英Sophosは英国時間2009年12月7日,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイト「Facebook」のユーザーを対象に実施したセキュリティ意識調査の結果を発表した。それによると,Facebookユーザーは安易に自身の情報を見知らぬ人に渡す傾向があるという。

 同社が架空のユーザーから200件の友だちリクエストを送信したところ,合計95人が友だちになることを承諾し,46%が個人情報を提供した。同社が2年前に実施した同様の調査より承諾率が上がっており,さらにリクエストを出していないにもかかわらず友だちになったユーザーも8人いた。

 調査では,21歳のDaisy Felettinと56歳のDinette Stonilyという架空ユーザーを作り,Daisyのプロフィールにはアヒルの人形の写真を載せ,Dinetteのプロフィールにはじゅうたんに寝そべる2匹の猫の写真を掲載した。それぞれ同年代のFacebookユーザーを100人ずつランダムに選び,友だちリクエストを送信した。その結果,2週間でDaisyは46件,Dinetteは49件の承認を得た。

 Daisyの友だちになったユーザー(20歳代)の89%とDinetteの友だちになったユーザー(50歳代)の57%は,自身の生年月日が完全に分かるようになっていた。また20歳代の46%と50歳代の31%は,友人や家族についての情報も明かしていた。

 2年前の調査では,カエルのおもちゃの写真をプロフィールに掲載した架空ユーザーから200件の友だちリクエストを送ったところ,87人から反応があり,41%が個人情報を公開していた。

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