常岡「イスラム国と交渉できます」

ジャーナリストの常岡浩介さんが、政府に依頼されれば、イスラム国との交渉に協力するという立場をはっきり表明した。
彼のツイッターに出した文章は以下のとおり。

《警視庁公安外事三課に対して、私戦予備陰謀事件というでっち上げの違法捜査には協力しないと申しましたが、邦人の人命救助のためなら外務省にも、警察にも喜んで協力します。
私とハサン中田考先生はイスラム国と交渉が出来ます。が、イスラム国側の連絡先情報を警察がおさえた今、盗聴、発信元探知などで相手方に危険が及ぶ可能性があり、現地に連絡を試みることができていません。
日本政府がオマル・グラバ司令官の身柄の安全を保証し、私とハサン先生を交渉人として認めてくれれば、私たちは湯川さん、後藤さんの解放をイスラム国に直接、訴えることができます。日本の拠出する2億ドルはあくまで人道支援目的に限定されたもので、イスラム国を軍事攻撃するためのものではないと説明できます。さらに、イスラム国側が安倍総理の対中東政策をもって、日本人人質を処刑するのは不当、不適切だと説明します。
オマル・グラバ司令官の説明では、去年の8月から10月にかけて、イスラム国は湯川さんを処刑したり、身代金を要求する意志がないことを明言していました。今回、その方針が変わった理由を問い質します。
現時点で、外務省からも、警察からも、連絡などは一切ありません。日本政府が独自にイスラム国と交渉し、人質を解放させられる見通しと自信があるのなら、問題ないと思いますが、そうでないとしたら、なぜ、連絡がないのか、首を傾げます。》
http://twitter.com/shamilsh/status/557670212414504961

常岡さんは、TBSのNEWS23のスタジオに出演。同様の態度表明をした。

テレビに登場する識者のなかには、身代金の額が巨大すぎることや「72時間」と時間を区切ることがこれまでなかったことなどから、処刑は単なる脅しの可能性があると分析する人もいる。
そうであることを私も心から願う。
しかし、ことは人命にかかわる。机の上の推測や解釈、願望をもとに、このまま放置するわけにはいかない。「そうでなかったら」と考えて手を打つべきではないのか。

まずは、「72時間」というタイムリミットを外させる。そのまま、話し合いを続ける形をつくり、最終的には金を一切払わないで二人を解放することを目標にする。
交渉イコール身代金を払うということではない。
いま大事なのは、身代金を払う払わないの態度表明ではなく、イスラム国幹部との接触を急ぎ、話し合いに引き込むことである。
それが、人命優先の行動だと思う。