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警察の作り話だった!?高齢男性2人がヘヴィメタル音楽祭に行くために老人ホームを脱走したと話題になったけど実は・・・(ドイツ)

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 ヘヴィメタル好きならきっと共感してしまうような事件が起こり、しかし実はそれは警察の作り話だったことが判明して混乱を招いている。

 多数の海外メディアが報じたところによると8月4日、ドイツ人の高齢男性2人がヘヴィメタルの野外フェスに行くために老人ホームを脱走した。

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 2人が向かった先は、今年29回目を数える世界最大級のヘヴィメタル音楽祭「ヴァッケン・オープン・エア(Wacken Open Air)」である。

 ドイツ北部のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州ヴァッケンで毎夏4日間に渡り開催されているもので、計7万人以上のヘヴィメタファンが集う。

 果たして、この支配からの卒業とばかりに老人ホームを抜け出した2人は大好きなヘヴィメタルを思う存分楽しめたのだろうか?

老人ホームを抜け出してヘヴィメタ音楽祭へ

Wacken Open Air 2018 – Official Trailer (Final Version) – Wacken Worldwide!

 老人ホームから「高齢男性2人が行方不明」との連絡を受けたイツェホー警察は捜索を開始。午前3時に「ヴァッケン・オープン・エア」の会場で2人を発見した。

 発見当時、2人は混乱してボーッとしており、それにも関わらずまだまだヘヴィメタルに浸っていたい様子だったという。

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 最終的に帰宅するように説得され、2人はしぶしぶ老人ホームへ帰ることとなった。

 この事件は多数の海外メディアが報じ、SNS上のヘヴィメタファンは「我らのヒーローが誕生した!」と大喜び。

 大注目を集めたわけだが・・・残念ながら事実はまったく違ったようだ。

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ヘヴィメタ好きの老人たちの冒険ではなかった!

 複数の海外メディアが調査した結果、またイツェホー警察が8月8日に改めて発表したところによると、この事件に登場するのはヘヴィメタ好きでもなければ老人でもない。

 老人ホームではなくケアホームからこっそり抜け出したのは、58歳と59歳の男性2人である。

 どちらも精神的な問題とアルコール依存症を抱えており、8月4日午前3時ごろ、途方にくれた状態でヴァッケンの街中のバス停にいるところを発見された。

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 2人は気晴らしにとヴァッケンに繰り出してアルコールを飲み、ケアホームに戻ろうとしたが最終バスを逃してしまったとのこと。

 警察は2人を「ヴァッケン・オープン・エア」の医療用テントに連れて行き、数時間後にパトカーで護送しつつタクシーでケアホームに送り届けたらしい。

 どうして警察が事実とはまったく違う発表をしたのかは分かっていないが、何か理由があったのだろうか?

 もしかしたらヘヴィメタファンの警察官だったのかな・・・いやそれにしてもな気もするが、とにかく無事に保護されたってことでめでたしなんだ。

References:Wacken Open Air / DW / Mashable / YouTube / NY postなど / written by usagi / edited by parumo

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この記事へのコメント、26件

コメントを書く

  1. フランスといえばHell fest
    ドイツといえばWacken Open Air
    日本といえばラウドパークだな
    いいなドイツ

  2. ヴァッケン・オープン・エアまじ行きたーい!
    行ける人が羨ますいーい!
    運良く行けた人、行ける人は、気をつけて私の分まで楽しんで来てー!

    しかしアル中の人や薬中の人には絶対参加して欲しくないな。ヘヴィメタのイメージ悪くなりそ。ただでさえ、未だに悪く言う人が居るし・・

  3. うーん
    アル中だったようだし、抜け出した訳を聞かれて適当にでっち上げたのを、
    確かめる前に早とちりで発表してしまったとか?
    だとしたらますます警察がアホになってしまうから流石にないとは思うが…

    1. ※5 ※7
      ドイツの高級週刊誌『Der Spiegel』(オンライン版)によると、そもそもの問題は警察の最初のプレス発表で、男性2人に関する重要な情報が抜けていたことにある。
      カラパイア記事中にあるとおり、
      2人の男性(老年ではなく中年)は精神障害者で養護施設に入所しており、判断能力がないとして「法的な保護の下」に置かれている。
      2人は許可なく施設を抜け出し、22時になっても戻ってこなかったので施設の職員が当局に通報。午前3時になっても戻ってこなかったのでパトカーが出動して捜索を開始。
      2人はバス停に立っているところを捕まえられ、パトカーで養護施設まで連れ帰ろうとしたところ、むちゃ抵抗したため、タクシーを呼んで乗せ、パトカーが護衛する格好で施設まで帰ったそうだ。
      最初の警察発表でこの辺の情報が欠けていたこと、くわえてドイツ語のPflegeheimが通常は高齢者養護施設を連想させることから、警察が勝手にAltenheim(老人ホーム)に置き変えてしまったこと、なによりも「どうやらメタルフェスティバルがお気に入りだったらしい高齢の紳士二人」という推測的見解をプレス文書に混ぜ込んだことで、メディアに誤解が広まった。

  4. これ警察発表の前にマスコミがスクープみたいな感じで
    フライングしただけなんじゃないかな。

  5. 最終日大トリのハロウィンを明け方からライブ配信で見てたがほんとに最高だった。

    その時聞いたニュースだったけど、確かになんかうそ臭いなと思ったんだよね。だって気軽に入れるわけじゃないんだし…
    ヴァッケンという土地での話が、「ヴァッケン=メタルフェス」と勘違いされて伝わっただけじゃないの?

    1. ※10
      自分も真っ先にアランウェイクのおじいちゃん達を思い出してしまった。

  6. アランウェイクにでてきたじっちゃんかな?
    あっちは演者だったが

  7. 警察がライブに行きたい。でも休めない&チケットは高い。アル中が居た。ビール四杯の取引で会場へ。「警察だけどフラツイている人物を発見したが医務室まで連れてくぞ。入っても良いかな?」の作戦で見事に成功。で後で署長にバレる。

  8. 今年の面子調べたら
    サバトンとウィズインテンプテーションしか
    知ってるバンドがなかった

  9. ヴァッケンってまじド田舎なんだよ。だから抜け出したところで何もないの。だからこんなメタルの大規模野外フェスなんてできるの。
    そんなところで明け方に発見しても、一時保護できる場所が会場内しかなかったんだと思う。タクシー呼ぶにも数時間かかって当然だろうし、施設に戻されるのイヤで渋るのも当然だろう。
    警察が「メタラー入居者が脱走してヴァッケンで楽しんでるところを確保」って言ったの?報道がそう解釈したんじゃないの?

  10. これは事実と違ったけど、本とのファンがそれ目的で抜け出すのは、これからしょっちゅうあるんじゃないかな。
    ファンは高齢化してるし、古い言葉だけど「メタルキッズの魂百まで」だしね。

  11. 警察が、おじいちゃんたちのメンツを保とうとしたのかも!
    …無理?

  12. アル中とは、ビール王国ドイツらしくてまたいいな。

    間違った報告しちゃった警察もビール飲んでてアル中だったとかいうオチもありえる

  13. メタル高齢化とかいってる人!

    伝統的ヘビーメタルは高齢化の一途だけど、サブジャンルは若い人多いですよ。
    日本でメタルは人気ないから、あまり知らないんだね。

  14. オールドゴッズ・オブ・アースガルズだろ?
    たぶんケアホームではヤバいことが行われてる

  15. こういう針小棒大なニュースサイトには二度とアクセスしたくなくなる

  16. >ヘヴィメタ好きでもなければ老人でもない。
    >こっそり抜け出したのは、58歳と59歳の男性2人である。

    えっ、それって十分に「老人」じゃない?
    普通にアラ還だけど…

  17. え?作り話だったのか。当日ヴァッケンにいて「ありそうw」とかウケてたのに!どうやってフェス会場に入ったのか疑問だったけど、読んで解決したわ。

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