米Microsoftは,同社がWebベースで提供するアプリケーション・サービス「Windows Live」の連絡先情報の共有に関して,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手の米Facebook,英Bebo,米Hi5,米Tagged,米LinkedInと提携したことを,開発者向けサイト「Windows Live Dev」のブログで,米国時間2008年3月25日に明らかにした。

 Microsoftは現在,連絡先リスト「Windows Live Contacts」のデータを安全に転送,共有できるように,「Windows Live Contacts API」のベータ版を提供している。今回Facebookなど5社が,同APIの利用に同意したことで,各SNSにWindows Live Contactsのデータを取り込めるようになる。

 同社はさらに,提携SNSのユーザーを「Windows Live Messenger」の連絡先リストに招待できるサイトを新設した。これにより,Windows Liveと主要SNS間において双方向のデータ共有が可能になる。

 ブログに投稿したRichards氏(Windows Live Platformディレクタ)によると,これまでWebサービス間でデータを共有する場合,Webページから必要なデータを抽出するscreen-scraping(スクリーン・スクレイピング)という手法を用いることが多かった。しかし,フィッシング攻撃やID詐欺,スパムなどの危険があり,セキュリティが確保しにくかったという。

 FacebookとBeboサイトでは,同日よりWindows Live Contactsのデータ読み込みが可能となっている。Hi5,Tagged,LinkedInについては,今後数カ月以内に対応する見通し。

[Windows Live Dev公式ブログへの投稿記事]