「もしトラ」から「Yes, Trump」に

20241106presidential.png 米国大統領選挙、「もしトラ」が現実のものになった。

正直言って、イヤな結果である。理由は単純で、何をされるかわからないということ。
ハリス氏なら、米国民にとってはともかく、国際関係にも注意を払って、急激な変化はなさそうに思う。米国民でもなければ、まして民主党、共和党とかを支持するわけでもない外国人としてはそちらに不安を覚えるわけだ。

穏やかとは反対の主張は、群衆心理に働きかけ、集団極性化といわれる現象を引き起こすといわれる。そして発信源の当人ももはや制御できない状態にまで至る。
そうした民主主義がはらむリスクを除去するために編み出されてきたポリティカル・コレクトネスなどの概念もふっとんだ。

民主党の対応もなんだか間違っていたように思う。
トランプ氏の主張に対応していたようだが、いかにも付け焼刃、確固とした政策が見えなかった。票をとることに神経質になりすぎて、トランプ対抗のためだけの主張をしたのではないか。
民主党の主張で唯一ゆるぎなかったのは「民主主義」を守るだったと思う。

また、セレブや良識派と目される人たちがハリス支持を訴えたのも、私にはむしろ逆効果だったのではと思える。強いトランプ支持者の多くは、そういう人たちとはむしろ対極にある階層でむしろ敵意を燃やされたのではないか。
それにしてもヘイト・スピーカーにして犯罪者の疑いがある人でも大統領になるんだ、この国は。

トランプの経済政策が有権者にささったというけど、輸入関税をかたっぱしから上げたら、米国内の工業生産の多くが原材料コストがあがって、輸出競争力はもとより、国内物価が高騰しそうに思う。
アラブ系の人は、トランプがイスラエルの首都をエルサレムとして大使館を移したことは忘れたのだろうか。
ウクライナ支援を打ち切って、ロシアが戦争目的を達成すれば、米国とロシアの関係はどうなるんだろう。

トランプのアメリカ・ファーストは要するに、金がかかるなら外国に口出しはしない、アメリカが儲かるように国際ルールを変えていくということだろう。
既に機能喪失状態に近い国連は、これで有名無実化が一層すすむことだろう。

IT、バイオなどで最先端を行く国である。その一方、進化論を否定し天地創造を教え込むことが許される国である。
それを多様性というのか、未開の国民が多数いるというのか。

今年も米国を大型ハリケーンが襲い、多くの被害をもたらした。これは米国だけではない。
地球環境に注意をはらわないトランプ氏、この傾向は今後も続くのか。

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