歌志内市にある、旧空知炭鉱倶楽部・こもれびの杜記念館。
明治30年、北海道炭礦鉄道(北炭)の社員合宿として建設されたのがルーツで、増改築を重ね昭和29年からは接待専用の倶楽部として利用され平成7年の歌志内の炭鉱閉山まで使われ続けていました。
平成10年に本館と別館のみ改修し維持活用してきましたが、建物の痛みがもう限界で今年のGWの一般公開を最後に閉館・解体されます。
開館日は5月3~5日の9時~16時の間になります。
今回の記事の撮影日は2020年の夏です。
正面玄関部。
館内案内。
本館と別館の建物についての説明。
倶楽部を訪れた来賓。
主だった歴史。
歌志内市の今の人口は2600人。日本で一番人口の少ない市です。
炭礦が栄えて、市制を施行した時は4万人を超える人が住んでいた歌志内市。ピーク時は4万6000人がこの街に住んで炭礦で働いていました。 その時代の建物を今までなんとか残してきましたがいよいよ今年限界が来てしまいました。
本館和室。
本館廊下。
本館洋室。
別館廊下。
別館和室。
別館茶室。
別館浴室。
床が盛り上がりガタガタに。
館内はおおよそこのような雰囲気になっています。
建物自体の傾きもあり土壁にひび割れもあり、数年前から限界が来ているとは感じていました。
改めてになりますが、5月の3~5日の9時~16時に最後の一般公開を行います。
昔公開した、時計だらけのレトロな場所。
画家が集めた私設資料館「大正館」も歌志内市にあり、毎年GWの期間のみ一般公開されます。
今年は4/28から5/6の10時~17時の開館です。これを逃すとまた来年になります。
1階も2階も見ごたえがありますので、是非一度歌志内市へお越しください。
最後まで見ていただきありがとうございます。
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社員向けの施設と言いながら、和室や茶室のしつらえも丸窓があったりして通り一遍ではないのが、往年の「文化」を感じられますね。もはや解体せざるを得なくなってしまったのは残念ですが、別途何かしらの記録が受け継がれて欲しいものです。
コメントありがとうございます。
北炭が最初期に開鉱した歌志内。倶楽部も当初は社員の合宿所として始まり戦後に北炭の幹部や中央省庁の官僚の接待用に改良されたものです。「偉い人」が使う・来る場所で一般の炭鉱マンや家族らには近くにありながら全く縁のない場所でした。
中国資本が買収してから近年休館中の夕張鹿鳴館(旧北炭鹿ノ谷倶楽部)と並んで貴重な炭鉱会社の倶楽部建築でした。
文化は感じるのですが、建物の傾き痛みはかなりのもので、先日峠下駅が約70年で倒壊しましたがでこの建物は127年の間なんとか倒壊せず守ってきたというところでした。