日本人にとっての「知の巨人」を再びまとめてみた（2025年版）

yamdas.hatenablog.com

5年以上前に、面白半分で日本人の「知の巨人」好きすぎ問題を取り上げてリストを作ってみたが、その後、たまにそのリストの抜けに気づいて心苦しく思っていたので、2020年代版をやってみる（と書くと大げさだが）。

書名に「知の巨人」がある人に加え、本の帯や Amazon のページにおける出版社による惹句に「知の巨人」のフレーズがある人をまとめてみる。

当たり前だが、前回のリストに含まれる人は除く。また、書名に「知の巨人」の文字があっても、一冊で何人も対象になる本は、リストが発散するので、やはり前回同様外させてもらった。

以下、生年順。

レオナルド・ダ・ヴィンチ（1452-1519）

イタリアの芸術家。

もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ 改訂版 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

ゴットフリート・ライプニッツ（1646-1716）

ドイツの哲学者、数学者。

知の教科書 ライプニッツ (講談社選書メチエ 600 知の教科書)

末松謙澄（1855-1920）

政治家、歴史家。

末松謙澄　ペンで日本を救った知の巨人

丸山瓦全（1874-1951）

考古学者。

丸山瓦全 (とちぎの知の巨人)

カール・ポパー（1902-1994）

イギリスの哲学者。

ポパー〔第２版〕 (ちくま学芸文庫 コ-54-1)

佐貫亦男（1908-1997）

航空技術者、作家。

ヒコーキと知の巨人 佐貫亦男評伝

ミシェル・フーコー（1926-1984）

フランスの哲学者。

ミシェル・フーコーの思想的軌跡 : 〈文明〉の批判理論を読み解く：改訂版

ノーム・チョムスキー（1928-）

アメリカ合衆国の言語学者、哲学者。

生成文法の企て (岩波現代文庫)

エドワード・オズボーン・ウィルソン（1929-2021）

アメリカ合衆国の昆虫学者、社会生物学者。

知の挑戦: 科学的知性と文化的知性の統合

養老孟司（1937-）

医師、文筆家。

養老孟司入門 ――脳・からだ・ヒトを解剖する (ちくま新書)

出口治明（1948-）

実業家。

世界は宗教で読み解ける (SB新書 692)

内田樹（1950-）

フランス文学者、思想家。

動乱期を生きる (祥伝社新書 710)

スティーブン・ピンカー（1954-）

アメリカ合衆国の心理学者。

文庫 21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 (草思社文庫 ビ 2-1)

大澤真幸（1958-）

社会学者。

「知の技法」入門

註：惹句に「東大教授と知の巨人が読書術と思考術を徹底伝授」とあるので、前者が小林康夫、後者が大澤真幸を指していると解釈した。

ユヴァル・ノア・ハラリ（1976-）

イスラエルの歴史学者。

NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク

前回もそうだったが、なんでこの人が「知の巨人」なんだと思う人もいるが、そうした感情は挟まないことにする。逆に、なんでこの人が入っていないの？ と思う人もいるだろうが、それは上記の条件に該当しなかったからである。該当するのに前回、今回のリストに入ってない人に気づいたら、教えてください。

[2025年5月15日追記]：ミシェル・フーコー、出口治明、内田樹を追加。

[2025年5月26日追記]：カール・ポパーを追加。