CO2温暖化説はウソなのか? 2

このブログは、「つづく」のあと、よく話がほったらかしになったままになる。
自分でもいい加減だなと思うが、日々の出来事に気を取られてしまうのだ。
で、思い出したのだが、1月15日に、作家の広瀬隆氏や京大助教の小出裕章氏ら、反原発運動の著名なリーダーたちが、CO2地球温暖化論への疑問や批判を提起していることについて書き、「つづく」にしていた。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20130115
気になっていた人もいたと思う。すみません。とりあえず、書いていきます。
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かねてより原発は危ないと警鐘を鳴らしてきた広瀬氏は、原発事故以降、反原発運動のカリスマ的論客となっている。
広瀬氏は、「『CO2が地球の温暖化を進めるので、原発を増やさなくてはならない』と日本人が洗脳されてきたこと」が大きな問題だという。
そもそも「CO2温暖化説には全く根拠が無い」からであり、「人間の出す二酸化炭素によって地球が温暖化している、という途方もない仮設が出てから、(略)エコ、エコと叫ぶ蛙の大合唱で、CO2狩りに熱中する時代」を「おそるべき魔女狩りの時代」だとしてCO2温暖化説を嘲笑する。(広瀬隆『二酸化炭素温暖化説の崩壊』集英社新書P13)
広瀬氏によれば、そもそも地球の気温が大きく上昇している事実などない。
地球の気候に影響を与える要因として、氷河期・温暖期の周期、黒点の増減と太陽活動の変動、宇宙線、地磁気、ヒートアイランド現象、温暖化効果がもっとも大きい水蒸気などさまざまなものを挙げ、こう結論づける。
「CO2が地球を温暖化してきたのではないことは明白である。実に数々のメカニズムが相互に、周期的に作用して、そして主に太陽活動がその中心にあって、自然現象によって過去の気温が変化してきたのだ、ということにつきる」。(P66)
さらに、過去45万年の気温の変化を示し、氷河期と温暖期がたびたび訪れて、その気温差は12度もあったが、ジャワ原人、北京原人の子孫も生き抜いてきたとし、もしいま気温が多少上がっているとしても、「『これは自然現象なのだからあきらめなさい。ほかにもっと深刻な問題があるのですよ』と言いたい」と述べている。(P86)
つまり、地球は温暖化していない。気温上昇があってもごくわずかで、そもそも原因はCO2など人為的要因とは無関係であり、世界にとって大した問題ではないというのだ。
では、なぜCO2温暖化説という「うそ」が国際政治における重大イシューになったのか。それはIPCCによる「世界の人々を欺く作業」の結果であり、「IPCCのごとく自説に拘泥して全人類をたぶらかし、将来を予測することなどあってはならない」と言う。(P63)
IPCCというのは、国連の「気候変動に関する政府間パネル」のこと。IPCCが広く知られる転機になったのは、2007年に元米国副大統領のアル・ゴア氏とともにノーベル平和賞を受けたときだった。そして、IPCCがこの年にまとめた第4次評価報告書の内容は、世界の共通認識となったが、そこには記されていた。
「気候システムの温暖化には疑う余地がない」
そして、その原因については、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガス濃度の観測された増加によってもたらされた可能性が非常に高い」と指摘したのだった。
「可能性が非常に高い“very likely”」という表現は、IPCCの用語法では「90−99%の実現性」を意味する。
つまり、地球規模で進む温暖化のほとんどが、人間の出すCO2などの温室効果ガスの増加によってもたらされたことは9割以上の確率で言えるというのである。

広瀬氏は、ロスチャイルド家による世界支配の系譜をたどる大著『赤い盾』をはじめ、世の中の動きの裏には、あるグループの謀略があるという見方を得意とする。CO2地球温暖化説の広まりもまた同様に、謀略的に仕組まれたものと見ているのである。
(つづく)