「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」とした約束が破られ汚染水の放出が強行されました。
しかしこの強行は問題ですが、ジャーナリズムが最早ろくに役割を果たしていない。むしろ政府の援護射撃にすらなっていることに危機を覚えます。
原発事故の責任、そこから発生した汚染水の放出という事の本質を見誤り、「風評被害」であるとか中国を悪者に仕立て上げたりなど、責任を転嫁したほぼ政府主導の報道になっていませんか。
ざっとまとめてみたいと思います。
1トリチウムは安全か.トリチウムの安全性については、安全という意見、危険という意見、様々な知見があり科学的な安全性が認められたわけではありません。
ましてや他の国も放出しているから日本だっていいんだなどという意見は論外です。
2.トリチウムの他にも62種の核種が存在しているそれら核種によっては基準値をオーバーしているものもあります。
政府は基準値以下にすると言っていますが、その数値は発表されません。
基準値以下というその基準が安全なのか(一般的に内部被曝の危険性が過小評価されている)。
個々の核種が基準値以下であっても総量としての影響が考慮されていません。
3.放出以外方法は無いのかいくつもの団体が代替案を提示していますが、放出という結論ありきで、その他の方法が検討されていません。
また増え続ける汚染水についても、不十分な東土壁による遮断だけであり、抜本的な地下水の施設への流入対策が施されていません。
4.IAEAがお墨付きを与えたのでは?IAEAはいわゆる国際「原子力ムラ」の一員です。
核の『平和利用』を推進する立場です。
5.世界で中国だけが反対し騒いでいる?太平洋島嶼の国々も反対しています。
国レベルではともかく国際世論が反対していることが報道されていません。
国際社会の関心の高さは、東電本社前や福島現地での抗議行動など、日本のマスコミよりも多くの海外メディアが取材に来ています。
中国の反対は政治的意図があるなどとも言われていますが、それは日本政府自ら招いたことではないですか。
アメリカと一緒になり中国を敵国視すれば当然中国も反応するのは当たり前です。
6.風評被害を止める?風評被害という言い方はまさに政府、東電の責任転嫁です。
発端は原発事故という実害です。
その被害はもう消えたのでしょうか?
今でも放射能汚染は消えたわけではありませんし、今でも放射能を出し続けています。
前に記したようにALPS処理したからといって汚染水が綺麗になったのではありません。
列記とした原発事故の実害が今も存在し続けています。風評ではありません。
7.薄めれば大丈夫?!ここまで来るともう子ども騙し以下の口あんぐりです。
いくら薄めても総量は変わりません。
ましてや現場の海水で薄めるというのですから、いったいそれがどれだけの意味があるのか全く意味不明です。
ラーメンをつゆまで飲むと塩分摂り過ぎになるからお湯で薄めましょうって、全部飲み干せば全く同じことですよね。
「理解なしにいかなる処分もしない」という根本の約束が破られ、どうして首相の「全ての責任を持つ」という言葉が信用できますか??
福島の漁民は金で補償しろと言っているのではありません。漁をさせろと言っているのです。
即刻汚染水の放出は中止すべきです。
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残暑お見舞い申し上げます
三芳町議会第5回定例会が8月28日から始まります。
昨日一般質問通告書江尾提出しました。
今回の質問は
1.三芳スマートICフル化開通について現在新潟方面しか利用できない三芳スマートICが、いよいよ今年度末にはフル化(両方面)開通の見込みです。
大型車も通行するようになるのに交通安全対策はまだまだ不十分です。
交通安全や渋滞など懸念されますが、町の回答は「問題が起きたら対処する」で一貫しています。
問題が起きる前に対処するべきですが、せめて普通車のみで状況確認すべきではないかと提案します。
2.地域公共交通計画について
町民の一番の要望でありながらなかなか腰を上げなかった公共交通政策ですが、ようやく地域公共交通計画に着手しました。
ここへの住民の意見をどのように反映させるのか問います。
3.医療的ケア児等への支援について県が医療的ケア児等支援センターを設置しましたが、そことの連携や今後の対応などについて問います。
4町の環境行政について
アライグマなどの特定外来生物への対応
飼い主のいない猫の不妊、去勢手術への補助
待った無しの気候温暖化対策で住民の意見をどのように取り入れていくか問います。
日程は21日の議運で決定しますので、後日お知らせいたします。
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いよいよ明日から。
今年も原爆パネル展を開催します。
ついでに戦争体験について私もお話させていただきますという冒険な企画も。
と言うのも、これまで行ってきた「戦争体験者のお話を聴く」という企画も体験者の高齢化に伴い段々難しくなってきました。
政界も戦争体験者がいなくなってしまった今、「もっと武器を」という勇ましい声が大手を振っています。
武力が何の解決ももたらさないことは今のウクライナ戦争を見れば明らかなことです。
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三芳町議会
どうして女性議員が増えたのか
全国から視察相次ぐ
今年4月の統一地方選挙の結果、女性議員比率が三芳町議会は町村議会で全国一になりました(全ての市町村議会の中でも全国3位)。
国会議員に占める女性割合は,2023年4月11日現在、衆議院は10・0%(190か国中165位)、参議院は26・0%。
(以下は4月の統一地方選後)
都道府県議会12・7%
市議会22・0%
町村15・4%
女性ゼロ議会は89(11・9%)、女性が1人だけの議会は126(16・9%)。
三芳町議会は15人中8人となり女性比率は53・3%となりました。
全国の町村議会では今、議員のなり手不足、特に女性議員を増やすことが大きな課題になっています。そのような中、女性議員比率が50%を超えた三芳町議会への視察が相次いでいます。
7月19日 長野県宮田村議会 議会機能強化特別委員会
(1)三芳町議会政治倫理条例について
(2)女性及び若者が立候補できる環境について
8月1日 鳥取県湯梨浜町議会議会運営委員会
(1)女性議員の割合が全国一位の取り組みについて
(2)住民の方に議会への関心を持っていただくための議会改革の取り組みについて
ただし残念ながら三芳町議会が特に女性議員を増やすべく努力したわけでもなく、こうすれば女性議員が増えますよという特別な手段を持ち合わせているわけでもありません。
三芳町議会において一番最初に当選した女性議員は日本共産党の鈴木美恵乃議員(1983年5月1日)、次いで杉本しげ議員(1987年5月1日)でした。そこから長い期間を経て少しずつ女性議員が増えてきたということが実際のところであり、先人の築いてきた歴史的な賜物だと思います。
議員のなり手不足については三芳町議会も同じ課題を有し、また住民に議会についてもっと関心を持ってもらうにはどうすれば良いのかは私たちにとっても良い意見交換の場になりました。
更に10月にも2件の視察受け入れ依頼が来ています。
三芳町議会は女性が約半分、年代も分散していることから、様々な視点からの意見が出され活発な議論に繋がっていると思います。
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