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新型インフルエンザの流行、未だ収まらず
学級閉鎖や学校閉鎖が続いている。当院にかかられた患者数を把握できているのは、患者さんの学校、学年をノートに書きとめているからである。現在、どこで、どの年齢で流行があるのかを把握することは、今後の診療にとって、大きな情報となる。今回の学級閉鎖は、10%ルールの影響もあって、繰り返すし、休みも長い。勉強が進まないだけでなく、保護者の方の仕事にも、大きなマイナスとなる。閉鎖の効果は全く見られず、ダラダラと流行が続いているのが現状。中学生と小学生の感染が多いのが特徴である。
「今、流行しているインフルエンザは、本当に新型なのか?」という疑問がある。検査キットでA型と判定されると、「新型だから、新型ワクチンの接種は必要なし」と指導している。この根拠は簡単である。
1)7月から多くの患者さんを診察してきたが、2度A型インフルエンザに罹患した方はいない。もしも、季節型の流行が始まったならば、2回A型にかかる患者さんに出会うはず。現時点では、2度がかりはない。
2)患者さんの症状から、「これは違う」という直感を感じない。これは臨床医としての、いわば「勘」であるが、経験値に裏づけされた勘である。臨床はいわばジャングルにいるようなもの。肌で感じる感覚は、緊急時には最も信頼できるものである。
3)確かに、いろいろな場所で分離されるA型の95%以上が、新型というデータもある。
この3つの理由で、現在流行しているA型は新型と判断している。あまり科学的ではない?これが、今月最後のブログである。来月からは、さらに実用的な内容になるのだろうか?
「今、流行しているインフルエンザは、本当に新型なのか?」という疑問がある。検査キットでA型と判定されると、「新型だから、新型ワクチンの接種は必要なし」と指導している。この根拠は簡単である。
1)7月から多くの患者さんを診察してきたが、2度A型インフルエンザに罹患した方はいない。もしも、季節型の流行が始まったならば、2回A型にかかる患者さんに出会うはず。現時点では、2度がかりはない。
2)患者さんの症状から、「これは違う」という直感を感じない。これは臨床医としての、いわば「勘」であるが、経験値に裏づけされた勘である。臨床はいわばジャングルにいるようなもの。肌で感じる感覚は、緊急時には最も信頼できるものである。
3)確かに、いろいろな場所で分離されるA型の95%以上が、新型というデータもある。
この3つの理由で、現在流行しているA型は新型と判断している。あまり科学的ではない?これが、今月最後のブログである。来月からは、さらに実用的な内容になるのだろうか?
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