青龍
「青龍」とは、中国の伝説に登場する龍の一種であり、四神の一つとされ、風や雲を司り東方に位置しながら、五行思想においては東方を木の属性としてその天干に対応することを意味する言葉である。
「青龍」の基本的な意味
「青龍」とは、中国の四象(シソウ)の一つであり、「儒教」「道教」「陰陽道」などの思想に基づく考え方で、天地を象徴する四種類の動物の一つを指す言葉である。四象は、「青龍(セイリュウ)」「白虎(ビャッコ)」「朱雀(スザク)」「玄武(ゲンブ)」の4つからなり、それぞれに東・西・南・北の方角に位置し、風水学においても重要な役割を担っている。また、陰陽道では、青龍は「木の性質」を持ち、「春季」「東方」「青」「長男」「目」などの象徴としても使われている。また、「青龍」は神聖なる龍を象徴していることから、中国の皇帝や王侯、または一般人からも、幸運を呼び込むためのアイテムとして親しまれている。青龍を取り入れることで、「目標達成」「仕事運の向上」「家族円満」「健康増進」などの効果が期待される。例えば、青龍の像を飾ったり、龍の絵を描いたりすることで、よりよい縁起を招き、充実した人生を送ることができるとされるのである。
「青龍」の語源・由来
「青龍」とは、中国に伝わる四神の一つであり、東方に位置し風を司る龍を指す。青龍は、その名の通り体色が青く、体には鱗があるとされ、陰陽五行説と密接に関連しており、天皇の象徴としても知られる存在である。「青龍」の語源は、中国の古代の神話に由来している。道教では、龍は神格化された象徴的な存在であり、自然現象や自然力を司る存在とされている。そして、青龍は、風の力を象徴することから、農民たちからも信仰され、風雨の豊穣を祈願する「風神の祭り」などでしばしば登場するのである。また、青龍は古代中国の文化のなかでも重要な意味を持っている。青龍は、「地形」「風土」「季節」「気象」といった環境要素と密接に関係しており、中国の陰陽五行説のなかでも重要な位置を占めている。この五行説では、青龍は力強いうえに逆境を乗り越える力を象徴しており、成功や繁栄をもたらすとされるのである。
現代でも、「青龍」は、中国独特の文化的な意味合いを持った言葉として広く認知されている。また、漢字文化圏である日本においても「青龍」はしばしば使われることがある。例えば、仏教の修行場の青龍寺などである。
「青龍」に関連する用語の解説
青龍刀とは
青龍刀は、中国歴史上の名剣の一つであり、山西省出身の名工とされる楊国忠が作り上げたとされている。刀の刃は、直刃で背中がやや反り返っており、柄には龍の浮彫りが施されている。全長は、約1.2メートル程度で重さは約5キログラム。刃身は非常に鋭く、剣術においては強力な斬撃に加え、回転斬りや劈斬り、双刀での連続攻撃など、多岐にわたる技術を発揮することが可能である。また、青龍刀は一振りで相手を制することができるため、中国武術界で非常に有名な武器の一つとして知られている。現在、青龍刀は博物館などに展示されており、多くの人々を魅了している。青龍刀を駆使する武術家たちは、その強さと美しさを見事に表現し、多くの人々の注目を集める存在である。
青龍偃月刀とは
青龍偃月刀(セイリュウエンゲツトウ)は、中国三国時代の武将・関羽が愛用していたとされる武器である。関羽は、青龍偃月刀を使い、多くの戦いで勝利を収めたとされる。それ以来、青龍偃月刀は関羽の魂が宿る伝説的な名刀として、中国の武器愛好家たちを魅了してきた。青龍偃月刀は、片手で扱う長い曲刀であり、特徴的な曲がりくねった刃の形状から「龍刀」とも呼ばれる。その表面には、龍の文様などが刻まれており、装飾的な要素も含めた美しい刀である。青龍偃月刀は、中国の演武や武術・アクション映画などでも使われることが多く、コレクターたちからも高い評価を受けている。
青龍
「青龍」とは、中国の伝説上の神獣である。中国神話において「東西南北、四つの方角をつかさどる神の獣」がおり、「青龍」はそのうち東の方角を司っているとされる。西には「白虎」、南には「朱雀」、北には「玄武」がおり、合わせて「四神」と呼ばれる。また、四つの方角の中央に「麒麟」や「黄龍」といった伝説上の神獣を据えて、「五神」と呼ぶこともある。
「青龍」の外見は、長い舌を出した龍であるとされ、方角の他にも、緑(緑から転じて青)色、春、古代中国発祥の自然哲学思想における五行の「木(もく)」を司る。名前に「青」が含まれているため、司る色も青とされがちだが、「青龍」の青とは「青山(せいざん)・青林(せいりん)」など植物の緑色を示す言葉である。また、五行と同じように古代中国が発祥とされる「風水(気の流れを物の配置場所で制御する考え方)」においては、「青龍」は太陽の昇る方角である東の象徴のため、成長・出世といった運気に影響をもたらし、東の方角に龍の置物などを置くことで、物事を発展させるエネルギーをもたらしてくれると考えられている。
中国から伝来したものが多い日本においては、五~六世紀ごろに四神がもたらされたと考えられ、平安京・平城京などはその概念に基づいて造られている。また、小説や漫画、ゲームなどでも四神がモチーフになっている、青龍そのものが登場するなど、様々な場面で馴染みのある存在となっている。
「青龍」の語源・由来
「青龍」は神話や伝説上の、架空の存在ではあるが、元々は古代中国の天文学から生まれたとされる。この中国天文学においては、天球を二十八宿(二十八個の区画)に分け、七宿ごと、四つのエリアに分類する。この時、東の方角の七宿(角宿・亢宿・氐宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿)の星を繋いでできた星座が龍の形である、ということから「青龍」が生み出されたとされる。「青龍」に関連する用語の解説
青龍刀とは
「青龍刀」とは、中国において製造された武器の名称である。緩やかに湾曲した形状の片刃で、片手持ちができるサイズの刀である。一般的な日本刀と比較すると、刃の幅が広いという特徴がある。なお、日本においては「青龍刀」という名称で呼ばれることが多いが、正しくは「柳葉刀(りゅうようとう)」と呼ばれる武器であり、誤訳によって広まったという説がある。現代においては中国武術や太極拳などの演武で使われることが多く、曲芸などのイメージが強いが、対象を斬りつけることに特化した作りで、殺傷能力の高い武器だったとされる。
青龍偃月刀とは
「青龍偃月刀」とは、中国において製造された武器の名称である。なぎなたのように長い柄の先に、湾曲した幅広の刃を取り付けており、馬上で振り回すなどして攻撃することができる。「青龍」という名前は、刃にほどこされた青龍の装飾があるからとされる。特に、小説・三国志演義において登場する武将・関羽が、常人が持てない重さの青龍偃月刀を愛用していたとされ、関羽の強さを象徴する武器として知られる。ただし、実際の「青龍偃月刀」は騎兵に対抗する必要があった宋代以降に製造されたという説があり、事実であれば三国志演義の時代には存在しなかったことになる。また、日本においては様々なゲームなどで優れた武器として登場している。「青龍」の使い方・例文
「青龍」は神話や伝説上の存在であるため、ファンタジーやゲームなど、そういった話題で登場することが多い。「東の守護神は青龍だ」や「青龍刀を装備しよう」などのように使える。また、運気や風水などに興味がある人であれば、「青龍は春の象徴で、運気をあげてくれる存在だから、東の方角に龍の置物をおくといい」などといった使い方ができる。せいりょう 【青竜】
青竜
青竜(セイリュウ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 02:24 UTC 版)
「銀牙伝説WEED」の記事における「青竜(セイリュウ)」の解説
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