この世のすべてのものには寿命がある。それは太陽だって例外じゃない。その寿命はおよそ100億年ほどで、現在46億歳くらいというから、すでにその約半分が経過してしまったこととなる。
ここで疑問が生じる。太陽に死期が迫るとどうなるのだろうか。
太陽は陽子陽子反応によって水素をヘリウムに変換し、そのエネルギーで輝いている。だが水素が使い果たされたそのとき、太陽は死ぬ。
幸いにもそれは我々が生きている間には起きないだろうが、太陽に死期が近づくといったい何が起きるのか?その10のケースを見ていこう。
10. 地球に強力な温室効果
太陽が水素を使い果たすと、まず明るさが増し、そのエネルギーが地球に届くようになる。
地球の大気は毛布のように機能し、太陽からの熱を留めている。そのおかげで生命が存在できているのだが、太陽から届くエネルギーが増えたおかげで、地球は異常なまでに暑くなり水分は蒸発し、分厚い雲が形成される。
しばらくの間、この雲によって太陽の放射線から地球は守られる。しかし熱はさらに蓄積し、やがて海が蒸発し始める。この時点になれば、もはや生命は存在できない。仮にその時まで我々が生きていたとしたら、水不足と熱によって生きてはいられないだろう。
9. 膨張する
燃料を使い果たした太陽は赤色巨星フェイズに入る。中心核付近にヘリウムを溜め込み、今度はそのヘリウム自体が核融合を始める。その瞬間から太陽は膨張を始める。
膨張してサイズが増す一方、温度はそれまでの5,000~9,000度から2,000~3,000度にまで下がる。
なおこうしたプロセスは太陽については正しいが、必ずしもあらゆる恒星に当てはまるわけではない。
赤色矮星というもっと小さな恒星なら、燃料がなくなればただ単に消える。反対に青色巨星は非常に大きく、重い元素に融合して、鉄のコアが形成される。その後に起きるのが超新星だ。
8.そして縮む
ヘリウムの融合が済んでしまえば、同じことを炭素で行うことはできない。すると今度は縮み始め、白色矮星となる。
そして、もともとの大きさよりもずっと小さくなってしまう。白色矮星はエネルギーがずっと少ないが、代わりに寿命は長い。気が遠くなるような時間を輝き続けるが、遠い未来、黒色矮星という死せる星になる。
そうなるまでにどのくらいの時間がかかるのかはよく分からない。それが実際に起こるまでに、宇宙が誕生してから現在に至るまででもまだ足りないからだ。
7. 地球の軌道が変化
太陽が死を迎える頃には、地球の生命も生きてはいないだろうが、だからと言って地球自体が動きを止めてしまうわけではない。
赤色巨星フェイズに入った太陽は少なくとも地球との距離の4分の3まで膨張する。意外にも、太陽が膨張すると付近の惑星に対する引力は弱まる。このため惑星は太陽から螺旋を描くように遠ざかり、安全な場所に逃れていく(ただし水星と金星は飲み込まれる)。※諸説あり
もちろん地球の生命はすでに死に絶えており、その意味では無意味な逃避行である。
6. 別の場所で生命が誕生する可能性
地球の生命は太陽が赤色巨星になるとうの昔に死に絶えてしまっているが、ほかの惑星では生命が誕生するかもしれない。
木星や土星はいくつもの衛星を従えているが、それらが生命に適した環境になる可能性はある。エウロパやガニメデには氷が存在する。太陽が膨張して距離が狭まれば、氷が溶けて、生命に適した環境になるかもしれない。
5. 天の川とアンドロメダ銀河が融合
これは太陽の死を原因とするものではないが、共に訪れる現象だ。天の川とアンドロメダ銀河は時速40万2,000キロというとんでもない速さでお互いに接近している。太陽が断末魔の叫びを上げる頃、両者がついに衝突するのだ。
銀河同士の衝突というと恐ろしげなイメージがあるが、どうやら太陽系は大丈夫そうだ。新しく融合した銀河の中で太陽の死は進んでいく。どうにかして我々がこの時点まで生きることができたとしたら、2つの銀河のガスと恒星の衝突によって生ずる光のショーを体験できるだろう。
4. 太陽系外縁部についに熱が
すでに述べたように、太陽は死が近づくと明るさが増し、大きくなる。近くにあった惑星は不毛の大地になるだろうが、ずっと離れたところにある現在、厳寒の中にある惑星はどうなるだろうか。例えば、冥王星は温度マイナス233からマイナス223という凍てついた惑星だ。
しかし太陽の膨張によって冥王星などの惑星も温まってくる(だが生命の条件をすべて満たすわけではないので、新しい生命は宿らないだろう)。そして太陽が白色矮星へ向かって縮小に転じると、その完全な死の前までは多少の熱を帯びたままでいられるだろう。
3. 地球における人類の生存は絶望的
どこかで新たな生命が芽吹くかもしれないが、地球ではその限りではない。残念ながら太陽が死ぬとき、我々もまた死に絶える。
地球は加熱状態となり、生命が存続できなくなるからだ。仮に熱に耐える技術が開発されたとしても、作物は育たず、飲み水も手に入らない。生存に必要なものは何もかも消えてなくなる。だからこそ地球以外の惑星で誕生する新しい生命は希望なのだ。
しかし、それは人類とはまるで違う姿をしている。たとえ同じような姿だったとしても、そうなるまでには数十億年という進化の月日が必要になることだろう。
2. 小惑星を破壊
太陽の死は小惑星にも影響を与える。太陽が白色矮星になる頃、木星などの惑星の軌道も大きく変わっている。
木星は巨大な質量を有しているために重りとして機能する。強力な重力を放っており、それが小惑星の軌道を乱し、太陽系の外に弾き出しさえする。
また白色矮星となった太陽に向かって吹き飛ばされたり、塵になってしまう小惑星もあるだろう。こうした予測は既存の白色矮星の観測から導かれている。白色矮星の周囲には大量の塵があることが分かっており、それはかつて岩石の天体が存在していた証拠である。
1. 人類は新天地へ
将来的に我々がどのようなテクノロジーを有しているのか予測することは難しいが、想像するだけなら楽しいだろう。これまでにもさまざまな未来的なデバイスが開発されてきた。
太陽の時間が尽きようとするとき、もしかしたらはるか彼方に存在する新天地へと旅立つためのテクノロジーが発明されているかもしれない。すでに居住の可能性を匂わせる惑星はいくつも発見されている。ならばチャンスに賭けてみない手はない。
NASAは今、火星有人飛行ミッションに取り組んでいる。また数多くの民間企業も赤い惑星への入植プロジェクトを進めている。これらは2030年代での実現が目指されている。
たとえ火星に人類が降り立ったとしても、はるか彼方にある新しい銀河に移住することに比べればごく小さな達成でしかない。だがかつてニール・アームストロングはこう語っている。「1人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」と。
via:10 Things That Will Happen Once The Sun Dies / translated by hiroching / edited by parumo
最後に希望を残すスタイル嫌いじゃない
※1
裏を返せば、移住できなければ人類は必ず滅びるという事。
子や孫やその先へとつないだ命がどこかで必ず行き止まりにぶち当たるという事。
みんな生きてる間は大丈夫だから…とか言うけど。自分の子孫が大変な目に合うと考えるといつも怖くなる。
他の惑星へ移住できるほどの技術力持っていたら
スターゲイトみたいに星々への移動が簡単に出来て
宇宙船自体が遊び道具となり、普段は使わない時代遅れの
乗り物へ変わってるかもしれない
サンバルカン「だいたいの事は歌っといたぞ」
人類が機械化するのに後1000年も必要ないだろうから、存在としての人類はもう消滅しないと思う。でもそうなるまでに太陽系では少なくとも46億年かかってるわけだから、生命誕生から宇宙進出までのハードルがいかに高いかが良くわかる。
太陽がもしも~なかぁったら~♪
地球はたちまち凍り付く~♪
地球より先に文明を持った宇宙人がいたとしたら、すでに恒星間航行をして移住出来ているハズだし
初期銀河はビックバンから数億年で出来ている
仮に同じ条件として40億年で生物が誕生出来たとしたら約100億年も先の文明となる
しかし宇宙人は見つかっていない
よし、ダイソン球を造ろう!
俺は地球とともに死ぬことの方を選ぶよ 生き残ったほうのが何万倍も大変そうだ
「太陽の寿命が尽きるとき新天地へ」って遅すぎない?
それは地球の生命体かもしれないけど我々人間ではないと思うw
でも残念ながらこの人間ていう人類じゃ外暮らしできなそうなんだよなぁ ゴキブリとかに任せるか
花は枯れ、鳥は空を捨て、人は微笑みなくすだけ
青色巨星「よく見ておくがいい! 寿命に敗れるとは…、こういうことだぁーッ!!」
あと何億年も文明が続くとすれば人類は太陽系の外まで進出してるだろうな
質量が変わらずに膨張すれば重力は弱まります。
逆に質量そのままに収縮すればより強い重力を及ぼします。
それこそ太陽の行く末白色矮星なんかもそうですね。
でもこれは重力の総量が変わるわけではなく、届く距離に対する強さが変化すると言うこと。
ぎっしりみっちり詰まっていた方が相対的に強い力を遠くに及ぼします。
ワッハマンが…
なんでもない…
アーサー・C.クラークの名作「遙かなる地球の歌」では地球人たちはニュートリノの量が減ることで太陽の死期が近いことを知ってたな
あれに出てきた亜光速の宇宙船は先端に氷の塊がついてて衝突する水素原子から船を守っているのが印象的だった
あとパルモさん。陽子陽子反応じゃなく陽子-陽子連鎖反応もしくはppチェインと表記した方がいいですよ~
その頃にはどこかの惑星に移住してるやろ(適当)
ヤマト、発進!
数億年経つまでに人間が他の星に文明を齎せるオーバーロードへなれるかどうかだな
なれる前に絶滅しそうだけども
スタートレックみたいな亜空間で宇宙船を包むみたいな劇的な技術革新がないと遠くの星へは行けないだろうね
そういうことが想像の世界だけの話なら滅びるだけ
サムネが光を放つ桃に見える…
50億年後の赤色巨星になる前に地球は熱すぎて住めなくなるよ
太陽は45憶年で30%光度を増した
核融合とガスが外に逃げるから軽くなるから重力より膨張力が上回るからね
後数億年で光度的に生物が住めないだろう
主系列星でも少しずつ膨張してる
主系列星の膨張の段階が最終になったのが準巨星と呼ばれる星だよ
ほんの500万年でサルが人になるんだから、もし今後50億年も文明が続いたら、宇宙そのものを作り出す存在になってると思うな。
徐々に人間の住める環境ではなくなっていくのは判るんだけど、そのときまで人類がどうなっていくのか気になるな。
環境の悪化にしてもいっぺんに起こるわけでも無いだろうし、どんどん数が減っていくのかな。その辺でドラマとか作れそうだけど、やっぱり推論しかできないから難しいのかなぁ。
ミニモニ再結成。たくさん子供かかえてやりくりが大変
はいはい エクソダス、エクソダス
現在の惑星探査はポスト地球、というより
「資源探査」の意味合いの方が強い感じもする。
かつて月にチタニウムが有るのでは?と月に行った国も有りましたし。
結局地球にもチタニウムが豊富に有る事が判明して月は諦めたみたいですが。
現在火星にて調査している様ですが、それもまた「まずは資源探査から」という雰囲気を感じます。
地球にいる限りあと1万年も人類の文明は続かないだろうな
続くとしたら第三次世界大戦、宇宙からの有害な線・隕石衝突の大量絶滅、超自然災害などで人類の数が大幅に減ったときくらいだろう
じわじわ苦しむより、一瞬で壊滅したほうがいいな。
「地球の長い午後」を思い出した。面白いところもあるけど、あれはSFじゃなくてファンタジーだと思うの。
今の人類文明があるうちに播種船を大量に造って飛ばそう
マクロス級みたいな代物ではなく、大きめの惑星探査機に凍結卵や種子と蘇生設備を詰め込んだみたいな感じのやつを定期的に放流すれば、数百万年後にどれかは可住惑星にたどり着くかもしれない
あるいは数億年の間に宇宙技術を持つ知的生物が何種か進化して同じ事をやった結果宇宙での覇権争いが起き、やがて全ての文明種族の故郷がひとつの星であることが明らかに・・・という小説か漫画はないだろうか?
なんだか壮大な線香花火みたいだねえ。
太陽が膨張して、海が蒸発するよりもっと前に、
海水が地殻に飲み込まれ海洋が消滅する。(プレートテクトニクスの必然)
海洋が消滅するより遥か前に、人工生命が人類の文化の後継者として発生し、
人類以上に知的な活動を始め、恒星間移動する技術を発展させる。
彼等により人類が育てた文明は継承され、系外惑星上に
DNAから復元した生態系と共に生きることになるだろう。
先代の太陽の爆発の時にあった惑星たちはどうなったんだろう
系外というかスゴいはじっこのほうの軌道を今も回り続けてたりしてないのかな?
くすぶってるだけの赤色矮星同士がぶつかったりした場合はどうなるんだろう
また集めたら復活しないのかな