HEERON / HOODAGE (BLOG)
- 2019-02-01 /
- WEB・BLOG
世の中的にブログという形式を再び見直す流れみたいなものが一瞬あった気もしますが、自分の使っているブログサービスのデザインテンプレートの増えて行かなさを見ていると、それを飯の種に出来て日々炎上に炎上を重ねてページビューを稼いでいる一部有名人以外は、全体としての盛り上がりはそこまで無いのはなんとなく分かります。
ブログとSNS(主にツイッター)を使っておりますと、そのスピード感の違いにブログをやめてしまう理由は分かりますが、一方でスピード感ゆえの揮発性の高さみたいなものもまたあり、情報を覚えておくことすら困難になることもしばしばあります。また、言いたい事が140文字で収まりそうに無いときもありますし。そういった意味ではまだ自由な量の文章と写真などを扱えるブログは、人によっては必要だったりするのかなと。
子供の頃から親に何をやらしても長続きしないという事を散々言われ、結婚する際には親から簡単に仕事を辞めるんじゃないぞと嫁の前でいきなりカマされ、それ以外にも20代中盤、転職して音楽に関わる業界から離れ数ヶ月働いたくらいの頃、たまたま道で会った先輩にまだ続いている事を驚かれたりと、自身に対して持たれているイメージみたいなものがたまたまだった事を証明するために、どんなに辛くても辞められないという変なルールが出来てしまったおかげで、現在の仕事も辞められ無く15年近く、またブログも昨年の夏で10年を迎えたといった状況です。
まあ、そんなことばかりでもなく単に流れで続けているというのが主な理由ではありますが、音楽やクラブカルチャーへの接点の維持という部分や、単純にストレスの捌け口という役割をブログ更新で賄っているところもあり、持ちつ持たれつという関係性でなのでしょうかね。長期間続けていると、俺は一体何が目的で何がしたいんだろう?という疑問が脳を支配する時もありますが、いや誰かに俺が生きている事を伝えなければみたいなものが一方で押し返してきて、いまだ繰り返していると言った状況です。
長々と自分の話を書いてしまいましたが実は本当に書きたい事は、ブログというものが自分にとって何か?という事では全くなくて、自分と似たような年齢の似たような音楽趣味の人が、自分とは別の場所に住みながら、自分の決めたルーティーンに従って、大体3日に1記事のペースで記事を上げていくという、2009年から続くブログがありまして、知っている人も多いかもしれませんが、続いている希少なブログとしてHEERONさんの「Hoodage」をここにポストしたいと。(昨日の79rapさんのDJミックスもここで知った)
基本的には、ヒップホップ、R&B、その他様々なクラブミュージックや古い音楽のことから、近々の面白かった&ためになるツイート、カレー作り&カレー店の話、アイドルとその遠征での旅行話、猫までと、自身の好きなもの関する情報や感想などがポストされており、数日間の自分も共通して見ているTLで流れていたアレやコレやが一挙に分かり、また取り逃がした情報を知れるという、大変貴重なブログとなっております。
私の場合はテーマは毎回大体一つで彼のところはこの数日の情報各種と、アプローチに若干の違いがあるものの、扱うものの空気感だったり温度感はフィーリングが合うなと勝手にシンパシーを感じるところがあり、また全く自分が知らない未知の領域の事も分かりと言った感じで面白いです。人生そのものがブログとして形成されているといった感じと言いましょうか。
情報の少ない場所で生きる人が、SNSと自分の実環境の中で起こる出来事をエディットして構成しているので、私を含む田舎に住む人達の多くは、丁度良い温度感で共感出来るんじゃないでしょうかね。
ちなみに、Threepee Boysのイベント用のTシャツをデザインしていたりとそういった能力も高さは、バナーや使用している画像にも表れておりまして、ブログやるのにそういうとこあると良いよなと。そのようなわけで、毎日どんなことが起こっていたのか定点観測的にダラダラとチェックするブログとして本当におすすめですので是非。
HEERON / HOODAGE (BLOG)
Twitter:@HEERON
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
松尾諭「拾われた男」
- 2018-11-29 /
- WEB・BLOG
ごく特定の番組以外、なんとなくテレビを付けっぱなしにして見ているという事がなくなってずいぶん経つんですが、見なくてもなんとかなるもので全く生活に支障はないものの、年末などのテレビを見る機会には見たことも無いタレントやお笑い芸人が大量に出てきて、驚くなんていうのもこの数年の恒例になっております。
なんで、映画なんかが俳優さんの情報を知る数少ない機会なんですが、邦画もあまり見に行かないのでなかなか知っている人が増えていかない様な状況なんですが、数年前とても話題になった「シン・ゴジラ」を見に行った際、長谷川博己さん、高橋一生さんという存在を知ると共に、嫌な感じ且つ圧が強いエリート設定にもかかわらず、若干滑舌が悪い事により本当は可愛い出来損ないで、どこかでそういったオチが来るのではないか?と最後まで注目したが結局何も起こらなかった泉修一役の松尾諭さんを知ったのですが、その後なんとなく行って後悔したそれの応援上映(女性多めの)で、映画終了後のトークショーの中継を見て役とは真逆の面白松尾諭さんを見て興味を持った次第であります。
それから少しして、文春のページで始まった御本人の自伝的エッセイを見つけまして読み始め、現在も進行中なので更新を楽しみにしております。
落とし物を警察に届けることからキャリアが始まった猛烈な運の良さ、あの人気女優の運転手をしていた話、そして酒に溺れて堕落していく様、もつれた恋愛事情などを赤裸々に綴っており、一人の俳優が誕生していくまでの過程が記録されております。
このエッセイにある時急激に引き込まれた理由の一つとして、この人もまた、私達が一生懸命クラブミュージックのレコードを買っている時期、同じく青春を送っていた地でジャズやそういったものを買っていたり、また機材を買いに行く描写が出てきたり、アルバイト先に勤めていた仲間からヒップホップの手ほどきを受けていたりと、自分と通過した時代が近く同じ様なものを聴いていたということが重なったからでありまして、我々の周りにいた人たちのその後の話みたいなもんだなと。さらに、松尾さん自身が描いた挿絵を見たらば、本人が着ている服の胸にはストーンズスロウのロゴがあり、なんだなんだと。
ヒップホップを通過したおじさんには妙に優しく接してしまいがちな私なので、このエッセイもそれ以降ヒップホッパー(元も)必読エッセイとして読むようになった次第であります。
強運にも恵まれた理想的なシンデレラボーイ像に見えますが、これが何年にも及ぶ先の見えない宙ぶらりんの状況を耐えしのぎ、掴んだ今の役者としての立場だと考えると大変だったろうなとしか思えなくなってきますし、ここで公開している部分以外にもたくさん努力されているとは思いますが、こうして面白い部分と泣けるところを抽出して絶妙に泣けない与太話として書けるストーリーテラーとしての能力にただ感服であります。
松尾諭「拾われた男」
なんで、映画なんかが俳優さんの情報を知る数少ない機会なんですが、邦画もあまり見に行かないのでなかなか知っている人が増えていかない様な状況なんですが、数年前とても話題になった「シン・ゴジラ」を見に行った際、長谷川博己さん、高橋一生さんという存在を知ると共に、嫌な感じ且つ圧が強いエリート設定にもかかわらず、若干滑舌が悪い事により本当は可愛い出来損ないで、どこかでそういったオチが来るのではないか?と最後まで注目したが結局何も起こらなかった泉修一役の松尾諭さんを知ったのですが、その後なんとなく行って後悔したそれの応援上映(女性多めの)で、映画終了後のトークショーの中継を見て役とは真逆の面白松尾諭さんを見て興味を持った次第であります。
それから少しして、文春のページで始まった御本人の自伝的エッセイを見つけまして読み始め、現在も進行中なので更新を楽しみにしております。
落とし物を警察に届けることからキャリアが始まった猛烈な運の良さ、あの人気女優の運転手をしていた話、そして酒に溺れて堕落していく様、もつれた恋愛事情などを赤裸々に綴っており、一人の俳優が誕生していくまでの過程が記録されております。
このエッセイにある時急激に引き込まれた理由の一つとして、この人もまた、私達が一生懸命クラブミュージックのレコードを買っている時期、同じく青春を送っていた地でジャズやそういったものを買っていたり、また機材を買いに行く描写が出てきたり、アルバイト先に勤めていた仲間からヒップホップの手ほどきを受けていたりと、自分と通過した時代が近く同じ様なものを聴いていたということが重なったからでありまして、我々の周りにいた人たちのその後の話みたいなもんだなと。さらに、松尾さん自身が描いた挿絵を見たらば、本人が着ている服の胸にはストーンズスロウのロゴがあり、なんだなんだと。
ヒップホップを通過したおじさんには妙に優しく接してしまいがちな私なので、このエッセイもそれ以降ヒップホッパー(元も)必読エッセイとして読むようになった次第であります。
強運にも恵まれた理想的なシンデレラボーイ像に見えますが、これが何年にも及ぶ先の見えない宙ぶらりんの状況を耐えしのぎ、掴んだ今の役者としての立場だと考えると大変だったろうなとしか思えなくなってきますし、ここで公開している部分以外にもたくさん努力されているとは思いますが、こうして面白い部分と泣けるところを抽出して絶妙に泣けない与太話として書けるストーリーテラーとしての能力にただ感服であります。
松尾諭「拾われた男」
韻ノート
- 2018-02-23 /
- WEB・BLOG
ヒップホップを案外長く聴いていて慣れていると思っても、あまりにガチガチに韻を踏んでいる日本語の曲を聴いていると、同じ韻の単語見つけるの大変だっただろうなぁ~とかのが先行してしまい、あまり頭に歌詞が入ってこなくなることが多々ある私でありますが、逆に韻踏まない事を開き直られるとなんか寂しいなと思ったりと、自分ではやらないくせに複雑な心境があったりします。
その点USのラップは全く言語が理解できないので、ケツの母音が揃っているという程度のことが分かれば何となくノリが出て気持ちが良いなぁ位の感じで聴けてるだけで、ラップの意味が分かったら聴いてないかもしれませんし不思議なもんですよね。
ラッパーの皆様は人が使ったものでなく自分独自の言い回しを探したいとか色々あるでしょうし、これだけ作品が出ておりますので被りなんかを気にするのはとても大変かと思いますが、そんな悩みを解決する一つの手段になりそうな自分の使いたい単語を入れると韻を踏める単語を検索してくれるサイトがありました。(VIA @god_arrow_1st)
というわけで、最新のトレンドワードで検索してみますと、
そだねー → 防波堤、導火線、強酸性、NOマネー、ボンカレー
牧歌的な響きに当てられる、なんだかカッチカチな日本語ラップ的な力強い単語。
もぐもぐタイム → トルコ風アイス
これまた牧歌的なワードに対して、意味が通る食品名が。
というように、自分のボキャブラリーからでは全く到達できないものがいくつもヒットしまして、更には検索した単語とヒットした単語のどの部分が重なるかという解説までも表示してくれるという代物になっております。どういったアルゴリズムでやっているのかや、言語のデータベースを持っていてそこから出してきているのだろうか?など、システムの中身についても大変興味深い内容となっておりますがとりあえず200万語が検索可能だそうです。
なんだか自分で考えずズルしている気にもなりますが、あえてわざわざこれ使うのも面白いと思いますし、まずは気になる単語をどんどんブチ込んでいただけたらと。
韻ノート
その点USのラップは全く言語が理解できないので、ケツの母音が揃っているという程度のことが分かれば何となくノリが出て気持ちが良いなぁ位の感じで聴けてるだけで、ラップの意味が分かったら聴いてないかもしれませんし不思議なもんですよね。
ラッパーの皆様は人が使ったものでなく自分独自の言い回しを探したいとか色々あるでしょうし、これだけ作品が出ておりますので被りなんかを気にするのはとても大変かと思いますが、そんな悩みを解決する一つの手段になりそうな自分の使いたい単語を入れると韻を踏める単語を検索してくれるサイトがありました。(VIA @god_arrow_1st)
というわけで、最新のトレンドワードで検索してみますと、
そだねー → 防波堤、導火線、強酸性、NOマネー、ボンカレー
牧歌的な響きに当てられる、なんだかカッチカチな日本語ラップ的な力強い単語。
もぐもぐタイム → トルコ風アイス
これまた牧歌的なワードに対して、意味が通る食品名が。
というように、自分のボキャブラリーからでは全く到達できないものがいくつもヒットしまして、更には検索した単語とヒットした単語のどの部分が重なるかという解説までも表示してくれるという代物になっております。どういったアルゴリズムでやっているのかや、言語のデータベースを持っていてそこから出してきているのだろうか?など、システムの中身についても大変興味深い内容となっておりますがとりあえず200万語が検索可能だそうです。
なんだか自分で考えずズルしている気にもなりますが、あえてわざわざこれ使うのも面白いと思いますし、まずは気になる単語をどんどんブチ込んでいただけたらと。
韻ノート
- THEME : HIPHOP,R&B,REGGAE
- GENRE : 音楽
365tshirts.com
- 2017-10-20 /
- WEB・BLOG
ツイッターでリツイートやいいねをしてくれた人などを追っかけてみるという行為を私もたまにやってみたりするんですが、おそらくそういったキッカケでこの数日中に知ったものだと思うのですが、記憶力の低下から全くどのタイミングだったか思い出せないこちら。
着用しているTシャツを撮影してポストしている「毎日違うTシャツを着る」というコンセプトのブログの、小林”ナスオ”英知さん(@gosakuandyeti)の記事。
すでに600を超えるポストがあり、よくもまあこんなに持っているもんだなという数への驚きもありますが、特に面白かったのはそれらのTシャツの内容でしょうか。映画、音楽、ブランドと様々なものが出てきて、時折自分とリンクするものがポンと出てきたり、こんなの持っているの!?というのがあったりと上がるポイントも多く、それらを味のあるキャラクターのご本人が着ているもの良い感じ。
そしてそれらに付けられた文章もまた面白くて、一つ一つ昼休みを使って読んでいきたいところであります。
何となく所有しているTシャツやその時期などから、この人がどういうカルチャーを通って来て形成されているのか分かるのが面白いですよね。他にもこのブログ以外に映画や本、生活状況を綴ったブログもあったりして、そこもいずれ読んでいこうかと。
365tshirts.com (nasuoさんの記事)
もう一つのブログの方
着用しているTシャツを撮影してポストしている「毎日違うTシャツを着る」というコンセプトのブログの、小林”ナスオ”英知さん(@gosakuandyeti)の記事。
すでに600を超えるポストがあり、よくもまあこんなに持っているもんだなという数への驚きもありますが、特に面白かったのはそれらのTシャツの内容でしょうか。映画、音楽、ブランドと様々なものが出てきて、時折自分とリンクするものがポンと出てきたり、こんなの持っているの!?というのがあったりと上がるポイントも多く、それらを味のあるキャラクターのご本人が着ているもの良い感じ。
そしてそれらに付けられた文章もまた面白くて、一つ一つ昼休みを使って読んでいきたいところであります。
何となく所有しているTシャツやその時期などから、この人がどういうカルチャーを通って来て形成されているのか分かるのが面白いですよね。他にもこのブログ以外に映画や本、生活状況を綴ったブログもあったりして、そこもいずれ読んでいこうかと。
365tshirts.com (nasuoさんの記事)
もう一つのブログの方
- THEME : Tシャツ
- GENRE : ファッション・ブランド
LIAR JACK RECORDS
- 2017-10-05 /
- WEB・BLOG
少し前、既存のアーティスト写真に有名な企業やブランドのロゴを配置して、マッシュアップ的なものを作っているBustaskillさん(@BustaSkill)をポストして大変な反響がありましたが、その彼(彼女?)がもう一つやっているのが、全くもって存在しない架空のアーティストとそのアルバムカバーに対し、ディスクレビューを付ける(トラックリストも有:笑)という、これまた面白い音楽ブログ。
音楽の事をブログに書いていると、だんだんと必要最小限で分かり易く的確に手数少なく伝えるために似たような表現が増えていき、自分自身に飽々してくることが多々あるのですが、そんな状態を打開するため、ほとんどの装飾を外し言いたいことだけにクローズアップしたり、パーソナルな事を何となく混ぜたりと色々考える訳ですが、まあそれでもやっぱり何となく似てくるよなと。
これもまさにそういう音楽レビューあるあるや形態模写みたいなもので、なんだかどっかで見たこと有るような無いような文章には、メンバーの名前、出身校での出会いから、本人たち心情(の予測)まで書かれており、そのディティールの細かさにマジで暇なんかなと笑ってしまう次第であります。
そのよくできた文章を、有りそうなバンド名(読書感想文とか笑ってしまった)と組み合わせるわけですが、文章読んだ後本当にいるような錯覚に陥り再び笑ってしまうと言った感じです。ユニークさも有り難しくなく理解できるが、やっていることは高度な笑いと言った感じでしょうか。
このBustaskillさんの作るものに共通してして有る、中身がほとんど存在しなくて側だけをキッチリ作り込む面白さみたいなものは、新しいと思いますし今後の動向も気になります。
LIAR JACK RECORDS
音楽の事をブログに書いていると、だんだんと必要最小限で分かり易く的確に手数少なく伝えるために似たような表現が増えていき、自分自身に飽々してくることが多々あるのですが、そんな状態を打開するため、ほとんどの装飾を外し言いたいことだけにクローズアップしたり、パーソナルな事を何となく混ぜたりと色々考える訳ですが、まあそれでもやっぱり何となく似てくるよなと。
これもまさにそういう音楽レビューあるあるや形態模写みたいなもので、なんだかどっかで見たこと有るような無いような文章には、メンバーの名前、出身校での出会いから、本人たち心情(の予測)まで書かれており、そのディティールの細かさにマジで暇なんかなと笑ってしまう次第であります。
そのよくできた文章を、有りそうなバンド名(読書感想文とか笑ってしまった)と組み合わせるわけですが、文章読んだ後本当にいるような錯覚に陥り再び笑ってしまうと言った感じです。ユニークさも有り難しくなく理解できるが、やっていることは高度な笑いと言った感じでしょうか。
このBustaskillさんの作るものに共通してして有る、中身がほとんど存在しなくて側だけをキッチリ作り込む面白さみたいなものは、新しいと思いますし今後の動向も気になります。
LIAR JACK RECORDS