「The Wonderful Wizard of Oz」 - 最高の朗読本!
「オズの魔法使い」を読んだことはありますか?
あらすじは、多分かなり多くの人がご存知なのではと思います。
アメリカのカンザス州に暮らす少女ドロシーは、竜巻に家ごと巻き込まれて、飼い犬のトトと一緒に不思議な「オズの国」に迷い込んでしまいます。
途方に暮れるドロシーは、オズの魔法使いにお願いしてカンザスに帰してもらおうとエメラルドシティへと向かいます。その道中で “脳みそ” が欲しいカカシと、“心” が欲しいブリキのきこり、そして “勇気” の欲しい臆病者のライオンと出会って・・・・・というお話。
他には?って Kindle 本を探してみたら、こんなのが。
この「The Complete Collection」は、14冊の「Oz Books」が収められていて、価格は $1.01。
というか、「オズの魔法使い」ってシリーズ本だったことを初めて知りました。
1900年にシリーズ第1作となる「The Wonderful Wizard of Oz」(オズの魔法使い)が、著者のフランク・ボーム(Frank Baum)によって誕生します。
ボームは、その後20年に渡って14作のオズ・シリーズ(Oz Books)を書き続けているのですが、彼の死後、他の作者によって第40作まで続いていきます。
この無料の「The Wonderful Wizard of Oz」を手に入れたので、次は Audible Edition (朗読本)を $0.99 で入手したのですが、これがなんと。
Audible Editor Reviews から一部引用させて頂くと、
You almost think it's multi-cast. The Wonderful Wizard of Oz is truly one of the best audiobook performances I've ever heard.
とのことですが、私の聴いてみての感想は、「今まで聴いた Audible 本の中で最高の朗読」。
ナレーターは Anne Hathaway という方なのですが、いやいや本当に素晴らしいです。絶品と言ってもいいでしょう。
先のレビューの中に「multi-cast」という言葉が入っていますが、本当に登場人物(?)全員が違うナレーターによって朗読されてるのかと錯覚するくらいです。
余談ですが、マルチキャストの朗読本って聴き取るのが結構難しいんです。出演するナレーターの数だけ、その人の話し方に慣れる必要があるので。
何冊かマルチキャストの朗読本を購入したことがありますが、最後まで辿り着いた本はありません(男女2人というのはOKです。これはこれで返って分かり易かったりしますので)。
作家は “言葉” によって、そこにある世界を創造します。読者は、そこに自分の想像力を付加して、自分なりの世界をイメージします。特に登場人物に関しては、読者の数だけ異なった(容姿や性格の)登場人物がいるのだと思います。
小説には、“行間を読む” という言葉があるくらいですからね。
これが “映像” になると、そこに視聴者の想像が入り込む余地はめっきりと少なくなります。逆に、その映画を理解するのは簡単になります。“簡単” という言葉は適切ではないかもしれませんが、視聴者の誰もが大体同じようなレベルで理解出来るという意味で。
朗読本は、テキストと映像との間に来るような気がします(テキスト寄りだとは思いますが)。
登場人物の性格であるとか、その場面での感情といったことを読者が理解(あるいは想像)するのを、ナレーターのパフォーマンスが助けて(補助して)くれるのです。
脳みその無いカカシは、最初の軽い話し方から、物語が進むにつれ徐々に重々しくなっていきます。勇気のないライオンは、弱々しい話し方から、段々と力強い話し方へと変化していきます。
ストーリーは面白いし、英語も簡単だし、朗読も素晴らしく、更に価格も安いとなると、もう誰にでも薦められる本当に素晴らしいオーディオブックです。
このセミナー、私の人生観を土台から変えてくれたものなのですが、セミナーが終わろうとする4日目の最後のセッションで、トレーナーが話されたのが「オズの魔法使い」のことでした。
“脳みそ” が欲しいカカシ、“心” が欲しいブリキのきこり、そして “勇気” の欲しい臆病者のライオンは、オズの魔法使いにそれぞれのものが欲しいと頼みます。
でも、彼らはドロシーとの旅の間に、それらのものを既に手に入れていたのです。いや、最初から持っていたのかもしれません。
トレーナーの方が話されました。私たちも「何か」が欲しいとこのセミナーに参加したことと思います。でも、その「何か」は、あなた自身は気付いていなくても、既にあなたの中にあるんですよと。
セミナーという特別な場に限らず、全ての人が人生という旅の中で、知らない内に手に入れているたくさんのものがある筈です。
自分は “持ってない” って思っていても、実は単にどこかに眠っているだけなのかもしれません。それに気づいてあげる、それを引き出してあげる、それを使ってあげる。
それもまた人生を豊かに、そして楽しくしていく秘訣なのかもしれません。
あらすじは、多分かなり多くの人がご存知なのではと思います。
アメリカのカンザス州に暮らす少女ドロシーは、竜巻に家ごと巻き込まれて、飼い犬のトトと一緒に不思議な「オズの国」に迷い込んでしまいます。
途方に暮れるドロシーは、オズの魔法使いにお願いしてカンザスに帰してもらおうとエメラルドシティへと向かいます。その道中で “脳みそ” が欲しいカカシと、“心” が欲しいブリキのきこり、そして “勇気” の欲しい臆病者のライオンと出会って・・・・・というお話。
「オズの魔法使い」って、シリーズ本だったんですね!
きっかけは、何度か紹介している amazon.com の「$0.99 Classics」。この中に「オズの魔法使い」がないかなって探したら、ちゃんと入っていました。
この「The Complete Collection」は、14冊の「Oz Books」が収められていて、価格は $1.01。
というか、「オズの魔法使い」ってシリーズ本だったことを初めて知りました。
1900年にシリーズ第1作となる「The Wonderful Wizard of Oz」(オズの魔法使い)が、著者のフランク・ボーム(Frank Baum)によって誕生します。
ボームは、その後20年に渡って14作のオズ・シリーズ(Oz Books)を書き続けているのですが、彼の死後、他の作者によって第40作まで続いていきます。
「えっ、マルチキャストなの?」って錯覚しそう

Audible Editor Reviews から一部引用させて頂くと、
You almost think it's multi-cast. The Wonderful Wizard of Oz is truly one of the best audiobook performances I've ever heard.
とのことですが、私の聴いてみての感想は、「今まで聴いた Audible 本の中で最高の朗読」。
ナレーターは Anne Hathaway という方なのですが、いやいや本当に素晴らしいです。絶品と言ってもいいでしょう。
先のレビューの中に「multi-cast」という言葉が入っていますが、本当に登場人物(?)全員が違うナレーターによって朗読されてるのかと錯覚するくらいです。
余談ですが、マルチキャストの朗読本って聴き取るのが結構難しいんです。出演するナレーターの数だけ、その人の話し方に慣れる必要があるので。
何冊かマルチキャストの朗読本を購入したことがありますが、最後まで辿り着いた本はありません(男女2人というのはOKです。これはこれで返って分かり易かったりしますので)。
オーディオブックの更なる可能性を見つけたような気がします
以前も書いたことがありますが、テキスト版の方が自分のスピードで読めるし、分からない単語が出てきたら調べられるしで、朗読版よりよほどキッチリ読み込めるような気がしますが、ナレーターのパフォーマンスによっては、朗読版の方が何倍も深く理解出来ることがあります。作家は “言葉” によって、そこにある世界を創造します。読者は、そこに自分の想像力を付加して、自分なりの世界をイメージします。特に登場人物に関しては、読者の数だけ異なった(容姿や性格の)登場人物がいるのだと思います。
小説には、“行間を読む” という言葉があるくらいですからね。
これが “映像” になると、そこに視聴者の想像が入り込む余地はめっきりと少なくなります。逆に、その映画を理解するのは簡単になります。“簡単” という言葉は適切ではないかもしれませんが、視聴者の誰もが大体同じようなレベルで理解出来るという意味で。
朗読本は、テキストと映像との間に来るような気がします(テキスト寄りだとは思いますが)。
登場人物の性格であるとか、その場面での感情といったことを読者が理解(あるいは想像)するのを、ナレーターのパフォーマンスが助けて(補助して)くれるのです。
脳みその無いカカシは、最初の軽い話し方から、物語が進むにつれ徐々に重々しくなっていきます。勇気のないライオンは、弱々しい話し方から、段々と力強い話し方へと変化していきます。
ストーリーは面白いし、英語も簡単だし、朗読も素晴らしく、更に価格も安いとなると、もう誰にでも薦められる本当に素晴らしいオーディオブックです。
既に手に入れているのに、それに気付かずにいるものって、たくさんありそう
この本を聴きながら思い出していたのは、もう20年以上前に参加したセミナーのことでした。このセミナー、私の人生観を土台から変えてくれたものなのですが、セミナーが終わろうとする4日目の最後のセッションで、トレーナーが話されたのが「オズの魔法使い」のことでした。
“脳みそ” が欲しいカカシ、“心” が欲しいブリキのきこり、そして “勇気” の欲しい臆病者のライオンは、オズの魔法使いにそれぞれのものが欲しいと頼みます。
でも、彼らはドロシーとの旅の間に、それらのものを既に手に入れていたのです。いや、最初から持っていたのかもしれません。
トレーナーの方が話されました。私たちも「何か」が欲しいとこのセミナーに参加したことと思います。でも、その「何か」は、あなた自身は気付いていなくても、既にあなたの中にあるんですよと。
セミナーという特別な場に限らず、全ての人が人生という旅の中で、知らない内に手に入れているたくさんのものがある筈です。
自分は “持ってない” って思っていても、実は単にどこかに眠っているだけなのかもしれません。それに気づいてあげる、それを引き出してあげる、それを使ってあげる。
それもまた人生を豊かに、そして楽しくしていく秘訣なのかもしれません。
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