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海螢の昼行燈 -To be determined-

2010年10月

18 10月

ノーベル平和賞の政治的威力はすごい

日本では全然報道されなかった、最初の大規模尖閣諸島問題に対する東京を中心とするデモが海外でニュースになったときには、コメント欄が反日あるいは大日本帝国軍の非人道的行為の非難で埋め尽くされてましたが(これも中共の工作員の仕業でしょうが)、

http://www.cnn.com/2010/WORLD/asiapcf/10/02/japan.anti.china.protest/index.html?iref=allsearch

 

ノーベル平和賞の劉暁波氏への授与が発表されてから、ガラリと反中国トーンに変わりました。

http://news.yahoo.com/s/ap/20101017/ap_on_re_as/as_china_japan

 

こちらのベトナムがらみのの記事でもそうです。

http://news.yahoo.com/s/ap/20101016/ap_on_re_as/as_vietnam_fishermen

 

 

ノーベル平和賞 = 最強のプロパガンダ?

 

17 10月

スパーム・ドナー(精子提供)―人工授精の子供達(3)

文化
精子提供者の匿名性が生まれた子供達の間に論争の火花を散らす
By Stephanie Pappas, LiveScience Senior Writer
2010926日付

 


この話で何が一番すごいかというと、やはり
『子供125人』の部分ではないでしょうか。

ハーレムを持つ王様でも、こうはいかないでしょう。しかも必要経費、お手当ては「ゼロ」どころか、母親志願者が切望の上の妊娠出産し、嬉々として育ててもらえちゃう。


これ以上、男冥利につきる(?)ことはないような気がするのですが。

子孫を残すという、生物としての努めは、十二分以上に果たせるわけだし、あとは何して気ままに過ごしても、人生オッケー、てなものではないでしょうか。

 

一人一人妊娠出産しないと子供の持てない女性はこうは行きません。

 

これに比べると、最近の日本の若い男性は、草食系だの、新卒・正社員、年収**以上でなければ結婚できないだの、一体なんの苦労をさせられているんでしょうね。

 

もう一つ文化的に興味深いのは、日本とは違う家族のあり方です。アングロサクソンはもともと家族形態として核家族が一般的なようですが、父親の家族に対する、特に子どもに対する関わり方が、アジアの文化である大家族、拡大家族、あるいはコミュニティー全体(たとえば終身雇用制の会社)が家族的に振舞う文化とは、随分違うように見受けます。

 

アメリカの中産階級では、家族は人間関係の核として大変比重が高く、父親の子どもに対するコミュニケーションの濃さは、「背中を見て育つ」とか「会社人間」「仕事人間」と評される日本のお父さん方とは全然違います。


アメリカでは小さい子どものいる父親は、仕事が忙しいと、

「子どもと接する機会が少ない」

「家に帰るのが遅くなって、家ではまるでお客さんのようで、疎外されているように感じる」

などど、大の男が臆面もなく不平を言ったりするのです。

 

米国では夫婦とは、パートナーシップに近く、日本の役割分担である、男は仕事、女は家庭で、男社会(職場)、女社会(主婦のご近所、子どもの学校の付き合い)と別々に、あたかも棲み分けているような社会とは随分違うのです。アングロ文化のような濃密な人間関係の核家族だと、女がシングル・マザーになることを故意に選ぶことは、男性心理においては、家族からの疎外という、裏切りや脅威を感じることかもしれません。

 

ところで、話が突然飛びますが、遺伝学が進歩し、遺伝相談が普及した結果、世の中の父親の.7%0.830%)は、あたかも鳥のカッコウのように、知らずによその男の子供を生んだ妻と他人の子供の面倒をみている、ということがわかってきました。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1733152/pdf/v059p00749.pdf

 

遺伝相談というのは、カッコウのご家庭ということがわかってしまったりするところが(医療者がその部分だけ告げなければバレないことではありますが)、今後そういう事柄も含めて倫理の問題をどう処理するかが焦点になるでしょう。


このような微妙かつ深刻な結果をもたらしかねない情報は、明らかにされると法的な問題にも発展して行きます。

 

医学の進歩はテクノロジーの進歩と違って、便利になって良い、というふうに簡単に割り切れないことを、どんどん増やして行きます。



<この項オワリ> 

15 10月

スパーム・ドナー(精子提供)―人工授精の子供達(2)

文化
精子提供者の匿名性が生まれた子供達の間に論争の火花を散らす
By Stephanie Pappas, LiveScience Senior Writer
2010926日付

(1)の続きです。

 

匿名性の利点、欠点

 

どのようなやり方であれ、子供達が出生の事実について知る時、彼らは精子提供者が誰であるかを知ることはほとんどない。

 

英国では200541日以降から精子提供者を匿名にする約束を廃止する法律が、議会で通過した。現在18歳になると、精子提供人工授精の子供達は、精子提供者が誰であるかを突き止めることができるようになった。

米国においては、精子バンクは提供者についての詳細な、家族歴も含めた医学的情報を、以前よりもっと開示するようになった。しかしそれでも匿名が原則である。精子バンクは提供者の精子からどれだけ出生があったかの追跡をする義務はない。生まれた子供達にはお互い知ることのない複数の兄弟姉妹がいるかもしれない。

 

精子提供人工授精の子供達(あるいはその親達)が皆、匿名制に満足しているわけではない。2000年、コロラド在住の母親、ウェンディー・クレーマーとその精子提供人工授精の息子ライアンは、人工授精による異母兄弟姉妹登録を設立した。そのウェブサイトは、人工授精の兄弟姉妹がお互いに知り合い接触する手助けをしている。ライアン・クレーマーは、最終的に6人の異母兄弟姉妹を、精子提供者とともに突き止めた。

クレーマーは、提供者の匿名制は提供先の家族にではなく、精子バンクに利益があるのだという。匿名を守ることにより、精子バンクは結果として何人子供が生まれたかを追跡する事なしに精子を売りさばくことが許されているという。彼女のサイトには約1,200人の精子提供者が登録されている。ある提供者は、彼が125人の子供の父親になったことを発見した。

ウェンディー・クレーマーは、精子提供者は、彼らの子孫である生まれた子供達の医学情報を共有することができないと主張する。また彼女はこうも言う。

「女性にとって、男性は精子提供者に過ぎない一方、生まれた子供達にとって、提供者は生物学的父親なのです。」

 

本年5月、『両親業の未来』と題する委員会は、インターネットをベースにして集められた、精子提供人工授精によって妊娠した人々のサンプルから、人工授精は子供にとって悪影響を及ぼすとする研究報告を発表した。この報告は、ブライスや他の研究者から、実際のデータが示している以上の解釈を加えていると批判された。この研究は、Institute for American Valuesという伝統的な結婚や家族の定義を推進している組織による研究費によって賄われた。

 

たとえば、「私の出生の起源である受精の状況には、気分的にひっかかるものがある」

という記述に関して、

19%の精子提供受精の子供達は「強く同意」、

26%は「ある程度同意」というデータと、

「私の精子提供者は、私という者の半身を成した」という記述に65%が同意あるいは強く同意というデータとが組み合わされて、

『自身の起源と同一性に関して、著しい葛藤があることを明らかにした』と解釈された。

この解釈は研究の著者の一人である、IAV結婚家族センターのディレクターであるエリザベス・マークワァートによる。

 

「私は報告を読んだ時、支持できない内容がいくつかあるのに気付きました。」

とグレン・ノーバルは述べた。ノーバルはテキサス大学オースティン校の社会学者で研究報告の共著者でもあるが、最終稿には加わらなかった。

しかし同時に、ノーバルは、マークワァートが回答のあるものについて否定的な側面に焦点を当てたことは理解できる、とライブサイエンスに伝えた。

「エリザベス(マークワァート)は否定的な態度について過剰評価しているが、そういう要素はある」

とノーバルは言う。

 

 

分かれる意見

 

提供者の匿名性に関する意見は、生まれた子供達の間においても分かれている。誰が自分の精子提供者であるかということについて、強い好奇心を抱く者がある一方、軽度の好奇心、それについては全く興味の無い者もある。

 

ハンナ・アンダーソンは21歳、アラバマ州モービル市で精子提供人工授精によって妊娠した母親によって育てられた。アンダーソンは彼女の兄弟姉妹、精子提供者について調べてみたいと多少は思う一方、匿名の法的妥当性について考えてみたことはなかったと言う。

「私は、精子提供者の名前や連絡先という詳細な情報について匿名であることに、どこにも悪い理由は見出せません。もちろん民族的側面(米国では個人の民族的ルーツを大切にし、誇りに思うことが一般的)や、より科学的なことに踏み込みたい時には、そういう情報は常に手に入れられるべきだとは思います。」とライブサイエンスに向かって述べた。

 

シンガーは匿名精子提供は最終的には廃止されると考えている。しかし彼女はこうも言う。

「匿名を条件に精子提供した男性の許可を得ることなく、匿名を破棄することは、彼らに対して公正なのかどうか疑問です。」

 

シンガーの娘のジャクリーンは人工授精による異母兄弟姉妹登録を通じて、一人の異母兄弟(姉妹)に会った。この二人には、ほとんど共通点はない。精子提供者の鼻の形以外、似通ったものはほとんどない、とシンガーは言う。

精子提供者と会うかどうかに関して、ジャクリーンは精子バンクが提供するバイオグラフィカル・スケッチで、今のところ満足している。

シンガーは言う、

「娘は提供者が誰なのか興味はあるけれど、知りたくてたまらない、というほどのものではないのです。」

 

[記事オワリ]



<つづく> 

11 10月

スパーム・ドナー(精子提供)―人工授精の子供達(1)

文化
精子提供者の匿名性が生まれた子供達の間に論争の火花を散らす

By Stephanie Pappas, LiveScience Senior Writer

2010926日付


メリッサ・シンガーは、自分が結婚したくないということを常に自覚していた。これは彼女が男嫌いであるとか、夫婦という人間関係が嫌いであるとかいうことではない。単に、恒常的なパートナーシップを持ちたいという願望がなかっただけである。しかし、彼女は、子供は欲しかったのであった。


「世界中で一番なりたかったことは、母親になること。」


と、ニューヨーク在住のシンガーは言う。

「私は子供が欲しかったのです。家族の伝統を次の世代に伝えることができるようになりたかった。両親に孫を持たせてあげることができるようになりたかったのです。」

そこで30代の半ばに、シンガーは医師に向かって(結婚せずに)家族を持ちたいと告げた。医師は地域の精子バンクの電話番号を彼女に教えた。9ヶ月間妊娠を試みたのち、シンガーは娘を妊った。現在14歳になるジャクリーンである。


シンガーのような話は “The Back-Up Plan” “The Switch”
のように精子提供人工受精によって親になることを主題にした映画など、ポップ・カルチャーによってこの夏を賑わせ流行になった。特に“The Switch”は主演女優のジェニファー・アニストンと、保守派ニュース・キャスターのビル・オーライリーとの間で、ちょっとした火花を散らす結果になった。ビル・オーライリーは8月に、アニストンによる、女性が男性なしで母親になる能力、というコメントは社会破壊的であり、父親の役割を矮小化すると言った。


シンガーは辟易するとでもいうように目をくるくるしながら、

「それと同じ、どうでもよさそうな雑音は、何十年も聞いてきた」

と言う。そして、意志的にひとりで子供を育てようと決心する‘選択してなった母親’を研究してきた科学者の大多数は、子供達は良く育っているという。その理由として、‘選択的母親’は教育レベルが高い、経済的に裕福、さらに定義上、子供を持つということに関して大変に意欲的であり、これらは子どもにとって良い方向に働くとしている。


現在、問われていることは、多くの両親や研究者が言うように、精子提供による人工授精が子供を授かるのに正当な方法かどうかということではなく、精子提供者の匿名性は、その子孫を傷つける結果になりはしないかという懸念である。



人工授精の子どもはどこから来るのかについての真実

何十年も前、精子提供は、秘密のベールに包まれていた。不妊に悩んで医師を訪れるカップルは、しばしば医学生の精子を提供された。記録はほとんど残されず、多くの子供達は、父親だと思っている男性が生物学的に彼らとは無関係だということを知らされなかった。


男女の両親(ゲイ家族との対比での表現と思われます)によって育てられている多くの子供達にとって、これは今だにその通りである。
1996年にHuman Reproductionという学術雑誌に掲載された研究によると、精子提供によって妊娠した欧州の111組のカップルのうち、子供にそのことを告げた者は皆無だった。2008年にEuropean Society of Human Reproduction and Embryologyという学会で発表された研究では、イギリスで人工授精により子供を授かった両親の46%が、子供に出生の秘密を告げようと意図していたにもかかわらず、子供が7歳に達するまでに、実際に告げたものは、29%に過ぎなかった。


一方、シングル・マザーは、はるかに子供に真実を伝えることが多い。

2009年のHuman Reproductionに掲載された、主に米国人による精子提供により生まれた子供からサンプルを抽出した研究によれば、男女のカップルでは、子どもが3歳になる以前に受精の状況の真実を告げたのは9%であった一方、シングル・マザーにおいてその比率は63%であった。早期告知はシングル・マザーの子供を、二親の子供に比し心理的に優位な立場に置く。この研究は、例えば18歳を超えてから告知された子供は、小さい時に告げられた子供に比し、出生の真実のニュースに対して「怒り」や「ショック」を感じがちであったと報告している。


英国ハダースフィールド大学ソーシャル・ワーク学教授にして香港理工大学の客員教授であるエリック・ブライス氏は

「告知が早期であればあるほど、実際の話、結果は一層良い。」

とライブサイエンスに語った。ブライスは、人工授精に関して継続的に精子提供者を秘密にすることを、何十年か前の養子縁組の状況と比較した。

「子供の視点から自分の出生の起源を知ることについてみると、養子と人工授精の間に大きな違いがあるとは認めがたい。」

とブライスは述べた。


シンガーにとって、娘への告知の決断は単純なものだった。シンガーは受精の真実を、子供が寝床に就くときの物語にして語った。幸福な家族はもっと大きくなりたかったので、家族の中の女性のひとりが赤ちゃんを授かったというストーリーであった。娘が育つにつれ、シンガーはより詳細な事実を話に加えていった。医師を訪れたこと、ジャクリーンの妊娠が他の子供達とどう違うかについてである。このような子供への告知は、ライブサイエンスがインタビューした、別の人工授精の母親の言葉によれば別段「問題はない」という。



<つづく>


 


 


 


 

3 10月

質問削除

中国進出の心理 - 小谷 まなぶ : アゴラ - ライブドアブログ



コメント欄に以下の質問をしたら、削除されてしまって載っていません


大変興味深い解説をありがとうございました。ついでと言っては何ですが、もう少しお教え願いますか?

>これだけ多くの企業が、中国市場で活動していると中国との関係は、日本企業にとって切っても切れない関係になっている。

>・・・もう中国を拠点にして仕事しないと仕事を続けることが出来ない。』と話していた。

1)   北朝鮮と日本以外に、中国にそこまで経済依存しないとやって行けない国はどれだけあるのですか?

2)   日本以上に中国人に対する入国制限が緩い国は、どこかにありますか?

3)   軍事力ではすでに対抗できず、経済も中国に依存しないと立ち行かず、米国の力が衰えつつある今、日本はどこに向かっているのでしょう?アメリカに辟易して、日本人は中国人になりたいと思っているのでしょうか?

 

アゴラは 

“経済、ビジネス、情報通信、メディアなどをテーマに、専門家が実名で発言することで政策担当者、ジャーナリスト、一般市民との交流をはかる言論プラットフォーム”

とうたっているので、素人としては素朴な質問をしたつもりなのですが、なぜなのでしょう?

別に誰かを誹謗したり非難しているわけではありません


>日本人は中国人になりたいと思っているのでしょうか?

これがいけなかったのでしょうか?

「日本はアメリカの51番目の州になったほうが良い」

と言う表現をしばしば目にするので、そのカウンター・パートとして、そういう心境の人がいるものなのか、という疑問に過ぎないのですが。


なんだか方針に
ダブル・スタンダードを感じて、がっかりです。

 

それはさておき、1)2)の答えで、該当する国がないか、わずかな場合、現在の日本の経済・政治的指向は中国への同化に向かっているようにしか私には見えません。

 

どなたか答えをご存知の方は、是非お教え下さい

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