最近、高市早苗が論戦から逃げ回っているのを見て、「さすが安倍の愛弟子」「安倍晋三と同じ逃げの姿勢」なんてコメントを投げているブクマカをよく見かける。
あらかじめ断っておくが、俺は安倍晋三を「日本の民主主義を破壊した史上最悪の宰相」だと思っている。だが、その「壊し方」の解像度が低すぎると、今起きていることの本質を見誤るぞ。
いい機会だ。安倍晋三と高市早苗、この二人の決定的な「質の差」について書いておく。
安倍晋三の答弁を思い出してほしい。
あのお馴染みの「意味のない質問」「ご飯論法」の数々。確かに彼は論理的な対話が壊滅的にできなかった。というか、端から「論理的に答えよう」なんて気はさらさらなかった。
彼が徹底していたのは、以下のメソッドだ。
これ、一見すると「頭が悪いからできない」ように見えるし、たぶん実際そうだが、
彼は「官僚機構の拡声器(マネキン)」に徹することで果たすべき役割を明確にしていたんだ。
安倍晋三の恐ろしいところは、自分の思想や「俺が説明してやる」というエゴを、答弁の場では完璧に殺せたことにある。
彼が時折見せる極右的な発言すら、実は質問時間を浪費させ、議論を迷走させるための「フレームワーク」に過ぎなかった。
中身は空っぽ。だが、官僚が練り上げた「法案を通すための模範解答」を機械のように反復する。自分の言葉で語ろうとしないから、ボロが出ない。官僚にとってはこれほど扱いやすく、かつ強固な防波堤はなかっただろう。
これが彼が完成させた、民主主義への最も効率的な攻撃手法だった。
翻って、高市早苗はどうだ。
彼女は安倍晋三にはなれない。なぜなら、彼女には「私は優秀だと思われたい」「自分の言葉で論破したい」という、抑えきれない自意識(エゴ)があるからだ。
極めて不愉快ですよ。本当に私は不愉快ですよ、そういう犯罪者扱いするのは。