日経コンピュータは,ユーザー企業のITガバナンスがどの程度のレベルにあるのかを比較する「IT力」ランキングを作成した。IT戦略の立案・実行の仕組みや利用部門とのかかわり合いが他社と比べてどれくらいのレベルにあるのかを,ユーザー企業のCIO(最高情報責任者)やシステム部長が知るための「指標」を提供するのが狙いである。
「IT力」とは,ITガバナンスのレベルを示す“物差し”である。IT力を算出するため,「IT投資の管理」,「システムの全体最適化」,「品質・プロジェクト管理」,「ユーザー・サポート」,「IT部門の組織づくり」,「システム企画」,「運用・保守」といった七つの柱に関する質問を盛り込んだ調査票を作成。日経リサーチの協力で上場企業・非上場有力企業2223社に送付し,2006年5月から8月にかけて,178社から有効回答を得た。
調査票のうち,意見を聞くものや全体の傾向の分析だけに使うものを除いた63の設問(副設問含む)について日経コンピュータ編集部が配点。直近3年間における各社の財務データを基に,売上高に占めるIT投資額の割合なども加味した。さらに,本誌が主催する「システム部長会」の会員45人から寄せられた,質問項目の重要さに関する意見を配点に反映して七つの柱ごとにスコア(偏差値)を算出。各柱の合計スコアを再び偏差値化して「IT力総合ランキング」を作った。
本サイトでは,100社の総合ランキング,および七つの柱ごとの20位までのランキングを掲載。ユーザー企業各社に記入を依頼した調査票と,調査票から「IT力」の算出に使った質問を抜き出して柱ごとにまとめた「抜粋版」,調査から浮かび上がったユーザー企業178社の実態を,併せて載せている。
総合1位のリコーや3位のセブン&アイ・ホールディングスなど,上位にランクインした企業の具体的な取り組みは,日経コンピュータ2006年10月2日号に掲載している。
「IT力」総合ランキング上位100社 |
七つの柱のランキング(20位まで) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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調査票(PDF形式) |
調査票から「IT力」の算出に使った質問を抜き出して柱ごとにまとめた 「抜粋版」 | |||||||||||||||||||||||||||||
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調査から浮かび上がったユーザー企業178社の実態 |
調査回答企業一覧 |