パジェロ製造では、SUV(スポーツ用多目的車)の「パジェロ」や「アウトランダー」、ミニバン「デリカD:5」をつくっており、19年度の生産台数は約6万3千台だった。
ほかの2工場に比べて規模は小さく、設備の老朽化も進んでいた。子会社の名前にもなっているパジェロは国内向けの生産を昨夏に終了。海外向けは、その後もつくってきた。
このニュースを観た時に、以前名古屋の駅巡りに行った時にこの駅にも降りたことを思い出しました。
JR高山本線の坂祝駅です。 (訪問:2018年1月)
鵜沼~坂祝間の木曽川。
この日は岐阜駅から美濃太田駅経由で太多線・姫駅や可児駅で降りる予定で坂祝駅には降りる予定は無かったのですが、停車中にこの駅舎が気に入り途中下車し撮影することに。
坂祝と書いて「さかほぎ」。
由来は地域の坂祝神社からだそう。「祝」という字には「ことばで祝うこと」という意味もあるようです。
北海道の地名の様なインパクトのある響きもまた途中下車する程の興味を持つきっかけになりました。
あい:この町の税収の16%、法人税収の34%が「パジェロ製造」工場なのに、町の存続が心配になるわね。
駅前の道路は岐阜県道362号坂祝停車場線。 その横には「クルマのまち さかほぎ」の看板。
パジェロの工場の他に、自動車短期大学やR31HOUSEなど自動車に関係する会社や学校があります。
町のHPに掲載されている特産物にトマトや日本瓦と並んで「パジェロ」が並んでいる位、坂祝=パジェロは象徴的なものでした。
追記に続きます。
続きを読むからどうぞ。
駅の玄関部から、昔からこの場所にある雰囲気が伝わってきます。
2004年に無人化されて以降、ベンチがあるだけのどこか空虚な待合室。
JR北海道の無人駅なら昔の写真や駅ノートや造花や折鶴や座布団とか何かしらあったりするのですがそうしたものは一切無くICカードの機械だけが設置されています。
1時間に4本は列車が来る駅です。
坂祝駅の駅舎は、大正10(1921)年の高山線各務ヶ原~美濃太田開業時から使われ続けている100年モノ。
古い無人駅の木造駅舎が解体され無機質な駅になった所も多いJR東海の中では貴重な駅かもしれません。
あい:16年前まで有人駅だったことが大きそうね。
駅跨線橋からは、駅横のセメント工場へ延びていた側線を今でも多く見ることができます。
かなり長い距離取られているホームや行き違い設備からも、坂祝駅が貨物列車の輸送において重要な役割を果たしていたことが見えてきます。
町を支えてきた工場の撤退は、企業城下町の宿命とでも表現すれば良いのでしょうか。
北海道の炭鉱町が炭鉱の閉山と共に一気に過疎化しレジャー開発や企業誘致、借金やヤミ起債に走ったのと同じ感覚を坂祝町にも感じられました。
室蘭本線(岩見沢~苫小牧)や根室本線(滝川~芦別)の石炭輸送の長大編成に対応していた行き違い設備のある駅に対し、走る列車は1両や2両・・・ そんな「JR北海道に近い」環境が岐阜県・JR東海坂祝駅を訪れて思った感想。
あい:これからの坂祝はどうなるのでしょうか。
パジェロ製造の税収もあり、平成の大合併の時に隣接する美濃加茂市との合併を断りましたが今回は本当の死活問題。
美濃加茂市も2013年にソニーが撤退した後なかなか上手くは行っていません。
今回は坂祝駅を取り上げてみました。
次回はまた北海道の話に戻りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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