アメリカ・ノースカロライナ州西部アッシュヴィルで農場を営むアダム(33)とエミリー(32)・ホプソン夫妻は、かわいらしい子牛のジェームズを他の犬と一緒に家の中で育てている。ジェームズは犬たちをところかまわず舐めるのが大好きだ。
ハイランド種の仔牛ジェームズは、母牛に育児放棄され、群れにも見放されたが、人間に引き取られて家の中で育てられたせいか、自分のことを犬だと思い込んでいるようだ。
犬と一緒で家の中で育てられた子牛
犬と一緒に育てているうちに犬化がはじまったようで、その仕草は犬そのもの。撫でられるのが大好きで、飼い主や犬たちをペロペログルーミングするのが日課となったようだ。
「ジェームズは本当にかわいいのよ。彼はわたしたちやイヌたちを舐めたり、そばにぴったりくっついて、もふもふされるのがなによりも好きなの」エミリーは語る。犬をペロペログルーミングするジェームズの姿は以下のインスタグラム動画から確認できる。
写真を整理して古いものを処分しようとしていたら、赤ちゃんジェームズと飼いイヌのメイの動画が出てきた。これを投稿したことはないと思う。ジェームズはお乳を飲もうとメイの耳を必死で舐めているが、メイは泥の中にあるもののほうに夢中。ちっともお乳が出てこないのでもどかしそうだ。
「エサの時間になるとちょうだいちょうだいと少々騒々しくて、人の手や耳やヒジを甘噛みしてミルクをねだるのよ」
「イヌたちと遊ぼうとするのだけど、どんどん体が大きくなっているので、軽く頭を押し付けただけで、犬たちはびっくりしちゃう。これ以上大きくなったら犬たちは、以前ほどジェームズと遊ばなくなるのかもしれないわ。」
出産トラブルにより障害を持ったジェームズ
アダムとエミリーのインスタグラムHappy Hens and Highlands Farmでは幼いころのジェームズの写真が大人気だ。
この農場は、18世紀からエミリーの家系が受け継いできた場所だ。
ジェームズはかなり大きな赤ちゃんだった。そのため出産時、酸素がうまく供給されなくて脳に損傷が生じたと思われる。
夫婦に引き取られて、長椅子でくつろくジェームズ。
「母牛の乳首が大きく長かったせいか、ジェームズはどうやってお乳を吸えばいいのかわからなかったみたい。しばらく様子を見て、なんとかお乳を吸わせようと手をかしたけれどダメだった。だからあの子を家の中で飼うことにしたわ。」とエミリー。
「生後一ヶ月ほどで、なんとか哺乳瓶からミルクを飲むことを覚えて、やっと困難から抜け出した。それからぐんぐん元気になって、命にかかわるような感染症の兆候も認められなかった。」
「ジェームズは毛が縮れているので、おへそに異常かあるかどうかわからなかった。でも獣医さんに去勢手術をしてもらうときお腹の毛を剃ったら、おへそがちゃんと塞がっていなくて、感染症があることがわかったの」
「獣医さんには安楽死をすすめられたわ。このままだと、ジェームズは苦しんでじわじわ死んでいくことになるって言われた。」
「でも、小さなジェームズが生きるために懸命に戦っているのだから、わたしたちも彼を救うためにできるだけのことをしたかった」
母親から、そして群れからも見放されたジェームズ
恐怖からなのか、ジェームズは群れのほかの牛から仲間外れにされていた。生後2週間までは、ジェームズを家の中に入れで育てた。
母牛に育てられているほかの仔牛の多くは、ジェームズとかかわろうとしなかったという。彼に異常があることがわかっていたのだろう。
いじめられたり、仲間外れにしたりされていたので、親のいない仔牛2頭と一緒にしてみた。そうしたら、同じ境遇のせいか、彼らはジョームズのいい友だちになったようだ。
他の牛たちと一緒に広い牧場に出してみると、3頭は自分たちの小さなグループだけで孤立していた。
でも今は3頭が魅力的に見えるのか、他の子牛たちが仲間に入ろうとしているという。
今はジェームズにはたくさんの友だちがいる。飼い主のアダムのそのひとりだ。
ジェームズの写真がきっかけで牛たちに幸せが
ふたりがハイランド種の牛を牧場に導入したとき、アダムは職探しに行き詰まっていた。それから3年後の今年5月、エミリーとアダムの土地の森の中で、生まれたばかりのジェームズが発見された。
「2014年、アダムが失業して、わたしたちは次になにをすべきか、祈るような思いであれこれ考えているところだった」
友人の結婚式で一緒に写真におさまるジェームズ
「わたしたちは有機食品や非遺伝子組み換え食品、人道的に育てられた動物の肉しか食べないようにしていたけれど、アダムが職を失って、そうした食べ物を買うのが難しくなったの。だから、もっと自給自足できるようにしようと決めた。」
「アダムは当時、まだ牛とは縁がなかったので、最初は怖がっていたのだけど今では立派な専業酪農家になったわ。」
「たくさんの牛たちをどうすればいいか、まだはっきりわからなかったけれど、牧草で育てた食肉牛を扱おうかと、もともと考えていたの。」
ここまで牛たちと共にやってきて、彼らの信頼を得られるようになった。そして夫妻も牛たちにかわいいという感情が芽生えた。
牛たちを幸せにしたい。その思いが何気なく投稿した牛たちの写真によって叶うこととなる。
インスタグラムに投稿したジェームズたちの写真が話題となり多くの注目を浴びることになった。
すると、写真を見た人たちから、「芝生を食べてくれる芝刈りペットとして牛を買いとりたい」という問い合わせを受けるようになったという。
ジェームズの愛くるしい姿はインスタグラムでチェックできる。
via:happyhensandhighlands / instagram /mirror/ translated by konohazuku / edited by parumo
幸せのモフモフ(*´ω`*)
安楽死ではなくて良かった
食うんじゃねえかww
ある意味種としてはダメなんじゃないの
これ大きくなったら食べるの??
ダメだ・・・・・かわいすぎる・・・・
アダムさんありがとうございます。
>人道的に育てられた動物の肉
この辺が意味不明。主観判断になると思うが生育環境なんかわかんのか
※6
アメリカ(多分)の牧場で豚が虐待されている動画を見てしまったことがある。
向こうではその問題を大きく取り上げられてるのかもしれないね
可愛がって育ててるけど、この人たちは食肉牛の牧場経営者なんだよね?
この牛はどうするのかな?
私はベジタリアンではないし、食肉にするために家畜を育てることも
否定しないけど、食肉牛を育てることが仕事の人たちは
自分の中で葛藤や矛盾をどう整理しているのか、
それが少し気になる。
※7
日本でも、自然に近い形でストレスなく育てて美味しい肉に!ってアピールしてるところは山ほどあるから、食用家畜をかわいがって手塩にかけて育てることにさほど矛盾はないと思う
それに西洋圏だと自分達より知能が低いとみなしている動物には頭の中で区別がはっきりしてるから、そんなに苦悩はないんじゃないかな。彼らの言う人道的というのはあくまで人間側が良いことしてる気持ちになれるかどうかだし
※7
この牛には希少価値がついたわけだから肉として卸す必要は無くなったという経営判断
※7
酪農家で、酪農関係・畜産関係・農業関係の雑誌を見たりしているけど「いいお肉になってね~」といいながら可愛がって育てている肉牛農家さんの記事が好きだった。「肉になるのを可哀相とは思わない。途中でケガや病気で廃牛になる方が可哀相だし申し訳ない」というもの
なーんか微妙なモヤモヤ感がw
ジェームスだったり、ジェームズだったり…
※9
彼らはジョームズ…ってトコも忘れないで
ま なんにせよ可愛いんでいーじゃねーの?w
草刈り用に欲しいと言っても、出るブツが処理できるかが問題だな。
家庭菜園でもあれば、有機農業ができるが。
ジェームズ「モー(ワン)」
モー犬に注意
ジェームズはともかくジョームズはどうなった?
ジェームズとメイ…どこかで聞いたようなw
※14
高級車に乗ってそうだな
猿のジェレミーはいないのか
「芝生を食べてくれる芝刈りペットとして牛を買いとりたい」という人は、
その牛が大きくなることをわかってるのかなあ。
何気にインスタとか見たら、
キャラクターを生かしたTシャツが売られてる
しっかりしてるわ
ジェームズは芝刈りペットとして貰われていくか、この牧場主が食肉用じゃなくペットとして飼うんだろ。これだけ有名になっちゃったし。
芝刈りペットにならない後の仲間たちの最後は食肉の運命だろうなあ。
子牛の時は本気で走ると時速30キロぐらい出る。
成長すると太って走らなくなるけど。
いやいや、最後のコメント違う、おかしいだろww
芝刈りを怠けるために牛を飼うんじゃねぇww
うんPとか餌とか世話の方がもっと大変だぞw
今はまだ良いけど犬の比じゃないくらいに大きくなるからねえ
※26
草刈りにヤギを貸し出すサービスがあるの思い出した
肉牛農家は牛に独特の愛があるね
矛盾しているようだけど野性的に生きてる原住民族もそうだし(可愛いペットであり食べ物)
可哀想!ひとでなし!と言って終わるのはなんか違う
殺すことは人任せで美味しい肉を食べてる自分たちの方が命に向き合ってないと思うし
ありがとうって殺して食べることが人間は自然な気がするんだよね
肉を断つ修行してるお坊さんは肉を食べる人にどうこう言わないのに
偏った動物愛護のベジタリアンが見下すように罵るのは何故だろう
※27 27さん、うまく表現してくれてありがとう。
日本の乳牛の飼育は、かなりひどいんだ。けして彼らのせいでは
なく、経済がうまく動いてないせいだと思う。
(仏ではお金になるので、土地を買い取ろうとお互い狙っている)
「家畜の事を考えている」という牧場に若者が就職しても、幻滅
してヤメテしまうケースが多い。
例えば乳牛は、死ぬまで厩舎の柵につながれていて、下には
なぜかゴムの敷物が敷いてある。
そこに排泄すれば、牛はすべって足を傷める。体を休める時も、
そのその上に寝るしかない。掃除などされない。
自分はそんな牧畜家より、少しでも配慮のある所を応援したいよ。
※29
酪農家(専従者ではあるが)だけど、ゴムの敷物が敷いてあるのはコンクリだと足を痛めるからだよ。その上には十分藁を敷き、毎日取り替えている家が普通だと思うよ(オガクズだと細菌が繁殖しやすい)。というか、ゴムだけだと足が腫れてダメになるので。繋ぎ飼いonlyの牛舎は殆どないのじゃないかな。運動場と牛舎を往復するのが一般的だよ。(フリーストールonlyは蹄の病気が一気に牛軍全体に広まりやすい)
デーリィマン(酪農専門雑誌)とか現代農業(総合農業雑誌で中に酪農のことも記されている)をお勧めするよ。牛のことに関して現実的かつ誠実な人達の育成・飼育方法を知る事ができるよ
※33 ※34 情報ありがとう。本当にそうだといいなあ。自分のソースはアニマルライツです。
ワラを適量ひくのにも、取り替えるにも、資材費・人件費。
それでなくても収入は潤沢とは言えないのに。
人間が多くとれば、牛にしわ寄せが行く。
酪農って大変だけど無くてはならない仕事なのに、悲しい。
牛乳の価格設定、安過ぎでは?国の政策は???
※36
アニマルライツというサイトの牛・牛乳に対する項目を読んでみた
とりあえず他にもつっこみどころはあるけど特に目立つところを
牛乳はカルシウムを排出する、自閉症やうつ病等の原因が示唆されている他
→ 不確定情報を確定のように言ってはいけない(戒め)
牛乳には残留抗生物質などが残る可能性がある
→ 牛乳は毎日、工場に届く前に抗生物質検査が行われている。これは本当に厳しくて少しでも検出されたらバルク何トンもの牛乳が廃棄される
日本の牛の殆どは狭い畜舎のコンクリートの上で狭いしきりの中を不衛生なまま過ごす
→ 酪農家の大半は北海道なので、牛は 北海道で一般的な屋外の運動場つきの畜舎で飼われている。コンクリートの上にはゴムマット+藁。サイト写真の様な牛舎では毎日数回糞掃除をする。更に写真の牛達は搾乳の為に中央の区切りのスペースに集まった牛で、ここでずっと過ごすわけではない
牛は緑の草を食べていない
→春になって新緑が出てくる、あるいは6月~7月、8~9月の牧草収穫の時期は緑の草を摂取する(緑の草に関してはもっと与えたいけども)
牛の断尾
→ハエを尾で払えなくなる、そのことがストレスになるということで現在はほとんど行われていない(羊は毛につく虫の関係から断尾している)
※36
動物愛護の考え方にはアニマルライツ(動物の権利)とアニマルウェルフェア(動物の福祉)っていうのがあって、どちらがいいとか悪いとかの話ではなく、簡単に言えばライツは人間の為に動物を使役したり殺生するのはあり得ないって考えで、ウェルフェアが使役や殺生をするなら出来る限り苦痛がないようにって考えなのね。
自分がどちら寄りなのかは人によるとしか言えないけど、ライツは一般人から見れば若干過激派というかなんというか。厳格っちゃ厳格かな。
まぁもしよければウェルフェアの方も調べてみてください。
個人的には使役に関してはウェルフェアだけど、殺生に関してはライツ寄りなので、牧場の話って心苦しい…。
※29
牛が足を滑らせているのは恐らく、「削蹄(定期的に、伸びてきた蹄を削る)を怠っている」・「ワラなどの寝床になるものを敷いていないもしくは量が少ない」、ことをしている家だと思うよ
日本も昔は牛はペットだから
飼おうと思えば飼えるでしょ、庭さえ広ければ餌は食べ放題だろうし
恋愛に見放されたパルモも結構な犬っぷり
ふわふわでかわいいね
もふもふの牛さん可愛すぎるぅ~ゴロンゴロン