さくらのVPSにUbuntu 10.04 64bitをインストールしてSSHで接続するまでのメモ
計画停電に伴い、自宅サーバを維持することが難しくなりました。そこで、さくらのVPSの一番安いプランを契約して利用することにしました。
CentOSが標準なのですが、Ubuntuを利用したかったので、入れ替えを行いました。そのときのメモです。大したことは書いてありません。なので、頭に参考ウェブページを書いておきます。そこへどうぞ。
参考
- さくらのVPS オンラインマニュアル OSの再インストールをする - さくらのVPS 512(旧名称 さくらのVPS 980)
- くらのVPS オンラインマニュアル カスタムOSインストールガイド : Ubuntu 10.04
インストール対象確認
インストールは「さくらのVPS 512」の仮想専用サーバに対して行います。インストールするのは「Ubuntu 10.04 64bit版」です。
作業するPCはWindows 7 SP1 64bitで、ブラウザはChrome 10です。
Javaがインストールされているか確認する
カスタムOSのインストールには、Java Runtime Environment(JRE or JDK)が必要です。インストールされていない場合はhttp://www.java.com/ja/から最新版をインストールできますインストールされているか確認するには、コマンドプロンプトで「java -version」を実行するか、コントロールパネルから「プログラムのアンインストールまたは変更」に「Java(TM) 6 Update xx」があるかどうかで判断できます。
仮登録完了メールをチェックするし、VPSコントロールパネルにログインする
仮登録完了メールに「IPアドレス」と「パスワード」が書かれていると思います。それをチェックして、「VPSコントロールパネル」にログインしてください。おそらくアドレスは「https://secure.sakura.ad.jp/vpscontrol/」だと思います。
再インストールを開始する
まず、「OS再インストール」という大きなボタンを押し、「カスタムOSインストールへ」というリンクをクリックします。
すると、「OS選択」という蘭でOSを選択できます。今回は「Ubuntu 10.04 amd64」を選択しました。選択したら「確認」を押し、次の画面で「実行」を押します。
もしプラグインのバージョンが古いと言われたら
結論から言うと、素早く「今回は実行する」を押してください。のんびりしていると「Network error: remote side closed connection」と表示されて失敗するようです失敗したらやり直せば良いだけですが
OS再インストール用のクライアントから接続する
「アプリケーションのデジタル署名の検証に成功しました。このアプリケーションを実行しますか」と言われたら「実行」を押し、「SSH: Warning」が表示されたら「yes」を押します。
すると、青い画面にキーボードの選択画面が表示されます。このとき、ブラウザにはインストール時に必要な情報(インストール情報)が表示されているので、ページはそのままにしておきます。
キーボードを設定する
ここからは、キーボードの矢印キーとEnterキー、BackSpaceキーなどで操作し、マウスは使用しません。
「Origin of the keyboard」で「Japan」を選択し、「Keyboard layout」で「Japan」を再び選択します。
ネットワークの設定をする
「IP address」にはインストール情報の「IPアドレス(IPv4)」を入力してEnter。
「Netmask」には、デフォルトが「255.255.255.0」と入力されていますが、インストール情報の「ネットマスク」を正確に入力してください。私の場合は「255.255.25【4】.0」でした。
「Gateway」には、インストール情報の「ゲートウェイ」を入力してください。
しばらく待つ
少し待ちます。
ディスクの設定を行う
「Partitioning method」では、上から二番目の「Guided - use entire disk」を選択してEnterを押しますManualでもいいですが、ハードディスクの容量も少ないのでマニュアルの通り自動で行きます。
「Select disk to partition」では、おそらく「SCSII(0,0,0) (sda) - 21.5 GB ATA QEMU HARDDISK」のように1つしか表示されないので、そのままEnterを押します。
「If you continue, the changes listed below will be...」と表示されたら「Yes」を選択してEnterを押します。
ユーザの設定を行う
「Full name for the new user」にはユーザ名を入力します。続いて表示される「Username for your account」にも同様にユーザ名を入力します本当は、前者はフルネームなのですが、区別したことがないです
「Choose a password for the new user」が表示されたら、そのユーザで使うパスワードを入力してください。確認として、もう一度聞かれるので、同じように入力してください。
homeの暗号化を設定
「Encrypt your home directory?」と聞かれたら、「No」を選択して、暗号化しないように設定します。
インストール完了
「Installation complete」が表示されたら「Continue」を選択してEnterを押してインストール作業完了です。接続が切れて「Network error: remote side closed connection」と表示されるので、バツボタンで閉じます。
起動
VPSコントロールパネルの「VPSホーム」を押し、仮想サーバ>仮想サーバ操作にある「起動」をクリックします。
SSHクライアントから接続する
いよいよ、PuTTYなどのSSHクライアントから接続を行います。起動した時点で22番ポートにSSHでパスワード認証にてログインできます。IPアドレスにインストール情報にあった「IPアドレス(IPv4)」を指定し、ポート番号に「22」を指定し、ログインには先ほど設定した「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。
これで自由にUbuntuを使って作業することが出来るようになりました。
まとめ
さくらが提供しているマニュアルが非常に充実しており、このエントリの意味がほとんど無くなってしまいました。簡単にインストールすることが出来ました。
おまけ
せっかくなのでPuTTY関連記事をまとめておきました。
- PuTTYごった煮版からD2D/DW PuTTYへ移行時のメモ
- PuTTYで表示が崩れる場合の対策
- PuTTY(pscp.exe)を使ってSSH経由でWindowsとLinuxの間でファイルコピーを行う方法
- PuTTYのおすすめ配色デモ
Ubuntuスタートアップバイブル
大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ
図解でわかる Linuxサーバ構築・設定のすべて
【改訂新版】 Linuxコマンド ポケットリファレンス (Pocket Reference)
PuTTYで表示が崩れる場合の対策
PuTTYで表示が崩れる
Linuxを使っていると、たまに全画面表示で青背景に白い文字や赤い文字でメニューが表示されることがあります。たとえばSun(Oracle)のJDKをインストールする際の利用許諾表示や、ソフトウェアの簡単な設定画面などで見かけることがあります。
そして、PuTTYを利用していると、それらの表示が崩れてしまいました。下の崩れた画像はbyobuのMenuです参考:「PuTTYのおすすめ配色デモ」
今回はこれを修正する方法をメモ。
対策
いろいろ試してみたのですが、結局PuTTYの設定の「ウィンドウ>変換>文字コード変換>文字コードの設定」を「UTF-8」にしたら綺麗に表示されるようになりました。今まで「UTF-8(CJK)」を使っていたのが原因のようです。
【改訂新版】 Linuxコマンド ポケットリファレンス (Pocket Reference)
Linuxハンドブック ―機能引きコマンドガイド
入門git
CentOSにbyobuをインストールする方法
CentOSにbyobuをインストールしたときのメモ。
byobu
byobuはscreenの設定をあらかじめいろいろしてあって、そのほか関連ツールをくっつけてくれて、設定変更を簡単にできるようにしてくれたものです。screenをこれから使うなら、byobuを使った方がやりやすいんじゃないかと思います。
screenをインストール
CentOSはデフォルトでscreenを含んでいないので、まずはscreenをインストールしてください→「CentOSにscreenをインストール」
CentOSにbyobuをインストール
byobuはもともとubuntu向けのようなので、yum install byobuとやってもパッケージなど無く、インストールできません。ソースからインストールします。ソースのアドレスはbyobuのダウンロードページから分かります。今回はそのアドレスを「http://launchpad.net/byobu/trunk/3.16/+download/byobu_3.16.orig.tar.gz」として以下のようにしてインストールしてみました。
$ wget http://launchpad.net/byobu/trunk/3.16/+download/byobu_3.16.orig.tar.gz $ tar zxvf byobu_3.16.orig.tar.gz $ cd byobu-3.16 $ ./configure --prefix="$HOME/byobu" $ make $ make install $ echo "export PATH=$PATH:$HOME/byobu/bin" >> $HOME/.bashrc $ . $HOME/.bashrc
完全に「byobu-3.16/README」に書いてあるとおりに実行しただけです。いちよここに掲載しておきます。
For more information about this package, please see: * https://launchpad.net/byobu If Byobu is not packaged for your Linux or UNIX OS, or if you do not have administrative privileges in order to install Byobu, you may be able to install locally by: 1) Download the latest version (>= 3.0) from: https://launchpad.net/byobu/+download 2) Extract: tar zxvf byobu*.tar.gz 3) Configure: cd byobu* ./configure --prefix="$HOME/byobu" 4) Build: make 5) Install: make install 6) Update your PATH environment variable echo "export PATH=$PATH:$HOME/byobu/bin" >> $HOME/.bashrc . $HOME/.bashrc 7) Run: byobu Note that you will need to have a few dependencies installed: * screen * python-newt (if you want to use Byobu's configuration utility) * gsed (if your sed implementation doesn't support -i)
まとめ
「CentOS byobu インストール」とかで検索してあまり方法が見つからなかったのでメモしてみたのですが、結論はREADMEを読みましょうということになりました。ただ、READMEに最低限辿り着くために必要なダウンロードしたり解凍する方法はまた別に必要なので、そこだけは覚えないといけませんね。
Ubuntuインストール時にDHCPが有効だとネットワーク設定が省かれる
昨日に引き続きどうでもいいけど意外だったのでメモ。Ubuntu 10.04 LTS 64-bit(ubuntu-10.04.1-server-amd64.iso)をインストールしたのですが、インストールの序盤で
DHCPでネットワークを設定します
と表示され、(勝手に)DHCPを利用されてしまいました。いちよ"server"から分かるように、server用途だったので、固定IPアドレスに使用としたら勝手に。。。意外でした。
固定IPアドレスにするために
sudo vim /etc/network/interfaces
から、
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).
# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback
# The primary network interface
auto eth0
iface eth0 inet dhcp
の後半部分を
# The primary network interface
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.1.23
netmask 255.255.255.0
network 192.168.1.0
broadcast 192.168.1.255
gateway 192.168.1.1
みたいな感じにして終了。
Ubuntuスタートアップバイブル
大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ
図解でわかる Linuxサーバ構築・設定のすべて
ML115 G5 「No bootable partiton in table」対策メモ
本当に些細なことだけどメモ。ML115G5で再起動したら
No bootable partiton in table
と表示されて起動できなくなった。問題は簡単で、刺しっぱなしになっていたUSBフラッシュメモリが、BIOSでHard Disk Drivesとして認識されて、なぜかHDDより優先度が高くなり、Hard Disk Drivesの中で1つしかBoot対象に入れないから、必然的に本来OSがインストールされているHDDがそのBoot対象から押し出されてしまい、OSが見つからず起動できなかったと。
つまり、対策としては、USBフラッシュメモリを抜くか、BIOSで設定を変更すればOK。本当にHDDが故障したと早とちりしないように。
それにしても、「partiton」はただのスペルミスなのか。なぜ「partition」じゃないのか。
Ubuntuスタートアップバイブル
大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ
図解でわかる Linuxサーバ構築・設定のすべて