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CLAYNOTE

性悪なツッコミ 

リョーガ長編「Midnight Train」第六話「LA MIA CASA」を更新しました。
前回悩んでいたバイリンガル表記については結局、そのままと言う事にしました。これについては最初の回想で不動産屋のデンゼルと南次郎の遣り取りを日本語表記にした事を引き摺ってたんですが、この第四話は回想と言ってもダイジェストとして書いているので、これでも問題は無いだろう、と。

代わって第五話、第六話は回想と言うよりも視点自体を過去に移してるので、やっぱりバイリンガル表記が適切なのかな、と。
日本語表記にして“彼の言うtasteの意味を南次郎は良く解っていなかったが”とか説明的な文句を入れる手法もあるにはあるんですけど、これをやると前回書いたようにどうしても英会話のテキストみたいになってしまうのでね。
因みにtasteというのは“味”とか“風味”と言った意味で使われる事が主ですが、文中で出てくる“I don't have a taste to kill a future superstar.”のような使い方の場合は、“そんな趣味はない”と言うような意味として使われます。

英語と言えばさっきYahoo!ニュースをチェックしていたら【M-1ラストイヤー王者は笑い飯】と言う見出しがあったんですが、和製英語にしても【ラストイヤー】と言う表記はおかしいですよね。

英語でラストイヤーと言えば“去年”と言う意味です。
内容を読めば、M-1は今年が最後の開催と言う事ですから、それを表現したいのならば、【グランドフィナーレ】とか【グランドファイナル】とするべきです。或いは【シリーズラスト】とか。
※純正英語では“The last of a series”ですが。
これを見て、「おいおい、Yahoo!のニュース担当大丈夫かよ!?」と思ってしまいました。


と、まぁ…私はこういう性悪なツッコミをすることが多々あります。
だから逆に自分が突っ込まれる事も覚悟してなきゃいけないので、出来るだけ矛盾点が無いように文章を組み立てないとなぁ…と心掛けているんですが、その中でも今回特に面倒くさいと思ったのが時系列。

まぁ作中登場する映画の名前を検索に掛けていつ公開されたものなのかを調べれば、そっから逆算してこの話の舞台が何時なのかは解ると思うんですが、この「Midnight Train」は1999年、つまり「テニスの王子様」の連載が始まった年にリョーマは十二歳だったと言う事を基準に考えています。
だから冒頭の具体的な時間はそこから六年後。つまり2004年。作中でメジャーリーグのレギュラーシーズンが始まってますから、季節は4月から9月の間。その時点でリョーガは20歳なので、彼が産まれたのは1984年の事。

南次郎がマリーと暮らし始めたのは1982年の事。
つまり今回の第六話は1983年の出来事と言う事になるわけです。ウチのリョーガは8月に産まれたと言う設定ですから、第六話、七話の舞台はそこから十月十日(とつきとおか)遡った11月と言う事になります。

これだけ辻褄合わせるのだけでも滅茶苦茶面倒くさいのですが、それに加えて時代考証もありますでしょ?
実に面倒臭い事この上ないです。
例えば南次郎過去編の80年代前半は、いまは誰もが普通に所持している携帯電話の代わりにポケベルが幅を利かせていた時代ですしね。

とは言えまぁ、所詮は二次創作小説ですからそこまで神経質になる必要もないのかも知れませんが、出来る限りは辻褄を合わせようと頑張ってます。



で、ウチではこのブログですら触れませんでしたが、先日24日はリョーマの誕生日でしたね。
ですが私は特にそこには何の感慨も無いです(笑)
生まれてきてくれてありがとう、と言うなら、架空のキャラクターの後付け設定による日付を祝うよりも、1999年にこの漫画が初めて掲載された事に感謝したい。
てなわけでいつもの事ですが、キャラクターの誕生日はウチではスルーです。
作中で触れる事はあるでしょうが、それを祝うための作品は基本的には書きません。
まぁ白石短編の「Gone with the wind」だけが唯一の例外ですかね。でもこれだってリョーマの誕生日とは全然関係無い時期に書いたような気がしますけど…。

まぁ要するにウチのテキストはそういう偏屈な人間が書いているのです。


さて、次回は第七話。これはそれほど間をおかず、出来れば年内にアップしたいと考えてます。

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