3話「スパイを探れ!」再レビュー 脚本 溝田佳奈氏、監督 手銭弘喜氏

冒頭、小倉さんのナレーションから始まります。烏山興業と学園の誰かが繋がっているのではという気持ちが湧きあがったさやかが、深刻になっているという状況が説明されます。

出勤してきた鳩山が、「何か用?」とさやかに尋ねます。さやかは否定しますが、「用がありそうな顔で見てた」という鳩山に、「全くの誤解です」と冷たく返すさやか。「用があるなら、放課後は炉ばた亭という店にいる」としっかり伝える抜け目ない鳩山です。
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「自信過剰じゃないの?」と思いながら、見つめるさやかでオープニングです。
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職場に他にいる女性はひみこ先生(塩沢ときさん)位ですから、こんなかわいい子がくれば当然色々動きたくなる気持ちになるのはわかるのですが、この時の鳩山の真意はどうだったんでしょう?

CMあけ、なんだかんだ言って、鳩山に言われた「炉ばた亭」へとむかうさやかです。
(この場所の聖地巡りは以下の記事を)
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店に入ったところで、鳩山が「チューハイ」を二つオーダーしますが、「チューハイって何ですか?」と真顔で尋ねるさやかです。
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一瞬、とぼけてると受け取るも、本当に飲んだことがないというさやかに少しあきれる鳩山ですが、チューハイがサーブされた時のさやかが一気に8割がた飲み干すのを見て更に驚きます。一方、飲み干した瞬間、しゃっくりが止まらなくなり、不思議がるさやかです。
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「用は何だい?」と鳩山に聞かれ、一瞬質問の意味が分からず戸惑うと、「用があるからここに来たんだろ?それとも僕が恋しくて?」と言われ、「冗談じゃありません」と不機嫌に返した後、本題の学園の誰かが情報提供しているのでは?と疑問をぶつけますが、あっさり教頭が情報提供していると答える鳩山です。その回答に、さやかは驚くもしゃっくりが止まらず、それ以上話ができません。screenshot429 (2)_320
鳩山は、証拠がないし、自分は警察ではなく教師なので・・等と説明するも、全くコメントできないさやかが心配になる鳩山ですが、さやかは「大丈夫じゃありません。天井がくるくる回ってる」といいながら、自分を落ちつかせようと更にチューハイを飲み泥沼にハマっていくさやかです。
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そんな中、カウンターに突然2年A組の青木ミカが姿を見せ、「どうしたんだろ?私?」と経験のない不調に戸惑うさやかに「酔っ払った」事を冷静に告げます。
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その言葉に「これ、お酒?」とようやく気づくさやかですが、鳩山は「当たり前だろ。それが商売」といった後、ミカと「なぜ飲み屋に?」、「ここは私の家」、「偶然、嘘みたい」という会話をしている間に、目がトロンとして挙句に気を失ってしまうさやかです。
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さやかを背負って文句を言いながら歩く鳩山に、満更悪い気もしないくせにとからかうミカ。その後「いい加減にしろ。ガキのくせに」、「おあいにく様。私、小5の時から女です」「はいはい、そりゃ良かったね」というやり取り続きます。
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ミカもなんだかんだ言って、鳩山とさやかの荷物を持ってあげてたりと良い関係です。パソコンとか持つ必要のない時代のカバンは薄いなというところにも目が行きます。お酒でつぶれてしまうさやかのシーンから続くこのほのぼのした感じもこの番組の魅力だと思います。
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翌朝、教頭を見張るさやかですが、教頭は見張られると”後頭部の毛が逆立つ”という人生の中で今までいつ使ったのかわからない特殊能力で感づき、逃げるように理科準備室に入っていきます。尾行するさやかを更にミカがカメラを持ってついてきており、注意しようとすると室内で火が上がってることに気づきます。
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火事とみて大慌てのさやかとミカ、急いでバケツに水をくんで室内にぶちまけると、魚を焼いていた松平先生が水浸しというコントシーンです。教頭はすでに部屋を出ていったっといわれ、謝りはするもののびしょ濡れの松平をおいてそのまま出ていくさやか達です。screenshot439 (2)_320
その日の夜、烏山興業の事務所に、教頭が来ており、ミカが事務所の前で聞き耳を立ててます。烏山社長から、「このところ計画が遅れている。自分を裏切ったらただでは済まない」と脅され、教頭はビビりながらも「新人教師が来てから、うまくいかなくなっており、今日も一日自分を見張っていたり、学園長のスパイでは?」と説明。
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烏山から「学園長も教師の中に裏切り者がいることに気づいてもいい頃」といわれると、「裏切者でなく改革者」と自己の行為を正当化する教頭です。更に「新人教師は自分にまかせておけ、少々事故にでも遭えば、ぶるって逃げ出す」と烏山から言われ、笑う教頭。
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やりとりを聞いていたミカは、さやかに知らせようと急ぎます。中学2年生に立ち聞きされるのを許している時点で相当セキュリティ甘いです。
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その頃、さやかはヌンチャクで目をつぶったままでろうそくの火を消す訓練をしていますが、うまく消せず、腕が落ちたとぼやいているところに、ミカが尋ねてきた為、あわててろうそくを吹き消し、ヌンチャクをしまいます。
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烏山と教頭に狙われている事を説明し、警察に届けたほうがいいというミカに対し、さやかは只の脅し、でも、ミカが危険なことをこれ以上するなら、お父さまに伝えるしかない、と逆に諭します。
ミカは、重ねて忠告しますが、警察沙汰は園長先生が好きでないし、自分は運が強いから大丈夫といい、更にミカを心配するさやかに運なんかに頼っている時ではないと呆れるミカです。
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そんな状況を打破すべく、ミカは夜遊び中のツッパリグループの京子達に助けを求めに行きます。
「お京姐さんに折り入ってお願いがござんす」と仁義を切るミカに、話は聞くが、ドーナツ代はそっち持ちと京子。なんだかんだ言って、依頼料がドーナツ代というのが中学生らしくてかわいいです。
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事情を聴いた京子は、「烏山興業は今は紳士面しているが、元はやくざ、その世界ではいい顔らしい」とこういうところはドーナツを食べながら話す話題ではないですね。
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手下の3人に民主的に意見を聞く京子ですが、ます夢子(北岡夢子さん)は「先公の手助けするとツッパリ軍団の名前が泣く、お断り」、力子(松本つるさん)は「教頭が烏山とグルなのは気に入らない。」、真弓(広瀬あゆみさん)はチェーンを振り上げ、「喧嘩大好き」という事で、2対1となり、今回はさやかちゃんに恩を売っておくかと結論づける京子、握手する京子とミカ。

CM明け 通学中のツッパリグループ女子+ミカ、その前を歩くさやか、車がさやかに猛スピードで近づくのを見て、力子はさやかをかばいますが、車はあっさり通り過ぎていってしまいます。
自分の勘違いかと車を見る力子ですが、力子に乗られた状態のさやかは「早く降りなさい、潰れる?」と苦情を言う。
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車がバックして戻ってきて、今度はさやかに道を教えてくださいと怪しい外人が話しかけてきます。
さやかは「どこですか?」と地図を観ようとしますが、外人がスタンガンを隠し持っている事に、生徒たちが気づき「危ない」と言っている中、刺客の持つスタンガンを逆に相手に押し付け、撃退、車は逃走してしまいます。
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さやかは手に持ったスタンガンを見ながら、「変な外人、何これ?」と道に捨てます。
このやりとりを見た京子たちは「こんな先生みたことない!」と呆れます。このシーン、前回も書きましたが、演出上は理解できますが、先生が道に物を投げ捨てるのは感心できないです。
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学校に戻ったところで、教頭から声を掛けられたさやか、返事をしようと近づいたところに、屋上から国枝が植木鉢を落とします。
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よけるさやか。一連の動きを見ていた京子たちは「相手の姿は見えなかったが、敵も素早いが、さやかちゃんもなかなかの物」と感心します。
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失敗を受け、教頭が国枝に「補償はちゃんと取ってやるから」と次の作戦の指示に当初は渋る国枝でしたが、「うまくいけば新車が買える」という教頭の言葉を聞いて、あっさりと引き受けます。
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今と比べても新車という言葉の響きが輝いていた時代なのでしょうね。

学校の帰り、さやかが歩いていると国枝が車の中からクラクションを鳴らして呼び止めます。
今日は土曜日だから送らせて欲しいと言う国枝に、一旦は断るさやかですが、まあそういわずと強引に車に乗せてしまう国枝です。
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道が分からず、どこに行くのか質問するさやかに、車の部品を取りに行く、ちょっと付き合ってほしいと言われ、さやかは一瞬戸惑うも、いやあ楽しいですねえという国枝の言葉に、ほだされたのか、笑顔を見せます。
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工事現場の様な所につき、少し待っていてほしいと国枝は車を離れ、不安そうにすわっているさやか、その刹那に車が上から落ちてきて、国枝の車はぺしゃんこになってしまいます。
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国枝は顔にけがも負いながら、車の外で、「ナマンダブ」と車を拝んでいると、後ろから「どうしたんですか?」とさやかの声がします。「さやかさん」とおののく国枝に、変な音がしたので車の外に出たら、車が落ちてきたと説明し、「ひどいですね。東京ってしょっちゅうこんなことあるんですか?」と無邪気に笑うさやかです。
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「そんなことはないですけどね・・」と弱々しく言いながら、へたりこんでしまう国枝。
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行動は極悪なんですが、深刻な雰囲気にならないのも、この番組の良さだと思います。また、この時点のさやかは、東京という町に慣れていないというのも分かって面白いです。

ツッパリグループとミカが烏山の事務所前で、「教頭が烏山の事務所に入るのをしっかり見てやる」と言いながら、見張ってますが烏山の手下に見つかり、4人は連れて行かれ、一人逃げるミカです。
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職員室でひみこ先生とさやかが「大事にしていた車がぺしゃんこになるなんてかわいそう」、「国枝先生は本当に運が悪い。車の外にいたのにガラスでけがをして入院した。」という話をしています。
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鳩山が「クレーン車の運転手は逮捕されたのか?」と質問し、さやかが「運転手は休憩中で現場におらず、責任とれないといわれた」という状況を説明します。
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そこにミカからさやかに京子たちの危機を知らせる電話が掛かりますが、さやかの声がのんびりしたトーンである事にイラつくミカは、自分で110番するからもういいというが、結局、烏山の手下につかまり、同じく資材置き場に連れ込まれます。
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電話を切り、何かを決意した顔で職員室を出ようとするさやかに教頭はどちらへ?と聞きますが、「おトイレです」と返し、そのまま出ていくさやかを不審な目で見送る教頭です。
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資材置き場に歩いてやってくる”ワルキューレさやか”。この辺りは確かにまだ模索中の演出という感じがします。
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烏山の手下たちは、とにかくやるだけと言いながら、襲い掛かってきます。いつものように手下たちを次々となぎ倒すさやかですが、一人の手下が鏡で光を反射させることでさやかの視界を遮ります。
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ピンチのさやかは、目を閉じ祖父源太のアドバイスを求め、源太からの「見えないときには見ようとするな、心の目を使え」というアドバイスを受け、そのまま飛び降り、再び戦いに戻ります。何人かの手下を倒したのち、最後は見事に鏡を割り、鏡を持った手下を倒します。
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生徒達が閉じ込められた倉庫の中に「鍵空いてる、早く家に帰れ」と書いた紙が入り、力子がドアを開けそのまま脱出する一同。京子が「誰が助けてくれたんだ?わかんないのか?」と質問するも「わからない、不思議だよね?」と答えるミカです。
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ワルキューレさやかの正体を詮索する描写はこの後、しばらくなくなります。この番組も日本の変身ヒーローもののお約束に則ってます。
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さやかは、再び自室でろうそくの火を消す特訓で、今回は無事成功します。そこに小倉さんのナレーションで「心の目をつかうとなんでも見えてくる。カメラではとらえられない本当の悪も、教頭の正体は何時暴かれるのか?さやかの念願は何時かなえれらるのか?それまで続くよ。こんな学園みたことない!」と締めくくられます。
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前回も書きましたが、番組続くように、教頭頑張ってほしいと思った事は、ここだけの秘密です。

それでは、今回もドラマ縛りのM君の謎かけで締めさせて頂きます。
この回のさやかのチューハイ初体験と、最後の戦いでの鏡に因んで、二作頂きました。

チューハイと掛けて
回転ずしのサーモン握りと解く
その心は
サケかどうか疑いました。

鏡と掛けて
結婚式で大騒ぎしている人と解く
その心は
シカイが遮られました 

毎回ありがとうございます。それでは次回も宜しくお願い致します。
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伝説の10月19日は、奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」の放送年

10月19日ですが、岩隈投手が引退を発表しました。また同日にヤクルトの坂口選手が1500本安打を達成されました。

岩隈投手や坂口選手がどのくらい意識されたのかは分かりませんが、10月19日というのは、こういう本が出るくらい、近鉄バファローズファンにとっては特別な日です。
(この本はつい先日の発売です。どうしても買ってしまいます・・)
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その翌日、岩隈投手と堀越高校同級生の優香さんが「Qさま」の復帰と、今週は近鉄バファローズの事を色々思い出せる1週間でした。(優香さんの件は少々こじつけだと自覚してますが・・)
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これで近鉄バファローズを知る選手は、近藤投手、坂口選手の2名だけですので、できる限り、
現役で頑張っていただきたいと思います。(こちらは結構貴重な資料だと思います)

1987年の奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」放映時には、まだ球団が無くなるとは想像もできていなかったのですが、放映終了の年の1988年の10月19日がこの伝説の1日で、その翌年、圭子さんが「鎌倉ペンション物語」にご出演されてた1989年には、近鉄バファローズがリーグ優勝、南海ホークス、阪急ブレーブスは経営母体が変更してます。(画像は1989年の「鎌倉ペンション物語」より)
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ニュースとの時系列を改めて整理してみるのも面白いですし、こういう本が、令和の時代に出版されるのであれば、「こんな学園みたことない!」のソフト化も何とか実現してほしいと、別の方向にも欲が出てきます。

色々考えると、自分の人生のピークもこのあたりの時期とか思えて来なくもないのですが、そうならないように、これからもボチボチ頑張りたいと思います。

そして、先週再レビューさせて頂きました2話「マザコン雄二の逆襲」の回では驚くことにセシールさんから4着もご提供いただいてます。1話ではスーツと高松での修行時の道着だけのさやか先生、2話冒頭でも板敷きにじかに寝てた人とは思えない急激なワードロープの充実ぶりです。もしかすると、さやかの祖父の源太が、セシールさんと何か関係があるとかの裏設定あったのかもしれません。

冒頭部屋のシーン、途中で星を見上げるシーンのパジャマ姿。
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そして、1話と同様のスーツ姿です。
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ブラウスにパンツルック、新人の先生らしく清楚にまとめられた感じです。
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フリルブラウス、タイをリボン結びされてますが、改めて全話を見返すとかなり可愛い印象のある衣装です。まだ先生として着ていく服の選定を迷ってたという事かもしれません。
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因みに、最後の衣装がセシールさんからのプレゼントとして提供いただいてます。
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それでは、この後、1987年10月25日放送の3話「スパイを探れ!」の再レビューを公開させて頂きますので、そちらも宜しくお願い致します。
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今回は「ザテレビジョン」での放映内容紹介の記事を添付させて頂きます。

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2話 「マザコン雄二の逆襲」再レビュー(脚本 溝田佳奈氏、監督 手銭弘喜氏)

冒頭、1話の学園に重機が突っ込んできたシーン、鳩山がさやかを助けたシーンから始まります。それなりの予算が掛かっていたのだと思われますが、重機のシーン結構長く映ります。screenshot361 (2)_320
その後、夢かと呟くさやかですが、現実であることに気づき、目を覚まします。ただ、寝てるのはベットでなく、床です。
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そして小倉さんのナレーションに合わせ、学校へ行く準備をするさやかですが、洗顔、ヌンチャクの修練、その後、鏡台へ向かいますが、一つだけ、普通の22才女子ではあり得ない行動が入ってますが、ここでもしっかり映像で設定の紹介が入っているのは良い感じです。
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そして小倉さんのナレーションが、さやかに感想を問うというバラエティっぽい演出となり、さやかの「こんな学園みたことない!」という事で、オープニングです。
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この完全に奥田圭子さん主演のドラマという演出がファンには最高です。ただ、圭子さん振り向く前に少し笑ってしまってます。
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表情が魅力的なのでよいのですが、演出的には少し間違えている気がします。この辺りはフィルム撮りゆえの撮り直しの難しさもあるのかもしれません。
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CM開け 学園長室に挨拶へ行くさやか。「眠れましたか?」と聞かれ、高松では板敷きにじかだったので、ベットでは寝れなかったと答えるさやかです。そして、「自分は母の事を知らないのですが、母もこんな部屋に住んでたのですか?」と学園長に質問しますが、「もう時間ですよ」と"ダメなはぐらかし方”の本に出てくる様な形ではぐらかされます。
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職員室で、ひみこ先生(塩沢ときさん)は、さやかが10人目の担任で、初めの人が3カ月、次の人が1カ月、9人目は一日で辞めたと脅し、国枝先生(船越栄一郎さん)からも、「生きてるうちが華」と脅され、少しビビるさやかですが、そこに入ってきた鳩山に「まだ逃げ出してなかったか?感心、感心」と言われ、「誰が逃げ出したりするもんですか。失礼ね」と強気に出ます。明らかに他の教師へとは違う姿勢です。本人は気づいてない気がしますが、意識しだしてるのでしょうね。
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そして70年代の学園ドラマや漫画でよくある新任教師へのトラップ(黒板消し落とし、水被り)を想像し、なかなか教室に入れないさやかです。両方やらされてる圭子さんは大変ですが、これをリアルでやるのは当時でもベタすぎるという判断で、想像という演出にしたのかもしれません。
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実際は、そんなほのぼのとした仕掛でなく、遅れてきた雄二(家富洋二さん)が吊り上げられます。後ろから入った雄二が引っかかるなら、そもそもさやかは引っかかることはなかったと思いますが、ともかくもさやかの想像よりも陰湿な事態です。
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雄二を下ろさせていじめを注意しようと教壇に立った瞬間、教壇が崩れる仕掛けにさやかはこけてしまい、生徒たちは成功に喜び、くす玉まで割りますが、歓迎のあかしとしてお礼までいうさやかに拍子抜けする生徒たちです。

そんな中、雄二のママゴン(劇中まま)が、ヤクザがくるような学校に、子供は預けておけないと学園長室に乗り込んできます。教頭はあなたがヤクザを頼んだんでしょうと返しますが、人を頼む位なら自分でやると、警察でもはっきり説明したと言うママゴンです。
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1話の事件は、手回しサイレンだけでなく、最終的に本当に警察に通報されてたみたいです。

前回レビューでも書きましたが、この場面の、いじめっ子といじめられっ子は、ニワトリと卵の様な関係という教頭の言葉は教育者としてはアウトと思いますが、核心ついていると思います。

このやり取りを聞きつけたさやか、雄二に「転校するってホント?」と聞きますが、雄二は否定するも、「お母様がそう言っている」というと泣き崩れる雄二です。その後、鳩山からは「本人は移りたいが、いじめっ子の報復を恐れてる。でも親が決めたなら仕方ない」といわれ、無責任なと憤るさやかですが、「たかが教師にどんな責任がとれるのか。責任を取るのは、結局、その子自身」と言いながら、その場を去ってしまう鳩山を納得いかない顔で見つめるさやかです。
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その夜、鳩山の言葉を噛み締めながら、「子供に自分の責任を取れだなんて、だったら大人は何の為にいるの?お母さん、どう思いますか?」と空の星に向かって、コメットさんの様にまだ見ぬ母に問いかけるさやかでした。
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今回はママゴン役が「あばれはっちゃく」シリーズの母ちゃん役の久里千春さんだったり、このコメットさんの様なシーンと撮影スタジオの国際放映の色が濃い気がします。

そして翌朝、ママゴンが今度は雄二が家出したと怒鳴り込んできます。家出と聞き、「やるもんだな」と感心する鳩山ですが、ママゴンにさやかが家出を唆したと言われ、思わず「バカな事言わないでください」と返し、ママゴンをより怒らせてしまうまだ未熟なさやかです。
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そして「雄二君は中2の子供」と警察に届けようとするも、鳩山に「中2は立派な大人だよ」と返され、言葉を失うさやかです。中2という微妙な設定はここでは機能していると思います。

教室へ戻り、生徒たちに雄二の居場所を聞くも、誰も真面目に取り合おうとせず、あげくに「早く授業を始めてくれ」とガリ勉の陽子(浦川智子さん)に言われてしまい、少し苛立つさやかですが、そんな中、良太が校庭にいる雄二を見つけます。
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屋上で、雄二に自殺というタイプでは無いと思いながらも心配していた事を伝えるが、そんなにネクラじゃないと笑う雄二を見て安心するさやかです。”ネクラ”という言葉は今に置き換えると”陰キャ”という事になるのでしょうか?

鳩山に言われた責任という言葉をさやかなりにかみ砕いて、母親の事も、いじめっ子の事も、自分の責任をよく考えて平気な顔してほっておけばいいというさやかの言葉に頷く雄二です。
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この場面、納得したというより、この笑顔に雄二が惚れてしまったと考える方が、分かりやすい気がします。

教室で家出の事を周囲に質問され、転校したくないという雄二の言葉に納得しない生徒達。「惚れたんだよ・・」と返す雄二、「誰に?」と大騒ぎになる面々に「さやか先生」と言い当てるのが、恋には縁遠そうな陽子なのも面白いです。
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雄二のママは学校ぶっ壊そうとしたんだから、この恋は成立しないというミカですが、それに対し、前回の暴動は地上げ屋の烏山の仕業であり、ママゴンは関係ないとからくりを陽子が説明します。それを聞き、自分がこんな目に遭うのは烏山のせいと若干逆恨みも混じった怒りを抱く雄二です。
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ママゴンがお別れが済んだのかと教室に入ってきますが、生徒達は雄二は転校したくないのに強引なことをするなと反抗します。さやかも間に入り、雄二の意見を聞くべきとママゴンを説得するも、ママゴンに対し、答えられない雄二に「さっきみたいに先生が好きになったとはっきり言え」と囃し立てる生徒達に、たまらず雄二は教室を出ていってしまいます。
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苛立ちを抑えられず店の看板を蹴飛ばして怒られたりしながら、街をさまよう雄二、と、そこに烏山興業の事務所に社長がデカいアメ車で帰ってくるのを目撃、社長たちが事務所に入ったのを見届けた後、車を近くにあったハンマーで叩き始めます。
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2話で家富さんが手を怪我されたというお話が、Instagramでお話されてましたが、このシーンでの撮影中だったのでしょうか?

遠目で見ていたミカがこのままでは雄二が殺されると心配になり、さやかに電話します。教頭に早退を申しでるさやか。就職3日目と考えると、”新人類”と思われる行動かもしれません。screenshot393 (2)_320
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雄二は車を壊しているところを、船橋(伊達正三郎さん)達にみつかり、取り囲まれるも、殴られるまでもなく勝手に気絶してしまいます。
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指示を仰ぐ船橋に、「こんな汚い嫌がらせをするのか?子供は警察に突き出す。それが嫌なら学園の土地を売る契約書にハンコを押せ」と鴻南学園に電話するようと話しているところにヌンチャクと共に”ワルキューレさやか”が登場。
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「そんな必要はないわ」、「子供はもらっていくわ」と全話の中でも数少ないワルキューレさやかが言葉を発するシーンがあります。
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次々に手下たちが倒され、烏山と船橋は形勢不利とみて逃げてしまいます。1シーンだけヌンチャクの返しを苦戦しているシーンはあるものの、ヌンチャクを取返した後、不安定な車の上でのアクションと圭子さんは格好よすぎます。
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さやかが去った後、雄二が気付くと手下たちは全てノビており、その場を離れる雄二です。今回は、烏山興業は基本的に何もしてないのですが、車を壊されるは、手下がボコボコにされるわで、この回だけ見ると完全にただの被害者です。

翌朝、雄二がクラスに戻り、くす玉と胴上げで復帰を祝われているのを微笑みながら見つめるママゴンとさやかでした。
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前回も書きましたが、さやかの祝10人目と、マザコン凱旋と、今回は1話の中で、くす玉が2回も出てきます。
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正直、くす玉っていざ手配しようとしても、誰に発注したらいいのか全く見当もつきませんので、ネットもない時代に2年A組には特殊なルートがあったのでしょうね。

それでは、この辺りでM君の謎かけで締めさせていただきます。お題は、「くす玉」です。

くす玉と掛けて
自民党の総裁選の舞台裏と解く
その心は
ニカイ登場しました

ドラマ縛りですので、難しいしクオリティは責任とれないとはいわれつつも、もう一つ、アイデアを頂きました。

ハンマーと掛けて
手先が不器用な人の鍋料理と解く
その心は
ケガニ注意してください

それでは、次回も宜しくお願い致します。
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さやか先生に毎回衣装を提供してくれたのは高松のセシール

急に寒くなる日も出てきましたが、皆さま体調は大丈夫でしょうか?
自分は例年以上に体調崩しづらいプレッシャーの中で日々を過ごしており、少し疲れ気味です。

そんな中ですが、先日、筒美京平さんが亡くなられました。数々の名曲を残されてますし、既に色々なところで偉業は語られてますが、このblogとして忘れる事のできないのは、やはり奥田圭子さんに提供頂いた「Single Woman」、「青い蜜蜂」の2曲です。
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33年前の日曜の夕方は、18時30分から「サザエさん」、19時から「Single Woman」と筒美さんの楽曲が続く幸せな時間だった事に改めて気づきます。これからも筒美さんが圭子さんに提供いただいた2曲を大事に聞き続けていきたいと思います。(読売テレビの夜のヒット曲での”Single Woman”のビデオ映像より)
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そして、森川正太さんも亡くなられていまいました。森川正太さんといえば、自分としては高校の時に再放送で観ていた「俺たちの旅」のワカメ役が印象強いです。特に、1985年の「10年目の再会」でカースケ(中村雅俊さん)達3人が、今は会ってないのをすごく寂しがっているシーンがあります。
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自分はあの頃と変わってしまっているものの、カースケ達にはいつまでもあの頃のままでいてほしいという視聴者の気持ちを代弁している様で、当時よりも、社会人になった今見ると、ワカメの気持ちよくわかります。

奥田圭子さんもご出演の「俺たちの旅」と同じユニオン映画制作の、「夢と承知で」に安藤広重役でご出演されてましたが、残念ながら共演シーンはありませんでした。
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森川さんも、ユニオン映画繋がりで「こんな学園みたことない!」に出られても不思議なかったかなと思います。ポジション的には、沼田爆さんが演じられた森永先生とかがイメージ近いかなとも思いましたが、当時、森川さんまだ34才ですので、ちょっと早すぎる気もします。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

さて、この後、改めて奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」の2話の再レビューはさせて頂きますが、その前に、リトルノさんから提供頂いた1話終了後のセシールさんからの衣装プレゼントについても改めてご紹介致します。前回のレビュー時にもご紹介しておりましたが、セシールさんからは、毎回さやか先生の着た衣装がプレゼントされてました。
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最近、セシールさんが、若い人に知られてないと嘆いていらっしゃたので、せめてお世話になった我々としては、子供世代に伝えていかねばならないなと思います。
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また、2話の週刊テレビ番組での紹介記事についても載せさせていただきます。マザコン雄二のママゴンの名前が、”かしこ”というのはすっかり忘れてました。人生の中で、一度もお会いしたことのないお名前です。それでは、この後、19時27分に、33年前の1987年10月18日に放送されました「マザコン雄二の逆襲」の再レビューをアップしますので、宜しくお願い致します。
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「こんな学園みたことない!」1話 再レビュー(脚本 溝田佳奈氏、監督 手銭弘喜氏)

まず、冒頭、自分は本放送時に1分程度録画をミスっていた様なのですが、ブログを始めたおかげでリトルノさんから、30年ぶりに、本当の冒頭シーンを教えてもらいました。
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高松を離れ、東京へと教師になる為に向かう一条寺さやかですが、木の上に登り、鳥たちとのお別れをしています。そのさやかに一条寺拳法はあくまでも護身用でみだりに使わない事を厳命しながらヌンチャクを渡す、祖父源太です。
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短いシーンですが、さやかの野生児ぶり、ヌンチャクを渡すというシーンを挿入することで、このドラマの目印を早々に視聴者に提示するよくできた導入部と思います。更に、このシーンに続き、今はフジテレビの「とくだね」の司会ですが、当時はまだ「世界まるごとHOWマッチ」の出題ナレーション等のイメージの強かった小倉智昭さんによる基本設定を網羅したナレーションが入ります。
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この滝行シーンを見るたびに、圭子さん健気だなと思うのと、撮影場所が気になります。(高松ロケが放送開始後という事からすると、高松でなく、東京近郊での撮影だと思いますが・・)
最近見たJALの機内誌で、関西空港近くの犬鳴山でも滝行できると書いてありましたので、このシーンを想いながら、打たれてみたいとも思いますが、やりたい理由も煩悩にあふれてますし、寄る年波には危険すぎるかもしれません。
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さて、高松から羽田空港に到着するさやかですが、ここに、さやかにとって運命の人となる鳩山光夫(古尾谷雅人さん)が出迎えに来てくれてますが、少しナンパな雰囲気を醸し出す鳩山に「気を付けるべき東京の男」を感じたさやかは逃げだします。追いかける鳩山が中年女性に痴漢と間違われるのを見て、「なるほど、これが東京か」という事でオープニングです。
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当時、一応受験生だったので、そこまでハマると思ってなかったのですが、この後の、オープニングのさやか先生の爽やかさにすっかりやられてしまいました。

そして、CM開けは爽やかでない烏山興業のシーンから始まりますが、鴻南学園の土地をなんとしても手に入れたい地上げ屋であることが短いシーンの中で紹介されます。ここで、タイトルがインポーズされますが、1話はサブタイトルも「こんな学園みたことない!」です。
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タイトル後、職員室で山形教頭(伊東四朗さん)により、学園が如何に厳しい状況にあるかが説明されますが、学園長(三ツ矢歌子さん)はさらりと受け流しながら、新しい教師に来てもらうことを報告し、その新任教師にこれまで9人の担任教師を行方不明に追いやった2年A組を担任させると宣言、驚く教師達のリアクションを受けた所から、そのままクラスメンバーの紹介に入ります。このあたりの展開は、スピーディーで心地よいです。
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マザコン雄二がひどいいじめを受けているシーンなどを挟みながら、クラスのメンバーが順々に紹介されます。(脚本にウイリアムテルごっこと書かれてますが、意味は分かりますが、聞いたことのない”ごっこ”です。)
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生徒達は新しい担任が来ることを”チクリのミカ(村松美香さん)”の情報で知り、これまでの担任同様追い出す気満々のやんちゃな生徒たちです。
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そして、職員室には烏山興業から電話があり、その連絡を受けた学園長が持病の心臓の発作が出てしまいます。
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ここでさやかがタクシーで空港に到着、鳩山もほぼ同時に到着しますが、タクシー代の持ち合わせがないと言って、運転手さんとひと悶着しますが、鳩山からすれば空港から田園調布の学校までタクシーで来るのは想定外だったかもしれませんが、このシーンで鳩山の金欠設定もサラッと視聴者に提示してます。
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学園長室を探すさやかに、再びチカン呼ばわりされる鳩山ですが、誤解は解けて、そのまま学園長室へ向かいます。ここで、学園長にさやかを紹介する鳩山ですが、一条寺という名前がスッと出てこず、”東十条・・”と小声でボケるシーンがあります。
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こちらは脚本にはないので、古尾谷さんのアドリブだと思いますが、このシーンおかげで京浜東北線で「東十条」行きにあたると、鳩山先生の顔浮かぶ人多いと思います。京浜東北線の中でも、地味なイメージのある「東十条」が、町おこしされてますね。(盛り過ぎ)
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そして、この場面の学園長のさやかへの反応は心臓の発作もおさまってしまってる程で、とても単なる新任の先生に向けての対応と思えないところも、分かりやすい布石です。
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その会話の間に重機が突っ込むという想定外の事態に、思わず「こんな学園みたことない!」とつぶやくさやかです。
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その後、職員室、2年A組の教室で暴れまわる地上げ屋の手下の悪漢たちですが、あくまでも息子の苛めに怒ったマザコン雄二のママが差し向けた集団の様に振舞います。更に学園長もその騒動を警察に捕まった時のカモフラージュと見切っていたりと、流石1話という事で、この後の話数では考えられないしっかりした悪企みであり、学園長の分析も冴えてます。
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この後、学園長室に悪漢連中が襲ってきますが、まず鳩山が消火器で撃退、更に竹中直人さん扮する松平先生が、ただの水を硫酸という事でビビらせます。この硫酸のシーン、完全に竹中さんにこの顔芸をやってもらいたかったのでしょうね。
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その間に、学園長は鳩山の助けを受け逃げるものの、最終的に屋上で捕まってしまいます。
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ここで、さやかは学園長を守る為、他の教師や生徒たちに助けを求めますが、皆、怪我をしたくないのか、我関せずという状況に憤るさやかです。
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そして、冒頭で渡されたヌンチャクを握りしめ、さやかは祖父源太に心の中で許しを請います。
前回レビューの時も言及してますが、このハンドバックの中にヌンチャク入ってます。
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屋上で学園長を囲む悪漢たちにいずこともなく飛ぶヌンチャク、現れる黒い影、我らがヒロイン”ワルキューレさやか”の初登場です。
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軽々と悪漢たちを叩きのめし、地面に落ちていたヌンチャクを手に取った後は、見事なヌンチャク裁きです。
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正直、前半数話は流石の圭子さんも、少したどたどしい回があるのですが、この1話は完璧ですので、撮影順と放映順違っていた可能性もあるかなと思います。そして、ほぼ悪漢が叩きのめされたところで、ミカが手回しサイレンを鳴らし、悪漢たちは遁走します。

この後、職員室での自己紹介があるのですが、適当に手を叩く鳩山を見て、「頼りない人。サイテー」と心の中で呟くさやか。
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さやかが屋上で悪漢を蹴散らしたワルキューレではと訝るミカと、これからの多難なストーリーを予想させて、1話は終了となります。

駆け足ながら、それでも結構な字数で紹介してしまいましたが、伊東四朗さんもコメントされてましたが、手銭弘喜監督の演出が冴え、非常にテンポが良いですので、自分の文章力に限界を感じます。

それではこの辺りで、M君の謎かけで締めさせていただきます。お題はミカが地上げ屋を追い払うのに回していた「手回しサイレン」です。
一つ目はドラマの展開に合わせてのもの、二つ目はお題から素直に作ってもらったものになります。

手回しサイレンと掛けて
ストライキを指揮した労働組合と解く
その心は
トウソウさせました

手回しサイレンと掛けて
心霊スポットの肝試しと解く
その心は
オンリョウに驚きました

ドラマ縛りは相当難しいとM君からもクレイムされているのですが、何とか皆さんも温かく見守って
頂ければと思います。

それでは、次回も宜しくお願い致します。
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プロフィール

夢 時次郎

Author:夢 時次郎
奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」30周年を記念し、レビュー実施しました。関連する記事、画像につきましては、時代背景をご理解頂く為に引用させて頂いております。全24話詳細レビューは書庫”全話レビュー”にあります。
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