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ビーチサイドの人魚姫
俊樹

2019年9月Nikon D700で一眼レフデビュー。カメラは独学。2020年4月、Nikon D810へアップグレード。いつか写真展を開く為、日々精進。勿論、詩、小説、エッセイ、作詞は継続中。2021年夏、Nikon Z7Ⅱへと更にアップグレード。2022年10月、3回目の心臓手術に耐え抜き現在に至る。2023年8月ペースメーカー植え込み。

漆黒の闇を切り裂く震度7!

2018年09月15日
原発・震災関連 10
北海道地震


 台風21号の爪痕も生々しく残り、その暴風の凄まじさをまざまざと見せ付けられたその矢先に北海道を襲った震度7の地震は『平成30年北海道胆振東部地震』と命名された。この地震で、道内をカバーする火力発電所が連鎖的に尽く運転を停止し、大規模停電ブラックアウト)を招く事となり、人間が創り上げて来たデジタル文化は一瞬にして自然の猛威の前に崩れ去った。
 地震による死亡者は10日の時点で41人となり捜索は終了した模様。最も懸念されていた電力不足は14日になって漸く電力供給の見通しが立ったとして、これまで続いていた節電目標20%は解除され数値目標なしの節電要請に緩和されたが地域によっては依然として過酷な状況が続いているようだ。
 物流停滞による食料品や飲料水、ガソリンの不足も札幌をはじめ道内各地で続いているため、市民生活を大きく脅かす材料となっており、一刻も早い交通網の整備と物流再開が待たれるが全面回復までにはまだ相当の時間が掛かるようで、未だ1500人あまりが避難生活を余儀なくされ、不安な日々を送っている。電力よりも更に厄介なのが水道管の破裂などによる断水だ。水は生活のあらゆる面で必要不可欠であり、命を繋ぐ最も大切な部分であるだけに一刻も早い復旧が望まれるが、未だ見通しは立っていない模様。
 7年前の東日本大震災発生時も、東京は震度5強の地震に襲われ、私の住む板橋区でも大きな横揺れが15秒ほど続き、至るところで被害が生じた。当時、私は体調が優れず床に臥せっており、地震発生時はひたすらベッドにしがみ付くしかなかった。棚の上に置いてあった大きめの空気清浄機がベッドの上に倒れ込み、押し入れの奥で寝ていた愛猫タラが物凄い勢いで飛び出しベッドの下に潜り込んでしまった。それから丸一日ベッドの下から出て来る事はなかった。
 危険を敏感に察知する能力は人間より動物の方が優れているのだろう。この時もやはり物流がストップし、食料品などがスーパーやコンビニの棚から消えてしまった。食料に困った私は静岡の友人に連絡を入れ、食料などを送ってくれるよう頼んだが、到着までに随分時間が掛かった記憶がある。それまでは非常食用にストックしておいた缶詰やレトルト物で凌いだ。
 豪雨、台風、地震と今年は例年以上に自然災害の発生が多い。しかもこれまでの常識が通用しない想定を越えた災害ばかりである。命を落とすほどの危険が身近になりつつある現状では、「まさか」と言う思い込みを捨て、あらゆる状況から身を守る術を学び身に付ける必要があるだろう。
 今年の冬の始まりが早い事を裏付けるかのように、北海道では130年ぶりの氷点下を観測したと言う。不自由極まりない避難生活が長引くほど心労が蓄積し、ストレスなどによって体調不良を起こし、命取りになるリスクも十分に考えられる。本格的な冬が到来する前に、温かい暖を取れるよう一日も早い完全復旧と平穏な日常が戻る事を祈るばかりである。

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俊樹
この記事を書いた人: 俊樹
本名/神戸俊樹
静岡県藤枝市出身。
19歳の時に受けた心臓手術を切っ掛けに20歳から詩を書き始める。
2005年3月詩集天国の地図を文芸社より出版、全国デビューを果たす。
うつ病回復をきっかけに詩の創作を再開。
長編小説「届かなかった僕の歌」三部作(幼少編・養護学校編・青春編)父を主人公にした(番外編)を現在執筆中。
詩、小説、エッセイ、作詞など幅広く創作。
2019年9月、一眼レフデビュー。Nikon D700を使用。
2020年4月、Nikon D810にアップグレード。
2021年夏、ミラーレス一眼 Z7Ⅱへと更にアップグレード。
2022年10月3度目となる心臓手術を受け、大成功を収める。
2023年8月徐脈性心房細動で心停止(失神)したため、ペースメーカーを植え込む。

コメント10件

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yumi

こんばんは

ほんとに悲惨と言うか・・心が痛みますね。。
ライフラインは勿論のことですが
不平不満を言いながらも
日々の生活がいかに平和であるのか、痛感した思いです。
言い換えれば
不平不満が言えると言う事は
今が幸せだから言えるのかもしれません

自然の驚異を前にすると、冷静な判断もおぼつかず
日頃、天災に備えての心構えがいかに中途半端なものか
時間が経過すれば、そうした痛みも忘れ危機感が薄れてしまうのも事実です。
わが身は自分で守るという強い信念を持つべき時が来ているような気がします。。

2018年09月15日 (土) 21:05

koyuri

それにしても

これまでに、幾多の天災に遭っている国なのに、危機感が共有されてナイ事に驚きを禁じ得ません。

少なくとも、もう少し地震対策をしていたら、ブラックアウトにはならなかったのではないかという気もします。

天災によって、人災を起こしてしまう日本の会社の儲け第一主義を、今回も垣間見る気がしてなりません。

2018年09月15日 (土) 22:55

みけ

こちらのスーパーでも
牛乳品薄 品切れもお知らせの紙が
張られるようになりました…

まだまだ 完全復旧には時間がかかりそうですが
1日でも早く 日常生活が戻ってきますよう
願わずには おれません…v-22

2018年09月16日 (日) 15:02

sado jo

北海道胆振東部地震は同じ地震の被災者としてとてもひと事とは思えません。
それにしても今年は自然災害が多く、どこで何が起きてもおかしくない状況です。
お互いに用心したいですね…災害で亡くなった多くの方々のご冥福をお祈りいたします。

2018年09月17日 (月) 13:25

ネリム

こんばんわ
地震怖いですね

2018年09月17日 (月) 19:16

雪野繭

最近、不眠症が酷くて睡眠薬を飲んで寝ているのですが、
薬で眠っている時に大地震が来たら、どうにもなりませんから、
中断しました。
それにしても、1週間くらい停電が続いたら、今の生活は困難ですね。
みんな、電気に頼りきった生活をしていますから。
もしも東京で今回の規模の大地震が起きたら、
きっと大変なことになるでしょう。
偉い人たち、今のうちに対策を立てておいてください。
それしか言うべき言葉が見つかりません。

2018年09月18日 (火) 11:49

よしお

おはよう

台風の後に地震ですからねぇ。
影響も大きく出てたみたいですからねぇ~。
生活がすごい大変だったでしょうねぇ。
復興させていくのも苦労しそうだね・・・

2018年09月19日 (水) 10:05

♪デコ♪

おおっ記事にして下さっている

デコ地方震源地から1時間半から2時間位かなぁ
離れていますが震度6でした

もう家つぶれるかと思いましたし
数日前も大きな余震で夜中飛び起きました

地震発生後直ぐ信号が消えました
。。その中なんか帰るものをを思い電池やらを探しに

幸い1日あまりで電気が復旧しましたが
スーパーからは物が消えました

デコは数日困らないだけの食料と
冷凍ものがあったし

飲料水も買い置きがあったので
そう慌てる事はなかったですが

野菜を選べない
パンも乳製品も。。。色んな物が
消えている陳列棚を見た方が恐怖でしたねっ

生まれて初めての経験
・・棚に物がないっ

ガソリンスタンドも大渋滞
閉店する店多しっ

ただごとじゃないんだ。。と言う不安が
大きかったなぁ

今ようやっと物流が安定してきていますが
完全じゃないんですよね

震源地の方にお住まいの方はまだ不自由な生活を強いられておりますから
手放しでは喜んでいられないけれど

早く平穏な日になりますように
みなさんが笑顔で過ごせますように

体験して初めて分かるライフラインの重要さ。。の経験でした

2018年09月19日 (水) 19:16

ももPAPA

こんばんわ

いつもありがとうございます!

台風21号  北海道での地震

自然災害の怖さをあらためて思い知りました。
被害に遭われた方 亡くなられた方のことを思うと胸が押しつぶされるような思いです。

日本は世界一の地震国と言われています。

毎年くる台風のたびに多くの方々の尊い人命が失われています。

台風の勢力も ここ近年の海面温度の上昇で そのスケールを更に大きくし、この先
800ヘストパスカル後半の ハリケーンのような強力な台風の発生も懸念されています。

極北では、海面水温の上昇によって 餌場となる海氷が減少し、遠くまで小熊を連れて移動する
北極グマの個体数が多くなり 絶滅の危機にさえ晒されている現況

何とかしなくてはなりません。 

この危機感を 多くの人たちにも共有してもらって 現状を変えていくパワーを少しでも大きな
ものにしていかなければなりません。
ブログでも そういった 今の状況をつとめて発信し、共感と行動の波を伝播させなくてはと
思っています。
記事にして頂き ありがとうございます!
 

2018年09月20日 (木) 23:36

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2018年09月22日 (土) 15:30