2019年海外旅行 ベルリン編2
- 2020-03-08 /
- 食べ物・旅
どうしても書くにあたって、どうやって書いたらいいかの整理が付かないところもあり、放置すること数ヶ月が経ってしまいましたが、ようやく仕事に慣れて落ち着いて来たのもありましてベルリンの続きを書こうかと。
ベルリンは最後の滞在地というのもあり、最後くらいは酒も飲みたいし夜もクラブへ行けたら良いなという気持ちが多少あったのですが、それを一気に加速させたのが、たまたま蚤の市の帰りに見かけた楽しげな人たちの後を着いて行って遭遇した、クリストファーストリートデイのLGBT達の行進と、広場でのDJプレイでした。










私の生活環境では今後も見ることは無いであろう、ち◯コとおっぱいの両方が付いている人がウロウロしていることや、ハウスクラシックで全裸で踊る女性という非現実的な光景を目撃した事により、一気にナイトクラブへの欲求が高まったのですが、やはりここで悩むのは難関とも言われているベルグハインへ貴重な時間を使って並ぶのか?並ばないのか?ということや、実際に入れるのか?という事でした。
せっかくだからというのと、この旅のテーマでもありました、高校生くらいの頃の気持ちに帰ってチャレンジするという事が後押ししその晩に行くことに。いまだかつてクラブに入るために並んだこともない人生を送ってきましたが、なぜ俺は並んでまでクラブに入りたいのかというやや否定的な気持ちと、中はどうなっているのだろうか?という興味がぶつかりあって非常に不安定なメンタルに。
とりあえず寝ないと持たないということで、早めに宿へ戻りまして寝ることに。0時に起きる予定でしたが、大幅に寝過ごしまして起きたのは午前4時頃だったでしょうか。とりあえず黒い服が良いぞ、というネット記事を鵜呑みにしておりますので、胸に書かれたFunkadelicの一文字すらもうるさく感じてしまいますが、まあいいかという事で電車に乗ってクラブへ。
駅のホームに降りると向こうから人が走ってきて後ろからは追いかける人という、典型的な引ったくりの現場に遭遇し、海外ということをあらためて認識し動揺するも、なんとかオストバンホフの駅で下車しクラブの入り口に到着。
早朝近くだからでしょうか、思ったより並んでいないな、、、なんて思いながら列に並びますが、思った以上にどんどん人が帰らされて行く様子を目の当たりにし嫌な予感がしてきますが、1時間後その予感は的中。
判断されるのは1秒程度でしょうか、ベッカムのような風貌の刈り上げイケメンバウンサーが冷たい目で首を横にクイッとやって終わりなんで、一瞬何が起こったのかという感じであります。
世界最高峰のクラブに選ばれなかった俺という劣等感を受け入れられず、他は諦めるからクラブ的にだけでも選ばれた男になりたい、という選民思想を捨てきれずに翌朝も行くぞと逆にヤル気になる往生際の悪い私であります。


そして翌日の昼頃、再度のチャレンジをするため向かうのですが、帰宅した後何が行けなかったのか?という課題に頭が支配され、この旅始まって以来のストレスを感じる状況に陥り寝れなくなりました。しかも一緒に行って思い出として共有する相手もいなかったため、不本意ではありますが我慢できずに妻に電話し一部始終を伝えると笑われる始末。
黒いTシャツにプリントが入っているのがいけないのか?それとも俺がパッと見ダサ過ぎるのか?などなど、色々と話しますが答えは出ずで、結局Tシャツをプリントが見えないように裏返して行くことに。もちろんタグは切りました。この年齢になってTシャツをひっくり返す自分のガッツとダサさに驚きましたが、次はいつ来れるか分からないというのもありますので、どうかしているなと思いながらも背に腹は代えられないなという思いで着ます。夏の昼にプリント部がお腹に接触し不快なのと、ああこんな裏返しにTシャツ着るのは何年ぶりだろうなんてロックミシンの縫いが表に見えているのを気にしながら、電車に乗り再び向かいます。
すでにカンカンに照っている日差しの下(写真を撮っていると落とされるというのをどこかの記述で見かけたので、昼間は写真を取りませんでした。)、2時間ほど並ぶ行列だったのですがその9割はゲイの団体でして、色々な体験記に書かれていた地味なテクノ好きをアピールすべきみたいなのはどこ吹く風で、黒いガムテープみたいな服でTバックにポリス帽の直球から、ネイマールのようなピチピチヤングまでほぼほぼゲイ一色。そして、どんどんその団体の人達は入っていきますが、ノンケっぽい人はどんどん落ちていっているのを見ると焦ってきます。
そして、2時間ほど経過した頃でしょうか?ジェロムレバンナみたいなバウンサーのクイッという首の動き一つでまたしても瞬殺。腕まくりして二の腕を出してそれっぽくしておけば良かったのか、、、なんていう後悔をしたりなんかが頭をよぎりながらも、往生際が悪いものですから今晩もトライして何回落とされるかチャレンジするぞと。
なんでそのまま昼から、公園で行われている蚤の市なんかを回ることに。それにしても連日ドレスコードに引っかかっていることにいい加減腹が立ってきまして、貧乏旅行だったのについついヤケクソになってしまい見かけた高そうなレストランにパッと入って肉をガッと食べてしまいました。
お店の名前すら覚えておりませんが、気が済んだので気を取り直して色々と物色。














充電のケーブルを紛失するという惨事が起きましたが、この国でもフリーマーケットに行けばなんとかなるんだなと。足元見られましたが。



















そして一度宿で休んで、遂に3回目のトライ。またまた寝過ごし、お店も終わりの時間に近くになってしまいましたが、それでも2時間待ちくらいの雰囲気。並ぶ列にも焦りが出てきて、もう今日はこれでダメかもしれないという空気が何度かあり、店の人ももう入れないと思うから帰ってくれみたいなアナウンス。それでも並びますが次々と帰らされついでに私も瞬殺。
こうして選ばれることなく私の短いベルグハインチャレンジは終わり、通常ならベルグハイン前の土を涙を流しながら袋に入れて持ち帰りさっさと家で寝たいところですが、せっかくの旅行先なんで朝までやっているTresorの方に行くことに。
外には人もさほど並んでおらずしかし前の人は、バウンサーに帰らされる始末。ここでもまだ審査されるのかとうんざりしまして、これで駄目ならもう何処のクラブにも来るなってことだな、と諦めつくかと思っておりましたら何故か入場可に。
された質問は、今日はどんな音楽がかかっているでしょうか?みたいなものだったと思うのですが、ハウスとテクノと答えたら入れてくれたみたいな感じです。
すでにピークを過ぎた日曜の深夜ですが、そこそこ人もいて皆ダンスに興じているという感じで、音も良かったし楽しかったです。入場出来た安堵感からとても開放された気分だったのが余計に良かったのかもしれません。


色々あり結果的にはベルリンのクラブを体験できて良かったですが、一体何のために人から査定されるのか、なぜ気を遣ってまで入場させてもらうのか?でも中見てみたいし体験してみたいという相反する複雑な思いではあります。
兎にも角にも、あのベルグハインを3回トライして選ばれないダサい俺というのを糧にこれからも頑張って行きたいなと。この出来事を機に、新しい仕事でも初心に帰ることができて、ある意味良かったのかなと思っています。
3へ続く
ベルリンは最後の滞在地というのもあり、最後くらいは酒も飲みたいし夜もクラブへ行けたら良いなという気持ちが多少あったのですが、それを一気に加速させたのが、たまたま蚤の市の帰りに見かけた楽しげな人たちの後を着いて行って遭遇した、クリストファーストリートデイのLGBT達の行進と、広場でのDJプレイでした。










私の生活環境では今後も見ることは無いであろう、ち◯コとおっぱいの両方が付いている人がウロウロしていることや、ハウスクラシックで全裸で踊る女性という非現実的な光景を目撃した事により、一気にナイトクラブへの欲求が高まったのですが、やはりここで悩むのは難関とも言われているベルグハインへ貴重な時間を使って並ぶのか?並ばないのか?ということや、実際に入れるのか?という事でした。
せっかくだからというのと、この旅のテーマでもありました、高校生くらいの頃の気持ちに帰ってチャレンジするという事が後押ししその晩に行くことに。いまだかつてクラブに入るために並んだこともない人生を送ってきましたが、なぜ俺は並んでまでクラブに入りたいのかというやや否定的な気持ちと、中はどうなっているのだろうか?という興味がぶつかりあって非常に不安定なメンタルに。
とりあえず寝ないと持たないということで、早めに宿へ戻りまして寝ることに。0時に起きる予定でしたが、大幅に寝過ごしまして起きたのは午前4時頃だったでしょうか。とりあえず黒い服が良いぞ、というネット記事を鵜呑みにしておりますので、胸に書かれたFunkadelicの一文字すらもうるさく感じてしまいますが、まあいいかという事で電車に乗ってクラブへ。
駅のホームに降りると向こうから人が走ってきて後ろからは追いかける人という、典型的な引ったくりの現場に遭遇し、海外ということをあらためて認識し動揺するも、なんとかオストバンホフの駅で下車しクラブの入り口に到着。
早朝近くだからでしょうか、思ったより並んでいないな、、、なんて思いながら列に並びますが、思った以上にどんどん人が帰らされて行く様子を目の当たりにし嫌な予感がしてきますが、1時間後その予感は的中。
判断されるのは1秒程度でしょうか、ベッカムのような風貌の刈り上げイケメンバウンサーが冷たい目で首を横にクイッとやって終わりなんで、一瞬何が起こったのかという感じであります。
世界最高峰のクラブに選ばれなかった俺という劣等感を受け入れられず、他は諦めるからクラブ的にだけでも選ばれた男になりたい、という選民思想を捨てきれずに翌朝も行くぞと逆にヤル気になる往生際の悪い私であります。


そして翌日の昼頃、再度のチャレンジをするため向かうのですが、帰宅した後何が行けなかったのか?という課題に頭が支配され、この旅始まって以来のストレスを感じる状況に陥り寝れなくなりました。しかも一緒に行って思い出として共有する相手もいなかったため、不本意ではありますが我慢できずに妻に電話し一部始終を伝えると笑われる始末。
黒いTシャツにプリントが入っているのがいけないのか?それとも俺がパッと見ダサ過ぎるのか?などなど、色々と話しますが答えは出ずで、結局Tシャツをプリントが見えないように裏返して行くことに。もちろんタグは切りました。この年齢になってTシャツをひっくり返す自分のガッツとダサさに驚きましたが、次はいつ来れるか分からないというのもありますので、どうかしているなと思いながらも背に腹は代えられないなという思いで着ます。夏の昼にプリント部がお腹に接触し不快なのと、ああこんな裏返しにTシャツ着るのは何年ぶりだろうなんてロックミシンの縫いが表に見えているのを気にしながら、電車に乗り再び向かいます。

すでにカンカンに照っている日差しの下(写真を撮っていると落とされるというのをどこかの記述で見かけたので、昼間は写真を取りませんでした。)、2時間ほど並ぶ行列だったのですがその9割はゲイの団体でして、色々な体験記に書かれていた地味なテクノ好きをアピールすべきみたいなのはどこ吹く風で、黒いガムテープみたいな服でTバックにポリス帽の直球から、ネイマールのようなピチピチヤングまでほぼほぼゲイ一色。そして、どんどんその団体の人達は入っていきますが、ノンケっぽい人はどんどん落ちていっているのを見ると焦ってきます。
そして、2時間ほど経過した頃でしょうか?ジェロムレバンナみたいなバウンサーのクイッという首の動き一つでまたしても瞬殺。腕まくりして二の腕を出してそれっぽくしておけば良かったのか、、、なんていう後悔をしたりなんかが頭をよぎりながらも、往生際が悪いものですから今晩もトライして何回落とされるかチャレンジするぞと。
なんでそのまま昼から、公園で行われている蚤の市なんかを回ることに。それにしても連日ドレスコードに引っかかっていることにいい加減腹が立ってきまして、貧乏旅行だったのについついヤケクソになってしまい見かけた高そうなレストランにパッと入って肉をガッと食べてしまいました。
お店の名前すら覚えておりませんが、気が済んだので気を取り直して色々と物色。














充電のケーブルを紛失するという惨事が起きましたが、この国でもフリーマーケットに行けばなんとかなるんだなと。足元見られましたが。



















そして一度宿で休んで、遂に3回目のトライ。またまた寝過ごし、お店も終わりの時間に近くになってしまいましたが、それでも2時間待ちくらいの雰囲気。並ぶ列にも焦りが出てきて、もう今日はこれでダメかもしれないという空気が何度かあり、店の人ももう入れないと思うから帰ってくれみたいなアナウンス。それでも並びますが次々と帰らされついでに私も瞬殺。

こうして選ばれることなく私の短いベルグハインチャレンジは終わり、通常ならベルグハイン前の土を涙を流しながら袋に入れて持ち帰りさっさと家で寝たいところですが、せっかくの旅行先なんで朝までやっているTresorの方に行くことに。
外には人もさほど並んでおらずしかし前の人は、バウンサーに帰らされる始末。ここでもまだ審査されるのかとうんざりしまして、これで駄目ならもう何処のクラブにも来るなってことだな、と諦めつくかと思っておりましたら何故か入場可に。
された質問は、今日はどんな音楽がかかっているでしょうか?みたいなものだったと思うのですが、ハウスとテクノと答えたら入れてくれたみたいな感じです。
すでにピークを過ぎた日曜の深夜ですが、そこそこ人もいて皆ダンスに興じているという感じで、音も良かったし楽しかったです。入場出来た安堵感からとても開放された気分だったのが余計に良かったのかもしれません。




色々あり結果的にはベルリンのクラブを体験できて良かったですが、一体何のために人から査定されるのか、なぜ気を遣ってまで入場させてもらうのか?でも中見てみたいし体験してみたいという相反する複雑な思いではあります。
兎にも角にも、あのベルグハインを3回トライして選ばれないダサい俺というのを糧にこれからも頑張って行きたいなと。この出来事を機に、新しい仕事でも初心に帰ることができて、ある意味良かったのかなと思っています。
3へ続く