京都水族館(その2)~「京の川」とサンショウウオ

随分久しぶりになったが、京都水族館をとりあげる2回目。
今日は入館して最初の展示である「京の川」から。

「京の川」は川の上・中・下流に区分し(といってもつながっているようだ)、それぞれに棲息する魚を配置している。
水が綺麗で、魚がたくさん泳いでいるのだけれど、どれもきらきらとし、色のはっきりした魚はその色がよくわかる。

展示のため当然だけれど、おそらく自然の川はこんなに透き通っていないだろうし、魚の密度ももっと低いと思う。逆に言えば、それだけの生き物を健康に展示するのはかなり努力しているのだろう。

私としては鮎が見たかったけれど、縄張りを持ち苔を食べる鮎は同じ水槽にたくさん入れるのは難しいのかもしれない。


なお淡水魚の展示は、館内のカフェの壁に埋め込まれた水槽などにもあって、結構、多くの人が立ち止まって見入っていた。

IMG20240902105528-crop.jpg さて、その「京の川」のゾーンにはサンショウウオの展示がある。
1匹だけの水槽、4匹がかたまっている水槽がある

下村実「水族館飼育係だけが見られる世界」の中で、この展示について、「オオサンショウウオってなあ(気持ち悪いぞ)」「気持ち悪いなあ(ストレートに)」「よその水族館で見たことあるが、全然動かないぞ(面白くないぞ)」と反対意見が多かったようだが、私はこの展示は英断だったと思う。

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IMG20240902105706-crop.jpg サンショウウオの水槽から、少し行くと、高さ目盛りのついたボードに、実物大のサンショウウオのぬいぐるみ(?)が立てられていて、来館者と背比べできるようになっている。
私も立ってみた。

カレル・チャペック「山椒魚戦争」というSF小説がある。山椒魚が知性を持ち、人類と対峙するという話だが、その小説を着想したのは、山椒魚の化石が人間のものと誤認された事件があったからと小説の解説かなにかで読んだ憶えがある。
骨の形・配置が人間に似ているかどうかはともかく、この大きさは人間っぽい。

下村実「水族館飼育係だけが見られる世界」で下村氏が力説して展示となったようだが、結果、山椒魚がこの水族館の一番のスターではないかと思う。
展示スペース自体は決して大きくはないけれど、山椒魚にまつわるものが随所にある。
前述のサンショウウオとの背比べもそうだが、ミュージアムショップで売られているグッズ類もサンショウウオがテーマになったものが多い。
私も入館記念にサンショウウオのぬいぐるみを買った。ただし一番小さいもの。
またお昼を館内のレストランで食べたのだけれど、それもサンショウウオのきつねうどんだった。

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