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https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/913205903838416896

こなたま(CV:渡辺久美子)‏ @MyoyoShinnyo
安倍ごときを面白半分にヒトラー呼ばわりしてたツケがついに回ってきた感がある。安倍と小池を比べてどっちがヒトラーかと聞かれたら私がビビる程度には状況も含めて小池のほうがヒトラーなのだが、もう止められないかもしれない。

https://twitter.com/kikumaco/status/913332178301235200

菊池誠(10/31ベアーズ11/7ムジカ‏ @kikumaco
この期におよんでなお「安倍政権を倒すほうがだいじだ」と寝言を言っている人たちは、安倍より小池のほうが危険だということを理解できないわけですね。小池のファシストっぷりはもう充分に見せつけられたと思いますけどね。繰り返しますけど、安倍より小池のほうが圧倒的に危険でかつ無能ですよ

なんでもかんでも「ヒトラー」「ファシスト」呼ばわりは本当に良くない。

共産主義革命の恐怖を煽ることで、中間層を資本家層・支配層に接近させたことが、ファシズム成立の一要因になっている。

実は、小池はとにかく危険だ、ファシストだ・ヒトラーだ(だから安倍)、というほうが、よほどファシズム・全体主義の扇動に近いこと(共産主義革命の危機が迫っている、だからムッソリーニ)に注意すべきだろう。

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ただし、現在の日本にファシズムを想起させる要素がないわけではない。それは政治家の問題ではなくて、大衆の側の問題だ。

いろいろ説はあるが、ファシズムの成立に中間層の経済問題が寄与したというのは一つ大きいようだ。不況や増税などで経済的困窮に苦しむ中間層は、しかし自分たちはその下の階層ではないというプライドだけは持っており、たとえ給与はそこらの労働者よりも低くても、自分たちは違うという自己認識だった。

そこに共産主義革命の恐怖を煽ってやると、中間層は容易に資本家層と結びついて、左翼にはいかなかった、という面があるんだそうである。(もちろん、もっと事情は複雑で、都市部と農村部では話が異なるし、また異論もある)

中間層の没落、という点は日本も状況がよく似ていて、少なくとも21世紀に入ってからの小泉以後のポピュリズムの歴史は説明できるような気はしているが、これも例によって素人の与太話にすぎない。

ただ毎度言うように、ファシズムを成立させた前提条件に第一次世界大戦の経験がどうしても欠かすことはできない。戦時から平時への切り替えの問題があり、これが経済的な、また社会的、心理的な問題を惹起したのだが、現代日本の場合はそういう前提がないので、本流のファシズムには至っていない。厳密に、狭く考えれば、ファシズムは歴史的地理的な条件が揃わないとファシズムとは言いにくい。レンツォ・デ・フェリーチェは丸山真男に触れて戦中の日本はファシズムではないとしている。まして現在の日本で「ヒトラー」「ファシズム」というレッテルは使えない(だから私は、日本は全体主義「みたいだ」とか、「ぽい」とか、「軽い」ファシズムとか、そういう言い方をすることにしている)。もちろん、ヒトラーやムッソリーニのような、政治的勘に異常に長けた政治家も出ていない。(空気を読めるからと小池百合子がムッソリーニと同じだというと、ムッソリーニに極めて失礼だろう)

いずれにせよ、「小池はファシスト」「小池はヒトラー」はやめておいたほうがよい。

私に言わせれば、とっくの昔に話は終わっていて、いつものことの繰り返しだ。もっと早い段階で批判すればいいのに、これまでなんだかんだと是認し続けてきているので、今さら何を言ってるのかとしか思えないのである。