怖いくらい、山道の奥。

ひんやりした、緑の中。



しん、としたロビーの向こう。

白樺の木立。



お部屋は、約11畳。

ふかふかのお布団が敷いてある。

わたし「ほんとに静かな所だね…」

くま「僕、このお宿に来たかったんです」

くま、夏の緑を眺めつつ、

しみじみと言う。



信玄の薬湯。

手前の打たせ湯が、

単純酸性冷鉱泉の源泉。

18度。



手前にもうひとつ、

かけ湯？用の、源泉。

やっぱり冷たい。



効能が、

非常に強い為、

長湯できないように、

90ｃｍの深さ。



こちらは加温。



こちらは、冷泉。

少し酸っぱい。

注がれる湯量が豊富な為、

浴室内は、

轟音に満ちているが、



不思議と心地よく、

耳に、

馴染む。



冷泉（18度）と温泉（40度）に、

交互に浸かることで、

代謝が良くなり、

芯から温まる。



小人の神様（少名毘古那神）が見つけたという、

ちょっと不思議な、

お湯。