「パナマ文書」追及の記者暗殺される

 近くの公園のフェンスに巻きついて木質化した弦。「おお、がんばってるな」と見るのか、「しつこいな」と感じるかは、こちらの感じ方次第だ。
 一昨日は記録的な寒さだったという。夜は風邪をひかぬよう、首にタオルを巻きマスクをして寝た。鉢で飼ってるメダカは、エサをまいても水面に上ってこなくなった。季節の移り変わりのはやいこと。明日もかなり寒くなるらしい。
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 権力の腐敗を追及するジャーナリストがまた殺された。

 《地中海の島国マルタで自動車爆弾が仕掛けられたと見られる爆発があり、政界の腐敗を告発していたジャーナリストのダフネ・カルアナガリチア氏(53)が死亡した。息子のマシュー氏は17日、母のカルアナガリチア氏は不正を暴く記事を書いたために暗殺されたと訴えた。
 カルアナガリチア氏は16日、自宅を出た直後に乗っていた車が爆発して死亡した。マシュー氏はフェイスブックへの投稿で、自宅前で爆発の音が聞こえて母の車に駆け寄ったが、「母のバラバラになった遺体が散乱していた」と振り返っている。

 マシュー氏はカルアナガリチア氏の死について、「母は法の支配と、それを破ろうとする者との間に立ったために暗殺された」と主張。「それをやる唯一の人物だったことから、母が狙われた」と訴える。
 カルアナガリチア氏は、世界の指導者らの不正を暴いた「パナマ文書」の調査報道を主導したジャーナリストで、マルタ政界の腐敗についても告発していた。
 同氏のブログは政界に対して強い影響力を持っていた。パナマ文書に関連したムスカット首相夫妻の疑惑がこのブログで報じられたことを受け、首相は4カ月前、早期解散に踏み切った。夫妻は疑惑を否定している。》
 マルタのようなEU加盟国でも、こんな事件が起きるとは。紛争地に行くジャーナリストの場合、死傷するのは、ほとんどが偶発的な事故による。一方、権力を追及するジャーナリストが命を狙われたら逃れようがない。こちらの方がはるかに危険だとも言える。
 彼女の勇敢な報道が長く称えられるよう願う。