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CLAYNOTE

フルハウス 

fullhouse.jpg『フルハウス』と言う海外ドラマをご存知でしょうか。


サンフランシスコに住むタナー夫妻には10歳のD.J.と5歳のステファニー、そして生後6ヶ月のミシェルの3人の娘がいたが、妻パメラが交通事故で死んでしまう。夫ダニーは親友ジョーイと義弟ジェシーに協力してもらって、男手だけで子育てすることに。

ダニーはテレビ局でキャスターをしていて昼間は家にいないので、その間は、子供好きなコメディアンのジョーイと、エルヴィス・プレスリーを崇拝するミュージシャンのジェシーが子どもの面倒をみる。3人の娘に手を焼きながらも、2人は次第に父親らしくなっていく。

シリーズ中盤にはジェシーの妻のレベッカ、2人の子供の双子・ニコラスとアレクサンダー、近所のキミーなどが加わり、タナー家はフルハウス(満員という意味)になっていくのだった。
――wikipediaより引用―― 
 



私はですね、名前は知っていたものの、割と最近までどんな内容なのかぜーんぜん知りませんでした。
ただ気にはなっていたんです。
友人の一人が、DVD-BOXを全部見終わるまでは飲み会すら辞退するほどドハマリしていたので。
それでちょっと気分転換に何かDVDでも観るかな、と思い切ってTSUTAYAで借りてみました。
それが約一週間前。
で、現在自宅にはシーズン1のDVD-BOXが全巻揃っています。
因みにシーズン2から先は例の友人から既に借りて、シーズン6の途中までは鑑賞済み。


いやあ…すごいですね、アメリカって。
ホームドラマは和洋問わずこれまでも色々観てきたけど、此処まで道徳的な――悪く言えば説教くさい内容を扱ってるのに、それが長く続く事を、少しも苦痛に感じさせないドラマは初めてです。
いや、多分これ以外には無いんじゃないかな。唯一無二のホームコメディでしょう。
何で今まで見向きもしなかったのか、と後悔しております。


そうね、似た所ではロビン・ウィリアムズの『ミセスダウト』なんてのもあって、アレはアレで好きだったけど、あれは映画だし、ロビン・ウイリアムズのコメディは部分的にちょっとやり過ぎだと感じる部分もあって、全チャプター通して好きとは言えなかった。

でも『フルハウス』は一話完結で、何か問題が起きても、最後には必ず皆笑ってるって言う結末が解ってるから、もの凄くリラックスして観ていられる。
殺人を犯しちゃう様などうしようもない極悪人は出てこないし、登場人物がハードボイルドな状況で命の危険に瀕する事も無い。


『24』や『プリズンブレイク』みたいにアドレナリンに訴えかけるハラハラドキドキ感とは違い、恋とか学校とか、家族の関係とか、『あーこういうのってあったよねー』って言う自己同化型のハラハラドキドキ。
特に秀逸なのは、出てくる大人たちの子供たちへの諭し方。
或いは、家族と上手に話し合う方法。
子供の時の自分が、あの時どうすれば良かったのかを教えてくれる。
だから『フルハウス』は現在子育て中の人間や、劇中に出てくる子供たちと同年齢の若者が、最もみるべきドラマだと思う。
小学校や中学校の道徳の時間で取り入れたらいいんじゃ無いかな。
丸々三十分使って見せる価値はあると思う。


けれどやっぱりこの『フルハウス』と言うドラマは、このキャスト陣で無ければダメだったと思う。
それと普通に字幕で観ても面白いのだけれど、私は吹き替えをオススメします。
ダニー役が大塚芳忠さん、ジェシーおいたん役が堀内賢雄さん、ジョーイ役が山寺宏一さん。
レギュラーキャストの吹き替えで私が知っているのは、あとは次女ステファニー役の大谷育江さんかな。
豪華声優とかそんなんじゃなくて、演技がメチャ“クソ”上手い!
上手いと言うか、このドラマのコミカルな部分をスゴク解りやすく伝えている。つまり、うん。やっぱりそれが上手いと言う事なんだろうな。

それとキャストが一貫して変わらなかったと言うのも大きなポイント。いや、最大のポイントかな。
つまり視聴者は画面を通して子供たちの成長をリアルに見届けられるわけです。
これに関しては『映画ハリーポッター』にも同じ事が言えるけど、あちらは成長に関する焦点の当て方がちょっと違うから。
『フルハウス』には、ミシェルが喋った!とかアレックスとニッキーに髪が生えた!と言うような、人間が誰しも遭遇する生命の感動があるのよね。それが凄く良い。

まぁあれこれ書き始めると本当にキリが無いですね。
でもそれくらい素晴らしい作品なので、機会があったら是非最初の一話だけでもご覧になってみる事をオススメします。



















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