの影響もありそう(それより高音でサラッとしているが)な絞り出すような歌い方が良いです。客演する作品にも恵まれ、アルバムが出ればUKらしい内容で、そういうところも良かったなと。
Littlebabyangel - GADA
美人が口に鳥を咥えたジャケに一発でやられてしまいまして、どんな内容か気になって気になって仕方なくなり聴きました。ロック、エレクトロニック音楽、ラップ、R&B、インダストリアルに影響を受けたロンドンのStephan Armstrong(23歳)が幼馴染のCameron Morseと作った作品で、太くてノイジーな楽曲の中に、時折ヒップホップの断片も見えたりと面白いのですが、自分にとっては少々ハードな質感なので元気な時にしか聴けません。
Mariah Carey - Caution
激太りと騒がれたり、ライブで声が出ていなかったり、猛烈なセクシーキャラクターで動画に出てきたりと、何年か話題になるポイントがアレでしたが、2018年のこのアルバムは本当に良かったしたくさん聴きました。KOHHが参加したことでも話題になりましたが、そういったことよりも、最近のモードのトラックでTy Dolla $ignやGunnaと無理なく共存していたり、レジェンドのSlick RickとBlood Orangeを組み合わせたり、Lil' KimのCrush On You引っ張り出してききたりと、面白い箇所もたくさんあるし無理している感も無く、すごくバランスの良い内容になっていました。
Moses Sumney - Aromanticism
旅行先のフィンランドで終始聴いていたアルバムです。このアルバムを聴きながらホテルの貸出ししている自転車に乗り、白夜の街をひたすら走りました。最小限のトラックにして、とても美しい声とメロディーが活かされております。James Blakeの新アルバムへの参加があるとかないとか情報を見ましたが、なるほどなと納得。
Odie - Analogue
Khalidが好みだという、先輩の奥さんに教えてもらった男性R&B。ゆったりしたスカスカのトラックにそう高音域でもない優しいホッとする感じのボーカルが良くて結構聴きました。(2曲目はファルセットも)アフリカチックなパーカッシブなトラックや、空間系のエフェクトを使用したトラックなど、気持ち良く聴ける内容じゃないかと思います。ジャケも顔見えないけど印象に残りました。
Prophet & Mndsgn - Wanna Be Your Man
84年に発売した唯一のアルバムがカルト的な人気を誇るブギーのレジャンドProphetと、新世代のビートメイカーの代表格ストーンズスロウのMndsgnのコラボアルバム。オーセンティックな良さと今っぽさが混在した内容になっており、特にネットリまとわりつくようなベースの一番最後の曲「I Do」が最高で夏場よく聴きました。
Rex Orange County - Apricot Princess
タイラーのFlower Boyにも参加していたイギリス出身のSSWで、アルバム自体は昨年出ていたものみたいですが、2018年CD化されたタイミングで聴きました。タイラーのソレに本当に近い空気感で、西海岸の穏やかな気候にフィットしそうな曲ばかりで、遅いのから早いのまでどれも凄く良かった。春になったらまた聴きたい。
Stimulator Jones - Exotic Worlds andmasterful treasures
ストーンズスロウの作品は今年も色々面白かったんですが、中でもこのStimulator Jonesは繰り返して聴きました。ヒップホップ以降の感性をもって80年代的なR&Bやブギーを再構築しております。よく聴くとドラムはドンタンドンタンとヒップホップのタフなフィーリングが終始出ており、さすがは元ヒップホップDJだなと。
Teyana Taylor - K.T.S.E.
カニエの7曲入アルバム攻めの際出ていたのですが、次から次へと出されて追いつくため聴いていることに疲れてきて、この人のアルバムはポストしなかったのですが、内容はとても良かったですし、カニエってやっぱ凄いよなと言うのが、この一番手垢のついていない人で聴くとよく分かりました。趣味の良い90年代テイストがここに。
The Weeknd - My Dear Melancholy
どんなものが出てきてもボーカルの個性が全面に出され、いつもと同じ感じで聴けるという点ではこのEPも同じなんで、何も気にすることなく楽しめました。後々プロデューサーを調べたらFrank Dukes、Mike WiLL Made-It、Skrillex、DaHeala、Gesaffelsteinなどかなり鉄壁の布陣で、それを特に感じさせないボーカル力はやっぱり凄いもんだなと。
Tinashe - Joyride
一枚のアルバムの中で色々聴けて楽しい一枚で、キャッチーな良い曲もたくさん入っているので凄くよく聴いたのですが、聴かなくなり半年近く経過しても、一周聴けばしっかり覚えていて本当に良いアルバムだったんだなと今更ながらに。特に朝の通勤時聴いていて、会社に行きたくないという気持ちに心が支配されている中聴いていたものですから、あまり記憶に残ってなかったんですが、聴けば体は覚えていたということであります。
Tom Misch - Geography
ジャケを見て聴こうと思ってトライしたんですが、中身はUKソウルにニューソウルの粉を振りかけ現代版にアップデートしたようなスタイルで、参加ラッパーのGoldlinkやDe La Soulなどを見るとどの辺りを狙っているか大体分かるかと思います。後々調べてみたら南ロンドンの20歳のデビュー盤とのことで、若すぎるし才能ありすぎるし仰け反りました。
Young Fathers - Cocoa Sugar
ジャケットの強烈なインパクトに負けない、様々な音楽をクロスオーバーさせたユニークなサウンド。マッシヴ・アタックやノエル・ギャラガーが絶賛したのもうなずける、音楽的に複雑になってもどこかポップさを感じるセンスの良さは、一周聴けば分かりますし、何周もさせますと出来の良さにどんどんはまり込んでいきます。Ninja Tuneより。
日本産
ゆるふわギャング - Mars Ice House II
ファーストは日本のヒップホップシーンに無かったピースが、そこにパシッとハマったような感触がありましたが、前作のドリーミーな路線に更に深みを足したような感じと言いましょうか。ヤンキー文化を一番オシャレに見せれているのはこの人達というのを決定付けたと。
Bad Hop - Bad Hop House
やはり2018年の日本産ヒップホップのベスト1はKawasaki Driftの人が多数だったんじゃないかなと思っているんですが。まあまあ大きい会場で趣向を凝らしたワンマンをやったかと思ったら、武道館も成功させあっという間に上り詰めました。メンバーのBenjazzyが開花したことやVingo、JoJoなどの安心して聴いていられるところなど、テレビ露出のあるメンバー以外も安定し作品の完成度が出す度上がっています。新しい友達要らない、全国をライブして回る、楽しく騒いでヘネシー飲みたいというのをひたすら繰り返しましたので、次はその先を聴きたいというのと、ラジオが終わり全く接点がない状態になったので、また再開して欲しいなと思うのですが。
Chara - Baby Bump
SNSで1曲目が!と騒いでいたので聴いてみたら本当にZapp調。元々のウィスパーな歌唱ですから、超エネルギッシュなトラックに負けるのではと心配になりましたが、
上手いこと共存しております。全体にダンスミュージック多めで、中にはブリブリとした歌唱のものもありますが、サラッと聴けるものたくさんあり一日中繰り返して聴けます。
Elle Teresa - Kawaii Bubbly Lovely
ヘビーでスカスカなトラップのトラック上で、真面目なふりをしたビッチや飼いならそうとする男を蹴散らしつつ、そこに合わさるカワイイバブリーラブリーの呪文のミスマッチ感でいきなりやられます。新しいiPhone欲しいと言ってたかと思ってたら急に、ダサいラップ出してて恥ずかしくないのかとモードが切り替わったりととにかく攻撃的。かと思えばカワイイのもあったりして、乙女心は複雑だなと。日本語の強い言葉で構成されているアルバムなんで、最初に入る英語のアナウンスはなんで入っているのか分からないですが、これがもし英語格好良いじゃんという理由だったとしたら尚更好きになるなと。
MANON - Teenage Diary
アソビシステム所属で、モデルと歌手と中学生を兼業する日本とフランスのハーフの女子のデビューアルバム。ケロケロボニトやライアン・ヘムスワースが参加し、YUPPA(aka HNC)がトータルプロデュース、そして映像にはGhettoHollywoodと、中学生らしからぬバックアップメンバーが支えており、こういうことをよく知らない友達達と机を並べて勉強していると思うと、胸が熱くなりますね。可愛いのが盛々に入ってますが、8曲目みたいなちょっとトーンが落ち着いたのが特に好きでした。
Moku Moku Smoke - Smoking Everyday(Name Your Price)
ツイッターに流れてきて、ジャケが大須商店街かな?と地元の人かと思い(違う)なんとなく聴いたら良かった、中国は岡山のトラックメイカーの方の7曲入りのミニアルバム。昭和歌謡な匂いのするサンプルの曲から、可愛らしいスッカスカのもの、そしてTrapとダンスミュージックをかけ合わせたようなものまで、様々なヒップホップのスタイルを混合した作風で、好きなバランス感覚でした。
Youheyhey - Moonlight
トラックはトラップ以降のものが多いのですがどれも好みで、ラップの内容もヤンキーにならなかった自分にフィットしてますし、理想的なバランスだなと思い結構聴きました。なんとなく好きという感じがずっとあるんですが、このなんとなくというのがフィットするのが少ないわけで良かったんだよなと。
小袋成彬 - 分離派の夏
イントロやジングル代わりに友人などの語りが出てくる度、妻から飛ばしてくれとリクエストが来ます。カードでジュースが買える件について、管理社会に生きていると考えるか便利な世の中になったもんだと考えるか色々ありますが、何にせよ海外を歩いて旅している心の余裕が単純に羨ましく思い、聴くたびに良いなぁなんて。宇多田ヒカルの彼氏というレッテルが貼られましたが、それを超えてくる内容でしたし、宇多田ヒカルのアルバムよりこっちのほうが好きでした。特にSummer Remimnds Meは、会社で唯一ヒップホップ、R&Bの話ができる子と、初めて音楽の話をした時これが一番だよねと話しが合ったので、余計印象に残ったのもあります。
killdisco / Street Air Check 10
- 2019-01-02 /
- DJミックス
あけましておめでとうございます。大晦日、元旦と特に何もなく、いつもどおりのものを食べといった感じで、新年が来ているのにあまり体が感じておりません。昨夜もこのまま休みが終わるのはもったいないと思い、頑張ってディスカバリーチャンネルがYoutubeにアップしている、全く何も持たずに(服も着ないで)無人島や、サバンナ、密林地帯でサバイバル生活をする動画を見ていたのですが、あっという間に寝落ちして気付けば朝でした。
特に予定もないのでテレビを見始めて一日ぼーっと過ごすなら、2日目からは通常の生活をしたほうが良いなと思い、いつもだったら一ヶ月くらい何もしないのですが今日から通常営業に。早速ですが、昨日の朝アップされていたkilldiscoさん(@killdisco)のミックス「Street Air Check 10」を聴きました。気付けばシリーズはVol.10なんですね。
選曲はいつも通りスウィングしたラテンやジャズ、ロックンロールみたいなのから、ヒップホップや日本産まで、年末や年始に聴きたい感じの、パーッと景気の良さげなアッパーな楽曲が入っており、一年の始まりにはもってこいであります。トラックリストがないので、何が出てくるか分かってなく闇鍋のように楽しいのですが、随分久しぶりに聴いた3rd BassとPretenders、Jorge Santanaでブチ上がってしまいました。
皆様もこれ聴きながら、親戚の子どもたちと踊るのも良し、友達と集まって初詣行くのも良し、パチンコ行くのも良しであります。ダウンロードも用意してくれておりますのでぜひ、プレイヤーに入れて持ち出していただけましたらと。
それでは今年もよろしくお願いいたします。
killdisco / Street Air Check 10
特に予定もないのでテレビを見始めて一日ぼーっと過ごすなら、2日目からは通常の生活をしたほうが良いなと思い、いつもだったら一ヶ月くらい何もしないのですが今日から通常営業に。早速ですが、昨日の朝アップされていたkilldiscoさん(@killdisco)のミックス「Street Air Check 10」を聴きました。気付けばシリーズはVol.10なんですね。
選曲はいつも通りスウィングしたラテンやジャズ、ロックンロールみたいなのから、ヒップホップや日本産まで、年末や年始に聴きたい感じの、パーッと景気の良さげなアッパーな楽曲が入っており、一年の始まりにはもってこいであります。トラックリストがないので、何が出てくるか分かってなく闇鍋のように楽しいのですが、随分久しぶりに聴いた3rd BassとPretenders、Jorge Santanaでブチ上がってしまいました。
皆様もこれ聴きながら、親戚の子どもたちと踊るのも良し、友達と集まって初詣行くのも良し、パチンコ行くのも良しであります。ダウンロードも用意してくれておりますのでぜひ、プレイヤーに入れて持ち出していただけましたらと。
それでは今年もよろしくお願いいたします。
killdisco / Street Air Check 10