2018年に聴いたけどブログに書かなかった(書けなかった)アルバム
- 2019-01-04 /
- 音楽その他
毎年、前年聴いたアルバムの数々をどのタイミングで消去するか決めきれず、結局ダラダラと残してしまいがちになるのは、なんとなくまだ聴くかもしれないなという淡い思いがあるからなんですが、この年始にその思いを断ち切るべく、昨年聴いていたがブログにはポストしなかった自分の中で成仏していないアルバムを正月中ずっと聴いて、それに一言書いていたんですが、途中で本当にやるんじゃなかったなと後悔するくらい時間がかかってしまい、本日も終わろうとしている今やっとこさ終わったところであります。
忙しくて音楽が頭に入ってこない日に聴いていたものから、聴いたけれど理解までに時間がかかりすっかりタイミングを逃したものまで色々とありますが、それなりに好きだったものだけに絞りました。これは年間ベストみたいなものでもなく、ただ単にブログに書けなかった良かった音源ということですので、もし死ぬほど暇だったら読んでいただけたらと。
アマゾンへのリンクを貼りながら思ったんですが、今現在出ているアルバムって案外アナログが存在してて、アマゾンで売っているんだなと。
RAP
A$AP Rocky - Testing
最近のタイラーとのコンビでも格好良さが漲っており、さらに来日時には日本の某タレントを持ち帰ったなど、伊達男としてキッチリ仕事もしてくるところなんか本当に期待を裏切りません。前3作を経てこのアルバムでついに完成体となったのではないでしょうかね。ヒップホップにとっては特別な場所でありますNYを背負う彼らしい、粋でリッチな内容になっております。顔、服装、ラップ、トラックすべて揃っているもののみが成し遂げられる作品だと。ペルーの笛みたいなトラックのやつはあまりですけどあとは全部好き。2018年一番良かったものの一つ。
Action Bronson - White Bronco
前作もなんだかんだ言って結構聴いたんですが、これもトラップに疲れた時に寄る場所みたいな感じで結構聴きました。ほとんど極上のオーセンティックなトラックで構成されておりますが、なぜか最後のトラックだけトラップ系。それはA$AP Rockyがゲストの曲だからでしょうか。こうやって最後にポンっと出てくるとグッときます。
Cardi B - Invasion of Privacy
YoutubeのアップルのCMで、I Like Itを刷り込みされまくったせいか、昨年の代表する曲の一つがI Like Itになりました。もちろんBodak Yellowも入っているし、ポップさもあるし今年の代表するアルバムということでも間違いはないと。ビーフから離婚までゴシップまるけの一年でした。
Denzel Curry - TA13OO
3曲めまでのメローな流れが最高だよなとおもっていたら、4曲目の相撲でガナリ&極太バウンスに変化しその次も似た感じのトラックSuper Saiyanがくるんですが日本好きなのかなと。中盤-後半は特に前半ほど食いつけなかったのですが、前半(4曲目まで)だけなら最高と言えます。
Drake - Scorpion
ムーブメントを起こしたり、攻撃されたりと色々忙しいですが、問題があってもアルバム出せばやっぱりめちゃくちゃ売れますし、アルバム聴けば、初めて知った頃感じた頭がボーッとしてくるような、同じような音楽の連続というのも感じなくなりといった感じで、私自身がドレイクに順応していっているのか、ドレイク側が聴きやすいものに変化させて行っているのか、どちらか分かりませんが。
Future - Superfly OST
1曲目のSleepy Brownから旧Superflyを感じさせる内容でいきなりやられました。そこがハイライトとも言えますが、FutureやYoung Thug参加などの従来のアトランタ色みたいなものの間に入ってくるMiguelやKhalid & H.E.R.などがちょうど良い塩梅となり、通して聴いていられるアルバムになっているかと。
J.Cole - KOD
ラップの内容が評価されるJ.Coleですが、こちとら一切英語わからないですから、今までは一生懸命聴くものの地味なイメージしか持てないような状態でしたが、今回のアルバムに関してはそれをクリアしており、トラック的には決して派手というわけではない渋めの内容ですが、比較的覚えやすい内容だと。
Juice WRLD - Goodbye & Good Riddance
NASのセカンド、そして宇多田ヒカルのファーストに続き、このエモーショナル期真っ只中に、Stingの名曲Shape of My Heartを使ってヒットを生み出したわけですが、このモロヤンなジャケのヘタウマ感が、ティーンズロードに送られてきた読者からのハガキのようで、内容のエモーショナル地獄と合わさって本当にNOWい感じです。これが若者の風俗かと数日浴びるように聴きました。
Kodak Black - Dying to Live
ドレイクが絶賛したという情報もありましたが、この人毎回良いのでいつも通り大体良いんだろうなと思って聴いたらば、マニーフレッシュみたいなトラックが2曲目に入っていてやや驚きました。今回もちょうどよい塩梅のメローさ加減のものが多くとても聴きやすくてよかったです。
Lil Baby - Harder Than
Lil Baby & Gunna - Drip Harder
今旬のLil Babyと同じく旬のGunnaと一緒にやったやつですが、どちらも一生懸命聴いては見るものの、金太郎飴のように続く楽曲になかなか覚えられないでおりましたが、最近ようやく覚えてきた次第です。そこまでしないと覚えられない事を考えると、この系統の音(あとトラビススコットとかも)を聴く才能がないのだろうなと薄々感じているのですが、そういった事を言って諦めるのも嫌なので、今年もしつこくやっていきたいなと。
Lil Mosey - Northbest
1曲目から早回しの歌が乗る冬感丸出しので始まるんですが、その後もずっとドリーミーで幻想的な、年末系と言いましょうか、電飾系と言いましょうか、寒いシーズン用を明らかに狙っているようなそういったヒップホップをやっております。
Lil Wayne - Carter V
号泣する1曲目でテンションがガツンと下がってしまい、最後まで聴けないかもななんて思ったんですが4曲目のスウィズ作のトラックがあまりに2000年付近のスウィズ過ぎて、懐かしさのあまり一気に元気を取り戻しました。曲数が多いためいつも途中までで力尽きますが、SnoopがXxplosiveのトラックでやっていたり、結構聴きやすい曲が沢山入っていて、ダラダラ聴くには良いですが、やっぱり1曲目は外したい。
Migos - Culture II
前作のスーパーヒットも冷めやらぬうちに出たこちら。合いの手芸は変わらずで、ソウルトレインを模したMVが最高だった「Walk it Talk it」はもちろん、「Stir Fry」、「Gang Gang」、「Made Men」などの曲が好きでよく聴きました。来日の予定もキャンセルになりましたよね。
Takeoff -The Last Rocket
班長のソロは自分にとっては若干金太郎飴みたいな感じがしてしまい、より外し気味にしたこっちのが引っ掛かってしまった感じです。なぜこの人が他の二人より活躍してない感じになっているのか、ラップの内容が理解できない自分には分からないですが、目付きは一番悪いし笑顔もあまりないのが良いとこだなと思うので、これからもニコニコせず自分の役割を果たして欲しいなと。
The Underachievers - After the Rain
ビーストコーストの他の人達と比べるとやや露出少なめに感じますが、アルバムは案外面白くて、オーセンティックな雰囲気のものを中心に、リッチでハイファイな結構独特な質感に仕上げたものに。また、中にはトラップ的なものやWeekndみたいなスタイルの歌がサビに入るものなどアクセントもありながら、基本的にはメローでとても聴きやすいといった感じです。
Travis Scott - Astroworld
今年のベストに挙げる人もたくさんいると思いますが、自分は聴いた時期が忙しかったのが悪いのか、何度聴いても頭に入って来ずと言った感じで、世間の高評価の中全く付いて行けてない俺は大丈夫だろうかという気持ちになったことを思い出します。思えば前アルバムのジャケが平成前期の少女漫画のロッカー的な雰囲気でちょっと苦手でしたが、新しいアルバムのジャケはわざとなのかなと思うおかしさでちょっと好きに。いつの間にか他人の作品でもヒット請負人みたいな位置にいますし現在凄い勢いですね。Sicko Mode、5% TINTなど好きな曲も結構あり、結果的には後々よく聴くことに。
V.A - 88rising Head in the Clouds
Jojiのヒットなど昨年もさらなる飛躍をした音楽レーベル・マネジメント・マーケティング会社の88risingのコンピレーションアルバム。インドネシア、中国、韓国、日本、そしてアメリカのアーティスト達が参加しており、内容自体も夏向きのメローでポップなものも多くてとても良かったですし、聴きやすいので何度も繰り返しました。来年はさらなるアジア系のアメリカ市場での定着を期待したいです。
XXXTENTACION - ?
DVの問題などありましたが、なんだかんだ言って出たアルバムは凄く良くて、ですが自分は言語がわからないのでSNSで話題にしている事でしか判断できず、そうこうしているうちに射殺されてしまったということで、今年印象に残った曲の一つがSADだったなと。
R&B、ソウル、SSW、etc
Blood Orange - Negro Swan
出ていることにしばらく気付いておらずだったんですが、今作も変わらず今まで同様に良かったです。Puff Daddyから、A$AP RockyとProject Patの組み合わせや、Steve Lacyなど、参加ゲストの意外性や面白さもあり、今回も噛めば噛むほど良い感じになります。
Brandon Coleman - Resistance
Georgia Anne Muldrow - Overload
今年の象徴的な出来事として、Brainfeeder周辺が良かったというのがありました。きらびやかでダンサブルで時折ファンキーなアルバムをだしたBrandon Colemanと、ダッドリーパーキンス(大好き)の奥さんGeorgia Anne Muldrowの、ソウルやJazzをベースにしながら現行のテイストも無理なく取り入れたアルバムの2作ともよく聴きました。どちらもオーセンティックなテイストを持っていますが、ハイファイな音で仕上げたような感じがしまして新しいものを聴いている気分にさせてくれます。あとKamasi Washingtonも良かったです。前作より2018年のHeaven and Earthのが好みでした。
Janelle Monae - Dirty Computer
映画進出での大成功や、ジェンダーに関するカミングアウトみたいなものもあり、一つ頭抜けた印象のあったジャネル・モネイさんでしたが、アルバムもまたカラフル且つポップで素晴らしく、付け入る隙のない完璧な構成で今年最上位に入ってくる内容でした。特に自分的にはPynkが大好きでした。そしてモロプリンスのMake Me Feelには、生前のプリンスが関わっているとの話も何かで読みました。とにかく完璧なアルバムだったと思います。
Jeremih & Ty Dolla $ign - Mihty
いきなり予測していなかったRisin' To The Topのベースラインから始まるので、おじさんとしてもなかなか良い若者達じゃないかと、コロッとやられてしまいます。透き通るようなJeremihの声と、ジャリッとしたTDSのタフな声の組み合わせが凄く良いですし、トラックも色々あって楽しい。しばらく聴けます。
Joey Dosik - Inside Voice
夏に出ていたらしく、全く知らなくてとあるきっかけで一ヶ月遅れでチェックしたのですが、優しく繊細なソウルミュージックから、モータウンサウンドのようなダンサブルなものもあり、メイヤー・ホーソンを初めて知った時のような興奮が再びありました。極上なので聴いてなければ聴いたほうが良いと思います。
Jorja Smith - Lost & Found
Ella Maiもですが、UK出身者の当たり年みたいな印象もありました。エイミー・ワインハウスの影響もありそう(それより高音でサラッとしているが)な絞り出すような歌い方が良いです。客演する作品にも恵まれ、アルバムが出ればUKらしい内容で、そういうところも良かったなと。
Littlebabyangel - GADA
美人が口に鳥を咥えたジャケに一発でやられてしまいまして、どんな内容か気になって気になって仕方なくなり聴きました。ロック、エレクトロニック音楽、ラップ、R&B、インダストリアルに影響を受けたロンドンのStephan Armstrong(23歳)が幼馴染のCameron Morseと作った作品で、太くてノイジーな楽曲の中に、時折ヒップホップの断片も見えたりと面白いのですが、自分にとっては少々ハードな質感なので元気な時にしか聴けません。
Mariah Carey - Caution
激太りと騒がれたり、ライブで声が出ていなかったり、猛烈なセクシーキャラクターで動画に出てきたりと、何年か話題になるポイントがアレでしたが、2018年のこのアルバムは本当に良かったしたくさん聴きました。KOHHが参加したことでも話題になりましたが、そういったことよりも、最近のモードのトラックでTy Dolla $ignやGunnaと無理なく共存していたり、レジェンドのSlick RickとBlood Orangeを組み合わせたり、Lil' KimのCrush On You引っ張り出してききたりと、面白い箇所もたくさんあるし無理している感も無く、すごくバランスの良い内容になっていました。
Moses Sumney - Aromanticism
旅行先のフィンランドで終始聴いていたアルバムです。このアルバムを聴きながらホテルの貸出ししている自転車に乗り、白夜の街をひたすら走りました。最小限のトラックにして、とても美しい声とメロディーが活かされております。James Blakeの新アルバムへの参加があるとかないとか情報を見ましたが、なるほどなと納得。
Odie - Analogue
Khalidが好みだという、先輩の奥さんに教えてもらった男性R&B。ゆったりしたスカスカのトラックにそう高音域でもない優しいホッとする感じのボーカルが良くて結構聴きました。(2曲目はファルセットも)アフリカチックなパーカッシブなトラックや、空間系のエフェクトを使用したトラックなど、気持ち良く聴ける内容じゃないかと思います。ジャケも顔見えないけど印象に残りました。
Prophet & Mndsgn - Wanna Be Your Man
84年に発売した唯一のアルバムがカルト的な人気を誇るブギーのレジャンドProphetと、新世代のビートメイカーの代表格ストーンズスロウのMndsgnのコラボアルバム。オーセンティックな良さと今っぽさが混在した内容になっており、特にネットリまとわりつくようなベースの一番最後の曲「I Do」が最高で夏場よく聴きました。
Rex Orange County - Apricot Princess
タイラーのFlower Boyにも参加していたイギリス出身のSSWで、アルバム自体は昨年出ていたものみたいですが、2018年CD化されたタイミングで聴きました。タイラーのソレに本当に近い空気感で、西海岸の穏やかな気候にフィットしそうな曲ばかりで、遅いのから早いのまでどれも凄く良かった。春になったらまた聴きたい。
Stimulator Jones - Exotic Worlds andmasterful treasures
ストーンズスロウの作品は今年も色々面白かったんですが、中でもこのStimulator Jonesは繰り返して聴きました。ヒップホップ以降の感性をもって80年代的なR&Bやブギーを再構築しております。よく聴くとドラムはドンタンドンタンとヒップホップのタフなフィーリングが終始出ており、さすがは元ヒップホップDJだなと。
Teyana Taylor - K.T.S.E.
カニエの7曲入アルバム攻めの際出ていたのですが、次から次へと出されて追いつくため聴いていることに疲れてきて、この人のアルバムはポストしなかったのですが、内容はとても良かったですし、カニエってやっぱ凄いよなと言うのが、この一番手垢のついていない人で聴くとよく分かりました。趣味の良い90年代テイストがここに。
The Weeknd - My Dear Melancholy
どんなものが出てきてもボーカルの個性が全面に出され、いつもと同じ感じで聴けるという点ではこのEPも同じなんで、何も気にすることなく楽しめました。後々プロデューサーを調べたらFrank Dukes、Mike WiLL Made-It、Skrillex、DaHeala、Gesaffelsteinなどかなり鉄壁の布陣で、それを特に感じさせないボーカル力はやっぱり凄いもんだなと。
Tinashe - Joyride
一枚のアルバムの中で色々聴けて楽しい一枚で、キャッチーな良い曲もたくさん入っているので凄くよく聴いたのですが、聴かなくなり半年近く経過しても、一周聴けばしっかり覚えていて本当に良いアルバムだったんだなと今更ながらに。特に朝の通勤時聴いていて、会社に行きたくないという気持ちに心が支配されている中聴いていたものですから、あまり記憶に残ってなかったんですが、聴けば体は覚えていたということであります。
Tom Misch - Geography
ジャケを見て聴こうと思ってトライしたんですが、中身はUKソウルにニューソウルの粉を振りかけ現代版にアップデートしたようなスタイルで、参加ラッパーのGoldlinkやDe La Soulなどを見るとどの辺りを狙っているか大体分かるかと思います。後々調べてみたら南ロンドンの20歳のデビュー盤とのことで、若すぎるし才能ありすぎるし仰け反りました。
Young Fathers - Cocoa Sugar
ジャケットの強烈なインパクトに負けない、様々な音楽をクロスオーバーさせたユニークなサウンド。マッシヴ・アタックやノエル・ギャラガーが絶賛したのもうなずける、音楽的に複雑になってもどこかポップさを感じるセンスの良さは、一周聴けば分かりますし、何周もさせますと出来の良さにどんどんはまり込んでいきます。Ninja Tuneより。
日本産
ゆるふわギャング - Mars Ice House II
ファーストは日本のヒップホップシーンに無かったピースが、そこにパシッとハマったような感触がありましたが、前作のドリーミーな路線に更に深みを足したような感じと言いましょうか。ヤンキー文化を一番オシャレに見せれているのはこの人達というのを決定付けたと。
Bad Hop - Bad Hop House
やはり2018年の日本産ヒップホップのベスト1はKawasaki Driftの人が多数だったんじゃないかなと思っているんですが。まあまあ大きい会場で趣向を凝らしたワンマンをやったかと思ったら、武道館も成功させあっという間に上り詰めました。メンバーのBenjazzyが開花したことやVingo、JoJoなどの安心して聴いていられるところなど、テレビ露出のあるメンバー以外も安定し作品の完成度が出す度上がっています。新しい友達要らない、全国をライブして回る、楽しく騒いでヘネシー飲みたいというのをひたすら繰り返しましたので、次はその先を聴きたいというのと、ラジオが終わり全く接点がない状態になったので、また再開して欲しいなと思うのですが。
Chara - Baby Bump
SNSで1曲目が!と騒いでいたので聴いてみたら本当にZapp調。元々のウィスパーな歌唱ですから、超エネルギッシュなトラックに負けるのではと心配になりましたが、
上手いこと共存しております。全体にダンスミュージック多めで、中にはブリブリとした歌唱のものもありますが、サラッと聴けるものたくさんあり一日中繰り返して聴けます。
Elle Teresa - Kawaii Bubbly Lovely
ヘビーでスカスカなトラップのトラック上で、真面目なふりをしたビッチや飼いならそうとする男を蹴散らしつつ、そこに合わさるカワイイバブリーラブリーの呪文のミスマッチ感でいきなりやられます。新しいiPhone欲しいと言ってたかと思ってたら急に、ダサいラップ出してて恥ずかしくないのかとモードが切り替わったりととにかく攻撃的。かと思えばカワイイのもあったりして、乙女心は複雑だなと。日本語の強い言葉で構成されているアルバムなんで、最初に入る英語のアナウンスはなんで入っているのか分からないですが、これがもし英語格好良いじゃんという理由だったとしたら尚更好きになるなと。
MANON - Teenage Diary
アソビシステム所属で、モデルと歌手と中学生を兼業する日本とフランスのハーフの女子のデビューアルバム。ケロケロボニトやライアン・ヘムスワースが参加し、YUPPA(aka HNC)がトータルプロデュース、そして映像にはGhettoHollywoodと、中学生らしからぬバックアップメンバーが支えており、こういうことをよく知らない友達達と机を並べて勉強していると思うと、胸が熱くなりますね。可愛いのが盛々に入ってますが、8曲目みたいなちょっとトーンが落ち着いたのが特に好きでした。
Moku Moku Smoke - Smoking Everyday(Name Your Price)
ツイッターに流れてきて、ジャケが大須商店街かな?と地元の人かと思い(違う)なんとなく聴いたら良かった、中国は岡山のトラックメイカーの方の7曲入りのミニアルバム。昭和歌謡な匂いのするサンプルの曲から、可愛らしいスッカスカのもの、そしてTrapとダンスミュージックをかけ合わせたようなものまで、様々なヒップホップのスタイルを混合した作風で、好きなバランス感覚でした。
Youheyhey - Moonlight
トラックはトラップ以降のものが多いのですがどれも好みで、ラップの内容もヤンキーにならなかった自分にフィットしてますし、理想的なバランスだなと思い結構聴きました。なんとなく好きという感じがずっとあるんですが、このなんとなくというのがフィットするのが少ないわけで良かったんだよなと。
小袋成彬 - 分離派の夏
イントロやジングル代わりに友人などの語りが出てくる度、妻から飛ばしてくれとリクエストが来ます。カードでジュースが買える件について、管理社会に生きていると考えるか便利な世の中になったもんだと考えるか色々ありますが、何にせよ海外を歩いて旅している心の余裕が単純に羨ましく思い、聴くたびに良いなぁなんて。宇多田ヒカルの彼氏というレッテルが貼られましたが、それを超えてくる内容でしたし、宇多田ヒカルのアルバムよりこっちのほうが好きでした。特にSummer Remimnds Meは、会社で唯一ヒップホップ、R&Bの話ができる子と、初めて音楽の話をした時これが一番だよねと話しが合ったので、余計印象に残ったのもあります。
忙しくて音楽が頭に入ってこない日に聴いていたものから、聴いたけれど理解までに時間がかかりすっかりタイミングを逃したものまで色々とありますが、それなりに好きだったものだけに絞りました。これは年間ベストみたいなものでもなく、ただ単にブログに書けなかった良かった音源ということですので、もし死ぬほど暇だったら読んでいただけたらと。
アマゾンへのリンクを貼りながら思ったんですが、今現在出ているアルバムって案外アナログが存在してて、アマゾンで売っているんだなと。
RAP
A$AP Rocky - Testing
最近のタイラーとのコンビでも格好良さが漲っており、さらに来日時には日本の某タレントを持ち帰ったなど、伊達男としてキッチリ仕事もしてくるところなんか本当に期待を裏切りません。前3作を経てこのアルバムでついに完成体となったのではないでしょうかね。ヒップホップにとっては特別な場所でありますNYを背負う彼らしい、粋でリッチな内容になっております。顔、服装、ラップ、トラックすべて揃っているもののみが成し遂げられる作品だと。ペルーの笛みたいなトラックのやつはあまりですけどあとは全部好き。2018年一番良かったものの一つ。
Action Bronson - White Bronco
前作もなんだかんだ言って結構聴いたんですが、これもトラップに疲れた時に寄る場所みたいな感じで結構聴きました。ほとんど極上のオーセンティックなトラックで構成されておりますが、なぜか最後のトラックだけトラップ系。それはA$AP Rockyがゲストの曲だからでしょうか。こうやって最後にポンっと出てくるとグッときます。
Cardi B - Invasion of Privacy
YoutubeのアップルのCMで、I Like Itを刷り込みされまくったせいか、昨年の代表する曲の一つがI Like Itになりました。もちろんBodak Yellowも入っているし、ポップさもあるし今年の代表するアルバムということでも間違いはないと。ビーフから離婚までゴシップまるけの一年でした。
Denzel Curry - TA13OO
3曲めまでのメローな流れが最高だよなとおもっていたら、4曲目の相撲でガナリ&極太バウンスに変化しその次も似た感じのトラックSuper Saiyanがくるんですが日本好きなのかなと。中盤-後半は特に前半ほど食いつけなかったのですが、前半(4曲目まで)だけなら最高と言えます。
Drake - Scorpion
ムーブメントを起こしたり、攻撃されたりと色々忙しいですが、問題があってもアルバム出せばやっぱりめちゃくちゃ売れますし、アルバム聴けば、初めて知った頃感じた頭がボーッとしてくるような、同じような音楽の連続というのも感じなくなりといった感じで、私自身がドレイクに順応していっているのか、ドレイク側が聴きやすいものに変化させて行っているのか、どちらか分かりませんが。
Future - Superfly OST
1曲目のSleepy Brownから旧Superflyを感じさせる内容でいきなりやられました。そこがハイライトとも言えますが、FutureやYoung Thug参加などの従来のアトランタ色みたいなものの間に入ってくるMiguelやKhalid & H.E.R.などがちょうど良い塩梅となり、通して聴いていられるアルバムになっているかと。
J.Cole - KOD
ラップの内容が評価されるJ.Coleですが、こちとら一切英語わからないですから、今までは一生懸命聴くものの地味なイメージしか持てないような状態でしたが、今回のアルバムに関してはそれをクリアしており、トラック的には決して派手というわけではない渋めの内容ですが、比較的覚えやすい内容だと。
Juice WRLD - Goodbye & Good Riddance
NASのセカンド、そして宇多田ヒカルのファーストに続き、このエモーショナル期真っ只中に、Stingの名曲Shape of My Heartを使ってヒットを生み出したわけですが、このモロヤンなジャケのヘタウマ感が、ティーンズロードに送られてきた読者からのハガキのようで、内容のエモーショナル地獄と合わさって本当にNOWい感じです。これが若者の風俗かと数日浴びるように聴きました。
Kodak Black - Dying to Live
ドレイクが絶賛したという情報もありましたが、この人毎回良いのでいつも通り大体良いんだろうなと思って聴いたらば、マニーフレッシュみたいなトラックが2曲目に入っていてやや驚きました。今回もちょうどよい塩梅のメローさ加減のものが多くとても聴きやすくてよかったです。
Lil Baby - Harder Than
Lil Baby & Gunna - Drip Harder
今旬のLil Babyと同じく旬のGunnaと一緒にやったやつですが、どちらも一生懸命聴いては見るものの、金太郎飴のように続く楽曲になかなか覚えられないでおりましたが、最近ようやく覚えてきた次第です。そこまでしないと覚えられない事を考えると、この系統の音(あとトラビススコットとかも)を聴く才能がないのだろうなと薄々感じているのですが、そういった事を言って諦めるのも嫌なので、今年もしつこくやっていきたいなと。
Lil Mosey - Northbest
1曲目から早回しの歌が乗る冬感丸出しので始まるんですが、その後もずっとドリーミーで幻想的な、年末系と言いましょうか、電飾系と言いましょうか、寒いシーズン用を明らかに狙っているようなそういったヒップホップをやっております。
Lil Wayne - Carter V
号泣する1曲目でテンションがガツンと下がってしまい、最後まで聴けないかもななんて思ったんですが4曲目のスウィズ作のトラックがあまりに2000年付近のスウィズ過ぎて、懐かしさのあまり一気に元気を取り戻しました。曲数が多いためいつも途中までで力尽きますが、SnoopがXxplosiveのトラックでやっていたり、結構聴きやすい曲が沢山入っていて、ダラダラ聴くには良いですが、やっぱり1曲目は外したい。
Migos - Culture II
前作のスーパーヒットも冷めやらぬうちに出たこちら。合いの手芸は変わらずで、ソウルトレインを模したMVが最高だった「Walk it Talk it」はもちろん、「Stir Fry」、「Gang Gang」、「Made Men」などの曲が好きでよく聴きました。来日の予定もキャンセルになりましたよね。
Takeoff -The Last Rocket
班長のソロは自分にとっては若干金太郎飴みたいな感じがしてしまい、より外し気味にしたこっちのが引っ掛かってしまった感じです。なぜこの人が他の二人より活躍してない感じになっているのか、ラップの内容が理解できない自分には分からないですが、目付きは一番悪いし笑顔もあまりないのが良いとこだなと思うので、これからもニコニコせず自分の役割を果たして欲しいなと。
The Underachievers - After the Rain
ビーストコーストの他の人達と比べるとやや露出少なめに感じますが、アルバムは案外面白くて、オーセンティックな雰囲気のものを中心に、リッチでハイファイな結構独特な質感に仕上げたものに。また、中にはトラップ的なものやWeekndみたいなスタイルの歌がサビに入るものなどアクセントもありながら、基本的にはメローでとても聴きやすいといった感じです。
Travis Scott - Astroworld
今年のベストに挙げる人もたくさんいると思いますが、自分は聴いた時期が忙しかったのが悪いのか、何度聴いても頭に入って来ずと言った感じで、世間の高評価の中全く付いて行けてない俺は大丈夫だろうかという気持ちになったことを思い出します。思えば前アルバムのジャケが平成前期の少女漫画のロッカー的な雰囲気でちょっと苦手でしたが、新しいアルバムのジャケはわざとなのかなと思うおかしさでちょっと好きに。いつの間にか他人の作品でもヒット請負人みたいな位置にいますし現在凄い勢いですね。Sicko Mode、5% TINTなど好きな曲も結構あり、結果的には後々よく聴くことに。
V.A - 88rising Head in the Clouds
Jojiのヒットなど昨年もさらなる飛躍をした音楽レーベル・マネジメント・マーケティング会社の88risingのコンピレーションアルバム。インドネシア、中国、韓国、日本、そしてアメリカのアーティスト達が参加しており、内容自体も夏向きのメローでポップなものも多くてとても良かったですし、聴きやすいので何度も繰り返しました。来年はさらなるアジア系のアメリカ市場での定着を期待したいです。
XXXTENTACION - ?
DVの問題などありましたが、なんだかんだ言って出たアルバムは凄く良くて、ですが自分は言語がわからないのでSNSで話題にしている事でしか判断できず、そうこうしているうちに射殺されてしまったということで、今年印象に残った曲の一つがSADだったなと。
R&B、ソウル、SSW、etc
Blood Orange - Negro Swan
出ていることにしばらく気付いておらずだったんですが、今作も変わらず今まで同様に良かったです。Puff Daddyから、A$AP RockyとProject Patの組み合わせや、Steve Lacyなど、参加ゲストの意外性や面白さもあり、今回も噛めば噛むほど良い感じになります。
Brandon Coleman - Resistance
Georgia Anne Muldrow - Overload
今年の象徴的な出来事として、Brainfeeder周辺が良かったというのがありました。きらびやかでダンサブルで時折ファンキーなアルバムをだしたBrandon Colemanと、ダッドリーパーキンス(大好き)の奥さんGeorgia Anne Muldrowの、ソウルやJazzをベースにしながら現行のテイストも無理なく取り入れたアルバムの2作ともよく聴きました。どちらもオーセンティックなテイストを持っていますが、ハイファイな音で仕上げたような感じがしまして新しいものを聴いている気分にさせてくれます。あとKamasi Washingtonも良かったです。前作より2018年のHeaven and Earthのが好みでした。
Janelle Monae - Dirty Computer
映画進出での大成功や、ジェンダーに関するカミングアウトみたいなものもあり、一つ頭抜けた印象のあったジャネル・モネイさんでしたが、アルバムもまたカラフル且つポップで素晴らしく、付け入る隙のない完璧な構成で今年最上位に入ってくる内容でした。特に自分的にはPynkが大好きでした。そしてモロプリンスのMake Me Feelには、生前のプリンスが関わっているとの話も何かで読みました。とにかく完璧なアルバムだったと思います。
Jeremih & Ty Dolla $ign - Mihty
いきなり予測していなかったRisin' To The Topのベースラインから始まるので、おじさんとしてもなかなか良い若者達じゃないかと、コロッとやられてしまいます。透き通るようなJeremihの声と、ジャリッとしたTDSのタフな声の組み合わせが凄く良いですし、トラックも色々あって楽しい。しばらく聴けます。
Joey Dosik - Inside Voice
夏に出ていたらしく、全く知らなくてとあるきっかけで一ヶ月遅れでチェックしたのですが、優しく繊細なソウルミュージックから、モータウンサウンドのようなダンサブルなものもあり、メイヤー・ホーソンを初めて知った時のような興奮が再びありました。極上なので聴いてなければ聴いたほうが良いと思います。
Jorja Smith - Lost & Found
Ella Maiもですが、UK出身者の当たり年みたいな印象もありました。エイミー・ワインハウスの影響もありそう(それより高音でサラッとしているが)な絞り出すような歌い方が良いです。客演する作品にも恵まれ、アルバムが出ればUKらしい内容で、そういうところも良かったなと。
Littlebabyangel - GADA
美人が口に鳥を咥えたジャケに一発でやられてしまいまして、どんな内容か気になって気になって仕方なくなり聴きました。ロック、エレクトロニック音楽、ラップ、R&B、インダストリアルに影響を受けたロンドンのStephan Armstrong(23歳)が幼馴染のCameron Morseと作った作品で、太くてノイジーな楽曲の中に、時折ヒップホップの断片も見えたりと面白いのですが、自分にとっては少々ハードな質感なので元気な時にしか聴けません。
Mariah Carey - Caution
激太りと騒がれたり、ライブで声が出ていなかったり、猛烈なセクシーキャラクターで動画に出てきたりと、何年か話題になるポイントがアレでしたが、2018年のこのアルバムは本当に良かったしたくさん聴きました。KOHHが参加したことでも話題になりましたが、そういったことよりも、最近のモードのトラックでTy Dolla $ignやGunnaと無理なく共存していたり、レジェンドのSlick RickとBlood Orangeを組み合わせたり、Lil' KimのCrush On You引っ張り出してききたりと、面白い箇所もたくさんあるし無理している感も無く、すごくバランスの良い内容になっていました。
Moses Sumney - Aromanticism
旅行先のフィンランドで終始聴いていたアルバムです。このアルバムを聴きながらホテルの貸出ししている自転車に乗り、白夜の街をひたすら走りました。最小限のトラックにして、とても美しい声とメロディーが活かされております。James Blakeの新アルバムへの参加があるとかないとか情報を見ましたが、なるほどなと納得。
Odie - Analogue
Khalidが好みだという、先輩の奥さんに教えてもらった男性R&B。ゆったりしたスカスカのトラックにそう高音域でもない優しいホッとする感じのボーカルが良くて結構聴きました。(2曲目はファルセットも)アフリカチックなパーカッシブなトラックや、空間系のエフェクトを使用したトラックなど、気持ち良く聴ける内容じゃないかと思います。ジャケも顔見えないけど印象に残りました。
Prophet & Mndsgn - Wanna Be Your Man
84年に発売した唯一のアルバムがカルト的な人気を誇るブギーのレジャンドProphetと、新世代のビートメイカーの代表格ストーンズスロウのMndsgnのコラボアルバム。オーセンティックな良さと今っぽさが混在した内容になっており、特にネットリまとわりつくようなベースの一番最後の曲「I Do」が最高で夏場よく聴きました。
Rex Orange County - Apricot Princess
タイラーのFlower Boyにも参加していたイギリス出身のSSWで、アルバム自体は昨年出ていたものみたいですが、2018年CD化されたタイミングで聴きました。タイラーのソレに本当に近い空気感で、西海岸の穏やかな気候にフィットしそうな曲ばかりで、遅いのから早いのまでどれも凄く良かった。春になったらまた聴きたい。
Stimulator Jones - Exotic Worlds andmasterful treasures
ストーンズスロウの作品は今年も色々面白かったんですが、中でもこのStimulator Jonesは繰り返して聴きました。ヒップホップ以降の感性をもって80年代的なR&Bやブギーを再構築しております。よく聴くとドラムはドンタンドンタンとヒップホップのタフなフィーリングが終始出ており、さすがは元ヒップホップDJだなと。
Teyana Taylor - K.T.S.E.
カニエの7曲入アルバム攻めの際出ていたのですが、次から次へと出されて追いつくため聴いていることに疲れてきて、この人のアルバムはポストしなかったのですが、内容はとても良かったですし、カニエってやっぱ凄いよなと言うのが、この一番手垢のついていない人で聴くとよく分かりました。趣味の良い90年代テイストがここに。
The Weeknd - My Dear Melancholy
どんなものが出てきてもボーカルの個性が全面に出され、いつもと同じ感じで聴けるという点ではこのEPも同じなんで、何も気にすることなく楽しめました。後々プロデューサーを調べたらFrank Dukes、Mike WiLL Made-It、Skrillex、DaHeala、Gesaffelsteinなどかなり鉄壁の布陣で、それを特に感じさせないボーカル力はやっぱり凄いもんだなと。
Tinashe - Joyride
一枚のアルバムの中で色々聴けて楽しい一枚で、キャッチーな良い曲もたくさん入っているので凄くよく聴いたのですが、聴かなくなり半年近く経過しても、一周聴けばしっかり覚えていて本当に良いアルバムだったんだなと今更ながらに。特に朝の通勤時聴いていて、会社に行きたくないという気持ちに心が支配されている中聴いていたものですから、あまり記憶に残ってなかったんですが、聴けば体は覚えていたということであります。
Tom Misch - Geography
ジャケを見て聴こうと思ってトライしたんですが、中身はUKソウルにニューソウルの粉を振りかけ現代版にアップデートしたようなスタイルで、参加ラッパーのGoldlinkやDe La Soulなどを見るとどの辺りを狙っているか大体分かるかと思います。後々調べてみたら南ロンドンの20歳のデビュー盤とのことで、若すぎるし才能ありすぎるし仰け反りました。
Young Fathers - Cocoa Sugar
ジャケットの強烈なインパクトに負けない、様々な音楽をクロスオーバーさせたユニークなサウンド。マッシヴ・アタックやノエル・ギャラガーが絶賛したのもうなずける、音楽的に複雑になってもどこかポップさを感じるセンスの良さは、一周聴けば分かりますし、何周もさせますと出来の良さにどんどんはまり込んでいきます。Ninja Tuneより。
日本産
ゆるふわギャング - Mars Ice House II
ファーストは日本のヒップホップシーンに無かったピースが、そこにパシッとハマったような感触がありましたが、前作のドリーミーな路線に更に深みを足したような感じと言いましょうか。ヤンキー文化を一番オシャレに見せれているのはこの人達というのを決定付けたと。
Bad Hop - Bad Hop House
やはり2018年の日本産ヒップホップのベスト1はKawasaki Driftの人が多数だったんじゃないかなと思っているんですが。まあまあ大きい会場で趣向を凝らしたワンマンをやったかと思ったら、武道館も成功させあっという間に上り詰めました。メンバーのBenjazzyが開花したことやVingo、JoJoなどの安心して聴いていられるところなど、テレビ露出のあるメンバー以外も安定し作品の完成度が出す度上がっています。新しい友達要らない、全国をライブして回る、楽しく騒いでヘネシー飲みたいというのをひたすら繰り返しましたので、次はその先を聴きたいというのと、ラジオが終わり全く接点がない状態になったので、また再開して欲しいなと思うのですが。
Chara - Baby Bump
SNSで1曲目が!と騒いでいたので聴いてみたら本当にZapp調。元々のウィスパーな歌唱ですから、超エネルギッシュなトラックに負けるのではと心配になりましたが、
上手いこと共存しております。全体にダンスミュージック多めで、中にはブリブリとした歌唱のものもありますが、サラッと聴けるものたくさんあり一日中繰り返して聴けます。
Elle Teresa - Kawaii Bubbly Lovely
ヘビーでスカスカなトラップのトラック上で、真面目なふりをしたビッチや飼いならそうとする男を蹴散らしつつ、そこに合わさるカワイイバブリーラブリーの呪文のミスマッチ感でいきなりやられます。新しいiPhone欲しいと言ってたかと思ってたら急に、ダサいラップ出してて恥ずかしくないのかとモードが切り替わったりととにかく攻撃的。かと思えばカワイイのもあったりして、乙女心は複雑だなと。日本語の強い言葉で構成されているアルバムなんで、最初に入る英語のアナウンスはなんで入っているのか分からないですが、これがもし英語格好良いじゃんという理由だったとしたら尚更好きになるなと。
MANON - Teenage Diary
アソビシステム所属で、モデルと歌手と中学生を兼業する日本とフランスのハーフの女子のデビューアルバム。ケロケロボニトやライアン・ヘムスワースが参加し、YUPPA(aka HNC)がトータルプロデュース、そして映像にはGhettoHollywoodと、中学生らしからぬバックアップメンバーが支えており、こういうことをよく知らない友達達と机を並べて勉強していると思うと、胸が熱くなりますね。可愛いのが盛々に入ってますが、8曲目みたいなちょっとトーンが落ち着いたのが特に好きでした。
Moku Moku Smoke - Smoking Everyday(Name Your Price)
ツイッターに流れてきて、ジャケが大須商店街かな?と地元の人かと思い(違う)なんとなく聴いたら良かった、中国は岡山のトラックメイカーの方の7曲入りのミニアルバム。昭和歌謡な匂いのするサンプルの曲から、可愛らしいスッカスカのもの、そしてTrapとダンスミュージックをかけ合わせたようなものまで、様々なヒップホップのスタイルを混合した作風で、好きなバランス感覚でした。
Youheyhey - Moonlight
トラックはトラップ以降のものが多いのですがどれも好みで、ラップの内容もヤンキーにならなかった自分にフィットしてますし、理想的なバランスだなと思い結構聴きました。なんとなく好きという感じがずっとあるんですが、このなんとなくというのがフィットするのが少ないわけで良かったんだよなと。
小袋成彬 - 分離派の夏
イントロやジングル代わりに友人などの語りが出てくる度、妻から飛ばしてくれとリクエストが来ます。カードでジュースが買える件について、管理社会に生きていると考えるか便利な世の中になったもんだと考えるか色々ありますが、何にせよ海外を歩いて旅している心の余裕が単純に羨ましく思い、聴くたびに良いなぁなんて。宇多田ヒカルの彼氏というレッテルが貼られましたが、それを超えてくる内容でしたし、宇多田ヒカルのアルバムよりこっちのほうが好きでした。特にSummer Remimnds Meは、会社で唯一ヒップホップ、R&Bの話ができる子と、初めて音楽の話をした時これが一番だよねと話しが合ったので、余計印象に残ったのもあります。