
色違いポケモン的なやつだ。オウサマペンギンの繁殖地として知られている南極近くにある南大西洋のサウスジョージア島で、全身が真っ黒のペンギンが発見され、その撮影に成功した。
そのペンギンはクチバシは黄色いものの、本来なら白いお腹の部分も首の後ろも真っ黒。うっかり黒い塗料に落ちちゃったのって感じだ。
これは突然変異により、先天的に黒い色素の元であるメラニンが通常よりも過剰に生成される「メラニズム」によるもので、その結果として「黒変種」となった例だ。
ペンギンで黒変種になる例は極めて珍しいという。
多くのペンギンに混じって1羽だけ真っ黒のペンギンを発見
今回、真っ黒なオウサマペンギン(キングペンギン)の撮影に成功したのは、写真家のイヴ・アダムスさんだ。
アダムスさんは、サウスジョージア島に探検隊を引き連れて上陸した。すると仲間から「浜辺に珍しいペンギンがいる」と知らされ、他のたくさんのペンギンの中に混じってしまう前に、急いで現場へと向かった。
するとそこには、全身真っ黒のオウサマペンギンの姿が!
この島にいる何十万羽ものペンギンの群れの中で、メラニズムを持つ黒変種のペンギンは1羽だけだった。
アダムスさんは、黒いペンギンが波打ち際から浜辺に上がってきたところを追いかけ、撮影することに成功したという。
コロニーの大群に紛れる前に撮影することができたのは本当にラッキーだったと語るアダムスさん。
黒いメラニン色素が過剰に生成されるメラニズム
この黒いペンギンの外見は、遺伝子変異「メラニズム」によるものだ。メラニズムは、鳥類や哺乳類の一部で非常に稀に見られる現象で、メラニンの過剰生成によって羽毛や体毛が黒くなる。黒くなった個体は黒変種と呼ばれる。
例えばメラニズムを持つ特定のヒョウは「黒変種のヒョウ」と呼ばれる。
通常、キングペンギンの腹部は白く、首元は黄色いが、このペンギンでは腹部と首元が黒く変化している。
メラニズムを持つ動物は自然界で目立ちやすく、捕食者に狙われるリスクが高いとされているが、今回のペンギンはコロニー内で他のペンギンから特に排除されることもなく、完全に受け入れられていたという。
14年前に目撃されたあの黒いペンギンと同じ個体か?
実は2010年に、同じサウスジョージア島でナショナルジオグラフィックのスタッフたちが真っ黒のペンギンを発見している。
このことは当時カラパイアでもお伝えしたが、もしかして同じ個体なのか?
オウサマペンギンの寿命は野生で約15〜20年とされている。なのでまだ十分に生存している可能性がある。
同じ個体なのか、違う個体なのか?子孫なのか?ちょっと関連性が知りたくなったりするんだ。
References: Wildlife Photographer Captures Ultra-Rare All-Black Penguin | PetaPixel
本記事は、海外で公開された情報の中から重要なポイントを抽出し、日本の読者向けに編集したものです。
二世だったり
ペンギンの腹が白いのは海中の捕食者から見て目立たないから
腹が黒いと目立つから先に食われる
クチバシの黄色いとこだけ残るの不思議だしなんだかオシャレ
それでも下くちばしのオレンジ色は残るのね。
羽毛とはまた別の遺伝子によって色が作られてるのか。
黒くても可愛い
黒いペンギンって、なんかカッコイイ
腹黒い
ペンギン版スイミー
カッコいい茄子。
迷彩色じゃなくなるから見つかりやすくはなるわな
とはいえ、ペンギンだと海中の下から見ると、白い所が空に溶け込むわけで、曇ったり浅いとこだとあんまり変わらんのかなーと
よし黒王号と名付けよう
黒ペンさんもキュートだね
小須田部長のピンクのペンギンも探せば本当にいそうな気がしてきた
陸戦型カラスか?
うろんな客
白い部分がないからかスマートに見える…かっこいいな