無限回廊幻想記譚

みゃあの後押しもあって創設祭実行委員になった紗江に、また教官の出番だと気合いの入る純一。
しかし紗江の人気が高まるに連れて、周囲から純一も注目を浴びてしまい、自分が紗江に相応しく頼りになるところを見せつけようとするも、優柔不断さを露呈させて、紗江の事を何も知らない現実に行き当たってしまう結果。
しかも紗江は純一の支えがいらないほどにしっかり成長していました。
紗江はもはや純一がいなくても立派にやっていけそうだな。
それにしても食堂のおばちゃんですら知る好みを知らないというのもどうなんだよ。

雑誌で願い事が叶うという情報を得た紗江のお願いで神社へとやってきた純一と紗江ですが、紗江のお願いが何なのか、しかも本人は教えてくれないため、気に掛かってしまう。
なんてゆーか、純一はこーゆー内向的な性格だから、中学の時に振られた後、いつまでもいじいじと引きづり続けてきたんだろうな。
自分が誰よりも紗江の事を知っているはず、と必死に自分に言い聞かせていたものの、みゃあから紗江がお見合いすると聞かされて激しく狼狽。
みゃあは微妙に思考回路がズレていますが、二人で紗江のお見合い会場へ殴り込み。
ボケ二人だと暴走するしかないんだね。

途中で幻覚を見たりしながらも、なんとか着物姿の紗江を見つけた純一ですが、尻込みしてしまうヘタレぐあいを発揮。みゃあに無理矢理押し出されて、転んでしまう無様さ。
お見合いは犬同士のお見合いでした。
みゃあがちゃんと話を聞かずに早とちりしただけというオチ。
ま、予想通りのオチだね。子犬を飼い始めたとか言っていたから、そうかなとは思っていたよ。
それにしても犬のお見合いにわざわざ着物を着て出かけたのか。

紗江が本当にお見合いだったらどうしようかと思ったと不安を口にした純一に、紗江は他の人とは結婚しないとハッキリ宣言。
神社でのお願いはずっと純一といられるように、というものでした。
お願いの内容は人に話すと効果がないから言えなかったということ。
でもわざわざ純一に話したのは、神様にかなえてもらえるより、純一に判って欲しいという気持ちの表れだったのだろうな。こーゆーところでもやはり紗江の方がしっかりしてきているように見える。

翌日、梅原正吉に良く考えれば判るだろうとかツッコミを入れられていた純一。
そこにみゃあに伴われて紗江が大変なことになったとやってきました。
なんと紗江が創設祭の実行委員長に選ばれてしまったということ。
純一は自分しか紗江の力にはなれないはず、と考えて紗江を創設祭実行委員長となることを勧めて、再び教官ごっこの開始。
詞が今年も実行委員をやってるとは思うのだけど、委員長に選ばれなかったのは受験を控えた三年生だからかな。
創設祭実行委員でもない純一が関与しても、周りからは何も言われないのか。
それにしても二人を眺めてる梅原と絢辻詞は何を思ったのやら。

しかし二人の行く手には障害が待ち受けているとか。それほど深刻なものにならないような気もするけどね。
今回の純一は驚くほどに良いところがない。完全に空回りしてるだけ。後編では良いところを見せられるのか。
そういや、純一は逢編と違ってここでも受験勉強をまったくしていないな……
紗江編ということで、みゃあも大活躍です。七咲編や梨穂子編とは別のベクトルで。

次回　第10話　中多紗江 後編 「オネガイ」

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