Darlin' Can't You See?
I'll Try To Make It Shine
Darlin' Be With Me!
Let's Get To Be So Fine
(全て豊浦町内で撮影)
東室蘭駅からおよそ50分の普通列車旅。 内浦湾(噴火湾)が穏やかです。
今回訪問したのは胆振(いぶり)管内の西端・豊浦町の中心駅・豊浦駅です。
豊浦町は人口約4000人と小さめの、漁村といった感じの町です。
追記にも話が続いていきます。
続きを読むからどうぞ。
この列車の終点、豊浦駅には11:09に到着。 帰りの列車は13:33です。
青空に映えるカラーリング。 これは優駿浪漫号といいます。
カラーリングは静内二十間道路桜並木のピンク、馬産地としての緑、海の青と、日高地方をイメージしたもの。
かつては日高本線だけで使われていたのですが、高波被害で部分運休中+列車(気動車)が不足しているという状況なので日高本線以外、室蘭本線でも結構使われています。
駅の様子。 地区の公民館と合築された建物です。
豊浦は昔地名も駅名も「辨邊/弁辺(べんべ)」でしたが、北海道弁で性行為を意味する隠語だったので1932(昭和7)年に現在の豊浦に改名。 駅名も1935(昭和10)年に豊浦に。
「農海産物が豊富で内浦湾に面している」ことから豊浦。
本当は、アイヌ語で「ベツ・ベツ(川・川=小さい川が集まっている)」という意味だったのですが・・・
(写真は今年3月に廃止された千歳線・美々[びび]駅。由来は同じです)
豊浦駅構内を跨ぐ跨線橋から見る豊浦。
あの海まで、2人で歩いていこうか。
神奈:豊浦には、わがまちご当地入場券を買いに来たんでしょう。 分かっているわよ。
ということで歩くこと15分。豊浦天然温泉しおさいに到着。
豊浦町のご当地入場券はここで販売しています。
豊浦町のご当地入場券は、豊浦駅ではなく小幌駅のものです。
豊浦町の観光資源というと、正直悩んでしまうような場所でした。
ICがある、道の駅がある、温泉があると言ってもそれはほかの町にも共通しているポイントで、札幌からならより近くに登別温泉や洞爺湖温泉などもあるわけで、元ボクシング世界王者・内藤大助氏の出身地というアピールポイントもありましたがそれだけでは・・・
そんな豊浦に、「日本一」がつく観光資源が誕生しました。
それが「日本一の秘境駅・小幌(こぼろ)駅」。
トンネルとトンネルに挟まれたおよそ80mの区間に作られた駅。
住民0、駅に通じる道路は全く無く、3方が山、南の海までは急な山道を降りる必要があるという秘境感が受けて「日本一の秘境駅」と呼ばれるようになりました。
人は1人も住んでおらず定期利用者は居ないのでJRとしては2015年に駅の廃止を豊浦町に打診しましたが、町が駅の維持費を負担することで駅を存続する方法を選びました。
特急列車は止まらない豊浦町にとっては、小幌駅はとても貴重な「観光資源」なのです。
私も、昨年冬に訪問しました。
豊浦町の名産はホタテです。 写真はホタテフライ定食。
温泉の裏は、すぐ海が広がっています。豊浦海浜公園として2015年に整備されました。
これだけを見れば、夏だなあと思えてきます。
神奈:磯の香りが、なんだか心地いいわ。 海鳥の気分がちょっと分かる気がする。
豊浦町で過ごす2時間半は、充実したものでした。
わがまちご当地入場券集めの旅はまだまだ続いていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
コメントがありません。
小幌という駅の存在は、実は冬音様のこの記事で初めて
知ったのですけど、
JRや行政のおエライ皆様の視点では
「こんな辺鄙なところに駅が存在しても赤字の垂れ流し」という感覚でしかないのかもしれないですけど、
いやいや・・これは街の皆様の意地でもあり「誇り」であったのかもしれないですね!
トンネルとトンネルに挟まれたおよそ80mの区間に作られた駅というのは
確かにそんなに必然性は無いのかもしれないですけど、
こうした小さな町にも何かしらの「観光資源」はあるんじゃないの・・?
それを生み出してそれを守るのが自分達の使命と感じている町の皆様の「誇り」みたいなものは素晴らしいものがあると思います。
ほたてのフライなんて初めて見ましたけど、これはおいしそうですね!
海をみつめる海鳥も素敵ですけど、同じくらい
神奈さんも素敵ですね!
和装ではなくて洋装というのもこのブログでは逆に新鮮に
感じたものでした。
こんばんは~
神奈さん、ドレスと髪の色が素敵な雰囲気です~(おニュー?おニューなドレス?)銀髪とシックなスタイルってすごくいいなと思います(*´▽`*)そして今回海の写真もいいですね。
豊浦町で購入できる「こぼろ駅」のご当地入場券。海沿いで神奈さんの手にしている券では「小樽?」と思いましたが「小幌」ですね~
なんとまぁすごい場所にある駅でしょうか~、そして隣駅が「れぶん」って礼文島の…?色々凄い場所です。
もしかしたらもう前出しているのかもですが、「札幌」とか「小幌」とか「幌」を含んだ地名や地区名もやたら使われていますね、なんか意味があっての名前なのかな?急に「わがまち」の名前に目を向けてみたら…何も知りませんでした…(;´Д`)。
神奈さんとのデート とても楽しそうです
潮風が伝わってきます
秘境駅は凄いですねー できた当時は意味があったのでしょうかね
効率からいくと存在自体が危ぶまれてもネットのおかげで価値が
見出される・・・費用はかかるんでしょうが 残って欲しいです
こんにちはです(^^)/
豊浦海浜公園から眺める海も美しいですね!素敵な2時間半になったと思います(^^♪
神奈様も美しく、海の輝き以上ですね!
ぬくぬく先生さん、コメントありがとうございます。
> JRや行政のおエライ皆様の視点では
> 「こんな辺鄙なところに駅が存在しても赤字の垂れ流し」という感覚でしかないのかもしれないですけど、
> いやいや・・これは街の皆様の意地でもあり「誇り」であったのかもしれないですね!
町長など行政のおえらいさん方が、廃駅通知からJR側に掛け合うこと10回、ようやく存続が決まった小幌駅。
辺鄙どころではない小幌だから、秘境の駅として人気が出ました。
> トンネルとトンネルに挟まれたおよそ80mの区間に作られた駅というのは
> 確かにそんなに必然性は無いのかもしれないですけど、
> こうした小さな町にも何かしらの「観光資源」はあるんじゃないの・・?
> それを生み出してそれを守るのが自分達の使命と感じている町の皆様の「誇り」みたいなものは素晴らしいものがあると思います。
蒸気機関車の時代は、長いトンネルでの煙を逃がすための場所であり、信号場・保線拠点としての役割もありました。
この場所が「駅」になったのは国鉄民営化後で、それから正式に旅客扱いをするようになりました。
これからの課題は、小幌駅以外の豊浦町内にいかに滞在してもらうかという点です。
> ほたてのフライなんて初めて見ましたけど、これはおいしそうですね!
ボリュームもあって、なかなかに美味しかったです。やはり歯ごたえがいいです。
> 海をみつめる海鳥も素敵ですけど、同じくらい
> 神奈さんも素敵ですね!
> 和装ではなくて洋装というのもこのブログでは逆に新鮮に
> 感じたものでした。
確かに洋装は少ないなあと思います。 (特にカジュアルなもの)
このドレスも時々は着せているのですが・・・
和装は夏の旅シリーズでやり尽くした感もあったので洋装にしてみました。
> こんばんは~
ユアン131さん、コメントありがとうございます。
> 神奈さん、ドレスと髪の色が素敵な雰囲気です~(おニュー?おニューなドレス?)銀髪とシックなスタイルってすごくいいなと思います(*´▽`*)そして今回海の写真もいいですね。
おニューなドレスでは無いんですよ~
銀髪とドレスだと、「お人形さん」という感じがしていいです。
撮影した頃は、9月とはいえ比較的暖かく、夏をイメージしながら撮っていました。
> 豊浦町で購入できる「こぼろ駅」のご当地入場券。海沿いで神奈さんの手にしている券では「小樽?」と思いましたが「小幌」ですね~
> なんとまぁすごい場所にある駅でしょうか~、そして隣駅が「れぶん」って礼文島の…?色々凄い場所です。
まあすごい所にある駅です。停車する列車も少ないので行くにはしっかり計画を立てる必要があります。
礼文駅、礼文華(れぶんげ)という地区名なのですが一部省略されて「礼文」になっています。
礼文島とは、由来が少し異なるのです・・・
> もしかしたらもう前出しているのかもですが、「札幌」とか「小幌」とか「幌」を含んだ地名や地区名もやたら使われていますね、なんか意味があっての名前なのかな?急に「わがまち」の名前に目を向けてみたら…何も知りませんでした…(;´Д`)。
「幌」は、アイヌ語「ポロ」、つまり「大きな」という意味があります。
札幌だとサツ・ポロ・ペッ(乾いた・大きな・川=豊平川のことです)という意味になります。
大きな川の中流から下流にかけて川幅が広い所に「ポロ」がつけられることが多かったです。
satomiさん、コメントありがとうございます。
> 神奈さんとのデート とても楽しそうです
> 潮風が伝わってきます
豊浦では潮風と磯の香りを感じてきました。
潮風が伝わってきてくれたなら、うれしい感想です。
海を見に各駅停車の列車の旅というのがまたいいシチュエーションなのでしょうかね。
> 秘境駅は凄いですねー できた当時は意味があったのでしょうかね
> 効率からいくと存在自体が危ぶまれてもネットのおかげで価値が
> 見出される・・・費用はかかるんでしょうが 残って欲しいです
トンネルと線路の点検の拠点として、小幌は役に立っています。
駅の維持費をふるさと納税やクラウドファンディングで集めたり、ネットのおかげというのは間違いのない所です。
いつかは金銭的に維持できなくなる時が来ると思います。その時までに一度小幌の「秘境」感を味わう機会があれば幸いです。
私が行った日には、新千歳空港からそのまま列車を乗り継いで来たという人もいました。
小幌駅は豊浦町の立派な「観光資源」となっています。
> こんにちはです(^^)/
ごにぎりさん、コメントありがとうございます。
> 豊浦海浜公園から眺める海も美しいですね!素敵な2時間半になったと思います(^^♪
最初、2時間半もと思っていましたが、最後の方はちょっと時間が足りないくらいになっていました。
噴火湾の向こうの駒ケ岳までしっかり見える、いい天気の中の散策が楽しかったです。
> 神奈様も美しく、海の輝き以上ですね!
このブログではやや少ない、洋服でしたがしっかりと着こなしてくれました。
この日は他に、いくつか訪問しているのでそれも楽しみにしていてください。
こんばんは。
父が礼文の出なので、この辺はよく知っている…と言いたいところですが、主に車で移動してたので、豊浦駅はあまり印象に残ってないです^^;
駅舎もたぶん新しくなってるでしょうね。
鉄道ではなく道の駅の話ですが、内藤大助氏のトロフィーが大量に飾られていたのを帰省した時に見た記憶があります。
そういえば礼文って、地名は礼文華なのに地元の人も誰も「華」はつけませんね。私も本籍地の住所を書く時ぐらいしか意識した事がありませんw
ホタテのフライ、懐かしい…実家ではよく食べましたが、確かに他の地域ではポピュラーじゃないかも知れませんね。
> こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
> 父が礼文の出なので、この辺はよく知っている…と言いたいところですが、主に車で移動してたので、豊浦駅はあまり印象に残ってないです^^;
> 駅舎もたぶん新しくなってるでしょうね。
> 鉄道ではなく道の駅の話ですが、内藤大助氏のトロフィーが大量に飾られていたのを帰省した時に見た記憶があります。
豊浦から長万部方面、大岸や礼文の方は列車の本数も減ってしまって、室蘭方面が4本、長万部行きが5本だけになってしまいました。朝6時台の次は15時台まで列車が1本も停まらないという厳しいものです。
> そういえば礼文って、地名は礼文華なのに地元の人も誰も「華」はつけませんね。私も本籍地の住所を書く時ぐらいしか意識した事がありませんw
> ホタテのフライ、懐かしい…実家ではよく食べましたが、確かに他の地域ではポピュラーじゃないかも知れませんね。
なぜ「華」が消えていったのでしょう。 すごく気になります。
ホタテのフライ、堪能してきました。 ホタテの町ならではのメニューなのかもしれませんね。
次豊浦に列車で訪問するとしたら冬以降にまだ下車したことのない大岸か礼文の駅になるとは思います。