栄養学 エネルギーのたんぱく質節約作用と運動によるたんぱく質必要量
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書を参考にし、栄養学の基本について勉強中です。
今回は、エネルギーのたんぱく質節約作用と運動によるたんぱく質必要量についてです。
●エネルギーのたんぱく質節約作用
・たんぱく質利用効率は、たんぱく質、アミノ酸、総窒素の摂取量により変化する。
また、窒素化合物以外の栄養素の摂取量によりたんぱく質代謝は影響を受ける。
・エネルギー摂取量のたんぱく質代謝に対する効果は、エネルギーのたんぱく質節約作用として古くから知られている。
エネルギー不足はたんぱく質利用効率を低下させ、逆にエネルギー摂取が増すと窒素出納は改善される。これにはインスリン分泌の増加によるたんぱく質合成の促進、分解の抑制が寄与している。
●運動によるたんぱく質必要量
・不活発な人、高齢者などでは、食事に注意しないとたんぱく質、その他の栄養素不足を招きやすい。
・たんぱく質必要量と身体活動の関係について、運動不足は体たんぱく質異化状態を招き、適度の運動は食事性たんぱく質の利用を高め、一方、激しい運動はたんぱく質分解を亢進させることから、運動強度に応じてたんぱく質必要量はU 字型を描く。
・一般に、運動時には発汗による経皮窒素損失量が増大し、アミノ酸の異化亢進、体たんぱく質の合成低下と分解上昇がみられる。しかし、運動終了時以降に、体たんぱく質の合成が分解を上回るようになり、損失を取り戻すことが多い。
なお、軽度ないし中等度の運動(200~400 kcal/日)を行った場合には、たんぱく質必要量は増加しないことが報告されている。
今回は、エネルギーのたんぱく質節約作用と運動によるたんぱく質必要量についてです。
●エネルギーのたんぱく質節約作用
・たんぱく質利用効率は、たんぱく質、アミノ酸、総窒素の摂取量により変化する。
また、窒素化合物以外の栄養素の摂取量によりたんぱく質代謝は影響を受ける。
・エネルギー摂取量のたんぱく質代謝に対する効果は、エネルギーのたんぱく質節約作用として古くから知られている。
エネルギー不足はたんぱく質利用効率を低下させ、逆にエネルギー摂取が増すと窒素出納は改善される。これにはインスリン分泌の増加によるたんぱく質合成の促進、分解の抑制が寄与している。
●運動によるたんぱく質必要量
・不活発な人、高齢者などでは、食事に注意しないとたんぱく質、その他の栄養素不足を招きやすい。
・たんぱく質必要量と身体活動の関係について、運動不足は体たんぱく質異化状態を招き、適度の運動は食事性たんぱく質の利用を高め、一方、激しい運動はたんぱく質分解を亢進させることから、運動強度に応じてたんぱく質必要量はU 字型を描く。
・一般に、運動時には発汗による経皮窒素損失量が増大し、アミノ酸の異化亢進、体たんぱく質の合成低下と分解上昇がみられる。しかし、運動終了時以降に、体たんぱく質の合成が分解を上回るようになり、損失を取り戻すことが多い。
なお、軽度ないし中等度の運動(200~400 kcal/日)を行った場合には、たんぱく質必要量は増加しないことが報告されている。