Parasoft C++test 7.1
Parasoft C++test 7.1
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 テクマトリックスは,主に組み込み開発用途に向けて,C/C++言語向け単体テスト・ツールの新版「Parasoft C++test 7.1」を,2008年7月7日に出荷した。バッファ・オーバー・フローなどを静的検証可能にするなどの機能改善を加えた。価格は,最安価版の「C++test Professional Edition Ver. 7.1」が49万8000円(税別)など。

 Parasoft C++testは,C/C++言語用の単体テスト・ツール。ソース・コードの静的解析機能と,テスト・ケースの生成/実行による動的解析機能で構成する。静的解析では,約900個の静的解析コーディング・ルールを基にソース・コードの問題点を発見/指摘するほか,処理フローの解析によって,メモリー・リークやゼロで除算する問題などの発見が困難な問題まで静的に検出する。一方の動的解析では,テスト・ケースを自動生成して実行し,堅牢性や機能性などを検証する。

 新版の主な強化点は以下の通り。機能面では,C言語に加えてC++でも処理フローを静的解析できるようにした。また,バッファ・オーバー・フローなどを新たに静的検証可能にした。運用面では,外部のCSVファイルに格納されたテスト・データをインポートして実行する機能を付けた。また,外部ツールや外部規約との連携では,英ARMが開発した組み込み環境向け開発ツール「ARM RealView Development Suite」の内部からParasoft C++testを呼び出して利用できるようにした。さらに,静的解析時に「Joint Strike Fighter Air Vehicle - C++ Coding Standards」(JSF航空機C++コーディング規約)を使って解析できるようにした。

 稼働OSは,Windows 2000以降,Linux,Solaris。対象とするC/C++コンパイラは,Visual C++,GCC,Sun CC,Green Hills MULTI,ARM RealView Development Suite,Wind River Workbench。ライセンス価格は,Visual C++,GCC,Sun CC向けの場合で,基本版となるProfessional Editionが49万8000円(税別,以下同じ),独自のコーディング・ルールを作成/設定可能なArchitect Editionが59万8000円,テストをバッチ処理可能なServer Editionが210万円。Green Hills MULTIなど他のコンパイラ向けの価格は別途相談。