自民党の次期総裁が決まった

209085_03-crop.png 昨日、自由民主党の総裁選挙の投開票があり、次期総裁(多分次期首相)が決まった。
予想されたとおり、1回目の投票では過半数を獲得した候補がおらず、1位と2位の決選投票となり、1回目で2位の候補が逆転当選となった。

テレビの解説でも言っていたが、1回目1位の候補はタカ派丸出しで、それに危惧の念を持った人たちが2回目の投票ではそれを嫌ったという面があったのでは。
他にもいろんな推測がなされているけれど、私の推測ではタカ派すぎるのが票を集めきれなかった原因として一番大きいのではないかと思う。

なおこの候補はそれを少しでも薄めようとしたのか、経済成長が最も重要と強調していたが、一方で経団連が求めている選択的夫婦別姓は認めないと言っているから、なにがなんでも経済成長ということでもなくて、日本の(明治以来の)伝統の中での成長らしい。

この党には「日本の伝統」という人が多いようだが、この伝統というやつはほとんどが明治以降、とりわけ軍部が力をもったころに強化されたしきたりが多いのではないか。そういう人たちにしてみれば「虎に翼」(NHK朝ドラ)などはケシカランとなるだろう。


そして次期総裁になる人は、私の印象では、どちらかといえばタカ派に近いのだけれど、集団安全保障が持論だったと思うが、今回もアジア版NATOとかを言っている。その実現性についてはよくわからないが、日本・東南アジア諸国、さらに広げて米国、オーストラリアなどの環太平洋諸国まで巻き込んだ体制が考えられているとしたら、ロシアがNATOを敵視するのと同じ構図が、アジアでは中国を敵視する構図で立ち現れることになるのだろうか。

1回目の投票でこの2人に次いで3位となった候補は、選挙戦の当初はなかなかの勢いだったようだが、終盤で失速。やはりたよりない印象がぬぐえなかったようだ。
彼のお父さんも、50歳になってからで良いというようなことを言っていた。

お父さんは原発反対だけれど、この若い候補はどう考えているんだろう。


私は候補者について誰一人よく知らないし、自民党の党員でもないから、傍観者にすぎない。
米国大統領選も傍観者でしかないが、どちらの選挙も、傍観者にも多大な影響を与えるに違いない。

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