二人の女盗賊の関係が明かされるときは来るのか?

先週は、真田広之さん主演の「SHOGUN」がエミー賞受賞というニュースがありました。
「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」の頃から、東映京都撮影所とは縁がおありな真田広之さんが40数年を経て、本物をアメリカに持ち込んだというのは素晴らしい事だと思います。
(左側が真田広之さん扮する”まぼろし”です。自分はこの作品で初めて真田さんを意識しました)
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「侍タイムスリッパー」も益々好調の様ですし、時代劇というものへの注目度が上がりつつありますので、本来の求めるべき姿にはまだまだ遠いかもしれませんが、取り巻く環境が少しだけでも改善してくれればなと思います。

奥田圭子さんもデビュー当時は、シャープな雰囲気故、時代劇似合わないのでは?といわれながらも、「おんな風林火山」の可奈姫役を皮切りに、確認できているだけでも10本以上の時代劇作品にご出演されてます。
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そんな圭子さんのご出演作の中で一番最近観ることができた「八丁堀捕物ばなし」に関し興味深い事象を見つけました。

「八丁堀捕物ばなし」ではドラマ冒頭ではいつもの健気な圭子さんと思わせての数少ない悪女役なのですが、特にその部分は隠すつもりが無かったのが、「週刊テレビ番組」のあらすじにも圭子さんの役の正体がネタバレしてます。
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この号は「必殺シリーズ」についての記事もあり放映当時に購入していたのですが、圭子さんの出演を見逃していたせいで、実際の作品を見れるまでに28年を要してしまいましたが、何とか今年観ることができて良かったです。
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もう一つ疑問なのですが、1995年の「小京都ミステリー 豊後石仏殺人事件」と1999年の「暴れん坊将軍」へのゲスト出演時は”奥田佳子”表記なのですが、間の1996年のこの作品のみ表記が”奥田圭子”となってます。劇中のテロップ、雑誌での表記共に”圭子”ですので、単純な間違いでは無いと思いますので、少し不思議です。
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今回の「八丁堀捕物ばなし」を見ている中、展開に既視感があり、どこで見たのだろうと思ったのですが、今年たまたま見た「騎馬奉行」の15話でした。
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傘をさす薄幸な美女や、子供に近づく飴売り等、画像だけでも共通性を感じて頂ける場面が多いのではと思います。
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更には虚無僧スタイルからの、素顔見せもあります。自分は子供の時からのリテラシーが培われすぎてますが、笠を被って尺八を吹く虚無僧スタイルなどは、時代劇を見慣れていないとなんだかわからないでしょうね
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制作会社も制作局も違う中、こうなった理由は全く分からないのですが、次週以降、スタッフロール含めもう少し細かく見ていきたいと思います。

それでは今回はこのあたりでM君の謎かけで締めさせて頂きます。
お題は、「虚無僧」です。

虚無僧と掛けて
大量のチキンラーメンを買って家に帰る人と解く
その心は
メンが割れないよう注意してます

もう一作頂きました。

虚無僧と掛けて
投資信託と解く
その心は
フエないと困ります

今回は、お題を送ったところで、「難関!」と嘆かれましたが、それでも2作作って頂けるところは流石のM君です。

そして、難関といえば、「必殺仕事人Ⅴ 激闘編」の「大難関!大奥女ボス殺し」等の悪女役や、ゾル大佐役の宮口二郎さんの奥様としても有名な弓恵子さんが逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます。

それでは次回もよろしくお願いします。
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「侍タイムスリッパー」に、「こんな学園みたことない!」15話を思い出したのは時次郎

3連休が2回のシルバーウイークですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
自分は1館だけの上映から、口コミで人気が拡がり、100館以上の上映となったと話題になっていた「侍タイムスリッパー」を見てきました。
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自主制作映画で時代劇を撮るという無謀(誉め言葉)な取り組みながら、シナリオを見ての東映京都撮影所の協力も有ったとの事で、作品としての満足度は非常に高かったです。

主演の山口馬木也さんの、本当に幕末の会津藩の侍が現代に来たと感じられる演技が素晴らしかったです。ケーキを食べて今の日本が豊かになったことを喜んだり、戊辰戦争での会津藩の顛末を知ったシーンでは本当に泣かされてしまいましたし、恋愛に朴訥だったり、斬られ役の筈が反射的に斬ってしまうシーンなど、笑わしても頂きました。一方で、一瞬放送事故なのかと思わされる殺陣は鬼気迫るものがあり、劇場ならではの迫力も味わえました。

侍がタイムスリップしてきた時代設定は当初明言はされていないのですが、時代劇のレギュラー放送が存在している時期なのかと思いながら見ていると、途中で幕府崩壊から140年ということが分かるシーンがあるので、2007年頃かなと思っていると、監督からもその通りのコメントがあり、10年後の2017年の設定にすると、この作品自体、成立しないのだなと思ってました。

山口馬木也さんも、剣客商売の準主役の秋山大治郎役でレギュラー放送に参加されておられましたので、撮影所は違えども、時代劇への想いの強さもこの作品へつながったのだなと思います。
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そしてヒロインの助監督役の沙倉ゆうのさんですが、演技ももちろん素晴らしかったんですが、実際の助監督と小道具、制作も兼任されてたのをエンドロールで知り驚きました。
個人的には、以前から沙倉さんは京都駅の地下通路で警察と消防のポスターでお見掛けする印象深い方だったので、改めて女優さんとしての魅力も感じることができました。今後、更に色々な作品でご活躍されるのは間違いないと思います。
安田淳一監督のコロナ禍での補助金などもあったものの、愛車を売って貯金残高7000円になったとかの、逸話を聞いていると、本当に成功して良かったと思います。
作品が更にロングランになり、時代劇というジャンルへの食わずきらいが少しでも減ってくれればなと思います。峰蘭太郎さんの渋みもとか、書きたい事はまだまだある感じですが、ネタバレしすぎると良くないですね。

自分は最初にの映画のタイトルを聞いたときに、始球式の記事の「ノーバン」のように、この「侍タイムスリッパー」を「侍タイムストリッパー」と勘違いしてウハウハしている人いるかなと、奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」の15話の伊東四朗さんを思い出してしまいました。
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皆さんがタイムスリップしたい時期はいつかは興味あるところですが、自分はもしタイムスリップするなら、1987年10月に移行して、「こんな学園みたことない!」の1話から5話を標準録画したいなと思います。ただそうすると受験生真っただ中にスリップすることになるので、今の状況ではとても耐えられそうにないので、悩ましいところです。
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今回は時代劇ネタで別の話題のつもりだったのですが、「侍タイムスリッパー」が面白すぎましたので、本題は次回の講釈にて、書かせて頂きます。

それではこの辺りで、M君の謎かけで締めさせて頂きます。
お題は「侍タイムスリッパー」を想定しての「インディーズ映画」です。

インディーズ映画と掛けて
少子化問題と向きあう与党と解く
その心は
セイサクにお金がかかることが悩みです

まさにという感じですね。それでは次回もよろしくお願いします
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「高校事変」に「こんな学園みたことない!」が登場する日は来るのか?

9月も半ばとなりましたが、相変わらず暑い日が続きます。
自分は先月末に風邪をひいてから、少し調子悪かったのですが、漸く体調戻ってきましたが、年のせいか、回復に時間がかかる様になった気がします。皆様も十分お気を付けください。

そんな中で丁度、松岡圭祐さんの「高校事変」の最新刊の21巻が出てましたので読了しました。このシリーズ、ご存知ない方も多いかと思いますが、凶悪犯罪者を父にもつ女子高生が高校生としての運動技能や、父から受け継いだ闇のライフハックとでもいうべき知識(エアゾールを爆発させたり)を、使ってテロ組織や半グレ集団と戦っていくという、強烈な作品です。

たまたま1冊目が、割と近くに住んでいた事のある武蔵小杉が舞台ということで読み始めたのですが、某芸能事務所の問題や、多摩川の水害、コロナウイルス影響による甲子園大会中止等、時事ネタも織り込みながら、2019年からの刊行にも関わらず、既に20作を超えており、当初の主人公の結衣は高校生から女子大生に、13巻目からは妹の瑠那が主人公となってます。
残酷表現も多いので、強くお薦めはしずらいのですが、色々世代的にはウケる描写もあります。

まず2代目主人公というべき瑠奈ですが、初登場は華々しく無敵イメージでしたが、エンタメの宿命かどうしても刊を重ねると、苦戦する描写も多くなってきてます。

そこをフォローするべき意図が有ったのかは分かりませんが、「高校事変21」では初代主人公の結衣が瑠那に、「最強無敵っぽく登場して、回を重ねる毎に弱体化って、追加プリキュアかグレートマジンガーかよ」というセリフが出てきます。

自分たちの世代なら知る人も多いと思うのですが、マジンガーZの最終回でマジンガーZをボコボコにした敵を次番組の主人公であるグレートマジンガーがいともたやすく倒すものの、グレートマジンガー本編では苦戦続きという状況に例えてのセリフですが、令和の世の現役の女子大生と女子高生が分かる訳のないセリフと思います。

更に「高校事変20」には、集団で闘う女子高生である自分たちを「セーラー服反逆同盟」に例えるセリフがあり、加えて戦い終わった後のセリフにも「セーラー服反逆同盟」が登場したりと、作者の松岡さんがそれなりに気に入っている事が窺われます。
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「グレートマジンガー」も「セーラー服反逆同盟」も配信で昔のドラマをみたことがあるという設定で登場するのですが、少なくとも「セーラー服反逆同盟」は正規では配信されていないので、どうやって見たのだろうという気持ちにはなります。(グレートマジンガーは期間限定で配信されてます)
そして「セーラー服反逆同盟」が登場するのであれば、「こんな学園みたことない!」も作中に登場させてもらえると有難いなと思います。学園での戦いもあるので、設定的には「この状況、こんな学園みたことない!」かよ的なセリフが登場しても全く違和感ないです。
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実際の本編はほのぼのした「こんな学園みたことない!」とバイオレンス巨編の「高校事変」シリーズとは雰囲気は合致しないものの、ここで取り上げて頂けると、「こんな学園みたことない!」に興味を持ってもらえる人激増するのだろうなといつもながらに他力本願で考えてます。
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「高校事変」の作者の松岡さんも1968年生まれということで、きっと「こんな学園みたことない!」もご存知な世代と信じてます。

安定の暴走気味な部分もありますので、今週もこの辺りでM君の謎かけで締めさせて頂きます。
お題は「グレートマジンガー」です。

グレートマジンガーと掛けて
飛行機に酔いやすい人と解く
その心は
トウジョウした時は良かったです

自分は本放送は、「マジンガーZ」より「グレートマジンガー」の印象の方が強いです。今は無き”みさき公園”でのグレートマジンガーショーも懐かしい記憶です。

それでは次回もよろしくお願いいたします。
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壬申の乱と乃木夫妻を繋ぐのは朝日放送

台風の影響は収束したものの、まだまだ暑い日が続きます。そんな中、先日9月4日は関西空港開港から30周年ということで、ニュースが流れてました。たまたま先月本当に久々に所用で関空に行った際の賑わいぶりを思い出し、一時期の閑古鳥が姦しかった時期も知っているだけに、色々感慨深いものがあります。

そしてその開港の少し前ですが、奥田佳子さんは、東海テレビ制作の昼ドラである「運命の森」(1994年4月4日~7月1日)に準主役でご出演されてました。
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昼ドラでしかも子役の方からのバトンタッチの為、途中からのご出演ということで全くフォローできていなかったのですが、たまたまGWだったかにテレビを点けた時に佳子さんが出ていて非常に驚いた覚えがあります。

この作品に限らず、昼ドラもなかなか再放送の機会は少ないのですが、今後BS松竹東急やケーブルテレビ等で視聴機会が来ることを願ってます。

そんななかなか視聴が叶わないドラマということでは、朝日放送の開局30周年記念ドラマとして、1980年に放映された「額田女王」が昨日、本日と時代劇専門チャンネルで放送されました。5時間の大作ということでなかなか再放送に恵まれていなかったようです
自分は小学5年の時に見た覚えはあり、今でも「壬申の乱」と聞くと、松平健さんの大海人皇子が頭に浮かび、関ケ原を通ると、ふとここは2回も天下分け目の決戦場になっているのかと思ったり、近鉄奈良線で「額田」駅を通過すると、岩下志麻さんを思い出すほどには印象深いドラマだったのですが、何故か、近藤正臣さん演じる中大兄皇子役が、自分の中では北大路欣也さんと思い込んでました。
「必殺仕事人」と制作時期、撮影所やスタッフが被っている事もあり、藤田まことさん、伊吹吾郎さん、三田村邦彦さん、京マチ子さん、鮎川いずみさんとキャスト表見ているだけでニヤニヤしてしまいます。特に中大兄皇子の御子であり「壬申の乱」で大海人皇子と骨肉の争いを繰り広げる大友皇子役に三田村邦彦さんというのも中々意外なキャストと思います。(時期的には京マチ子さんはこの作品の縁で、その後、必殺仕舞人の主役に抜擢という線も有ったのかと思いますが、どうなのでしょう)

以下の紹介記事は、来月に「必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし」の刊行を控え、非常にお忙しいであろう高鳥都さんがまとめて頂いてますので、こちらを是非ご参照ください。
(自分もこの記事が無ければ見落とすところでした。本当に有難いです。よくよく考えると高鳥さんがお産まれになった年の作品なのですね)
来月も再放送はあるみたいですので、視聴環境のある方は是非ご覧頂ければと思います。

そして開局30周年の次には40周年があるのですが、朝日放送の開局40周年は一気に時代が下がり、乃木希典夫妻の生涯を描いた「静寂の声」というドラマが1990年に放送されてます。

こちらのドラマには、役柄不明ながら我らが奥田圭子さんもご出演されてるようですので、こちらの作品の放送も心より期待してますので、10年後と言わず、是非数年のうちに実現してもらえれば嬉しいです。(画像は、出演時期の比較的時期の近いVシネマ「走破」より)
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それでは、この辺りで今回もM君の謎かけで締めさせて頂きます。
お題は「壬申の乱」です。

壬申の乱と掛けて
マラソンに出場する元気な80代と解く
その心は
オイには負けないです

それでは次回もよろしくお願いいたします。
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雨が降ったら傘をさす

台風に振りまわされた1週間でした。自分も週の前半の移動として台風を避けたはずが、しっかり線状降水帯に捕まり、三河安城駅で結構な時間を過ごしました。それでも、新幹線もその後もっとひどい状態になってましたし、各地で被害も出てましたので、この程度で文句を言っていられないと思います。災害に遭われた方の一日も早い日常生活への復帰をお祈りします。

そんな台風の影響で気候が不安定な中でたまたま一緒に動いてた人から、折り畳み傘などというものは持ったことが無いと聞き、折り畳み傘は、豪雨用と予備の小型2種類を天気予報を見ながら使い分けて携帯している自分としては驚きました。

更に会話をしていると、天気予報もあまり見ず、家を出るときに雨が降ってなかったら、基本傘は持たないとも言っていて、思わず「自分、奥田圭子さんと同じやね」と言いそうになりましたが、結局「へー」と何かよくわからないリアクションをしてしまいました。
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安定の何をいっているかわからない流れかもしれませんが、奥田圭子さんファンクラブの会報「Ks’PRESS」Vol.9に「KEIKO ”チェック&チェック」というコーナーがあり、その中で雨の確率50%でも傘は持たないとう記述がありました。
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昨今とは天気予報の精度が違う気がしますが、「天気予報は外れるもの」というコメントもなかなか潔いです。ただ今回の台風の動きを見ていると、予測の難しさを改めて感じます。
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デートの費用は全て男性が負担すべきであるという質問も多少時代を感じたりもしますね。
長風呂の4時間というのも驚きます。
(長電話はずいぶん若い時に6時間30分という経験があるので、偉そうにいえません)
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その他にも、「頑固である」とか、年間の読書量が多いというコメントが有ったりするのもイメージ通りですが、動物は好きだけど、鳥はダメだそうです。どのくらいダメなのかは分かりませんが、「風雲!真田幸村」で鳥の絵を描いているシーンは有りましたが、直接の接触は無かったので問題なかったのかもしれません。
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36年前の記事ですので、当時とは感覚変わられている事も多いと思いますが、色々興味深いですね。
自分も当時とは変わってるかなと思いつつ、「こんな学園みたことない!」好きで、「必殺シリーズ」好きでと余り変わっていない気がします。皆様は如何でしょうか?

それではこの辺りでM君の謎かけで締めさせて頂きます。
お題は「折りたたみ傘」です。

折り畳み傘と掛けて
焼き鳥用の串と解く
その心は
サスのにひと手間かかります

それでは次回もよろしくお願いいたします。
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プロフィール

夢 時次郎

Author:夢 時次郎
奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」30周年を記念し、レビュー実施しました。関連する記事、画像につきましては、時代背景をご理解頂く為に引用させて頂いております。全24話詳細レビューは書庫”全話レビュー”にあります。
コメントは公開時期に関わらずお気軽にお寄せください。但しこのブログに関連しないと判断される投稿につきましては削除させて頂く場合もございますので、ご了承ください。

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