千里セルシーを守った鋼鉄の巨人

関西以外の方にはあまりなじみのない場所だと思いますが、大阪は千里中央の商業施設、千里セルシーが5月31日で閉鎖となりました。

施設の中でもセルシー広場はアイドルのイベントが良く行われていた場所でした。(最近の関東であれば、川崎のラゾーナの様なイメージといえば、分かられる方もいらっしゃるでしょうか?)同時期のアイドルの皆さんでも、石川秀美さんや西村知美さんなども来られていたようですので、近くにあった毎日放送でレギュラーのラジオ番組も持たれていた奥田圭子さんも、来られていたかもしれないと思ってました。

今回、ファンクラブ通信創刊号に記載の「瞳の中に」が発売された時期の圭子さんのスケジュールを確認すると、関西地方キャンペーンという予定もありますので、このタイミングでお越しいただいていたかもしれません。
情報お持ちの方はいらっしゃいましたら、ご教示頂ければ幸いです。それにしても改めて確認すると、全国津々浦々にキャンペーン予定が入ってらっしゃいますので、あなたの街にも圭子さん、来られてたのかもしれません。

「千里セルシー」は、個人的にはローラースケート行ったり、ボーリングをしたりと思い出が多い場所ではありますが、子育て世代も多い一等地にも関わらず、1972年の設計の為、今日の視点ではバリアだらけでベビーカー動かすのも一苦労な場所でした。建て替えの話は前からあったのですが、昨年の地震が止めを刺してしまった様ですね。

この施設には21世紀の子供が知っている訳もない「アイアンキング」の人形が、2010年頃まで飾ってありました。

前述の通り、1972年のオープンの為、たまたまオープン当時の作品である「アイアンキング」が選ばれたのだと思いますが、よく「ウルトラセブン」とかと間違われており、不憫でした。

自分も数年に一度行くたびに生存確認をしていたのですが、残念ながら気が付けばいなくなってしまってました。

「アイアンキング」はリアタイできてない世代ですし、小学生の頃、関西のUHF局では「シルバー仮面」、「変身忍者嵐」、「サンダーマスク」というマイナー作品選手権みたいなラインナップで再放送やっていましたが、「アイアンキング」は残念ながら未見で、怪獣図鑑でその存在を知っているレベルでした。

大人になってから、CSの再放送で初めて拝見しましたが、敵が日本先住民だったり、革命集団だったり、かなり吹っ飛んだ作品であることに驚きました。(念の為ですがほめてます)

この番組がもう一つ異色なのは、変身しない石橋正次さん演じる静弦太郎が主役というところで、怪獣を倒すのも巨大ヒーローのアイアンキングではなく、弦太郎です。

石橋さんは「アイアンキング」ご出演の年に「飛び出せ青春」や「紅白歌合戦」に出られてる様ですし、当時の一線の俳優がヒーロー番組の主役というのは異色です。(予告でも”石橋正次”出演がアピールされてますね。)

そしてタイトルの「アイアンキング」は、吉永小百合さんの相手役としても著名な往年の青春スター浜田光夫さん演じる霧島五郎が変身するのですが、1分しか戦えないので、登場した途端にピンチという状態で、最近でも深夜番組で「最弱のヒーロー」といわれてました。


アイアンキングは水をエネルギーとしているという設定で変身を解除した後、五郎が水を飲み干すシーンがお約束でした。最終回、右京千晶さん演じる典子の持つ水筒や魔法瓶に時代を感じ、つい載せてしまいました。

さて、今回も前振りが長すぎてますが、この「アイアンキング」の脚本は全26話、佐々木守さんです。

佐々木さんといえば、「熱闘甲子園」の企画や、「ウルトラマン」のジャミラ等で有名ですが、このブログ的には、本日16日の早朝からTBSチャンネル2で放送されている奥田圭子さんご出演の「おんな風林火山」の原作、脚本を担当された方です。

大映テレビでは「おくさまは18歳」等の脚本も書かれてますので、そのラインからの起用かなとも思います。上述のジャミラの回や、怪奇大作戦の「死神の子守歌」の様に、弱者の物語を得意とする方故に、武田家の華やかな信玄公の時代から、その後の没落しっかり描くという事を選択されたのかもしれません。
(残念ながら打ち切りとなってしまった故、どこまで当初の意図を実現できているかですが・・)

そして「おんな風林火山」には静弦太郎こと、石橋正次さんもご出演されてます。これも佐々木守さんのご縁が有ったのかもしれません。

今回の記事から「アイアンキング」懐かしく思われた方含め、「おんな風林火山」是非ご覧頂ければと思います。圭子さん演じる可奈姫は9話から登場します。

最後にM君にとっても懐かしいであろう、千里セルシーに関する謎かけを頂きましたので、ここで締めさせて頂きます。

千里セルシーと掛けて
財布を忘れて呑み会に参加した人と解く
その心は
タテカエてもらいます

千里セルシーはいつ建て替わるのでしょう。今回はかなり回りくどい番宣となってしまいましたが、「おんな風林火山」ご覧頂いての感想も宜しければコメント頂ければと思います。それでは次回もよろしくお願いいたします。

コメント

No title

そうそう。こちらも夕方でした。変身不許可の時もあった。
遊星仮面との一騎打ちは印象に残った。
再放送でしたか・・・
この流れで「怪傑ライオン丸」も見たと思う。

No title

> esu**i123さん
スペクトルマンは夕方再放送で見た気がしますが、ゴリが怖くてあまりきちんと見れてませんでしたね。ここまで上司に厳しくされるヒーローって他にいないと思います。今見ると身につまされるのかもしれません。

No title

同時期(?)の「シルバー仮面」について行けず、「アイアンキング」もしんどくなったかな。
ガソリンスタンドで水飲むシーンは覚えてます。

当時は「スペクトルマン」に熱中してました。変身するのに上司の許可がいるんだ。
今見ると2つとも楽しめそう・・。

No title

> esu**i123さん
普通にそう思いますよね。でも怪獣はほとんど石橋正次が倒してますよね。
面白い作品だたっと思います。

No title

「アイアイキング」は石橋正次が変身するかと思った・・。

No title

> リトルノさん
ありがとうございます。潮さんご隠退されたみたいですね。それこそ何年か前に、ライオン丸がらみの件でお話聞いた気がします。やはり月日は経ってますよね。。。

No title

潮さんですが、一般的にはやはり「ライオン丸」のイメージの方が強いと思いますよ。
私の場合は、競馬中継のMCのイメージがかなり強かっただけに「ライオン丸」でヒーローを演じる姿は、逆に新鮮に感じました。

ただ潮さん、かなり前に俳優業は引退されたようです。
割と最近までドラマに出演されていたようなイメージがあったので、そのことを知ったときはかなり驚きました。

No title

> リトルノさん
重ねてありがとうございます。何年か前に時代劇専門チャンネルで「赤影」、両「ライオン丸」、「変身忍者嵐」、「白獅子仮面」とやってましたね。
「風雲ライオン丸」は好きなんですけど、娯楽作品というより、学生映画の様な匂いのする作品ですよね。同じ潮さんなのに、結構違う獅子丸のキャラクターなのも、視聴者からすると分かりにくかったのでしょうか・・。

潮さん、競馬中継もやられてましたね。一般的な知名度はどちらが上なのでしょう?

No title

>トムゴンさん
こんばんは。ライオン丸は多分若すぎたんではないですか?自分も本放送の記憶は
全くないです。マジンガーZは、本放送当時、まだ非常に珍しかったビデオデッキを持っていた友達がいて、そこで最終回を見せてもらった記憶あります。

アマゾンライダーはショーを見て、怖くて泣いた記憶が・・。
ドリームランドの塔はホテルだったと思います。今は大学の図書館なんですね。

No title

ライオン丸を子どもの頃に見た記憶がなく、大人になって時代劇専門チャンネルで放送された際、初めてちゃんと見ました。
確かに「快傑」の頃は時代劇テイストでしたが「風雲」になると「…ん?」という感じの作風でしたね。

主役を演じた潮哲也さん、その後フジテレビの競馬中継のMCを長年務めたこともあり、私の中では「ライオン丸の人」というより「競馬の人」というイメージが非常に強いです(私が競馬を見始めた頃の、中継のMCが潮さんでした)。

No title

こんばんは、ボクはどちらのライオン丸も見たことありませんOZ。静岡はやってなかったのかな?それとも若すぎて見てない?マジンガーZとかは本放送を喜んで見てました。
アマゾンライダーも再放送すらなかったし、色々見ていません。ドリームランドの塔はホテルエンパイヤでしょうか?今も大学の図書館として健在ですね。

No title

> めぐめぐさん
重ねてのコメントありがとうございます。

大船に住んでた時、車で特徴的な塔を見て、この建物何かのドラマで見たことあるなと思ったら、そこがドリームランドでした。
自分は湘南モノレール沿いに住んでたのですが、「え?ドリームランドのモノレール?まだあるの?」みたいな会話になったこと等、色々思い出しました。
行ったことないですし、二度と行けないのが残念な気がします。

必殺仕掛人も1972年放送開始で、平尾昌晃さんの音楽はマカロニウェスタンを
イメージしたとおっしゃてましたので、時代的にピークだったのかなと思います。
自分は初めて見たライオン丸は、再放送の関係で、風雲ライオン丸だったので、弾獅子丸のポンチョ姿や、幌馬車にもあまり違和感なかったです。順番って大事なのかもしれません・・。またお気軽にコメント頂ければありがたいです。

No title

こんにちは♪またまた失礼致します。

大船に住んでらしたんですね。
モノレールが残っていれば…orz
まだドリームランドがギリ在った頃に、モノレールが復活する話もあったんですよね。
その前提でその頃出来たローソンは「ドリームランド駅前店」でしたが
いつの間にかモノレールの話は立ち消えになり
ドリームランド自体無くなってしまうというまさかのオチ。
( ノД`)残念です。

なんかマカロニウエスタンぽい番組多かったですよね。
風雲ライオン丸とかサイアクでした( ̄▽ ̄;)
全然時代劇っぽくなくて、子供心にもコレじゃない感いっぱいでした。
怪傑ライオン丸はカッコよかったのに笑

No title

> リトルノさん
「おんな風林火山」放送予定の情報補足ありがとうございます。

サヤカチャン、今週は吉報聞けると良いですね。期待してます。

No title

> トムゴンさん
Xライダー格好いいですよね。自分はアポロガイストが好きでした。
名前は自分ではどうしようもないですもんね。一応、自分は仮面ライダーに変身できる名前なので、その点は親に感謝しないといけないですね。
原宿の交差点は確かにいつも混んでましたし、ドリームランドモノレールが使えなくなったのは誤算だったんでしょうね。そういえば20年くらい前に、廃止後の橋桁部分を物干しに使っている人とかが、テレビに映ってました。有効利用?

静岡鉄道は経営順調という記事を最近Yahooニュースでみたんですけど、ヤングランドは閉鎖されてしまったんですね。想い出の地がなくなるのは、やはり残念ですよね。

No title

> リトルノさん
いつもありがとうございます。変身ヒーローも、時代劇もこの頃は裏番組でも対決してたりと、今では考えられない贅沢さですよね。

圭子さんのご出演番組、見れなかったのは残念でしたね・・。そういう番組って今からなかなか見る手段ないのでしょうね・・。お気持ちお察しします。というか自分も見たいです・・。それでは次回もよろしくお願いいたします。

No title

> めぐめぐさん
いつもご訪問ありがとうございます。自分もしばらく大船に住んでましたので、横浜ドリームランドの近くは何度か通りました。一度も行かずに閉園になってしまったのは残念でした。

アイアンキング 時代的にはマカロニウェスタンとか流行ってた時代ぽいので、そのあたりの影響もあるのかなと思います。水を飲むシーンの印象は再放送で見ていた我が家でも強くて、水をゴクゴク飲み干している時は、「アイアンキングに変身でもした?」みたいな会話したりします・・。

No title

Xライダー好きでした。ライドルスディックが。弟がけいすけなのですが、なんで、トムゴンなどというヒーローの名前にあり得ない名前にしたのだと親に文句を言ったものです。神敬介....。ドリームランドは社会人になってドリームハイツやホテルエンパイヤに仕事で行くようになって知りました。モノレールが動いていれば良かったのに...。原宿の交差点が混んだせいですねー。清水市に狐ヶ崎ヤングランド(静岡鉄道)というのがあり、交通の便はよかったですが潰れました。スケートやプールに行きましたねー。ちび丸子さんも通ってたのでしょうね。

No title

連投失礼いたします。

TBSチャンネル2の「おんな風林火山」ですが、圭子さん出演分(9~16話)は20日(木)から23日(日)にかけての放送となります。一応補足です。

そして、サヤカチャンが3ヵ月ぶりに出走します。
23日(日)阪神競馬場の9レース・皆生特別に出走の予定です。
デビュー以来初めて、1200mのレースを走ります。
ここで好走できたら、色々可能性が見えてきそうな気がしますが…。
今回も応援、よろしくお願いいたします。

No title

特撮ヒーローものが、ウルトラマン・スーパー戦隊・仮面ライダーの三者に固定してしまった現代と違い、この時代の特撮は個性的な作品が多く、まさに百花繚乱ですね。

ネタ的な存在として語られることもある「アイアンキング」ですが、ある意味形を変えたバディものの特撮、と言えるのかなと思っています。

石橋正次さん、俳優の仕事とともに、保護司の仕事も務めていたのを聞いたことがあります。記憶違いかもしれませんが。

ウチの県のショッピングセンターでも、毎週ラジオの公開生放送をしていて、色々なアイドルが来ていたのを覚えています(公開生放送の番組は現在ありませんが、ショッピングセンターは健在です)。

圭子さん、「プラスティック」やアルバム「クレッシェンド」のリリース直後、ウチの県のローカル番組に出られていたようです。これは近年になって知りました。
当時の私は完全にスルーしていました。今となっては後悔しかありません…。

>Mさん
今週も、座布団2枚で!
非公開コメント

プロフィール

夢 時次郎

Author:夢 時次郎
奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」30周年を記念し、レビュー実施しました。関連する記事、画像につきましては、時代背景をご理解頂く為に引用させて頂いております。全24話詳細レビューは書庫”全話レビュー”にあります。
コメントは公開時期に関わらずお気軽にお寄せください。但しこのブログに関連しないと判断される投稿につきましては削除させて頂く場合もございますので、ご了承ください。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR