数学者で、心理学者で、コンピューター科学者であり、その全ての分野で優れた業績を残したシーモア・パパートは、自分は平凡な能力の持ち主だと言う。
馬鹿おっしゃい・・・と言いたいが、彼は、自分の知性にはカラクリがあることを明かしている。
それは、彼がごく幼い時、歯車(自動車の部品としてのもの)に強い関心を持ったことだった。
それからは、彼は、何を考える時でも、頭の中で歯車のイメージを動かせば、簡単に解決出来るようになった。
問題が簡単なことであっても、高等数学のように難しいことであっても同じだった。
しかし、誰もが歯車で考えられえるようになる訳ではない。
大事なことは、パパートが「歯車に惚れ込んだ」ことだ。
だから、それぞれの人が、自分だけの何かに惚れこまなければならない。

もし、パパートが平凡な能力の持ち主と言うなら、本当の天才であるニコラ・テスラはどうだろう?
テスラは、鮮明な心象を見ることが出来た。
それは、頭の中のイメージではなく、実際に、視界の中に見えたのだ。

視界の中に心象を見るだけなら、幼い子供には、そんなことが出来る子は割にいる。
しかし、テスラは、成長すると、心象は頭の中にステージを変えたと思うが、それは相変わらず鮮明で、いくらでも複雑に出来、それを使って、どんな難しいことでも考えることが出来た。
なるほど、テスラに比べれば、確かに、パパートは平凡な能力の持ち主と言えるかもしれない。
パパートは歯車に惚れ込んだが、テスラは思考そのものに惚れ込んだのだ。

とりあえず、我々はパパートを目指すと良いだろう。
とはいえ、パパートだって人類屈指の天才なのだ。
パパートのようになるためには、我々も、何かに惚れ込まなければならない。
だが、無理に惚れることは出来ない。
それは、偶然にゆだねるしかないが、それでも、強く願えば、きっとすぐに、惚れ込めるものが見つかるだろう。

何かに惚れ込み、それを強く想い、頭の中で鮮明なイメージになるよう工夫し、練習するのだ。
必ず出来るようになる。
すると、そのイメージを働かせば、どんな問題も楽々解決出来るようになり、普通の人なら四苦八苦しながらやることも、子供の遊びのように簡単になる。
それは、間違いないことだ。
そして、本来は上がるはずのないIQも、ロケットのように上がっていることだろう。

尚、禅では、昔は、そういったことをしていたのだと思うが、それを、中山正和さんが、かなり解明してくれている。
また、テスラ式がやり易い人もいると思う。
その場合も、パパートや中山さんの話は参考になると思う。









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