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「第2回日経小説大賞」の応募小説の題名は、「蛇の天井落とし」でいくべ
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獄中から出所してきたホリホリモン
未来から過去へ落下する、そういう感じで行こうかと思う。
新潮新人賞締め切り3/31。なんとしても応募に投稿しなくてはと思う。

[獄中から出所してきたホリホリモン]の続きを読む
村上龍に負けてたまるか
賞金50万では萌え萌えにならない

50万円では借金を返しておわりだ。
一挙に貧乏生活から脱出するためには
2千万円が必要だ。

寒い深夜、シコシコ書いている。
どうも新潮新人賞の賞金50万円では萌えない。

やはり賞金2千万円のポプラにしようかと思う。

対象読者が十代から大人だから
高校生からであろう。

読者を高校生に定めて書けば、書けないこともない。

とにかく締め切りは3月31日。
時間はない。


「ちくしょう、今に見ていろ」と
深夜の窓に向かってつぶやいてみる。

昨年12月31日、日本経済新聞小説大賞に応募投稿した小説は
完全敗北であった。

小説書きとはひたすら孤独のなかで
敗北の過程をくぐりぬけていくのである。

村上龍に負けてたまるか、と声も出さず吼えてみる。

自分にとって
小説とは賞金をぶんどるために書く作業。

今頃、ホリエモンは窓がない東京拘置所の3畳の獄舎で
毛布に包まって寝ている。
寒くて眠れず、きんたまを握りながら天井をみているのだろう。

雑談に応じてきた、ホリエモンはとうとう東京地検に落ちたらしい。

雑談も拒否し、完全黙秘ができなければ、やはり落ちてしまう。

しかし日本マスメディア(新聞・テレビ)の「ほめ殺し」をえげつない。
彼らは高給取りである。
マスメディア構成員のギャラの永久保守のための「ほめ殺し」
ほめておだてあげ、頂点に上昇させ、一挙の頂上から落とし叩くのである。
ホリエモンはマスメディア構成員の高給ギャラと銀行口座のために
生贄の動物としてマスメディア夢のドームで飼育されてきたのであろう。

自分も金が欲しい。
賞金という金を獲得するためには、シコシコ小説を書いて
応募するしかない。

寒い深夜、村上龍に負けてたまるか、と声も出さず吼えてみる。




小説は現在進行形のドラマ
自民1



書くうちに、どうしても行き詰ってしまう。
登場人物の年表をつくることにした。
図書館から日本史年表をかりてくる。

何故、行き詰まり、苦しいかというと
読者からみて、納得する整合性が必要だからだ。
事件の背景、人物の動機に必然性がないと
「なんだこれは、文の流れがおかしい」と
読者は読むのをやめてしまう。
読みながら頭が混乱してしまう文など読者は読みたくない。

小説とは現在進行形の文によるドラマである。
時間は読者のテンポとリズム、体内時計によって進行する。

小説を読む読者はくつろぎながら、頭をほぐすために娯楽として
小説を読んでくださる。

五木寛之「戒厳令の夜」下巻を半分くらい読んだ。
海の民と山の民の遺伝子、面白かった。

寺山修司演劇も現在進行形の演劇だが、小説も
現在進行形のドラマである。

小説を読む人は、テレビばかり見ている人ではない
それなりの知識を持っている。
「なにかを発見させてくれる」「うろこのめが落ちた」
「知らなかったことを教えてくれた」
「このような人間も世界に存在していた」
小説を読む読者とは、社会と人間と世界への好奇心に満ちている。
さらには本を読む人は批評能力の感性のレベルが高い。
好奇心に衝撃を与えない小説は、最初から読まれない。

小説を書き、ゼロから世界を構築していくのは
自分とのたたかいでもあり、読者とのたたかいでもある。

演じる人は台本というテキストがある。

ゼロからテキストを構築していくたたかいが苦しい。

舞台は空間を創造するが
小説は時間と人間を創造する。
その世界は仮想現実であるが、現在進行形の時間である。

うまく書く方法などはない。
書きはじめ起動させた「文」の連結による世界の時間を
一秒一分とつくり、重ね合わせていくしかない。
記憶をつくっていくのである。

読者は更地になった記憶喪失者として、記憶の物語を読んでいく。
読者とは「いつも事件は他人様ばかり」と他人様の記憶を読んでいく。
読者とは他人様の家をのぞき見する好奇心の欲望を抑えることができない。
読者に他人様の家庭内事件を提供するのが、小説書きである。

読者は他人様の時間をのぞき見したいのである。
しかし、読者に、他人様のさらけだす時間をつくるのは、たんへんだんべよ。はうはう。

書きながら、その書いたものを冷酷な読者となって読みながら、
「文」を検証していく。次の展開にいくための連結。
自己表現による自己批評の悪無限時間の繰り返し。反復。
どつぼにはまる。逃げ出したくなる。
徹底して付き合ってやると、ど根性をだす。

かたちにしてやると、執念をだす。

しかし、五木寛之「戒厳令の夜」を
29年後に読むとは、自分は、今まで何をしていたのかと
落胆する。

「おれは、それほど本を読んでいない」その事実の荒野が広がる。
本を読んでいない人間が小説など書けるのだろうか……

しかし、書くしかない。

日経小説大賞への応募
日経小説大賞への応募



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2005年11月1日募集開始(12月31日締切)

 日本経済新聞社は2006年、創刊130周年を迎えるのを記念して「日経小説大賞」を設けます。
 物語性が豊かで、時代性、社会性、娯楽性を兼ね備えた、文芸界に新風を送り込む作品を公募し、優れた作品に大賞を贈ります。
 現代小説、時代小説などのジャンルは問いません。応募資格は新人に限りません。受賞作は、日本経済新聞社から出版します。


<選考委員>
(敬称略)
津本陽、阿刀田高、原登、のぶ子(以上、作家)
川村湊、縄田一男(以上、文芸評論家)

<賞金>
大賞(1編) 1,000万円

<応募受付・締切>
2005年11月1日受付開始
2005年12月31日締切(当日消印有効)

<発表>
2006年10月の日本経済新聞朝刊

<応募規定>
(1) 日本語で書かれた自作未発表原稿。現代小説、時代小説などのジャンルは問いません。
(2) 応募資格は新人に限りません。二重投稿は失格とします。
(3) 原稿枚数は400字詰原稿用紙300枚以上600枚以下。1200字以内の内容要約文と題名、枚数、氏名、住所、電話番号、年齢(生年月日)、現職、略歴を明記した別紙を添付してください。ペンネームの場合は必ず本名を併記してください。

(4) ワープロ原稿の場合、A4判用紙に40字×30行を目安に縦書きで印刷し、400字詰換算の枚数を明記のこと。

(5) 原稿には必ず通し番号をふり、クリップで右肩を硬く綴じてください。1枚目には題名と氏名を明記してください。

(6) 400字詰縦書き原稿用紙もしくはA4判印刷用紙での郵送に限ります。
(7) 電話・来社による問い合わせ、応募はご遠慮ください。

<宛先>
〒100-8066
東京都千代田区大手町1-9-5
日本経済新聞社出版局「日経小説大賞」係

<諸権利>
(1) 受賞作の出版権は日本経済新聞社に帰属します。受賞作は日本経済新聞社から刊行されます。
(2) 受賞作の著作権は著者に帰属します。出版時には著作権使用料が支払われます。
(3) テレビ・映画・ビデオにおける映像化権、その他二次的権利はすべて日本経済新聞社に帰属します。映像化権料などはすべて受賞賞金に含まれます。


<応募原稿>
(1) 応募原稿は返却しませんので、控えのコピーをお取りのうえ、ご応募ください。
(2) 応募原稿および選考過程に関する問い合わせには応じられません。

http://www.nikkei-bookdirect.com/st/
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 10月、11月、12月の3ヶ月で勝負しようと思う。
とにかく書く。構想の酵母は酒のように熟してきた。
締め切りは12月31日。

言葉は万有引力。
記憶は重力。

小説    結城純一郎の演説   
http://www.asyura2.com/0505/bd41/msg/172.html

舞台から小説へ。

世間様は小泉劇場などと浮かれている。

もうひとつの日本を小説で展開するのだが
挑戦するしかない。
予感する小説
予感する小説・世界モデルに逆光照明あびた眼潰しのわれら現実へ

  文学は先行し歪曲された現実がひたすら模倣していくわれら観念へ

         壊す人 シヴァ神は塩化ビニールの炎 溶解する富士山の裏 

 1978 4 なごり雪はやがて大雪注意報となった。西会津での友の葬式を終え
猪苗代湖の国道を郡山へと向かう、そこから南へとさらに降りる。車は誰もが黙って
いた。雪の道路きわ街灯が流れ、悲しい歌「マザー・スカイ」が聞こえてくる。はじ
めてその人の音楽を聞いた。

  沈黙に祈る無言劇の夜空から降臨する時間夜の河に少年と少女は彼岸にたたずむ

   身体を裂く海峡こそが時間の河ならば永遠に触れ合うことがない両岸の石

             個人的な体験とは音声なき痛恨

                    声      

   滅んで行く風の香水頬に浴びて堤の夏草揺れる遠き村空港の丘そして廃畑

                    道      

   スケッチブックを持った抒情が消えていくとき城咲きの白い植物園の黒影

             6月の男と女は倒れている  

       回線が腕から飛び出したヒューマノイド


       いつのまにか奇蹟の声を信じた麻原とはわれら同時代

              70年代の詐欺師     

     捏造の現実40歳その闇のカルマ魔天使はコミック雑誌から到来し

       魔観念の頂点奈落を現実が模倣せるときひたすら反復する変成

 われらコミック雑誌こそ:思考は現実化するその実現形態:畏怖する世界の幕が落ち

      血のイニシェイショイン地獄に恐怖する新たなる中世の誕生

  詐欺師たちの魔界都市の物語に侵略され自壊する資本主義文明の21世紀

  翼を燃やす捏造天使たちの舞踏今中世の血を飲み干し魔観念の怪物闇の息

  滅びの糸は曠野を駆け巡るそのように破綻する自然の法則にそって現光景

  闇の中を闇に溶けて闇になって疾走する少女が産み落とす世界の中心来訪

 
● 77年世代とは何か

 これまでのべたように77年/78年/79年に誕生した世代は身体表現へと向
かっている。80年・81年誕生した世代は、もっと積極的であり行動的ある、路
上演奏そして公演裏方として。まだ82年誕生の人間とわたしは出会ったいない。

 メディアに00年に登場したのが17歳となった酒鬼薔薇聖斗世代である。村上
龍の「ラブ&ポップ」の援助交際女子高校生は高2であるから、80年生であろう
か? いずれにしても主人公の吉井裕美は洗練された行動力があった。村上龍がア
クセスしたのは77年世代移行の女子高校生であった。そしてかれは酒鬼薔薇聖斗
83年世代の登場を予見し「寂しい国の殺人」を出した。なんら個人としての価値
観がもてぬ漂流する近代システムの瓦解の前に人は寂しさの極限で殺人者に生成す
る、味噌汁を飲みながら。精神が崩壊したわれら若き貧しき殺人者である。

 しかし村上龍は分析思考として「では彼/女たちが誕生した時代はいかなる内容
であったのか?」へ下向していない。現在の分析思考の方法としては一度、過去の
時間帯へと降り、そこから現在へと登ってこなければ、体系としての分析にはなら
ない。それは状況主義としての情報価値でしかない。わたしが方法として問題にし
ているのは、彼/女たちが誕生した季節とはいかなる原光景であったのか、それは
同時にわれわれ中高年層の自己批判的切開となる。

 日本警察と国家公安委員会の崩壊から小渕前総理の死へ到る敗北の過程とは、9
年間も二重壁の部屋に閉じこめられた少女が発見された1月28日から開始された
のだが、幕は切って落とされたのである。もはや少年・少女たちは、この日以来、
大人たちが欺瞞をもって形成した日本社会そのシステムを信用しなくなった。当然
である。17歳は明確に敵を射程に内在したのだ。これが83年世代である。

 では1983年とは何であったのか? やはり任期中に死亡した大平前総理を筆
頭に支配層が全身全霊をあげて、独自な日本戦略を立ち上げてようとしていた構造
こそ1983年体制と呼ばれていた。1978年成田空港の開港失敗の責任で敗退
した後、大平は格分野別に強力な審議会を作り、いわば戦前の翼賛体制のごとくあ
らゆる知識人・学者・有名人を総動員したが、79年ガイドラインの制定とアメリ
カン戦略のまえに敗退してしまった。さらに予測しないイラン・イスラム革命が独
自な日本戦略1983年体制を頓挫させてしまった。このときの中心軸として日本
経済崩壊の戦犯・宮沢喜一がいた。

 大平のなきあと継承したのが鈴木善行であったが、彼はアメリカ・レ-ガン戦略
の過度の要求に身が持たず途中で政権を投げ出す。大平が作り上げようとした19
83年体制のブレ-ンをわがものにして登場したのが、レ-ガン戦略に一体化した
中曽根1985年体制である。つまり市民社会にはけしてみえない空間で、あらゆ
る政治勢力が80年代戦略をめぐって内戦をしていたのである。これが「もうひと
つの日本」である。1983年とはもちろん寺山修司が亡くなった年であるが、三
島由紀夫が自決した1970年のごとく国家戦略をめぐる政治内戦の季節だったの
である。ゆえに欺瞞の制度によって闇に落とし込められ牢獄に閉じこめられた原光
景が、復讐の女神にコマンドされ、83年の17歳は登場してきたのである。現在
の日本列島とは阿片戦争の密室である。

 その復讐の女神とは第二次世界大戦に、「天皇を中心にした神の国」と「国体」
によって大量虐殺された魂が生成させたのである。復讐の女神とはギリシア神話に
登場するのだが、その非人間的内容の物語こそ、文学者・伊藤整が見据えた戦後史
に隠されいつか登場するであろう鬼であったのだ。中国人から今でも日本人は鬼子
と呼ばれている。酒鬼薔薇聖斗世代とは都市を脅かす中世の鬼である。

 田中角栄は中国・毛沢東・周恩来戦略を理解できなかった。何故、中国は戦争賠
償金の請求を放棄したのか? 当時この巨大に満ちた畏怖を誰も語る人は皆無であ
った。70年代後半、日本の浮かれた気分はここから始まった。国民的価値観は全
て経済となり、戦争中食えなかった世代が飽食へと疾走していった。「飽食の国体」
が「物質消費の神の国」へと変遷する。こうして1977年とは反動と変節の歪曲
が、優しき若者たちの文化コミュ-ン帯を打倒したのである。生き残ったのは芸能
劇団のみであった。そこで演劇は世阿弥を再発見するのである。さらに寺山修司は
中世説教節の世界へと下向していった。そして誕生したのが「身毒丸」である。
寺山修司が国際的に評価されているのは、思想の原点を生涯貫徹したからである。

 利権分配同盟としての権力と「神の国」「国体」に、多くの学者・知識人は、お
のれの内面と精神を歪曲し、接近していった、これが上昇であり転向と呼ばれる。
1977年とは戦前体制翼賛期のごとく転向の季節だった。吉本隆明は一般なる大
衆の発見へと向かったが、これも転向の反復であった。演劇界から1983年体制
1985年体制戦略立ち上げにブレ-ンとして参加したのが、劇団四季であった。
浅利慶太は中曽根国家戦略のブレ-ンとして、国鉄労働組合を解体した。その利権
分配として旧国鉄用地を収奪したのである。そこで劇団四季はアメリカものまねの
ミュ-ジカルをやり、転向したJRとJR労組が音頭をとって、営業を全国展開す
る。劇団四季のありあまる利潤構造とは、こうした再分配同盟に依拠している。
 80年代多くの国鉄労働者が自殺したが、復讐の女神が劇団四季に襲いかかる
ことは間違いない。劇団四季と浅利慶太はヘビに呑み込まれたカエルであった。

 世代とは何か? わたしが強烈に教えられたのが、1976年村上龍が「限りな
く透明に近いブル-」が芥川賞を受賞したときだった、そのとき前世代からの憎悪
は洪水のごときマスメディアや同人雑誌に登場したのであった。何故、それほどま
でに新人の登場に憎しみの感情を燃やすのか、理解できなかった。そこで日本の戦
後史とは、どろどろした感情が内在していることを、めつぶし照明のごとく教えら
れた。的確に批評したのは文学者・加藤周一である。「基地国家日本とアメリカと
の関係を表現した」と。

 おそらく村上龍は、アメリカ・コンプレックス感情を刺激し、なにものかをあば
いたのであろう。それが前世代の文学者を憎悪の興奮に誘惑したのである。76年
とは、日本の知識人なるものは丁度、中国による日本に対する戦争賠償金放棄によ
り、罪悪感から解放され浮かれていた。それがいきなり村上龍によって、日本がア
メリカの植民地であることを提示されてしまった。それで憤慨したのであろう。

 そして77年である。利権再分配同盟は、村上龍の出現による若者たちのあらゆ
る分野での進出を恐れ、アナクロニズム復古「神の国」と「国体」にアイディンテ
ィティを強め、一挙に若者文化を打倒し、物質消費文化へと変遷をはかる。それは
まず教育における偏差値評価基準、入試センタ-設立、大学法、変人が出ない均一
教育体制確立へと疾走するのである。教育における問題解決能力の喪失はこうして
開始されたのである。全体主義の反復であり、その歪曲が子どもをストレスに追い
やり、学校は廃虚となった。追われ行く明日である。人間の尊厳を教えられない機
関は日本軍隊のいじめを反復するのだ。価値観なき問題解決能力の自己喪失それが
現在の日本社会である。21世紀に漂流する列島は1977年に誕生した。
 

小説  ヒューマノイド社会形成に向けての基盤整備
  ヒューマノイド社会形成に向けての基盤整備

 ヒューマノイド社会の形成に当たっては、ソフト、ヒューマンウェアの開発とともに、通信の全体化、情報産業の充実強化
とともに、これを支える基盤となる条件を整備する必要がある。ブロードバンド大容量通信の軍事化、情報通信産業の充実強化
とともに、これを支える基盤となる条件を整備する必要がある。

 ① 標準化の推進

 ヒューマノイドシステムの異なる端末装置や各種システム相互間の円滑な通信を確保し、インタフェイスの統一化、
明確化による資源や人間想像力の効率的利用の促進を図るため、ネットワークと端末装置、各種システムとのインタフェイス、
端末装置、各種システム相互間のヒューマノイド通信手順、異なるヒューマノイドネットワークを接続する場合のインタフェイスに
ついての標準化を図る必要がある。家庭に普及した多用なヒューマノイドロボットがそれぞれ通信対話できる通信手順の開発に
よって、高齢軍事社会は規格化され標準化され、ヒューマノイド文明の幼年期を安全に形成できる。

 ② ヒューマノイド通信システムへの犯罪、革命防止、安全性、信頼性対策の確立

 高齢軍事社会においては、ヒューマノイド通信システムの機能停止がもたらす社会的混乱は計りしれないものとなる。
帝国の逆襲としてマイクロソフトは日々、ヒューマノイド通信システムを破壊するウィルスソフトを開発している。
またコンピュータとともに育ったオタク犯罪メディア少年による、ヒューマノイド通信システムへの介入、シシテム破壊の
ウォーゲームに対処しなくてはならない。

 合衆国統一党は米国から、わが国のヒューマノイド通信システムに介入し、システム破壊と国家情報を盗もうとしている。
これを阻止しなくてはならない。われわれは何としても列島に配線されたブロードバンド大容量ケーブル、電線、電話
回線、光ハイブァーケーブル、ケーブルTV線を断固として防衛する必要がある。ゆえに社会は最末端まで軍事化される必要
がある。回路というハードを防衛しながら、ヒューマノイド通信システムは人間身体から毎秒ごとに学習し、その学習能力は
昆虫情報体や植物情報体の神秘的秘密を解明していくだろう。地球生態系情報体のゲノム記号を解読し、その神秘的秘密記号
を、ヒューマノイド通信システムに位相転移する。草木ひとつひとつに神が宿るという日本民族の伝統的な草木思想を
植物情報体の解明として、ヒューマノイド通信システム記号手順へと転化していく。機械にも神が宿る、これが世界の最先端に
位置するヒューマノイド情報テクノロジーである。情報革命、知識革命によって、わが国は米国の51番目の州へと日本を
米国に合体する合衆国統一党の野望を打ち砕く。わが国が合体する相手は米国ではなく、機械生命体である。(拍手)
高齢軍事社会は、臣民と機械生命体が合体をとげるため、基盤整備を促進する行政におけるマトリックスである。

 ③ 研究開発の推進

 ヒューマノイド通信関連技術開発の世界先導性、長期性、大規模性にかんがみ、伝送、交換、ネットワーク、処理、端末、
ヒューマノイド通信のあらゆる局面における研究開発を能動的に推進していく必要がある。このため、①既存の通信事業体の
活性化と臣民との競争協調体制の確立による創造的自主技術開発の推進、基礎的研究開発部門における、ソフトウェア、
ヒューマンウェア開発を基本としながら軍・産・学・官の共同研究開発の推進、ヒューマノイド通信に関するデータベースの
構築による研究開発体制の整備 ②技術関連予算の充実や金融、税制措置による研究開発投資の充実 ③基礎的教育研究機関の
充実、熊野協力機構を中心とした世界の反米国家、反米団体、内外の研究機関相互間の人材交流、ヒューマノイド通信関連技術
に関する資格制度の設置による研究者、技術者およびコンサルタントの養成、確保の措置を講ずる必要がある。

  
   豊かな高齢軍事社会に向けての基盤整備 ヒューマノイド情報化が開く豊かな未来

 わが国は、今、満腔元年の新しい時代の扉をたたこうとしている。すなわちニーズの多様化、高度化と産業の知識集約化の
引き続き進展のなかで、とりわけヒューマノイドコンピュータの利用を図る情報処理技術と通信技術の飛躍的な技術革新を契機
とする産業、社会の革命的事態が進行しつつある。この変革は、まさに産業革命に匹敵すべき新しいヒューマノイド文明を創造
することとなろう。

 だが同士諸君。この革命的事態をどこまでも領導できるのは、機械に神が宿るヒューマンウェアをもつ、われわれの革命的情熱
であるのだ。

 ヒューマノイド情報化の波は、拠点的展開から面的展開へと様相を変え、押し寄せている。すなわち、大企業から中小企業へ、
産業から社会や家庭へ、大都市から地方へと全国津々浦々のあらゆる分野に浸透しつつある。ヒューマノイドシステムメディアの
実用化は、かかる全体化を一層促進するものと考えられる。

 このような全体化の進展が、もっとも発展が期待されるヒューマノイド情報産業の活力ある成長をもたらすとともに、産業の
生産性の向上、省資源、省エネルギーなどを通じ、わが国産業経済の再発展を支えることはいうまでもない。
ヒューマノイド的工場制度の確立は、ロボットがロボットを生産するダイナミックな円環であり、金融が金融を呼び込み金融を
産む連鎖と同じである。国家社会主義経済とはヒューマノイド情報によって未来が開かれる。

 そればかりか、教育、医療、防災、防犯などの社会問題の解決に寄与することはもちろん、人間活動における労働や余暇の
あり方を一変させ、われわれ個人の生活の飛躍的なヒューマノイド的向上を実現することになる。このようななかで、われわれの
価値観ひいては文化観もこれまでとは異なるものとなろう。だからこそわが党は、美しい伝統ある自然造成思想で臣民を全体化する
必要がある。工作の意思としてのヒューマンウェアの基礎はここにあり、さらに注目しなくてはならないのは、熊野協力機構を媒介
にした国際的広がりである。

 地球規模の情報ネットワークは、企業活動の国際的展開を一層促進し、また国家間の情報戦争を増進することとなる。
米国と国際金融動物の情報収奪から防衛するためには、わが国のヒューマノイド通信システムメディアは、インターネットに
接続せす、インターネット回路からはアクセスできないことが重要である。情報は地球規模の国際金融動物が支配する情報ネット
ワークから切断されていてこそ、持続可能性を獲得できる。

  ヒューマノイド通信サーバーはインターネット情報体から非情報として切断されている独立情報体である。
マイクロソフトOS、インテルのCPUによる古いコンピュータからはヒューマノイド通信には接続できない。
わが国が開発したヒューマノイドコンピュータでしかヒューマノイド通信システムメディアには接続できない。
回路は、インターネットが使用していた電話回線、電線、TVケーブル、光ファイバーケーブルであるが、ハードウェアと
ソフトウェアは、すでにヒューマノイド通信へと変貌をとげつつある。
日本列島のヒューマノイド化がスピードをもって全体化しつつある。

  (マイクロソフトサーバーにアクセスすると人間の記憶装置は初期化され、電磁波と周波数によって
  ユーザーはマインドコントロールされてしまう。サーバーに隠されたプログラムがアクセスした固有コンピュータCPUに影響を与え、
  固有コンピュータの残記憶装置容量を作業メモリーへと転化させる。ユーザーにはけして見えない不可視の領域が生成される)
  
 かかる革命的事態が地球規模で進行している今日、臣民の負託を受けたわが国家生活党は、21世紀を領導し、
子々孫々まで繁栄することができるヒューマノイド通信システムメディアの構築に向け、主体的な役割を果たしていく決意である。


    わが党がめざす高齢軍事社会

 高齢軍事社会とは、「産業の全体化」「社会の全体化」「生活の全体化」が一体となった高度なヒューマノイド情報システム社会
である。高齢軍事社会では、さまざまな経済活動、社会活動は非合理にシステム化される。効率と合理の追求によって近代は破綻
した。国家社会主義建設へのパワーこそ非合理の情念である。非合理システムによって、その金融、産業構造、社会生活はより
高度なものとなる。

 また、金融情報を一方的に受けとるだけでなく、主体的に必要な金融情報を入手し、利用し、伝え合うことによって誰もが
豊かなヒューマノイド生活を享受できることになる。情報の前衛とは金融情報である。わが国は、人間身体情報体、昆虫情報体
植物情報体、多種多様動物身体情報体、魚類身体情報体、地球生態系情報体を統括し総合し、ヒューマノイド情報システムとして
構築していく。いずれわが国のヒューマノイド情報体は、ロンドン、ニューヨークの金融・為替・株式相場市場に介入していく
だろう。国際金融動物のコンピュータによる金融工学システムへ、わが国のヒューマノイド情報体はアッタクを開始する。
まさに次世代情報体開発をめぐる金融相場戦争となるであろう。国際金融動物に勝利するためには、わが民族がまるごと
わが臣民ひとりひとりがヒューマノイドへと進化することである。国際金融動物といっても、それは非人間の動物である巨獣
に過ぎない。われわれは動物よりも闘争心に満ち溢れまた非情に徹するヒューマノイドへと進化するのである。

 わが党がめざす高齢軍事社会とは、自給自足の農本主義を守りながら、いわば「生き生きとした経済活動に支えられた個性ある
ヒューマノイド性豊かな社会」である。国際的金融動物は、人間的苦悩と良心が消滅し、人類社会を二重構造でコントロールして
あははあははと、おもしろおかしく豊かに生活している。快楽本能の充足こそ国際金融動物である。これに対抗するわが国の高齢
軍事社会は不快を原理原則としながら、いかなる不快の状態でも生存するという意思がみなぎっている、強くたくましい国家社会
主義建設の社会である。国家生活党政府は臣民のヒューマノイド変貌促進のため、西洋文明の毒水である牛乳を飲むことを禁止する
法案を準備中である。牛乳に変わって臣民が飲むものは、ゴキブリと蜘蛛のエキスを混合した栄養飲料である。

 高齢軍事社会こそ、満腔維新、尊王攘夷を党是とするわが党がめざす活力とゆとりあふれた社会にほかならない。
ヒューマノイド変貌の便益を臣民全体に均霑することにより、経済の持続的発展と臣民生活の質的向上を実現し、さらには
熊野協力機構を媒介にする反米世界経済の発展に貢献することこそ、資源小国であるわが国が進むべき方向である。
だが同士諸君。わが国には人間という資源がある。この最大活用こそ高齢軍事社会への基本である。

    高齢軍事社会の実現に向けて

 高齢軍事社会の実現する上でわが党は、次のような課題に取り組んでいかなければならない。

 第1に、人間資源活用とヒューマノイド技術開発の相互運用を推進する基盤の整備である。今後ヒューマノイドシステムの進展に
伴い、機器、ソフトウェアに対する需要はますます高度かつ多様化することが予想される。かかる需要に十分に応えるため、臣民に
よる技術開発の活力が最大限に発揮されるような基盤の整備に努めるとともに、推論想像力機能をもつ第3世代ヒューマノイド
コンピュータ知識イメージ情報処理のための技術開発など、臣民では実施が困難なものについて、国が積極的な技術開発の推進を
図っていかなければならない。

 今後とも政府予算の大幅拡充を図るなど技術開発の積極的な推進のために努力する所存である。また、今後のヒューマノイドシス
テムメディア化、ヒューマノイドネットワーク化の進展においては、ロボット機器相互間、システム相互間の接続や標準化を確保
する必要がある。
ハードウェア、ソフトウェアの整備により、人間資源は最大限活用でき、人間身体から毎秒ごとに学習している機械生命体と
人間の合体により、断固としてヒューマノイド文明の幼年期に突入していこうではないか。(拍手)

 第2に、ヒューマノイド通信インフラストラクチャーの整備である。
高齢軍事社会を実現し、ヒューマノイド産業の発展を図っていくためには、基盤となる高速大容量のヒーマノイド通信網の整備が
不可欠である。わが党は利用者ニーズを的確に把握し、ヒューマノイド統合サービス網の国家社会主義による計画的整備を推進し
ていくのである。スローガンは「デジタルからヒューマノイドへ」となる。計画経済の東欧、ソ連邦の社会主義は何故、破綻した
のか、インフラストラクチャーが整備されていなかったからである。

 第3は、高齢軍事社会にふさわしい制度の見直しと新たなルールづくりである。
高齢軍事社会を目前にしながら、ヒューマノイド情報流通の媒体となる現在の通信回線利用制度は、旧来のインターネット技術、
電信、電話、TVケーブル、光ファイバーケーブルの技術、および旧来の米国一極型経済情勢を前提として組み立てられており、
かかるまではヒューマノイドコンピュータの高度な利用を中心とした情報化の飛躍的発展を期しがたい。
また旧来のままでは国際コンピュータ犯罪少年や、国家転覆をねらう合衆国統一党、共産主義革命党などの破壊工作に利用される
弱点がある。

 わが党は国家転覆防止からも、旧来の回線から昆虫植物情報体回線利用に転換し、高齢軍事社会にふさわしい制度の見直しと
ルールづくりに能動的に取り組む所存である。昆虫植物情報体回線概念とは、これまでの物理ケーブル回線概念とは全く別様な
概念である。地球生態系の自立意識、自意識に即した回線概念となる。どの部族、どの民族が地球で生存できるのか・・・
これが21世紀の選択であり、地球生態系回線を解読した部族と民族しか、生存は不可能である。草木に神が宿るわが民族の
伝統的な意識は、地球こそが神であるとする生死観がある。わが民族は地球との共存を求め、地球にとって害悪な米国支配者と
国際金融動物を地球から火星へと追い出すのである。超古代、地球の神と契約をしたわが民族に八百の神々は、昆虫植物情報体
回線、地球生態系回線のアイデアを授けてくれた。研究開発による実現は間近である。

 第4は、システムメディアをはじめとするヒューマノイド情報産業の育成、振興である。ヒューマノイド化の急速な進展に伴い、
ロボット機器、ソフトウェア、ヒューマンウェア、ヒューマノイド情報に対するニーズは、急速に増大するとともに、高度化、
多様化することが予想される。ヒューマノイド情報産業は、わが国の進展を支える産業であるのみならず、わが国産業構造の
高度化、知識集約化を実現する上での中核産業である。トヨタシステムといった旧来の車産業は、すでに原油枯渇、物質文明の
終焉を象徴すべき没落産業となってしまった。わが国は大胆に非人間への道、ヒューマノイドの道へ邁進していこう。(拍手)

 
 今後、世界的ヒューマノイドへの需要動向に遅滞なく対応しうるようソフトウェアの開発、人間資源ヒューマンウェアの開発、
流通基盤の整備、データベースの育成をはじめ、産業基盤の整備を進めるとともに、ヒューマノイドシステムメディアの技術
面、制度面の制約を克服するため、実地に試行する地域軍事システムの構築(システムメディアコミュニティ構想の推進)など
その育成振興に努めていかなければならない。

 第5は、臣民的合意の形成である。
ヒューマノイド社会への道は、臣民的コンセンサスによって選択されなければならない。かかる観点から、わが党は、
ヒューマノイド化の進展がもたらす金融、産業構造、産業組織、就業構造への影響、社会の脆弱性の増大などのインパクトを正確
に把握し、これを国家生活党政府の産業政策、雇用政策に反映させてまいりたい。またヒューマノイドコンピュータのセキュリティ
対策に万全を期しこのような対策の推進を背景として、臣民のヒューマノイド化に対する正しい認識を涵養することによって、
臣民的合意の形成に努めてまいりたい。

 第6は国際的展開の推進である。
ヒューマノイド情報国際流通の拡大は、企業活動の国際的展開、国家間の理解の増進を深める一方、ヒューマノイド情報資源の
差異や国際流通の不均衡など新たな問題を惹起するものである。貿易立国を国是とするわが国にとっては、米国と国際金融動物
による経済封鎖を突破して、円滑な国際流通を実現することが不可欠であり、国際的に提出可能なデータベースの整備や国際
ネットワークの構築を推進するとともに、地球規模機械生命の発展に関連した産業協力や経済協力など国際交流を推進し、世界
のヒューマノイド化に貢献していかなければならない。

 わが党は、熊野協力機構を軸に国際的展開を協力に推進するため、政府とともに、米国と国際金融動物による経済封鎖を突破
し、わが国の国際的地位にふさわしい努力と格般の対策を行う。農本政策を守りながら、ヒューマノイド科学技術立国を実現し
ていくものである。そして熊野協力機構を発展させ、国際ヒューマノイド連合の設立をここに提唱する。

小説を書くのは・・・
本当に苦しいです。
逆光線
女の肌に風景は鏡のように映っていた。

故郷の駅から小学校の方向へと歩いていった。

ところどころの玄関に盆の提灯が吊られている。

恵子の家はなかった・・・恵子は小学校の同級生で隣に座っていた・・・

初恋の人だった・・・

そこには【みんと】という店ができていた。

店に入る。
店はお好み焼きを主軸にしたお酒を飲ませる店でもあった。
三角錐の天井が高い大きな店だった。

200円のトマトジュースを注文した。

しばらく冷房に涼んだ。

ジュースを飲み干し、料金を支払いとき
マスターに聞いた・・・
「昔ここにあった家に住んでいた恵子さんを知りませんか・・・」

「ああ・・・親戚です・・・もう20年も会っていません・・・」
マスターは答える。

「恵子さんは生きているんですか・・・」
聞いてみた。

「ええ・・・生きていますよ」
マスターが答えてくれた。

マスターには何を聞くのかという不信の光が瞳にあった・・・

恵子さんの父は5・6年前に亡くなったという・・・

店を出て商店街を歩く・・・
人は誰も歩いていなかった・・・
廃墟となった店がいくつもあった・・・

恵子さんの家は、親戚どおしの財産分捕り戦争があったのかもしれない・・・
それで恵子さんの家は壊されたのかもしれない・・・
解体され更地になった場所に・・・あの店ができたのかもしれない・・・

そう推測しながら、ゴーストタウンのような商店街を突き抜けて、公園にいった。

公園も昔の面影はなく、造成につぐ造成がされていた・・・
土建造成の実験場こそ故郷の壊れた風景だった・・・

家も土地もない人々は追い出されていったと故郷の老人が公園でつぶやいた・・・

故郷は家と土地を持つ人々の町へと変形していた・・・

いまの自分には何もない・・・
あるのは記憶だけだった・・・
真夏だというのに変貌した故郷の光景は冷たかった・・・
自分はまるで異邦人だった・・・

公園で老人がすすめる日本酒を飲んだ・・・
お茶の飲料缶に日本酒をそそぎこんだワンカップだった。
暖かい人に出会うことができて嬉しかった。

公園で故郷の風を感じた・・・
気持ちがよかった・・・
樹木と風は昔のわたしを知っているのか・・・
異邦人となったわたしを歓迎してくれるのか・・・風と樹木の葉たちよ・・・

公園の老人と別れを告げ、また再び町へと歩いていった・・・

壊れた風景そして変貌した光景・・・
優しかった時代は20世紀とともに終わったと・・・そう思った・・・
恐怖劇場 【フリーマントル】
ちはやふる神の御坂に幣まつり斎(いほ)ふ命は父母のため             信濃坂にて 万葉集巻二○防人の歌


恐怖劇場 【フリーマントル】

短編集 訳/山田順子 講談社
1994年発行

図書館からかりてきた本、すこし読む。
第1話 【森】はおもしろかった。

タルコフスキー監督【ストーカー】の
【ゾーン】を想起させる。

ゾーンとは地球生命体である。
森は人間を遭難させる。

1、昆虫情報体
2、機械生命族
3、日本内戦

などを考えながら【恐怖劇場】を読んでいたのだが、どうも乾いているのだ。
湿気がない。
論理文章によって物語りは説明されていくのだが、あまり恐怖感は味わえなかった。

日本の場合は【四谷怪談】がホラーの原型なのであろうか・・・

日本の怪談ものも読まなくてはならいと今気づく。

自分が考えているのは森というゾーンそのものが幽霊という実体となることである。
それが植物情報体の根源となる。

植物情報体とは森の樹木と樹木がインターネットのように交信している。
森はつまりインターネットゾーンなのである。

森は人間に復讐する。
森と村人の壮絶なたたかいは21世紀世界を荒廃させていく・・・

小説にもはや時代考証などはいらない。
年代などはいらない。
ただそこには物語という実体のみがあるという小説があってもいいだろう。


小説の論理とは事件の必然性と人物の発生整合性をお客様に説明する。お客様を納得させなければ、商品という小説はお客様に捨てられてしまい、読者を生み出せない。

読者を誕生させることこそ、小説の命がけの飛躍であり、小説の秘密は商品として解明されなくてはならない。



【ストーカー】【A・タルコフスキー】
【A・タルコフスキー】の映画をはじめてみたのは【惑星ソラリス】だった。

次にみたのは【鏡】と【ストーカー】だった。三百人劇場でのタルコフスキー特集映画祭だった。

ゾーンに人間が入る。
作劇としては自然と人間の関係。

自然そのものが動物のように動き人間に襲う・・・それがゾーンであった。

日本に転換すれば
ある山奥の地点がゾーンとなり、事件はそこで発生する。

その場所はUFOの発着場所かもしれない。
ゾーンは知能をもった地点。
樹木と植物はゾーンの触覚となる。

機械生命族というコンセプトをつくった。機械それ自体が知覚をもって進化し、機械生命族はインターネットによって人間から学習しているという概念。

地球生命体という概念。
地球そのものが知覚と知能を内在させているコンセプト。

しかしコンセプトだけでは作劇まで至らない。
Aという人間とBという人間がゾーンに足を踏み入れる・・・

AにもBにもけして見えない死角があった。おそらくその死角からのぞいているのが作者であり読者なのだろう。
つまり事件とは小説の場合、読者によって発生するのではないだろうか・・・

作劇とは読者を小説の舞台である植字領域に引き込むことである。

Aという人間、Bという人間
そしてCというゾーン環境。

植字領域とはひとつのゾーンであり環境。
作劇は字というゾーンにおいて発生する。

山の向こうは津軽海峡だった。
狼は砂浜まで降りてきた。
ーー海にほえろ一匹狼

狼の声は海のゾーン、その轟音に消されていた。



植字者の歩行は手のダンス
歩行は足だが、歩行と足は舞踏の基本となる。

舞踏の歩行はイメージを発生させながら身体を移動していく。
身体の細胞と脳回路細胞からはイメージが発生している。

内部と外部のイメージ往還、空間の全体は舞踏者のイメージ出現となる。外に出たイメージは舞踏者の身体へと憑依する。舞踏者はイメージの器へと変容する。

字を手と指で書く打つ。
字はイメージを発生させる。
舞踏者の歩行は足のダンスであるが
植字者の歩行は手のダンスとなる。

手の細胞と字の細胞は
イメージ発生において往還する。
身体内部と植字の外部において
植字空間の全体はイメージ発生の場所となる。
外に出たイメージは植字者の身体に憑依する。植字者はイメージの器へと変容する。

字は作者の念力である。
植字歩行がはじまり、小説は時間の舞台をつくりだすのか・・・
小説は歩行なのだ。じっと手をみる。手の力を感じてみる。

バカタレ!
書きたいものを手に伝えろ!
手こそおらの神だ!手と対話しろ!
てのひらをじっとみる。手は鏡だった。
てのひらに自分の顔をみる。
新世代プログラムの出現
 666から777への新世代プログラムの出現そこにリンクする小説。

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構成的な構造的な人間になる。文のデザイン。カオスからデザインへ、整合へ。

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演劇・舞踏から小説へ

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インターネットの中身と構図。パソコン通信からインターネットへの転換とは。自分で考えろ。パソコンの計算能力を信じてみろ。

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パソコンから小説を生み出すとはどういうことか?

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人間もプログラムなら小説もプログラムなのか?

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構造物としての小説
小説はフィクションの構造物である。

そして語り部はフィクションの登場人物である。
一体フィクションとは何か?
空想・想像の産物である。
空想と想像の産物が事物と現象を取り込んでいく。

大胆にフィクションに没入しなくてはならない。
小説を書くものは大胆にフィクションのなかに入り
フィクションを樹立する。
世界が樹立できるのである。

これほどに身と心が踊る。


フィクションの社会、フィクションの人間、
フィクションの関係、フィクションのセックス・・・

描いていくのだ。絵を描く筆は文字。
文字で絵を描き、文字で映像をつくる。
文字でシーンをつくる。
フィクションの道具は文字。

やがて構造物は文字の事物として誕生する。
「変」
日本を外部と内部から相対化していくという内容になるだろう。
「日本は形だけ近代を通過してきたが、個人として近代を通過してこなかった、その主体はどろどろに溶解している」
「そこにおける縄文の記憶をもった古代遺伝子が内臓されたホーラー生物の出現、実はそれが新世代の出現でもあった」
「縄文の数文字が電子ネットワークに浸透している」
そのような展開にもなるだろう。

しかし、何か全体的なものがまだ欠落している。
それは世界観である。
21世紀100年を予感させるような全体構想がまだ欠落している。

イメージの発生はどんどん「変」の世界に没入していくだろう。それはフィクションをつくりだす創造行為でもある。

しかし小説はどんどん日常と寝なくてはならない。国民ドラマである「サザエさん」「ドラエモン」「水戸黄門」の日常が小説に反映されているのは鉄則となる。

国民ドラマはパターン化されているが、現在の日常情報はものすごく摂取されている。【新世代の出現】【新世代の更新】それが国民ドラマである。ゆえに長期番組としてお客様から支持されている。パターン化された登場人物の裏では、現在のお客様と同伴寝るべく、日々更新されているのである。だから面白いのだ。職人としてのスッタフの究極のたたかいでもある。

サザエさんのセルの線は今でもペンで描いている。他のアニメはほとんどえんぴつ線動画をマシンにかけコピーのようにセルに転写している。

サザエさんは人間がペンでセルに線を描いている、制作過程の質が高度なのである。国民ドラマとは職人の質を投入している、ゆえにお客様を魅了する質量で日々更新しているのである。

日常のお客様と寝ながら同伴して歩く、これが小説の根幹でもあると思う。
だから小説は今の身体情報と身体感覚が重要なのだと思う。

世界は「変」であるが、同時代の身体がそこにはある、感情移入ができる、ゆえにお客様は小説を読んでくださるのである。

「変」のイメージ発生。
「日常」の身体感覚。

これが小説の2本柱である。

3本目の柱がある。

それはお客様が次の展開をインスピレーションにおいて予知していくという快楽である。どうお客様のインスピレーションと応答関係が成立するのか・・・

3本目の柱とは小説の予知世界観である。

3本の柱があれば小説という構造物が樹立する。

フィクションを恐れるな!
木と植物は樹立している。それは根があるからだ。根のネットワークと土。そして幹の水路、葉は太陽光線を摂取する。
小説とは植物情報体でもある。

根はどこから栄養をとるのだろう。
小説の根はどこから栄養成分をとるのだろう・・・人間という生物情報体からである。おのれと日常に出会う人々は観察と学習の対象となる。自分の過去させも栄養素として転化させてしまう、恐るべきエゴイストこそ小説家なのだろう。

ひとりの孤独な植字作業はやがて
フィクションの世界を樹立する。

しかし、まんず、このフィクションをつくりだすのはたいへんだんべぇ・・・

「変」は本当に「大変」な作業だんべ。

がんばるべよ。
小説書きの方法
フィクションを恐れるな

いよいよ小説に挑戦する。

舞台から小説へ。書く行為はまったく孤独な作業。

小説を書くためにはスケジュール化することが重要。
それは舞台の稽古と同じ。

平日       PM7時~PM10時は小説下書き稽古
土曜・日曜    PM1時~PM10時は小説下書き稽古


自分ひとりの稽古である。
昆虫情報体
昆虫情報体

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