☆原発とめよう!九電本店前ひろば第1179目報告☆
青柳行信です。7月12日。
-- 鹿児島・川内原発再稼動を止めることが全国の原発再稼動を阻止する--
8/31 川内に行こう! 全九州、日本、韓国・台湾から 結集!
私たちの人生の一日をこの日に!
※<福岡・九州集会>反原発運動1000日の激動の歴史。
『1000日目記念誌冊子』7/11
連理瑞和子(久留米市さん1冊。
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☆原発とめよう!九電本店前ひろば第1179目報告☆
呼びかけ人賛同者7月11日3498名。
原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】7月11日1名。
連理瑞和子
★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです。>
★ 横田つとむ さんから:
青柳さん
お疲れさまです。 金曜行動に参加しました。
トレンチの 土が まだ凍ってないこと、汚染水が流れ続けていること。
安全対策が取れていないこと、等々。
スピーチが続きました。
あんくるトム工房
さよなら原発 金曜行動 http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3093
抑止力?? http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3092
★ 橋本左門 <無核無兵・毎日一首> さんから:
☆F1の原子炉爆発は激甚なるをブラジルよりの映像で知る
(左門 7・12-716)
※日本のマスコミ特にNHKは、南側真横に設置したカメラの映像しか放映しな
いので規模の巨大で激しく甚大なることが実感できないとともに、「避難困難区
域」の厖大なることを想像しにくい事情であった。しかし、海外のマスコミや米
軍の映像はリアルで「さもありなん」と思われる恐るべき爆発なのだ!広島・長
崎で被爆したため、ブラジルに新天地を求め、苦心惨憺の末、今日の安定を築い
た人々が原爆「被爆」のたたかいを続けておられる映画(日本版は有原誠治監
督)を見た。安倍首相よ、「汚染水は完全にブロックされた」などと嘘をついて
オリンピック招致を掠め取った犯罪行為を反省して、原子炉溶融の危険の「収束
と除染」とに政治生命を賭けるべきです。
★ 中西正之 さんから:
青柳行信 様
<7月10日のしんぶん赤旗報道>について報告します。
7月10日のしんぶん赤旗1面に
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-07-10/2014071001_01_1.html
『新規制基準1年 再稼働へ安全置き去り、「世界最高」に根拠なし、川内原発
初適用ねらう
原子力規制委員会で原発の再稼働の前提となる新しい規制基準への適合性審査
を受けてる12原発19基のうち、九州電力川内原発(鹿児島県)1、2号機に
ついて規制委による初めての審査書案が近くまとめられる見通しです。しかし、
住民の安全を置き去りにするなど規制基準自体の問題点が明らかになっており、
「世界で最も厳い基準」といって安倍政権が、これをテコに再稼働をねらうなど
許されません。
(松沼環)
規制基準は、東京電力福島第1原発事故のような炉心溶融を伴う重大事故の
際、原子炉格納容器が壊れるのを防ぐために、圧力を下げて放射性物質を放出す
るベント(排気)を行うとしており、放射性物質の放出が前提です。ところが、
事故時の周辺住民の避難計画は自治体任せで、計画の実効性は規制基準の審査の
対象になっていません。住民が安全に避難できるのか、この肝心な問題を抜いた
まま審査が実施されているのです。 関西電力大飯原発の運転差し止めを命じた
福井地裁判決(5月21日)でも規制基準を問題にしています。基準には、いく
つかの対策が盛り込まれていないため、「問題点が解消されることがないまま」
審査を通過し、稼働に至る可能性があると指摘しています。
施行から1年たった規制基準。当初、最初の審査合格は「半年程度」ともいわ
れていましたが、規制庁が「総力を結集し」審査書案の作成に取り組んでいる川
内原発1、2号機以外、審査の見通しが立った原発はありません。安全性に対す
る電力会社の姿勢が旧態依然としているからです。
それは、多くの電力会社が、福島第1原発の事故前と同じ基準地震動(想定さ
れる最大の地震動)で申請を提出したことにも表れました。そのため公開の審査
会合では、評価の甘さが指摘され、ほとんどの原発で見直されています。
規制委の田中俊一委員長が先月、電力会社に対し、「審査の値踏みをするよう
な申請は絶対に避けていただきたい」と発言するほどです。
一方、電力会社は経済団体などを通じて、「一刻も早い再稼働を」と、規制委
に審査を急ぐよう圧力をかけ続けてきました。安全より利益優先の姿勢を露骨に
表しています。
原発に妥協する基準
東京大学名誉教授(金属材料学)、井野博満さん
新規制基準は不十分であり、基準を満たした原発が安全だとはとても言えな
い。規制委員会自体も安全基準でないと言っている。
もともと新規制基準は、既存の原発を動かすための基準。世界最高水準などと
言っていますが、世界の先進的な原発で炉心が溶融する事故に備えて設置されて
いるコアキャッチャーも要求されていない、格納容器も2重にしていません。今
までの原発に妥協する形で規制基準が作られています。しかもこのままでは新増
設にもこの基準が適用されてしまいます。
この間、一番はっきりしてきたのは、防災計画が規制基準に入っていないとい
う問題です。防災計画は、国際的な安全確保の考え方では(多重防護のうち)第5
層と位置づけられています。それを審査と引き離し、自治体がやるものだとなっ
ている。そこが含まれなければ、本当の意味での、放射能の被害を減らすために
最大限努力するということにならない。そこの矛盾があらわになってきていま
す。』と掲載されています。
また、3面には「福島事故の教訓も汚染水対策も無視、穴だらけ規制基準、避難
計画自治体丸投げ」の記事が載っています。
そして、4面には7月11日の青柳通信で船津康幸さんが紹介されている
3.<川内原発 審査大詰め 再稼働の無期限凍結を 原子力市民委員会が見
解>しんぶん赤旗7月10日の記事が掲載されています。
この三つの記事を読むと、しんぶん赤旗が、「原子力規制委員会の新規制基準を
策定して、適合性審査を始めてから丸一年経った事と、川内原発の1、2号機の
初めての審査書案が近くまとめられる見通し」についてかなり正確に報道してい
ることが分かると思われます。
「川内原発 審査大詰め 再稼働の無期限凍結を 原子力市民委員会が見解」
についても、他紙は必ずしも正確には報道していないようですが、原子力市民委
員会の中心的な理論家で、岩波の「科学」3月号に「川内原発の過酷事故対策問
題」を発表している東京大学名誉教授(金属材料学)井野博満先生を一面に掲載
している事などを考えると、本筋をつかんでいるように思われます。
これからの報道に期待します。
★ 黒木 さんから:
汚染土壌問題「一時保管いつまで?」 除染した住民も懸念
<東京新聞 2014年7月11日>
住宅除染が必要なのに、汚染土壌の仮置き場がないなどの理由で辞退した首都圏
の約三千七百戸のうち、栃木県は最多の千三百八十戸に達する。県内では、こう
した人たちだけでなく、除染に踏み切った住民からも「いつまで自宅で保管する
のか」と不安な声が上がっている。
「結局、ここが『最終処分場』になってしまうんじゃないか」
那須塩原市の住民団体「那須塩原放射能から子どもを守る会」の手塚真子代表
(44)は、放射性物質を含む土が埋められた自宅の敷地を見つめ、心配そうに
語った。
福島県境から約二十五キロ、クヌギ林に囲まれた自宅。昨年十一月、市が空間
放射線量を調べたところ、計測した六カ所すべてで国の基準(毎時〇・二三マイ
クロシーベルト)を超え、平均〇・三八マイクロシーベルトだった。表土剥ぎ取
りなどの除染をした結果、平均〇・二三マイクロシーベルトに下がった。
除去した汚染土は、遮水シートで覆い、現場や仮置き場で一時保管することに
なっている。手塚さんの場合、家屋から約十五メートル離れた自宅の敷地内に
「軽トラック一台がすっぽり入るほど」の穴を掘って埋めた。
手塚さんは「そのまま被ばくし続けるよりはましだと思って、除染した。(で
も)敷地内の保管は気持ちのよいものではない」と不満を口にする。
シートの耐久性について、市職員は「五、六年はもつ」と言うが、手塚さんは
「それまでに、最終処分のめどが付けられるのか疑問」。期限が来たらシートは
取り換えてくれるのか、劣化したシートから放射性物質が漏れ出ても大丈夫なの
か-。悪い方へ想像が膨らむ。
「ほったらかしにしておけば、後で大問題になると思う。現実にどう対処する
か、行政は住民と一緒に考えてほしい」
県内のある市町の担当者は、手塚さんのように一時保管されている除染後の汚
染土に関し「これらを(最終的に)処分しないと、除染が完了したとは言えな
い」と指摘。「国は早く方針を決めてほしい」と求めている。 (石井紀代美、
神田要一)
*****
国、処理方針棚上げ 現場対応 市町村任せに
<東京新聞 2014年7月11日>
首都圏で少なくとも約3700戸が除染を辞退した大きな理由が、除染後に発生
する汚染土壌の置き場所がないという問題だった。東京電力福島第一原発事故か
ら3年以上すぎても、国が処分方針を棚上げしたまま、市町村に対応を押しつけ
ている構図が浮かび上がった。 (神田要一、石井紀代美)
「除去したものを持っていく場所があれば、私も除染していた」
栃木県大田原市の井上雅敏さん(64)。今年五月、自宅の敷地十三カ所で市
に空間放射線量を測定してもらったところ、植え込みの陰だけ毎時〇・四四マイ
クロシーベルトと、国の基準値を超えていた。
除染するかどうか尋ねられたが、取り除いた土は引き取ってもらえるわけでは
ない。地下に埋めるとしても、作業上の必要から、長年かけて手入れした木や草
花を切ることになる。除染しないことに決め、同居する孫には、近づかないよう
言い聞かせた。
汚染状況重点調査地域に指定された首都圏の市町村では、井上さんのような理
由で除染を断念する人が多い。共用の仮置き場についても理解が広がりにくい。
現場保管や仮置き場を嫌がる人が多いのは、将来的に最終処分場に持っていけ
ず、このまま永久に保管することになるのではないかという疑念があるからだ。
ある市町村の担当者は「住民に『最終処分はこうだ』と言えるのと言えないので
は(住民への説得力は)大きく違う」と打ち明ける。
本紙が実施したアンケートでも、「除去土壌等の処分の考え方を示してほし
い」(茨城県つくば市)などと、国に責任ある対応を求める声が多く寄せられた。
だが、国の腰は重い。
放射性物質汚染対処特措法でも、除染後の土壌は「環境省令で定める基準」に
従って処分することとしているが、基準の具体的内容は決まっていない。
対応の遅れについて、環境省の担当者は「検討はしている」と釈明。「技術的
な面など、検討する事項が多岐にわたる。拙速に決めて、後々迷惑をかけてはい
けない」と説明するにとどまる。
東京経済大現代法学部の礒野(いその)弥生教授(環境法)は「特措法ができ
た当時、念頭にあったのは高濃度の汚染地域。全国一律に何とかするという発想
はなかった。現場目線の対応は市町村任せになっている」と、改善の必要性を指
摘している。
*****
川内原発・再稼働の地獄絵巻
「田中龍作ジャーナル」 2014年7月9日 21:38
原発推進勢力がなりふり構わず再稼働させたがっている九電・川内原発。原子力
市民委員会はきょう、都内で「川内原発・再稼働の無期凍結」を求める記者会見
を開いた。
原子力規制委員会が川内原発について再稼働の「合格証書」にあたる「審査
書案」をきょう、出すはずだったからだ。
だが自公候補の苦戦が伝えられる滋賀県知事選挙の投開票が10日に行われるこ
とから、影響を考慮して一週間ずらした。
原発の設計技師や環境問題の専門家などからなる「原子力規制委員会」は、科
学的知見にもとづき川内原発の再稼働がデタラメで危険極まりないことを証明した。
新規制基準の適合審査では「冷却水を失う配管破断と全交流電源喪失が同時に
起こった場合の対策」が要求されている。
だが九電の回答は「炉心溶融と原子炉容器の破損は防げない」というものだっ
た。明らかな開き直りである。
九州電力は原発の耐震強度にかかわる基準地震動についても過小申告していた
ことが明らかになっている。
そのうえ地震と密接に関わる配管破断が起きた場合の対策も満足に講じていな
いのだ。もともと安全に対するモラルの低い組織が、世界有数の危険物を扱って
いることになる。
避難対策も背筋が寒くなるほどいい加減だ。川内原発が立地する薩摩川内市の住
民の避難先は鹿児島市、指宿市などになっているが、風下なのだ。放射性物質の
拡散シミュレーションを踏まえていれば、風下に避難させるなどということはあ
りえない。
放射能を逃れて来たはずの人々が放射能を浴びるのだ。飯館村の悲劇が繰り返
されるのである。
極め付けは火山噴火を考慮に入れていないに等しいことだ。桜島を含む姶良
カルデラが噴火すれば、溶岩が川内原発にまで達することが研究で明らかになっ
ている。
そうなれば全電源喪失は免れない。火災による原子炉建屋の倒壊もある。
使用済みの物も含めた核燃料が“被災”するのだ。福島第一原発4号機が示すよ
うに取出しは1年以上もかかる。噴火予知はせいぜい数か月前だ。
姶良カルデラが噴火すれば、膨大な量の核燃料が被災することになる。日本国
内どころか、近隣諸国が高濃度放射線汚染されることを想定に入れなければなら
ない。
想像を絶する地獄絵巻が広がることになるだろう。
川内原発の再稼働に向けた手続きから浮かび上がったことは、原子炉の安全規
制は事実上、強化されておらず、避難計画もズサンこのうえないということだ。
「福島の教訓云々」は空念仏なのである。
*****
下北と原発政策 限界や矛盾を映し出す
<岩手日報 論説 2014.7.11>
日本の原発政策を支える存在が青森県の下北半島と言えるだろう。諸施設を先ご
ろ視察し、あらためてその思いを強くした。
下北がなければ現在の原発は成り立たない。使用済み核燃料の再処理や高レベ
ル放射性廃棄物の中間貯蔵など重要な役割を担う施設が集中する。それ故、原子
力政策の限界や矛盾も映し出す。
東京電力福島第1原発事故を契機に人々は、安全性や処分場問題、廃棄までの
高コストなど、原子力政策の課題を次々と知ることになった。
今春閣議決定したエネルギー基本計画について、青森県内の関係者は一定の安
心感を示す。原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、核燃料サイクルも
「再処理やプルサーマルを推進」するとしたからだ。下北は核燃料サイクルの拠
点だ。
とはいえ、かつて描いていた夢の核燃料サイクル構想に対する期待は薄れてい
る。計画には、そんな変化も反映している。
その一つは、再処理したプルトニウムの本来の使い道であった高速増殖炉稼働
が絶望的な現実を、国として事実上認めたことだ。福井県にある原型炉「もん
じゅ」の主な役割は、高レベル放射性廃棄物の量を減らす「減容化」の研究に切
り替えられた。
もう一つは、使用済み核燃料の最終処分について、再処理を経ない直接地層処
分などの代替処分案の検討も促したことだ。再処理については技術面やコスト面
などから疑問視もされている。
直接処分は、「資源」としている使用済み燃料が「ごみ」に変わることを意味
する。これは下北の存在意義を揺るがす。
県と六ケ所村、再処理工場を運営する日本原燃の間で交わした覚書がある。
「再処理事業の確実な実施が著しく困難になった場合」は、使用済み燃料を施設
外へ搬出するという内容だ。
搬出先は発生元の原発になるだろう。しかし、そうすれば原発の燃料プールは
あふれてしまう。再稼働が進めば、なおさら受け入れる余地はなくなる。
エネルギー計画が核燃料サイクル維持を示したのは、このような問題に直面す
る事態を避ける意味合いもあったのではないか。しかし、多様な選択肢を探るた
めには、いつまでもこのような状況のままでいいわけがない。
最終処分場選定は国が主導することになったが、難航は必至だ。決定や実際の
処分までには相当の時間を要するだろう。日本学術会議が国に提言した「暫定保
管」など当面の策を真剣に考えなければならない。並行して脱原発を進めるのは
もちろんだ。
*****
どうする「核のごみ」 国の決断で道筋をつけよ
<福井新聞 論説 2014年7月11日午前7時39分>
東京電力福島第1原発事故を教訓にした新規制基準に基づき、電力事業者は適合
審査を経て原発の再稼働を目指している。一方で「トイレなきマンション」と揶
揄(やゆ)される「核のごみ」問題も先送りできない。
青森県六ケ所村の日本原燃を視察した。中核施設となる再処理工場の操業はま
だ先となる見通し。高レベル放射性廃棄物を地下に封じ込める最終処分場も、候
補地すら挙がっていない。
■厳しい10月操業■
日本原燃の再処理工場操業は、1997年としていた当初計画から大きく遅れ
ている。高レベル放射性廃棄物を溶解し、廃液を固めるガラス固化体の工程でト
ラブルが相次ぎ、昨年5月ようやく試験を終えた。現在、新規制基準の審査中
で、当初見込みの10月操業開始は厳しい状況にある。
施設内の使用済み核燃料を受け入れるプールは2951トンを収容。もう満杯
に近い。国内の原発では5倍近い約1万4000トンを保有しており、プールに
余裕はない。再稼働となれば、使用済み核燃料はさらにたまることになる。
■貯蔵、都会も可能■
東電と日本原電が出資したリサイクル燃料備蓄センター(青森県むつ市)は、
使用済み核燃料を再処理するまでの間、中間的に貯蔵するいわば“倉庫”の役割を
果たす。昨年8月に貯蔵建屋が完成した。約10トンの燃料をキャスクに収容、
288基の貯蔵が可能だ。最終的に2棟で計5千トンを貯蔵、再処理までの50
年間保管する計画だ。
同センターは原発外施設で貯蔵・管理する全国初の施設だ。核燃料サイクル政
策の前提となるが、今後各原発で再稼働すれば、こうした中間貯蔵施設が各所に
必要となる可能性がある。
センター敷地はかつて牧草地であり、建設に当たり規制はないという。地盤に
問題がなければ、こうした貯蔵施設が東京など電力の大消費地に設置、貯蔵する
ことも可能ということだ。
■最終処分場どこへ■
「核のごみ」最終処分はさらに難問だ。電力事業者中心に設立した原子力発電
環境整備機構(NUMO)が02年から全国公募制を始めたが、進展なく国が前
面に出る方向を打ち出した。
国の計画では28年前後に最終処分場を決定する。が、調査だけでも20年を
要する。現状は「非常に難しい」(NUMO)という。福島事故もあり、放射線
に対する国民の不安はより増している。
理解を得るため、NUMOは全国30の自治体でシンポジウムを開催し始めた
が、国民の理解を得て最終処分場決定に結びつけることができるかは未知数だ。
再処理工場、中間貯蔵施設を立地する青森県は「あくまで一時貯蔵」の姿勢を
崩さず、最終処分場化することに強い懸念を示す。 原発が抱える使用済み核
燃料を再処理するとガラス固化体は約2万本以上にもなる。原発立地地域や自治
体に押しつけて済む問題ではない。今秋にも再稼働となる原発。「核のごみ」問
題解決へいち早く道筋をつけるべきだ。(踊場 克己)
*****
6月の発受電電力量、全社が前年割れ 冷房需要伸びず
<産経新聞 7月11日(金)12時21分配信>
電気事業連合会が11日発表した6月の電力10社合計の発受電電力量(速
報)は前年同月比1・6%減の698億キロワット時で、3カ月連続で前年を割
り、2カ月ぶりに全社そろってマイナスとなった。気温が低い日が多いなど、冷
房需要が増えなかったのが主な要因。減少幅は沖縄の6・4%が最大だった。
10社合計の発電内訳は、原子力がゼロだった影響で火力が前年同月比2・
6%増の503億キロワット時。火力燃料の液化天然ガス(LNG)の消費実績
は452万トンで、いずれも同月としては過去最高となった。
*****
室井佑月「なぜ子どもをわざわざ福島へ連れていかなきゃいけないの?」〈週刊
朝日〉
原発事故の影響や集団的自衛権など国内でも、多くの問題を抱える日本。作家の
室井佑月氏は「今の大人たちのやるべきこと」ができていないと憤慨する。
* * *
テレビを観ていて仰(の)け反(ぞ)ってしまったよ。あたしが観たのはテ
レ朝のニュース。ニュースではこういっていた。
「原発事故による風評被害の払拭に向け、政府は、修学旅行先として福島のモ
デルコースを設定し、全国の学校に提案することなどの強化策をまとめました」
起きたまま夢を見てしまったかと思った。だが、違った。その後、6月24日付
の毎日新聞の朝刊に、「復興庁 風評対策で強化指針 『美味しんぼ』問題受
け」というおなじ内容の記事が載っていたもん。
福島県では子どもたちに甲状腺の検査を受けさせ、2次検査で穿刺(せんし)
吸引細胞診を受けた子どものうち90人が悪性または悪性疑いとなり、51人が摘出
手術を実施し、50人が甲状腺がん確定となったという。
このことについて福島県は、過剰診断じゃないかといっているが、「被曝影
響の解明の仕方については今後、検討する」ともいっている。
つまり、放射能の影響かどうかまだわからないといっている。
あたしはなぜ、全国の子どもたちをわざわざ福島へ連れていかなきゃいけな
いのか理解できない。
逆じゃないの? 福島の子どもたちを、被曝の影響があるかどうかまだわか
らない場所から、一時でも避難させたほうがいいのでは……そういう考えになぜな
らない?
事故当時よりはずいぶんマシになったとはいえ、まだ汚染水は漏れている
し、まだ放射性物質も漏れている。そして、一歩間違えばさらなる大事故につな
がるといわれている燃料取り出し作業をしている最中だ。
政府は福島へいって(住んで)「大丈夫」という人間が増えれば、それが真
実だっていいたいのか。
だとすれば、健康被害を受けたといっている少人数の人間は、嘘をついてい
ることになるのか。大丈夫じゃなかった人には、大丈夫じゃなかったということ
が真実だろう。
政府の意見が正しいことの証明に、子どもを使うのはやめてくれないかな。
大丈夫であることの証明に、子どもを使うって野蛮すぎる。
大丈夫じゃなかった人たちはなぜそうなったのか……そこの部分の追及・解明
に命をかけることこそ、今の大人のやるべきことだとあたしは思う。
集団的自衛権に対してもそうだよ。日本の若者も血を流さないと?
まず先に、どうすれば日本の若者が血を流さずにすむのか。そこに命をかけ
ることこそ、今の大人が頑張ることだろ。
そういえば集団的自衛権の閣議決定案には、公明党の意向を踏まえ、
「紛争が生じた場合にはこれを平和的に解決するために最大限の外交努力を尽
くすとともに(中略)」
という文が新たに明記されたとか。そんなこと当たり前だと思っていたが、
当たり前のことが当たり前でなかったりするから。
*****
6号機プール、一時冷却できず=福島第1、配管で水漏れ―東電
<時事通信 7月11日(金)20時8分配信>
東京電力は11日、福島第1原発6号機の使用済み燃料プールで、冷却設備の配管
下部に水がたまっていたと発表した。配管のバルブ付近から漏れたとみられる。
プールは作業のため同日午前に冷却を停止。午後5時ごろに再開予定だったが、2
時間程度、起動が遅れた。
東電によると、11日午後3時半ごろ、6号機原子炉建屋6階で、配管のバルブの
下に水がたまっているのを東電社員が発見した。水は0.5リットル程度で、漏れ
は止まっていた。
*****
<震災避難者>宮崎で訪問型支援員の育成講座
毎日新聞 7月11日(金)19時48分配信
東日本大震災後、東北や関東地方から宮崎県に避難し移住した母子らでつくる
交流団体「うみがめのたまご」が11日、避難者らの孤立化防止を目的とした訪
問型支援員の育成講座を始めた。九州では初の試みという。来年度からの本格始
動を目指す。
古田ひろみ代表(45)によると、県内の避難・移住者は300世帯を超
え、生活を再建した人と、なお経済的に困窮し精神的に苦しんでいる人に二極化
している。避難を周囲に隠す傾向もあるといい「悩みを抱えて孤立し、児童虐待
や自殺につながることが心配される」と話す。
支援員は2人1組で各家庭を訪問し、心配ごとを聞き、専門家や行政との連
携を図る。11日の講座には避難者4人を含む20人が参加し、宮崎市で子育て
家庭の訪問支援に取り組むNPO関係者から「無理に励まさない」「対等な立場
で聞く」などの心構えを聞いた。
東京から避難し講座に参加した主婦、垣尾智美さん(42)は「避難者が周
囲になじめず、壁を感じる気持ちも分かる。相手の立場を尊重し、寄り添うよう
な支援をしたい」と話した。【菅野蘭】
*****
<玄海原発>基準地震動を引き上げ
毎日新聞 7月11日(金)19時7分配信
九州電力は11日、玄海原発3、4号機(佐賀県)の再稼働に向けた原子力規制
委員会の安全審査で、想定する最大の地震の揺れ「基準地震動」について、現状
の540ガル(ガルは加速度の単位)から620ガルに引き上げることを明らか
にした。規制委は地下構造の分析が不足しているなどと指摘して九電にデータの
拡充を求め、審査は継続となった。
九電は活断層の存在が把握されていなかった場所で起きた鳥取県西部地震
(2000年、マグニチュード7.3)と北海道留萌支庁南部地震(04年、マ
グニチュード6.1)を想定に追加し、基準地震動を再検討した。その結果、従
来よりも大きな地震動となった。【鳥井真平】
★ 木村(雅)さんから:
一昨日に続いて来週も開催することになりました。
川内原発再稼働をやめろ!
規制委抗議行動 第3波 (全国行動)
東電福島第一原発(イチエフ)の放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず、コン
トロールもブロックもできていない中で、原子力規制委員会の再稼働容認は許せ
ません。まして、イチエフ事故を踏まえていない新規制基準で、地震対策も火山
噴火対策もプラント評価も全く不十分なままで、また避難対策も住民理解も得ら
れないままで、再稼働などあり得ません。
私たちは、再稼働ありきの「新規制基準」施行(7月8日)から2年目に入る9
日(水)に、「全国一斉規制委抗議行動」第2波として、鹿児島から福島から急
遽駆けつけた仲間や広瀬隆さんとともに計102人が集まって川内原発再稼働反
対の声を原子力規制委委員会にぶつけ、全国の原発立地からの声を届けました。
残念ながら、原子力規制委委員会は私たちの抗議の声を無視して、審査書(合格
証)案を16日に決定する見込みと報道されています。九電から6月24日に
8600ページもの再補正申請書が出たあと、島崎委員、更田委員のそれぞれの
検討チームの会合を一度も開かずに、いきなり規制委委員会で審査書案を決定す
るとはひどいものです。原子力規制委員会(六本木一丁目)のみならず全国の規
制庁現地事務所に対して抗議したいと思います。首都圏及び原発現地・周辺の
方々の行動への参加を呼びかけます。
(注意)開始・終了時刻を変更しています。
川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動 第3波 (全国行動)
日時:7月16日(水)11時~12時半(原発立地の行動は7月7日~18日
にお願いしています)
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
(http://www.nsr.go.jp/nra/map.html )
港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」から「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分
日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry メール
[email protected]
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワー
ク宛と明記)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)
協力:原子力規制を監視する市民の会 http://kiseikanshishimin.jimdo.com
/ @kanshi_chu
★ たんぽぽ舎 さんから:
【TMM:No2222】
2014年7月11日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
☆1.首都圏周辺のみなさまに呼びかけます
7月16日(水)午前11時から 規制委まえ抗議集会へご参加を
─あんたたちはこんな立派な建物にいないで
福島の仮設住宅に家族で住め! 私たちの気持が分るか!─(広瀬 隆)
☆2.7月4日 金曜官邸前抗議行動 七夕まつり・笹の短冊から 抜粋
☆3.短信 東京新聞(7月10日)の川内原発特集 - 紹介・オススメ
(柳田真 たんぽぽ舎)
☆4.新聞・雑誌より
◇核のごみ 数百年保管困難 (7月11日 東京新聞より抜粋)
◇川内原発 再稼働反対 「怒り直そう」 代々木公園でデモ
(7/10 東京新聞より抜粋)
◇川内原発の周辺自治体 「複合災害 想定せず」(7/10 東京新聞より)
◇福島の母親 子の健康案じて ・・・安全と言われても・・・
(米監督による記録映画) (7/4 東京新聞より抜粋)
◇汚染土 置き場なく断念 ──除染辞退 首都圏で3700戸
(7/11 東京新聞より抜粋)
◇現代ビジネス 「ニュースの深層」 2014年7月8日(火) 町田 徹
原子力規制委が「泥縄の再稼働」を週内にも決断へ!
福島第一原発事故の教訓は何処に?
━━━━━━━
※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)
日時 7月16日(水)11時~12時半 (注)開始・終了時刻を変更しています
場所 原子力規制委員会まえ(六本木ファーストビル)
呼びかけ 再稼働阻止全国ネットワーク 連絡先 TEL 070-6650-5549
━━━━━━━
※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」
7月16日(水)14時から 東京地裁103号法廷
開始まえアピール 13時 東京地裁まえ集合
終了後、報告会 16時 衆議院第一議員会館B1大会議室
問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947
━━━━━━━
┏┓
┗■1.首都圏周辺のみなさまに呼びかけます
│ 7月16日(水)午前11:00~12:30 規制委まえ抗議集会へご参加を
│ ─あんたたちはこんな立派な建物にいないで福島の仮設住宅に
│ 家族で住め!私たちの気持が分るか!─
└────(広瀬 隆)
来週7月16日(水)午前11時~12時半、川内原発再稼働にゴーサインを出そ
うと目論む原子力規制委員会まえ(東京・六本木)で、猛烈な抗議集会がお
こなわれます。平日の水曜日ですから大変とは思いますが、来られる方は
ぜひいらっしゃってください。
地図は右記です。http://www.nsr.go.jp/nra/map.html
私は、9日に初めてみなさんと共に抗議に行ったのですが、地下鉄日比谷線
の神谷町から歩くと、結構しんどい坂道でした。南北線ですと(深い地底の
地下鉄なので途中の階段は迷路のようですが)、四谷→地下鉄南北線→
「六本木一丁目」下車で、ここからは、規制委員会ビルまですぐです。
こんな所で密談をやっているのかと、高いビルを見上げて驚きました。
このビルの11階あたりに委員たちがいて、家賃【5億円】だそうです。9日
に福島から参加していた黒田節子さんが、「あんたたちは、こんな立派な
建物にいないで、福島の仮設住宅に家族で住め!私たちの気持が分るか!」
と叫んでいたのですが、まったくその通りです。
9日は雨の中、傘をさしたみなさんが必死に声を上げて、再稼働反対を
叫びました。16日には、首都圏の怒りを、ここで爆発させましょう。
参加の呼びかけを広めてください!
(原子力規制委員会 港区六本木1-9-9
最寄り駅 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から徒歩4分)
┏┓
┗■2.7月4日 金曜官邸前抗議行動 七夕まつり・笹の短冊から 抜粋
└────
★みなさん。商店街とかモールとかの七夕の短冊に原発やめろとか
戦争反対とか書いてやろうぜ
★川内の海岸の近くの魚が元気でいますよ!
★原発反対 テントを守ろう
★敵は一匹!!
★放射能とお別れしたい
★天の星も喜ぶ節電
★ママと真白ちゃんといっしょにいたい
★とんでもないバカヤロー!安倍をやっつけろ!バカヤロー!
★みんなで力を合わせれば、大きな力になります!原発も戦争もない市民の
ための社会をつくろう!!
★いらない原発売らないで
★新しき命、抱き止め過ちを再び起こすな 再稼働反対
★戦争をしないですむようにお祈りします。
★私の願い きれいな空気、水、土
★子どもの命を守って下さい。戦地へ行かせないでください。
★金(かね)より 命(いのち)
┏┓
┗■3.短信
│ 東京新聞(7月10日)の川内原発特集 - 紹介・オススメ
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
7月10日の東京新聞が、1ページ全部を使って『川内原発程遠い「合格」』
という特集記事を載せている。オススメ記事です。
主要な見出しを紹介。
・火山──50km南東に巨大火山(桜島含む姶良カルデラ)
──過去に火砕流到達の可能性あり(川内原発の敷地に)
・事故時の対策拠点──当面は代替施設しかない、狭すぎる170平方m
・未整備の必要設備──フィルター付きベント設備、第2制御室
・検証なき住民避難計画 避難計画 数多くの疑問
─高線量を観測してから避難? ─指定された避難先が危険だったら?
・圧倒的に足りない賠償の備え(福島事故の場合、計11兆円!!)
─兆単位の損害 ツケは国民に
全体に読みごたえあり、しかもカラー版。ポスターとして貼っておこう!
┏┓
┗■4.新聞より
└────
◆核のごみ 数百年保管困難 (7月11日 東京新聞より抜粋)
原発から出る「核のごみ」の最終処分に関する日本学術会議の検討委員会分
科会は10日、国に提言した「暫定保管」の技術的な課題を整理した報告書
案をまとめた。自然災害のリスクなどを考慮すると、数百年を超える保管施
設の安全確保は困難としており、9月までに正式決定する。(中略)
別の分科会は二日、国民の合意形成を図るには、保管期間は「現世代の責任
として、30年を一区切りに政策判断すべきだ」とする報告書案を提示。学
術会議は12年の提言を具体化するため、今後、両方の報告を踏まえた新た
な提言をまとめる。
◆川内原発 再稼働反対 「怒り直そう」 代々木公園でデモ
(7月10日 東京新聞より抜粋)
原子力規制委員会が近く新規制基準を満たしたとしているとの判断を示す見
通しの九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、再稼働に反対す
る市民団体が9日、東京都渋谷区の代々木公園で集会とデモを行った。
主催したのは「『さようなら原発』一千万署名市民の会」。出席者らは「政
府は『世界最高水準の基準で審査している』と言うが、津波対策や電源喪失
への対応も不十分」「避難者の補償も進んでいない」と、口々に再稼働へ反
対した。(後略)
◆川内原発の周辺自治体 「複合災害 想定せず」
(7月10日 東京新聞より抜粋)
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の周辺自治体が、原発の重大事故
と、台風などの自然災害とが同時に起きる「複合災害」への具体的な対策を
練っていないことが分かった。10日には大型の台風8号が上陸する見込み。
地震・津波被害と原発事故が同時に起き、対応が後手に回った東京電力福島
第一原発事故の教訓が生かされていない。(後略)
◆福島の母親 子の健康案じて 安全と言われても・・・
米監督による記録映画 (7月4日 東京新聞より抜粋)
(※メルマガ発行時、開催はすでに終了しています)
東京電力福島第一原発事故から一年半後の福島を記録した映画「A2-B-C」が
5日、東京都台東区谷中で上映される。今も子どもたちの健康に不安を抱え、
ことさらに「安全」を強調する国や行政に憤る親たちの生の声を撮り続けた。
イアン・トーマス・アッシュ監督は「現状を告発した勇気あるお母さんたち
から、大事な思いを託された」と話す。(中略)
関東各地でも上映を予定している。詳細はHPで。
(映画のタイトル「A2-B-C」で検索)
◆汚染土 置き場なく断念 ──除染辞退 首都圏で3700戸
(7月11日 東京新聞より抜粋)
東京電力福島第一原発事故により、「汚染状況重点調査地域」に指定された
首都圏の市町村に本紙がアンケートを実施したところ、除染が必要なのに辞
退した一戸建て住宅が少なくとも約3700戸あることが分かった。除染で
出た汚染土壌について、国が福島県外では処分方法を明示しておらず、置き
場がないため除染したくてもできないのが理由とみられる。(中略)
国の除染ガイドラインでは、汚染土壌は、最終処分までの間(1)除染した現
場(2)市町村などが設置した仮置き場(3)中間貯蔵施設(福島県のみ)─で、
それぞれ「適切に保管」すると規定。これ以上は決まっていない。市町村な
どによる仮置き場は住民の反対で困難なため、現場保管が主流となっている。
◆現代ビジネス 「ニュースの深層」 2014年07月08日(火) 町田 徹
原子力規制委が「泥縄の再稼働」を週内にも決断へ!
福島第一原発事故の教訓は何処に?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39764
(リード文のみ抜粋。全文はURLからお読みいただけます。)
新聞報道によると、今週水曜日(7月9日)にも、原子力規制委員会(田中
俊一委員長)が九州電力の川内原子力発電所1、2号機の再稼働にお墨付き
を与える見通しだ。
崖っぷち状態で不意の大規模停電に繋がりかねない今夏の電力需給や値上が
りの一途を辿る電気料金、悪化し続ける国際収支、そして排出削減がままな
らなくなる温暖化ガス問題など山積みの懸案を見ていると、何の展望もない
ままに、いたずらに原発の運転を停止させておくのは、われわれのくらしと
日本の経済を脅かす行為と言わざるを得ない。
しかし、だからと言って、福島第一原発の未曾有の事故の経験を活かそうと
しない泥縄式の再稼働に賛成票を投じることもできない相談である。
トータルで見て、果たして今回の再稼働への道筋は合理的なものだったと言
えるのか。今一度、検証しておきたい。
(続きはリンクから>>> http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39764 )
------集会等のお知らせ------
●<1000日目記念冊子希望先●
※<福岡・九州集会>反原発運動1000日の激動の歴史。
一冊 ワンコインカンパで500円です。
送料は何冊でも無料です。
冊子ご希望の方は、〒住所氏名電話番号、冊数を
青柳 [email protected] まで。
●「きみへ」 さよなら原発!●
http://youtu.be/kCyPiK48E00
音声と画像(池田@中津・作)★九電本店前ひろば★紹介。
●ストップ川内再稼働!8.31川内行動(仮)●
-- 鹿児島・川内原発再稼動を止めることが全国の原発再稼動を阻止する--
8/31 川内に行こう! 全九州、日本、韓国・台湾から 結集!
日 時:8月31日(日)13:00 集い
向田公園(むこうだこうえん):薩摩川内市神田町151
http://tinyurl.com/ms6jkb8
● 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)さん講演会 ●
日時: 9月26日(金)開場18:00 / 開始18:30
場所: 福岡市立中央市民センターホール
住所: 福岡市中央区赤坂2丁目5-8 tel092-714-5521
地図:http://tinyurl.com/ll3slxq
主 催:さよなら原発!福岡
原発とめよう!九電本店前ひろば
「原発なくそう!九州玄海訴訟」福岡地区原告団・弁護団
参加費:800円、避難者の参加費は400円。
連絡先:原発とめよう!九電本店前ひろば(090-6420-6211・青柳)
○-----------------------------○
★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
★☆ (ひろば・テント080-6420-6211青柳) ☆★
<facebook、twitter、ブログ等で拡散よろしく>
************************
〒812-0041
福岡市博多区吉塚5-7-23
青柳 行信
電話:080-6420-6211
[email protected]
[email protected]
************************
-- 鹿児島・川内原発再稼動を止めることが全国の原発再稼動を阻止する--
8/31 川内に行こう! 全九州、日本、韓国・台湾から 結集!
私たちの人生の一日をこの日に!
※<福岡・九州集会>反原発運動1000日の激動の歴史。
『1000日目記念誌冊子』7/11
連理瑞和子(久留米市さん1冊。
・・・・・
一冊 ワンコインカンパで500円です。
送料は何冊でも無料です。
冊子ご希望の方は、〒住所氏名電話番号、冊数を
[email protected] まで。
<私のフェイスブック>
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004132171448
【転送・転載大歓迎】
☆原発とめよう!九電本店前ひろば第1179目報告☆
呼びかけ人賛同者7月11日3498名。
原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】7月11日1名。
連理瑞和子
★私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
<ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです。>
★ 横田つとむ さんから:
青柳さん
お疲れさまです。 金曜行動に参加しました。
トレンチの 土が まだ凍ってないこと、汚染水が流れ続けていること。
安全対策が取れていないこと、等々。
スピーチが続きました。
あんくるトム工房
さよなら原発 金曜行動 http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3093
抑止力?? http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3092
★ 橋本左門 <無核無兵・毎日一首> さんから:
☆F1の原子炉爆発は激甚なるをブラジルよりの映像で知る
(左門 7・12-716)
※日本のマスコミ特にNHKは、南側真横に設置したカメラの映像しか放映しな
いので規模の巨大で激しく甚大なることが実感できないとともに、「避難困難区
域」の厖大なることを想像しにくい事情であった。しかし、海外のマスコミや米
軍の映像はリアルで「さもありなん」と思われる恐るべき爆発なのだ!広島・長
崎で被爆したため、ブラジルに新天地を求め、苦心惨憺の末、今日の安定を築い
た人々が原爆「被爆」のたたかいを続けておられる映画(日本版は有原誠治監
督)を見た。安倍首相よ、「汚染水は完全にブロックされた」などと嘘をついて
オリンピック招致を掠め取った犯罪行為を反省して、原子炉溶融の危険の「収束
と除染」とに政治生命を賭けるべきです。
★ 中西正之 さんから:
青柳行信 様
<7月10日のしんぶん赤旗報道>について報告します。
7月10日のしんぶん赤旗1面に
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-07-10/2014071001_01_1.html
『新規制基準1年 再稼働へ安全置き去り、「世界最高」に根拠なし、川内原発
初適用ねらう
原子力規制委員会で原発の再稼働の前提となる新しい規制基準への適合性審査
を受けてる12原発19基のうち、九州電力川内原発(鹿児島県)1、2号機に
ついて規制委による初めての審査書案が近くまとめられる見通しです。しかし、
住民の安全を置き去りにするなど規制基準自体の問題点が明らかになっており、
「世界で最も厳い基準」といって安倍政権が、これをテコに再稼働をねらうなど
許されません。
(松沼環)
規制基準は、東京電力福島第1原発事故のような炉心溶融を伴う重大事故の
際、原子炉格納容器が壊れるのを防ぐために、圧力を下げて放射性物質を放出す
るベント(排気)を行うとしており、放射性物質の放出が前提です。ところが、
事故時の周辺住民の避難計画は自治体任せで、計画の実効性は規制基準の審査の
対象になっていません。住民が安全に避難できるのか、この肝心な問題を抜いた
まま審査が実施されているのです。 関西電力大飯原発の運転差し止めを命じた
福井地裁判決(5月21日)でも規制基準を問題にしています。基準には、いく
つかの対策が盛り込まれていないため、「問題点が解消されることがないまま」
審査を通過し、稼働に至る可能性があると指摘しています。
施行から1年たった規制基準。当初、最初の審査合格は「半年程度」ともいわ
れていましたが、規制庁が「総力を結集し」審査書案の作成に取り組んでいる川
内原発1、2号機以外、審査の見通しが立った原発はありません。安全性に対す
る電力会社の姿勢が旧態依然としているからです。
それは、多くの電力会社が、福島第1原発の事故前と同じ基準地震動(想定さ
れる最大の地震動)で申請を提出したことにも表れました。そのため公開の審査
会合では、評価の甘さが指摘され、ほとんどの原発で見直されています。
規制委の田中俊一委員長が先月、電力会社に対し、「審査の値踏みをするよう
な申請は絶対に避けていただきたい」と発言するほどです。
一方、電力会社は経済団体などを通じて、「一刻も早い再稼働を」と、規制委
に審査を急ぐよう圧力をかけ続けてきました。安全より利益優先の姿勢を露骨に
表しています。
原発に妥協する基準
東京大学名誉教授(金属材料学)、井野博満さん
新規制基準は不十分であり、基準を満たした原発が安全だとはとても言えな
い。規制委員会自体も安全基準でないと言っている。
もともと新規制基準は、既存の原発を動かすための基準。世界最高水準などと
言っていますが、世界の先進的な原発で炉心が溶融する事故に備えて設置されて
いるコアキャッチャーも要求されていない、格納容器も2重にしていません。今
までの原発に妥協する形で規制基準が作られています。しかもこのままでは新増
設にもこの基準が適用されてしまいます。
この間、一番はっきりしてきたのは、防災計画が規制基準に入っていないとい
う問題です。防災計画は、国際的な安全確保の考え方では(多重防護のうち)第5
層と位置づけられています。それを審査と引き離し、自治体がやるものだとなっ
ている。そこが含まれなければ、本当の意味での、放射能の被害を減らすために
最大限努力するということにならない。そこの矛盾があらわになってきていま
す。』と掲載されています。
また、3面には「福島事故の教訓も汚染水対策も無視、穴だらけ規制基準、避難
計画自治体丸投げ」の記事が載っています。
そして、4面には7月11日の青柳通信で船津康幸さんが紹介されている
3.<川内原発 審査大詰め 再稼働の無期限凍結を 原子力市民委員会が見
解>しんぶん赤旗7月10日の記事が掲載されています。
この三つの記事を読むと、しんぶん赤旗が、「原子力規制委員会の新規制基準を
策定して、適合性審査を始めてから丸一年経った事と、川内原発の1、2号機の
初めての審査書案が近くまとめられる見通し」についてかなり正確に報道してい
ることが分かると思われます。
「川内原発 審査大詰め 再稼働の無期限凍結を 原子力市民委員会が見解」
についても、他紙は必ずしも正確には報道していないようですが、原子力市民委
員会の中心的な理論家で、岩波の「科学」3月号に「川内原発の過酷事故対策問
題」を発表している東京大学名誉教授(金属材料学)井野博満先生を一面に掲載
している事などを考えると、本筋をつかんでいるように思われます。
これからの報道に期待します。
★ 黒木 さんから:
汚染土壌問題「一時保管いつまで?」 除染した住民も懸念
<東京新聞 2014年7月11日>
住宅除染が必要なのに、汚染土壌の仮置き場がないなどの理由で辞退した首都圏
の約三千七百戸のうち、栃木県は最多の千三百八十戸に達する。県内では、こう
した人たちだけでなく、除染に踏み切った住民からも「いつまで自宅で保管する
のか」と不安な声が上がっている。
「結局、ここが『最終処分場』になってしまうんじゃないか」
那須塩原市の住民団体「那須塩原放射能から子どもを守る会」の手塚真子代表
(44)は、放射性物質を含む土が埋められた自宅の敷地を見つめ、心配そうに
語った。
福島県境から約二十五キロ、クヌギ林に囲まれた自宅。昨年十一月、市が空間
放射線量を調べたところ、計測した六カ所すべてで国の基準(毎時〇・二三マイ
クロシーベルト)を超え、平均〇・三八マイクロシーベルトだった。表土剥ぎ取
りなどの除染をした結果、平均〇・二三マイクロシーベルトに下がった。
除去した汚染土は、遮水シートで覆い、現場や仮置き場で一時保管することに
なっている。手塚さんの場合、家屋から約十五メートル離れた自宅の敷地内に
「軽トラック一台がすっぽり入るほど」の穴を掘って埋めた。
手塚さんは「そのまま被ばくし続けるよりはましだと思って、除染した。(で
も)敷地内の保管は気持ちのよいものではない」と不満を口にする。
シートの耐久性について、市職員は「五、六年はもつ」と言うが、手塚さんは
「それまでに、最終処分のめどが付けられるのか疑問」。期限が来たらシートは
取り換えてくれるのか、劣化したシートから放射性物質が漏れ出ても大丈夫なの
か-。悪い方へ想像が膨らむ。
「ほったらかしにしておけば、後で大問題になると思う。現実にどう対処する
か、行政は住民と一緒に考えてほしい」
県内のある市町の担当者は、手塚さんのように一時保管されている除染後の汚
染土に関し「これらを(最終的に)処分しないと、除染が完了したとは言えな
い」と指摘。「国は早く方針を決めてほしい」と求めている。 (石井紀代美、
神田要一)
*****
国、処理方針棚上げ 現場対応 市町村任せに
<東京新聞 2014年7月11日>
首都圏で少なくとも約3700戸が除染を辞退した大きな理由が、除染後に発生
する汚染土壌の置き場所がないという問題だった。東京電力福島第一原発事故か
ら3年以上すぎても、国が処分方針を棚上げしたまま、市町村に対応を押しつけ
ている構図が浮かび上がった。 (神田要一、石井紀代美)
「除去したものを持っていく場所があれば、私も除染していた」
栃木県大田原市の井上雅敏さん(64)。今年五月、自宅の敷地十三カ所で市
に空間放射線量を測定してもらったところ、植え込みの陰だけ毎時〇・四四マイ
クロシーベルトと、国の基準値を超えていた。
除染するかどうか尋ねられたが、取り除いた土は引き取ってもらえるわけでは
ない。地下に埋めるとしても、作業上の必要から、長年かけて手入れした木や草
花を切ることになる。除染しないことに決め、同居する孫には、近づかないよう
言い聞かせた。
汚染状況重点調査地域に指定された首都圏の市町村では、井上さんのような理
由で除染を断念する人が多い。共用の仮置き場についても理解が広がりにくい。
現場保管や仮置き場を嫌がる人が多いのは、将来的に最終処分場に持っていけ
ず、このまま永久に保管することになるのではないかという疑念があるからだ。
ある市町村の担当者は「住民に『最終処分はこうだ』と言えるのと言えないので
は(住民への説得力は)大きく違う」と打ち明ける。
本紙が実施したアンケートでも、「除去土壌等の処分の考え方を示してほし
い」(茨城県つくば市)などと、国に責任ある対応を求める声が多く寄せられた。
だが、国の腰は重い。
放射性物質汚染対処特措法でも、除染後の土壌は「環境省令で定める基準」に
従って処分することとしているが、基準の具体的内容は決まっていない。
対応の遅れについて、環境省の担当者は「検討はしている」と釈明。「技術的
な面など、検討する事項が多岐にわたる。拙速に決めて、後々迷惑をかけてはい
けない」と説明するにとどまる。
東京経済大現代法学部の礒野(いその)弥生教授(環境法)は「特措法ができ
た当時、念頭にあったのは高濃度の汚染地域。全国一律に何とかするという発想
はなかった。現場目線の対応は市町村任せになっている」と、改善の必要性を指
摘している。
*****
川内原発・再稼働の地獄絵巻
「田中龍作ジャーナル」 2014年7月9日 21:38
原発推進勢力がなりふり構わず再稼働させたがっている九電・川内原発。原子力
市民委員会はきょう、都内で「川内原発・再稼働の無期凍結」を求める記者会見
を開いた。
原子力規制委員会が川内原発について再稼働の「合格証書」にあたる「審査
書案」をきょう、出すはずだったからだ。
だが自公候補の苦戦が伝えられる滋賀県知事選挙の投開票が10日に行われるこ
とから、影響を考慮して一週間ずらした。
原発の設計技師や環境問題の専門家などからなる「原子力規制委員会」は、科
学的知見にもとづき川内原発の再稼働がデタラメで危険極まりないことを証明した。
新規制基準の適合審査では「冷却水を失う配管破断と全交流電源喪失が同時に
起こった場合の対策」が要求されている。
だが九電の回答は「炉心溶融と原子炉容器の破損は防げない」というものだっ
た。明らかな開き直りである。
九州電力は原発の耐震強度にかかわる基準地震動についても過小申告していた
ことが明らかになっている。
そのうえ地震と密接に関わる配管破断が起きた場合の対策も満足に講じていな
いのだ。もともと安全に対するモラルの低い組織が、世界有数の危険物を扱って
いることになる。
避難対策も背筋が寒くなるほどいい加減だ。川内原発が立地する薩摩川内市の住
民の避難先は鹿児島市、指宿市などになっているが、風下なのだ。放射性物質の
拡散シミュレーションを踏まえていれば、風下に避難させるなどということはあ
りえない。
放射能を逃れて来たはずの人々が放射能を浴びるのだ。飯館村の悲劇が繰り返
されるのである。
極め付けは火山噴火を考慮に入れていないに等しいことだ。桜島を含む姶良
カルデラが噴火すれば、溶岩が川内原発にまで達することが研究で明らかになっ
ている。
そうなれば全電源喪失は免れない。火災による原子炉建屋の倒壊もある。
使用済みの物も含めた核燃料が“被災”するのだ。福島第一原発4号機が示すよ
うに取出しは1年以上もかかる。噴火予知はせいぜい数か月前だ。
姶良カルデラが噴火すれば、膨大な量の核燃料が被災することになる。日本国
内どころか、近隣諸国が高濃度放射線汚染されることを想定に入れなければなら
ない。
想像を絶する地獄絵巻が広がることになるだろう。
川内原発の再稼働に向けた手続きから浮かび上がったことは、原子炉の安全規
制は事実上、強化されておらず、避難計画もズサンこのうえないということだ。
「福島の教訓云々」は空念仏なのである。
*****
下北と原発政策 限界や矛盾を映し出す
<岩手日報 論説 2014.7.11>
日本の原発政策を支える存在が青森県の下北半島と言えるだろう。諸施設を先ご
ろ視察し、あらためてその思いを強くした。
下北がなければ現在の原発は成り立たない。使用済み核燃料の再処理や高レベ
ル放射性廃棄物の中間貯蔵など重要な役割を担う施設が集中する。それ故、原子
力政策の限界や矛盾も映し出す。
東京電力福島第1原発事故を契機に人々は、安全性や処分場問題、廃棄までの
高コストなど、原子力政策の課題を次々と知ることになった。
今春閣議決定したエネルギー基本計画について、青森県内の関係者は一定の安
心感を示す。原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、核燃料サイクルも
「再処理やプルサーマルを推進」するとしたからだ。下北は核燃料サイクルの拠
点だ。
とはいえ、かつて描いていた夢の核燃料サイクル構想に対する期待は薄れてい
る。計画には、そんな変化も反映している。
その一つは、再処理したプルトニウムの本来の使い道であった高速増殖炉稼働
が絶望的な現実を、国として事実上認めたことだ。福井県にある原型炉「もん
じゅ」の主な役割は、高レベル放射性廃棄物の量を減らす「減容化」の研究に切
り替えられた。
もう一つは、使用済み核燃料の最終処分について、再処理を経ない直接地層処
分などの代替処分案の検討も促したことだ。再処理については技術面やコスト面
などから疑問視もされている。
直接処分は、「資源」としている使用済み燃料が「ごみ」に変わることを意味
する。これは下北の存在意義を揺るがす。
県と六ケ所村、再処理工場を運営する日本原燃の間で交わした覚書がある。
「再処理事業の確実な実施が著しく困難になった場合」は、使用済み燃料を施設
外へ搬出するという内容だ。
搬出先は発生元の原発になるだろう。しかし、そうすれば原発の燃料プールは
あふれてしまう。再稼働が進めば、なおさら受け入れる余地はなくなる。
エネルギー計画が核燃料サイクル維持を示したのは、このような問題に直面す
る事態を避ける意味合いもあったのではないか。しかし、多様な選択肢を探るた
めには、いつまでもこのような状況のままでいいわけがない。
最終処分場選定は国が主導することになったが、難航は必至だ。決定や実際の
処分までには相当の時間を要するだろう。日本学術会議が国に提言した「暫定保
管」など当面の策を真剣に考えなければならない。並行して脱原発を進めるのは
もちろんだ。
*****
どうする「核のごみ」 国の決断で道筋をつけよ
<福井新聞 論説 2014年7月11日午前7時39分>
東京電力福島第1原発事故を教訓にした新規制基準に基づき、電力事業者は適合
審査を経て原発の再稼働を目指している。一方で「トイレなきマンション」と揶
揄(やゆ)される「核のごみ」問題も先送りできない。
青森県六ケ所村の日本原燃を視察した。中核施設となる再処理工場の操業はま
だ先となる見通し。高レベル放射性廃棄物を地下に封じ込める最終処分場も、候
補地すら挙がっていない。
■厳しい10月操業■
日本原燃の再処理工場操業は、1997年としていた当初計画から大きく遅れ
ている。高レベル放射性廃棄物を溶解し、廃液を固めるガラス固化体の工程でト
ラブルが相次ぎ、昨年5月ようやく試験を終えた。現在、新規制基準の審査中
で、当初見込みの10月操業開始は厳しい状況にある。
施設内の使用済み核燃料を受け入れるプールは2951トンを収容。もう満杯
に近い。国内の原発では5倍近い約1万4000トンを保有しており、プールに
余裕はない。再稼働となれば、使用済み核燃料はさらにたまることになる。
■貯蔵、都会も可能■
東電と日本原電が出資したリサイクル燃料備蓄センター(青森県むつ市)は、
使用済み核燃料を再処理するまでの間、中間的に貯蔵するいわば“倉庫”の役割を
果たす。昨年8月に貯蔵建屋が完成した。約10トンの燃料をキャスクに収容、
288基の貯蔵が可能だ。最終的に2棟で計5千トンを貯蔵、再処理までの50
年間保管する計画だ。
同センターは原発外施設で貯蔵・管理する全国初の施設だ。核燃料サイクル政
策の前提となるが、今後各原発で再稼働すれば、こうした中間貯蔵施設が各所に
必要となる可能性がある。
センター敷地はかつて牧草地であり、建設に当たり規制はないという。地盤に
問題がなければ、こうした貯蔵施設が東京など電力の大消費地に設置、貯蔵する
ことも可能ということだ。
■最終処分場どこへ■
「核のごみ」最終処分はさらに難問だ。電力事業者中心に設立した原子力発電
環境整備機構(NUMO)が02年から全国公募制を始めたが、進展なく国が前
面に出る方向を打ち出した。
国の計画では28年前後に最終処分場を決定する。が、調査だけでも20年を
要する。現状は「非常に難しい」(NUMO)という。福島事故もあり、放射線
に対する国民の不安はより増している。
理解を得るため、NUMOは全国30の自治体でシンポジウムを開催し始めた
が、国民の理解を得て最終処分場決定に結びつけることができるかは未知数だ。
再処理工場、中間貯蔵施設を立地する青森県は「あくまで一時貯蔵」の姿勢を
崩さず、最終処分場化することに強い懸念を示す。 原発が抱える使用済み核
燃料を再処理するとガラス固化体は約2万本以上にもなる。原発立地地域や自治
体に押しつけて済む問題ではない。今秋にも再稼働となる原発。「核のごみ」問
題解決へいち早く道筋をつけるべきだ。(踊場 克己)
*****
6月の発受電電力量、全社が前年割れ 冷房需要伸びず
<産経新聞 7月11日(金)12時21分配信>
電気事業連合会が11日発表した6月の電力10社合計の発受電電力量(速
報)は前年同月比1・6%減の698億キロワット時で、3カ月連続で前年を割
り、2カ月ぶりに全社そろってマイナスとなった。気温が低い日が多いなど、冷
房需要が増えなかったのが主な要因。減少幅は沖縄の6・4%が最大だった。
10社合計の発電内訳は、原子力がゼロだった影響で火力が前年同月比2・
6%増の503億キロワット時。火力燃料の液化天然ガス(LNG)の消費実績
は452万トンで、いずれも同月としては過去最高となった。
*****
室井佑月「なぜ子どもをわざわざ福島へ連れていかなきゃいけないの?」〈週刊
朝日〉
原発事故の影響や集団的自衛権など国内でも、多くの問題を抱える日本。作家の
室井佑月氏は「今の大人たちのやるべきこと」ができていないと憤慨する。
* * *
テレビを観ていて仰(の)け反(ぞ)ってしまったよ。あたしが観たのはテ
レ朝のニュース。ニュースではこういっていた。
「原発事故による風評被害の払拭に向け、政府は、修学旅行先として福島のモ
デルコースを設定し、全国の学校に提案することなどの強化策をまとめました」
起きたまま夢を見てしまったかと思った。だが、違った。その後、6月24日付
の毎日新聞の朝刊に、「復興庁 風評対策で強化指針 『美味しんぼ』問題受
け」というおなじ内容の記事が載っていたもん。
福島県では子どもたちに甲状腺の検査を受けさせ、2次検査で穿刺(せんし)
吸引細胞診を受けた子どものうち90人が悪性または悪性疑いとなり、51人が摘出
手術を実施し、50人が甲状腺がん確定となったという。
このことについて福島県は、過剰診断じゃないかといっているが、「被曝影
響の解明の仕方については今後、検討する」ともいっている。
つまり、放射能の影響かどうかまだわからないといっている。
あたしはなぜ、全国の子どもたちをわざわざ福島へ連れていかなきゃいけな
いのか理解できない。
逆じゃないの? 福島の子どもたちを、被曝の影響があるかどうかまだわか
らない場所から、一時でも避難させたほうがいいのでは……そういう考えになぜな
らない?
事故当時よりはずいぶんマシになったとはいえ、まだ汚染水は漏れている
し、まだ放射性物質も漏れている。そして、一歩間違えばさらなる大事故につな
がるといわれている燃料取り出し作業をしている最中だ。
政府は福島へいって(住んで)「大丈夫」という人間が増えれば、それが真
実だっていいたいのか。
だとすれば、健康被害を受けたといっている少人数の人間は、嘘をついてい
ることになるのか。大丈夫じゃなかった人には、大丈夫じゃなかったということ
が真実だろう。
政府の意見が正しいことの証明に、子どもを使うのはやめてくれないかな。
大丈夫であることの証明に、子どもを使うって野蛮すぎる。
大丈夫じゃなかった人たちはなぜそうなったのか……そこの部分の追及・解明
に命をかけることこそ、今の大人のやるべきことだとあたしは思う。
集団的自衛権に対してもそうだよ。日本の若者も血を流さないと?
まず先に、どうすれば日本の若者が血を流さずにすむのか。そこに命をかけ
ることこそ、今の大人が頑張ることだろ。
そういえば集団的自衛権の閣議決定案には、公明党の意向を踏まえ、
「紛争が生じた場合にはこれを平和的に解決するために最大限の外交努力を尽
くすとともに(中略)」
という文が新たに明記されたとか。そんなこと当たり前だと思っていたが、
当たり前のことが当たり前でなかったりするから。
*****
6号機プール、一時冷却できず=福島第1、配管で水漏れ―東電
<時事通信 7月11日(金)20時8分配信>
東京電力は11日、福島第1原発6号機の使用済み燃料プールで、冷却設備の配管
下部に水がたまっていたと発表した。配管のバルブ付近から漏れたとみられる。
プールは作業のため同日午前に冷却を停止。午後5時ごろに再開予定だったが、2
時間程度、起動が遅れた。
東電によると、11日午後3時半ごろ、6号機原子炉建屋6階で、配管のバルブの
下に水がたまっているのを東電社員が発見した。水は0.5リットル程度で、漏れ
は止まっていた。
*****
<震災避難者>宮崎で訪問型支援員の育成講座
毎日新聞 7月11日(金)19時48分配信
東日本大震災後、東北や関東地方から宮崎県に避難し移住した母子らでつくる
交流団体「うみがめのたまご」が11日、避難者らの孤立化防止を目的とした訪
問型支援員の育成講座を始めた。九州では初の試みという。来年度からの本格始
動を目指す。
古田ひろみ代表(45)によると、県内の避難・移住者は300世帯を超
え、生活を再建した人と、なお経済的に困窮し精神的に苦しんでいる人に二極化
している。避難を周囲に隠す傾向もあるといい「悩みを抱えて孤立し、児童虐待
や自殺につながることが心配される」と話す。
支援員は2人1組で各家庭を訪問し、心配ごとを聞き、専門家や行政との連
携を図る。11日の講座には避難者4人を含む20人が参加し、宮崎市で子育て
家庭の訪問支援に取り組むNPO関係者から「無理に励まさない」「対等な立場
で聞く」などの心構えを聞いた。
東京から避難し講座に参加した主婦、垣尾智美さん(42)は「避難者が周
囲になじめず、壁を感じる気持ちも分かる。相手の立場を尊重し、寄り添うよう
な支援をしたい」と話した。【菅野蘭】
*****
<玄海原発>基準地震動を引き上げ
毎日新聞 7月11日(金)19時7分配信
九州電力は11日、玄海原発3、4号機(佐賀県)の再稼働に向けた原子力規制
委員会の安全審査で、想定する最大の地震の揺れ「基準地震動」について、現状
の540ガル(ガルは加速度の単位)から620ガルに引き上げることを明らか
にした。規制委は地下構造の分析が不足しているなどと指摘して九電にデータの
拡充を求め、審査は継続となった。
九電は活断層の存在が把握されていなかった場所で起きた鳥取県西部地震
(2000年、マグニチュード7.3)と北海道留萌支庁南部地震(04年、マ
グニチュード6.1)を想定に追加し、基準地震動を再検討した。その結果、従
来よりも大きな地震動となった。【鳥井真平】
★ 木村(雅)さんから:
一昨日に続いて来週も開催することになりました。
川内原発再稼働をやめろ!
規制委抗議行動 第3波 (全国行動)
東電福島第一原発(イチエフ)の放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず、コン
トロールもブロックもできていない中で、原子力規制委員会の再稼働容認は許せ
ません。まして、イチエフ事故を踏まえていない新規制基準で、地震対策も火山
噴火対策もプラント評価も全く不十分なままで、また避難対策も住民理解も得ら
れないままで、再稼働などあり得ません。
私たちは、再稼働ありきの「新規制基準」施行(7月8日)から2年目に入る9
日(水)に、「全国一斉規制委抗議行動」第2波として、鹿児島から福島から急
遽駆けつけた仲間や広瀬隆さんとともに計102人が集まって川内原発再稼働反
対の声を原子力規制委委員会にぶつけ、全国の原発立地からの声を届けました。
残念ながら、原子力規制委委員会は私たちの抗議の声を無視して、審査書(合格
証)案を16日に決定する見込みと報道されています。九電から6月24日に
8600ページもの再補正申請書が出たあと、島崎委員、更田委員のそれぞれの
検討チームの会合を一度も開かずに、いきなり規制委委員会で審査書案を決定す
るとはひどいものです。原子力規制委員会(六本木一丁目)のみならず全国の規
制庁現地事務所に対して抗議したいと思います。首都圏及び原発現地・周辺の
方々の行動への参加を呼びかけます。
(注意)開始・終了時刻を変更しています。
川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動 第3波 (全国行動)
日時:7月16日(水)11時~12時半(原発立地の行動は7月7日~18日
にお願いしています)
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
(http://www.nsr.go.jp/nra/map.html )
港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」から「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分
日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry メール
[email protected]
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワー
ク宛と明記)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)
協力:原子力規制を監視する市民の会 http://kiseikanshishimin.jimdo.com
/ @kanshi_chu
★ たんぽぽ舎 さんから:
【TMM:No2222】
2014年7月11日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
━━━━━━━
☆1.首都圏周辺のみなさまに呼びかけます
7月16日(水)午前11時から 規制委まえ抗議集会へご参加を
─あんたたちはこんな立派な建物にいないで
福島の仮設住宅に家族で住め! 私たちの気持が分るか!─(広瀬 隆)
☆2.7月4日 金曜官邸前抗議行動 七夕まつり・笹の短冊から 抜粋
☆3.短信 東京新聞(7月10日)の川内原発特集 - 紹介・オススメ
(柳田真 たんぽぽ舎)
☆4.新聞・雑誌より
◇核のごみ 数百年保管困難 (7月11日 東京新聞より抜粋)
◇川内原発 再稼働反対 「怒り直そう」 代々木公園でデモ
(7/10 東京新聞より抜粋)
◇川内原発の周辺自治体 「複合災害 想定せず」(7/10 東京新聞より)
◇福島の母親 子の健康案じて ・・・安全と言われても・・・
(米監督による記録映画) (7/4 東京新聞より抜粋)
◇汚染土 置き場なく断念 ──除染辞退 首都圏で3700戸
(7/11 東京新聞より抜粋)
◇現代ビジネス 「ニュースの深層」 2014年7月8日(火) 町田 徹
原子力規制委が「泥縄の再稼働」を週内にも決断へ!
福島第一原発事故の教訓は何処に?
━━━━━━━
※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)
日時 7月16日(水)11時~12時半 (注)開始・終了時刻を変更しています
場所 原子力規制委員会まえ(六本木ファーストビル)
呼びかけ 再稼働阻止全国ネットワーク 連絡先 TEL 070-6650-5549
━━━━━━━
※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」
7月16日(水)14時から 東京地裁103号法廷
開始まえアピール 13時 東京地裁まえ集合
終了後、報告会 16時 衆議院第一議員会館B1大会議室
問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947
━━━━━━━
┏┓
┗■1.首都圏周辺のみなさまに呼びかけます
│ 7月16日(水)午前11:00~12:30 規制委まえ抗議集会へご参加を
│ ─あんたたちはこんな立派な建物にいないで福島の仮設住宅に
│ 家族で住め!私たちの気持が分るか!─
└────(広瀬 隆)
来週7月16日(水)午前11時~12時半、川内原発再稼働にゴーサインを出そ
うと目論む原子力規制委員会まえ(東京・六本木)で、猛烈な抗議集会がお
こなわれます。平日の水曜日ですから大変とは思いますが、来られる方は
ぜひいらっしゃってください。
地図は右記です。http://www.nsr.go.jp/nra/map.html
私は、9日に初めてみなさんと共に抗議に行ったのですが、地下鉄日比谷線
の神谷町から歩くと、結構しんどい坂道でした。南北線ですと(深い地底の
地下鉄なので途中の階段は迷路のようですが)、四谷→地下鉄南北線→
「六本木一丁目」下車で、ここからは、規制委員会ビルまですぐです。
こんな所で密談をやっているのかと、高いビルを見上げて驚きました。
このビルの11階あたりに委員たちがいて、家賃【5億円】だそうです。9日
に福島から参加していた黒田節子さんが、「あんたたちは、こんな立派な
建物にいないで、福島の仮設住宅に家族で住め!私たちの気持が分るか!」
と叫んでいたのですが、まったくその通りです。
9日は雨の中、傘をさしたみなさんが必死に声を上げて、再稼働反対を
叫びました。16日には、首都圏の怒りを、ここで爆発させましょう。
参加の呼びかけを広めてください!
(原子力規制委員会 港区六本木1-9-9
最寄り駅 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から徒歩4分)
┏┓
┗■2.7月4日 金曜官邸前抗議行動 七夕まつり・笹の短冊から 抜粋
└────
★みなさん。商店街とかモールとかの七夕の短冊に原発やめろとか
戦争反対とか書いてやろうぜ
★川内の海岸の近くの魚が元気でいますよ!
★原発反対 テントを守ろう
★敵は一匹!!
★放射能とお別れしたい
★天の星も喜ぶ節電
★ママと真白ちゃんといっしょにいたい
★とんでもないバカヤロー!安倍をやっつけろ!バカヤロー!
★みんなで力を合わせれば、大きな力になります!原発も戦争もない市民の
ための社会をつくろう!!
★いらない原発売らないで
★新しき命、抱き止め過ちを再び起こすな 再稼働反対
★戦争をしないですむようにお祈りします。
★私の願い きれいな空気、水、土
★子どもの命を守って下さい。戦地へ行かせないでください。
★金(かね)より 命(いのち)
┏┓
┗■3.短信
│ 東京新聞(7月10日)の川内原発特集 - 紹介・オススメ
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
7月10日の東京新聞が、1ページ全部を使って『川内原発程遠い「合格」』
という特集記事を載せている。オススメ記事です。
主要な見出しを紹介。
・火山──50km南東に巨大火山(桜島含む姶良カルデラ)
──過去に火砕流到達の可能性あり(川内原発の敷地に)
・事故時の対策拠点──当面は代替施設しかない、狭すぎる170平方m
・未整備の必要設備──フィルター付きベント設備、第2制御室
・検証なき住民避難計画 避難計画 数多くの疑問
─高線量を観測してから避難? ─指定された避難先が危険だったら?
・圧倒的に足りない賠償の備え(福島事故の場合、計11兆円!!)
─兆単位の損害 ツケは国民に
全体に読みごたえあり、しかもカラー版。ポスターとして貼っておこう!
┏┓
┗■4.新聞より
└────
◆核のごみ 数百年保管困難 (7月11日 東京新聞より抜粋)
原発から出る「核のごみ」の最終処分に関する日本学術会議の検討委員会分
科会は10日、国に提言した「暫定保管」の技術的な課題を整理した報告書
案をまとめた。自然災害のリスクなどを考慮すると、数百年を超える保管施
設の安全確保は困難としており、9月までに正式決定する。(中略)
別の分科会は二日、国民の合意形成を図るには、保管期間は「現世代の責任
として、30年を一区切りに政策判断すべきだ」とする報告書案を提示。学
術会議は12年の提言を具体化するため、今後、両方の報告を踏まえた新た
な提言をまとめる。
◆川内原発 再稼働反対 「怒り直そう」 代々木公園でデモ
(7月10日 東京新聞より抜粋)
原子力規制委員会が近く新規制基準を満たしたとしているとの判断を示す見
通しの九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)について、再稼働に反対す
る市民団体が9日、東京都渋谷区の代々木公園で集会とデモを行った。
主催したのは「『さようなら原発』一千万署名市民の会」。出席者らは「政
府は『世界最高水準の基準で審査している』と言うが、津波対策や電源喪失
への対応も不十分」「避難者の補償も進んでいない」と、口々に再稼働へ反
対した。(後略)
◆川内原発の周辺自治体 「複合災害 想定せず」
(7月10日 東京新聞より抜粋)
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の周辺自治体が、原発の重大事故
と、台風などの自然災害とが同時に起きる「複合災害」への具体的な対策を
練っていないことが分かった。10日には大型の台風8号が上陸する見込み。
地震・津波被害と原発事故が同時に起き、対応が後手に回った東京電力福島
第一原発事故の教訓が生かされていない。(後略)
◆福島の母親 子の健康案じて 安全と言われても・・・
米監督による記録映画 (7月4日 東京新聞より抜粋)
(※メルマガ発行時、開催はすでに終了しています)
東京電力福島第一原発事故から一年半後の福島を記録した映画「A2-B-C」が
5日、東京都台東区谷中で上映される。今も子どもたちの健康に不安を抱え、
ことさらに「安全」を強調する国や行政に憤る親たちの生の声を撮り続けた。
イアン・トーマス・アッシュ監督は「現状を告発した勇気あるお母さんたち
から、大事な思いを託された」と話す。(中略)
関東各地でも上映を予定している。詳細はHPで。
(映画のタイトル「A2-B-C」で検索)
◆汚染土 置き場なく断念 ──除染辞退 首都圏で3700戸
(7月11日 東京新聞より抜粋)
東京電力福島第一原発事故により、「汚染状況重点調査地域」に指定された
首都圏の市町村に本紙がアンケートを実施したところ、除染が必要なのに辞
退した一戸建て住宅が少なくとも約3700戸あることが分かった。除染で
出た汚染土壌について、国が福島県外では処分方法を明示しておらず、置き
場がないため除染したくてもできないのが理由とみられる。(中略)
国の除染ガイドラインでは、汚染土壌は、最終処分までの間(1)除染した現
場(2)市町村などが設置した仮置き場(3)中間貯蔵施設(福島県のみ)─で、
それぞれ「適切に保管」すると規定。これ以上は決まっていない。市町村な
どによる仮置き場は住民の反対で困難なため、現場保管が主流となっている。
◆現代ビジネス 「ニュースの深層」 2014年07月08日(火) 町田 徹
原子力規制委が「泥縄の再稼働」を週内にも決断へ!
福島第一原発事故の教訓は何処に?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39764
(リード文のみ抜粋。全文はURLからお読みいただけます。)
新聞報道によると、今週水曜日(7月9日)にも、原子力規制委員会(田中
俊一委員長)が九州電力の川内原子力発電所1、2号機の再稼働にお墨付き
を与える見通しだ。
崖っぷち状態で不意の大規模停電に繋がりかねない今夏の電力需給や値上が
りの一途を辿る電気料金、悪化し続ける国際収支、そして排出削減がままな
らなくなる温暖化ガス問題など山積みの懸案を見ていると、何の展望もない
ままに、いたずらに原発の運転を停止させておくのは、われわれのくらしと
日本の経済を脅かす行為と言わざるを得ない。
しかし、だからと言って、福島第一原発の未曾有の事故の経験を活かそうと
しない泥縄式の再稼働に賛成票を投じることもできない相談である。
トータルで見て、果たして今回の再稼働への道筋は合理的なものだったと言
えるのか。今一度、検証しておきたい。
(続きはリンクから>>> http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39764 )
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※<福岡・九州集会>反原発運動1000日の激動の歴史。
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音声と画像(池田@中津・作)★九電本店前ひろば★紹介。
●ストップ川内再稼働!8.31川内行動(仮)●
-- 鹿児島・川内原発再稼動を止めることが全国の原発再稼動を阻止する--
8/31 川内に行こう! 全九州、日本、韓国・台湾から 結集!
日 時:8月31日(日)13:00 集い
向田公園(むこうだこうえん):薩摩川内市神田町151
http://tinyurl.com/ms6jkb8
● 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)さん講演会 ●
日時: 9月26日(金)開場18:00 / 開始18:30
場所: 福岡市立中央市民センターホール
住所: 福岡市中央区赤坂2丁目5-8 tel092-714-5521
地図:http://tinyurl.com/ll3slxq
主 催:さよなら原発!福岡
原発とめよう!九電本店前ひろば
「原発なくそう!九州玄海訴訟」福岡地区原告団・弁護団
参加費:800円、避難者の参加費は400円。
連絡先:原発とめよう!九電本店前ひろば(090-6420-6211・青柳)
○-----------------------------○
★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
午前10時から午後5時。(土・日曜・休日は閉設)
♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
★☆ (ひろば・テント080-6420-6211青柳) ☆★
<facebook、twitter、ブログ等で拡散よろしく>
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〒812-0041
福岡市博多区吉塚5-7-23
青柳 行信
電話:080-6420-6211
[email protected]
[email protected]
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