2021/08/29
キラメイピンクとワルキューレさやかの共通点は何か?
雨続きのお盆から、突然に夏の猛暑が帰ってきて、体がなかなかついていけない日々の中、ズレズレになっていた甲子園も本日決勝で、なんと和歌山と奈良の隣県対決、更に同じ智辯同士という事で、こんなご時世でも、色々面白いことはあるなと思います。(実際、智辯学園も奈良と言いながら、かなり和歌山よりです)個人的には、智辯和歌山は親戚の家の近くで設立時から知ってますので、喜ばしい結果です。両校の敢闘を称えたいです。
そんな中、イデ隊員こと、二瓶正也さんの訃報を聞き、時の流れの中で仕方がないとは思いながらも、自分の幼少の頃に夢を与えてくださった方が亡くなられるのは非常に寂しいです。
二瓶さんは「マイティジャック」や「ケンちゃん」シリーズ等へのご出演もありますが、やはり自分はイデ隊員の印象が強いです。
基本ギャグメーカーながらも「こんなこともあろうかと」とスペシウム光線と同じ威力のマルス133をさらっと2丁準備しておいたり、宇宙語の翻訳機を開発したりと相当できる男です。
一方で、”ジャミラ”の抹殺を命じられ、初めは嬉々として任務にあたるも、ジャミラが宇宙開発戦争の犠牲者と知り、戦いを放棄しようとしたりと非常にナイーブな面も持ち合わせてます。
二瓶さんという役者さんの力が、演出陣、脚本陣に色々な形で影響をしたのだろうと思います。
北海道新聞のコラムにも取り上げられていたそうですが、ジャミラが登場する「故郷は地球」のラスト、ジャミラの墓標に彼を讃える言葉が刻まれているのを見て、「犠牲者(偽善者にも聞こえます)はいつもこうだ。言葉だけは美しいけれど・・」とつぶやくイデ隊員の姿は、小学生当時の自分にも非常に印象的でした。二瓶正也さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
この「故郷は地球」の回の脚本を書かれたのは、先週ご紹介した「アイアンキング」の脚本や、奥田圭子さんもご出演されていた「おんな風林火山」の原案とメインライターを務められた佐々木守さんです。(画像は奥田圭子さんファンクラブ会報より)
特撮作品では社会派的なイメージの強い佐々木さんですが、大映テレビでは1970年の「おくさまは18歳」などのコメディードラマも手掛けられており、「おんな風林火山」の春日千春プロデューサーとも、その時からのお付き合いだったようです。
春日プロデューサーは、我らが奥田圭子さんが、アイドル歌手から女優へと転身していかれる過程には、大きく関わられていると思われます。1985年に歌手デビューされ、初年度は一定の実績出されていた圭子さんですが、結果だけを見ると「天使のアッパーカット」、「おんな風林火山」が放映された1986年においては少し足踏みをされていた様に感じます。
1986年も「家族」(作詞:秋元康氏 作曲:森田公一氏)をリリースされているものの、前年の「プラスティック」に比べると、ご本人が望まれた路線と少しズレがあったのか、歌手活動には少し限界を感じられていたのかもしれません。
そのままの状態では、圭子さんがもしかすると2年目でそのままフェードアウトしてしまう可能性もあったのではと考えると恐ろしくなりますが、そこからどういう経緯で「天使のアッパーカット」の準主役、それもかなり難しい役に、殆ど演技経験のなかった圭子さんが抜擢されたかは、非常に興味があります。
オープニングの流鏑馬や、琴、拳法での立ち姿を見て、春日プロデューサーもキャスティングの成功を確信されたと思いますし、結果として、抜擢に十二分に応えられた圭子さんの演技への信頼のもとに「おんな風林火山」へのオファーがされたのだと思います。
当時は全く意識してませんでしたが、現在から俯瞰してみると、改めて色々な作品と圭子さんの活動が繋がっている事に気づきます。
そして現在の大映テレビといえば、日曜劇場で放送中の「TOKYO MER」の制作もされてます。スタイルはかなり変わってますが、全話を通じての設定の巧みさ、毎回の決め台詞等の在り方は、会社のDNAとして息づいている気がします。
毎回のラストは、MERの超人的活躍により、「死者はゼロです」という報告と共に、危機管理対策室が歓声に包まれるというお決まりの演出があります。
それこそ「少女に何が起こったか?」で、石立鉄男さん演じる悪徳刑事が小泉今日子さんに毎回「薄汚ねえシンデレラ」と毒づくシーンの様なパターンの美学を思い出します。そして、この毎回の「死者は・・、ゼロです」を告げるオペレーター役は、昨年はキラメイジャーのキラメイピンク役で活躍されていた工藤美桜さんです。
昨年、webでの書き込みで、圭子さんが工藤美桜さんに似てるかもというコメントを見たことがあり、それから何となく気になって工藤さんの活躍をチェックしてます。非常に魅力的な方だとは思いますが、正直圭子さんとの共通点はあまり感じないですが、皆様は如何でしょうか?工藤さんのご活躍をきっかけに圭子さんにも注目集まれば嬉しいです。
因みにキラメイジャーではお医者さんという設定だったので、残り数話ながらMERでも表に出る活躍があれば面白いと思います。工藤さんの更なるご活躍期待しております。
それではこの辺りでM君の謎かけで締めさせて頂きます。お題は、見ているだけでも非常にややこしかった「智辯同士の決勝戦」です。
智辯同士の決勝と掛けて
ファイザーとモデルナのワクチンと解く
その心は
コウカは同じなのでしょうか?
自分はこの後は二瓶正也さんが宣伝されていた”サッポロポテトバーべQあじ”を片手に、二瓶さんを偲びながら、「東京MER」を観たいと思います。
それでは次回もよろしくお願いします。