マルチモニタ時代のマウスポインタ設定法
↑は、現在のマウスカーソル。マルチモニタ向け。
マルチモニタの問題点
マルチモニタは便利と言えば便利ですが、問題点がいくつかあります。場所を取りすぎたり、効果が現れなかったり、マウスポインタの移動距離が伸びたりなどです。
場所を取りすぎたら机を買い足せばいいです。効果が現れないのは鍛錬が足りません向いてないだけかもしれません。移動距離が伸びたらドライバで移動速度を最速にしたり、トラックボールを使ったりでなんとかなります。
マウスカーソルを見失う→対策が必須
数ある問題の中で特に大問題なのが、広いモニタに対してマウスカーソルが小さすぎることです。気がつくと、マウスカーソルがどこにあるのか分からなくなってしまうのです。シングルモニタ・デュアルモニタなら、マウスを適当に動かせば視界に入って来て発見できるのですが、トリプル、とくにクアッドにもなると、驚くほど見失います。
そこで、対策を取り、マウスポインタを探すオーバヘッドを短縮しましょう。以下の対策はすべて私が実際にある程度の期間実際に利用していたものです。
対策 Lv.1 マウスポインタを「特大」に
基本中の基本です。何も考えずにコントロールパネルのマウスの項目から、「デザイン」を「Windows Aero(特大のフォント) 」にすればOKです。シングルディスプレイでも見やすくなっておすすめです。
対策 Lv.2 「実用マウスカーソル」を利用する
「実用マウスカーソル」は、マウスポインタ用の画像がセットになったもので、上野画像のような見た目になっています。ごちゃごちゃした背景の中や、白背景・黒背景のどちらでも見やすいデザインとなっています。私の場合は、これを利用することで飛躍的にマウスポインタが見やすくなりました。これまたシングルディスプレイでもおすすめですし、デュアルトリプルモニタの人は導入を是非検討してみてください。
対策 Lv.3 「I字カーソル」を利用しない
この画像では、文字の上にマウスカーソルを載せているのに、カーソルがI字型になっていないません。これが重要です。
マウスカーソルを見失ったとき、マウスカーソルは一体どこに潜んでいるのか。かなりの頻度で、I字カーソルになってしまっています。そこで、そもそもI字カーソルになること自体を禁止すればいいのです。意外と困りません。
方法は簡単で、マウスポインタの設定中にある「テキスト選択」の画像を「I字カーソル」の画像から通常時の画像に変更すればOKです。
対策 Lv.4 Kokomiteでリングを表示する
緑色のリングが表示されました。これは、「Kokomite」というソフトを利用して常時マウスポインタの周囲に表示させているものです。ちなみに、現在のKokomiteの設定は次のようになっています。
このリングにより、圧倒的なマウスポインタ検出能力が手に入ります。見て分かるとおり、ものすごく邪魔そうですが、利用開始2日目にして存在を忘れるほどになりました。 マルチモニタの人にはぜひ試してもらいたい方法です。クアッドモニタ以降では必須ではないかと思うほどです。
まとめ
マルチディスプレイを快適につかうまでの道のりは険しいです。ただ、そんなの気にならないくらいの快適さがそこにはあります。是非やってみては。
ケンジントン SlimBlade Trackball 72327
ロジクール トラックマン マーブル TM-150
ロジクール トラックマン ホイール TM-250
マルチモニタ用マウスカーソル
標準のマウスカーソルだと困る
標準のマウスカーソルだと、正直デュアルモニタどころかシングルモニタであっても小さすぎます。見失いやすさや、大きいことのデメリットの少なさを考えると、そこは一気に一番大きいマウスカーソルサイズにするべきです。
ただ、マルチモニタになれば、標準の一番大きいマウスカーソルでもカーソルが見にくくなります。
実用マウスカーソル
そこでおすすめなのが「実用マウスカーソル」です。
サイズは標準の一番大きいサイズとほとんど同じですが、待ち時間中にも形を大きく変えない点や、黒ベースの配色であるところが視認性を向上させてくれます。
また、文字上にカーソルを合わせた時、標準ではI字カーソルになるのですが、そのカーソルにもこの実用マウスカーソルを適用してしまうと、文字列上にカーソルを合わせてもI字型になりません。すると、I字型になっていてカーソルを見失ってしまう、なかなか見つけられないということを防ぐことが出来ます。とっても便利。
特に、プログラミングなどでモニタ上が文字列だらけの場合に効果を発揮してくれます。マルチモニタの強い味方になってくれると思います。
Hydra Vision 小ネタメモ
Hydra Vision
Hydra Vision は、ATIのグラフィックドライバのユーティリティ(?)であるCatalystと一緒にインストールすることが出来る、マルチデスクトップ向けのソフトウェアです。モニタを分割して利用したり、仮想ディスプレイを作成したり、二つのモニタにまたがる位置に移動したウィンドウを自動的にどちらかのウィンドウにずらしてくれたりといった機能が利用できます。それぞれON/OFFできるので便利です。
そんなHydraVisionの小ネタ集という作りかけメモを発見したのはいいものの、扱いに困ったので掲載。
驚きの仮想デスクトップ切り替え操作
デスクトップにフォーカスがある状態でホイールクリックしながらホイールを回転させると、仮想デスクトップを順番に移動させられます。
設定には、「マウスホイールでデスクトップを切り替え」という設定があるのですが、まさか「ホイールクリック中だなんてまず気がつきません。ヘルプには書いてありますけど。
グリッドに取り付けるショートカット
HydraVisionでは、モニタを領域に分割し、それぞれの領域で全画面表示が出来、画面の有効利用が出来るだけでなく、グリッド間のウィンドウの移動をスムーズに行うことが出来ます。ただ、グリッドで善が面する操作(グリッドに取り付ける)が、ちょっとめんどくさいです。
結局、ショートカットで行いたい場合は「Ctrl+Space、b」しかなさそうです。ざんねん。
表記が違う
Hydra Gridのタスクトレイアイコンを右クリックすると、「ウィンドウを移動する際にグリッドを表示しない」と書いてありますが、「ウィンドウを移動する際にグリッドを表示する」の間違いです。いかにも、発展途上ソフトって感じです。そんなに新しいソフトじゃないハズなんですが。
再起動したら位置なんて忘れる
デスクトップマネージャの機能に、ウィンドウの位置を記憶するというものがあります。 そこで、その機能をONにしたまま、Windows Live Messenger、Firefox、Opera、Windows Media Playerを起動したまま再起動してみることに。
結果、さっぱり記憶されていませんでした。
各アプリが独自に記憶してると意味がない
この記憶機能、現状、多くのアプリケーションがそれぞれ独自にウィンドウの位置を記憶するため、ほとんど意味がありません。
逆に言うと、たとえばウイルスバスター2010のメイン画面は本来記憶されないので、デスクトップマネージャが記憶してくれます。
グリッドは記憶しない
HydraVisionを快適に使おうと思ったら、ほぼすべてのアプリケーションをグリッドに配置することになります。
ただし、デスクトップマネージャの記憶機能は、一切グリッドに取り付けた情報を記憶してくれません。
まとめ
CatalystのダウンロードページからHydraVisionがダウンロードできる用になっています。なんか不満なところは多いのですが、CatalystもといATIユーザなら一度はダウンロードして使ってみては。
ペンタディスプレイにしたので動作報告
ペンタディスプレイ
シングルディスプレイ、デュアルディスプレイ、トリプルディスプレイ、クアッドディスプレイと順調にモニタを増やし、ペンタディスプレイになったので、動作報告メモ。
動作報告
もちろん、接続されているPCは1台です。
- マザーボード:P5K-E
- CPU:Core2 Duo E8400
- メモリ:4G
- グラフィックボード1:11127-04-20R(SAPPHIRE)
- ビデオチップ:ATI Radeon HD3650
- ビデオメモリ:GDDR3 512MB
- バスタイプ:PCI Express 2.0 x16
- 利用した出力端子:Dual DVI(DVI-I x2)
- 対応API:DirectX10.1, Shader Model 4.1, OpenGL 2.0
- グラフィックボード2:11127-04-20R
- グラフィックボード3:H435F512EP(HIS, 恵安)
- ビデオチップ:ATI Radeon HD4350
- ビデオメモリ:DDR2 512MB
- バスタイプ:PCI Express 2.0 x1
- 利用した出力端子:DVI-I
- 対応API:DirectX10.1, Shader Model 4.1, OpenGL 2.1
- 接続モニタ解像度:1280x1024, 1680x1050, 1920x1200, 1024x1280, 1050x1680
感想
そろそろ置く場所も限界です。ただ、接続する口はあるわけで、もう1台までなら簡単に増やせます。
HydraVisionが暴走する
ウィンドウを移動すると
ウィンドウを移動すると、その位置に関わらずすべてプライマリモニタの左上に勝手に移動してしまうことがあります。一度その現象が起こると、どのウィンドウを移動しても全部左上に勝手に移動してしまいます。
これは、私の場合はHydraVisionのデスクトップマネージャがマルチモニタにまたがったウィンドウの位置を自動的に調整してくれる機能の暴走でした。この場合、Catalystからデスクトップマネージャーの設定を開いていったん無効にして適用した後、再び有効にすれば解決します。
ただ、再発しまくりなので、困ります。バージョンアップして、(他のおかしなところも含めて)いろいろ修正してもらいたいです。